2010年12月28日火曜日

本年の営業は終了しました。

昨日付で。
更に実際はあと2つばかり大きな物事が控えているのだが、墓参りは兎も角もう一方については望まない出来事なので始まる前から無かった事にしたい。
今年は新年早々プレイヤーやGMをする為に東京に出向いたり、竜舞亭でCouncil of Thievesのキャンペーンを開始したり、DAC愛知及びDAC本家にてマスターをしたり、様々な方々と交流を持てたり、兎に角Pathfinderを中心に動いた1年でした。これも活発な更新が行われるWikiや精力的に活動してくれる各方面の方々のお陰です。来年は今年の多忙の為に色々と手を出せなかった物事を何とかしたいと…特に今年6月ぐらいから言い続けて詐欺同然になっている動画とか。

恐らく来年もこんな感じでしょうが、それなりに宜しくお願いします。

あと、先の理由により今年は年末に東京に出向けない上に、喪中につき年賀状関連のやり取りは出来ません。遅ればせながら関係者各位はその旨宜しくお願いします。

2010年12月14日火曜日

2010年12月の竜舞亭セッションの話。

今回のキャンペーンでは、追加ルール類の使用は既に翻訳されてPrdjのwikiに掲載されているか、Paizo公式より販売されていてい、翻訳が自力で可能という条件で許可している。これは現在正式な翻訳が存在しないからというのもあるが、自分以外の視点による新しい発見を求めているというのもある。但し、少なくともPaizoが求めるある程度の使いやすさとバランスを崩したくない為、特にデザイナー側の意志があまり浸透しないうちに出た、Tome of Secretsのようにバランスの悪い非公式のルール類は禁止している。

Council of Thievesの第4回、前回の公演を無事勤め上げたキャラクター達が市長の開催する饗宴に招かれて様々な要人と出会う前半を大幅に飛ばして、後半の『アスモデウスの結び』の攻略をメインに進行した。饗宴も色々と面白くはあったのだが、いかんせんセッション時間自体が短いのは如何ともし難い。翻訳が概ね完了したこともあり今回よりAdvanced Player's Guideの導入した。あと、フィギュアは一部プレイヤーのwaiz氏の提供によるものです。
尚、面子は以下の通り。
プレイヤー名前種族クラス特徴
ろうなむトシアキ人間パラディン(輝きの騎士)三下系パラディンの筈。しかし敵との相性が良く今回は輝いていた。
Waizプリセラハーフエルフローグ(活劇剣士)フェイント系ローグ、実は主人公かも。渋い声で喋るバルディッシュを入手してご満悦の様子。
歪人ルチア・カストールハーフリングクレリックババァ系クレリック。寿命に怯える日々。
オットー獅子のテオドリック人間ドルイド(獅子のトーテム)獅子のレオを相棒に持つ杖使い。夢はガクガク動物ランド。
Makkouリリアナエルフウィザード/ディアボリスト合法ロリにしてAdmixture Schoolの爆撃屋。インプのプリニーⅣ世を酷使する悪魔使い。
2xxPヴォールトハーフオークモンクゼン・アーチャー。ダメージ減少をものともせずに敵を葬る狙撃屋。でも非実体だけは勘弁な!


”贈り物”を無事受け取った一行がハウラーも退けたところで扉を開けようとしたトシアキがシャドウ4匹によって馬の上で動けなくなったり、ヴォールトがまさかの魔法の武器無しで役立たず(但し盾としては優秀だった)無限召喚(マスター的に何と心躍る響きか)の罠を見抜けずに危うく背後からシャドウに襲われそうになったりしたものの、無事これを退けて、更に発狂した髭悪魔を倒してインテリジェント・デbもといアイテムのバルディッシュという何か既視感のあるアイテムをプリセラに押しつける…しまった、フェイトじゃなくてはやての方だったか。因みに元値に合わせて武器をリビルドしたらえらいことになったのは余談である。
その後、溺れたグールを退けたり、籠の中のインプを助け出したり超大型ウォーターエレメンタルと戦ったりして最深部に到達。ここまでにリリアナのインプ(使い魔ではなく悪魔の相棒)に大変苦しめられる…無限回数のインヴィジビリティと飛行能力を持ち、週1回のコミューン能力を持ち、かつ殺されてもペナルティが無いというのは酷いにも程がある。因みに今回、ヴォールト以外は全員何らかのペットを持っていることとなった。

そして最深部にてステキクリーチャーことアウトキャスト・キングと対峙し、これを早々に退けたところで暗殺者の登場(暗殺者の方はタイミングが計れずになかなか出せなかったのもあるが)と”贈り物”の発動でボーン・デヴィルを出すも、暗殺者はリリアナを仕留め損なったところでトシアキの悪を討つ一撃により即死、ボーン・デヴィルの方は射撃時に機会攻撃を受けないヴォールトが相手のダメージ減少:善/10をものともせずに5連射で74ダメージをたたき込み、更に欺きの悪魔のお株を奪うプリセラによるフェイントからの急所攻撃は凌いだものの、ヘイストによる追加のダメージで首を切り落とされることとなった。

そして、数多くの財宝と共に謎の十二面体ことシェリッシュ・クラックスを入手し展開したところで終了。次回はポケモンバトルの予定。

2010年11月22日月曜日

2010年11月の竜舞亭セッションの話。


Pathfinderの何処が好きかと聞かれれば、まずあの日本人的にも許容出来る馴染みやすさと煩雑さの混ざったイラスト類(特にファイター)と妙な処に凝った世界観やシナリオだと返答している。今回はその妙な凝り性の部分が最大限に発揮されたCouncil of Thievesの第3回、一行は何故か舞台に上がり劇を演じることとなるThe Sixfold Trailをメインに6レベルで調整を加える。
本当ならば演劇脚本を全訳して逐一解説し、読み上げながらやりたいぐらいだったのだが、竜舞亭の問題として施設の使用時間が厳しく、また翻訳も間に合わなかった為にかなりのダイジェスト版で行く事に。面子は以下の通り。
プレイヤー名前種族クラス特徴
ろうなむトシアキ人間パラディン三下系パラディンの筈だが、今回は中の人キャストことティバイン役になった所為か調子に乗っていた。
Waizプリセラハーフエルフローグフェイント系ローグ。ララゾッドこと青薔薇のお姉様となってイオメディエの聖印を渡す人に。
歪人ルチア・カストールハーフリングクレリックババァ系クレリック。道化のファルス役となりテージングの太鼓持ちとなるも演技で高い出目を出して即見限られる。
オットー猿(ましら)のテオドリック人間ドルイドエイプのポリアンナを相棒に持つ杖使い。拷問人ドロヴァリドとなり楽しげに主にトシアキとプリセラへと鞭を振るっていた。
Makkouリリアナエルフウィザード合法ロリにしてAdmixture Schoolの爆撃屋。デントリス役。ヒーローポイントによる自前二重化ファイヤーボールの恐怖。
2xxPヴォールトハーフオークモンクゼン・アーチャー。《精密射撃強化》を獲得し更にゴルゴ化が進む。モントリス役になったが、外見的には角笛を持ったハーフオークという風情に。


シナリオの方はアイリーンとの接触と依頼、ロバールによるテストをオリジナル展開、魔獣の闘技場での戦闘に変更し、コカトリス4匹による前後左右からの襲撃(簡単に蹴散らされたが、実はキャラの位置を分散させるのが目的)>ダイア・ライオン2匹の挟撃(次のシーンでのネタ振りも兼ねていた)>ギラロン&レッドドラゴン・キマイラの挟撃>フィーンディッシュ・ブロンズクラッド・7頭ヒュドラという相変わらずの変態クリーチャーでオチを付けてみた。メタルクラッドクリーチャーは導入が簡単な割にクリティカル無効化や耐性が付いてクリーチャーを強固なものに出来るので、今後使って行きたいところである。プレイヤー的には鬱陶しいことこの上無いのだろうが。

そうしてロバールの罵倒の洗礼を一通り受けた後で昼食休憩を入れていよいよ劇の開始。幕間にどの劇団員NPCと仲良くなるかを判定して貰ったのだが、監督はプリセラ以外〈芸能:芝居〉判定を持っていない為にほぼ無理だったので仕方ないのだが、一番簡単に仲良くなれ、メリットの大きいヒロイン役のカルセイニカに行ったのがプリセラだけだったのは意外だった。

配役の所為か、ララゾッド役のプリセラがノリノリだった為にか展開が15禁風味百合オペラ『アスモデウス様がみてる』になる。妙齢のほぼ全裸のハーフエルフ女性が拷問器具に繋がれて鞭で打たれたり、苦労してテージングの太鼓持ちとなったルチアが高い目を出した(というよりもテージングの出目が酷かった)為に即座に友情を破棄されたり、腐肉喰らいを膚の下に潜り込ませて歓喜のエロい声を上げたり、巨大なサーペントを模した酸のガラス模型に飲み込まれて衣服が大変なことになったり、ハンダーサンより与えられた悪魔の卵を食べて嘔吐したり、湧き出すレムレーと戦ったり、アドヴァンスド・トロウル・スケルトン4匹とマスターのお気に入りことファスト・ダイアライオン・ゾンビによる挟撃を切り抜けて無事に劇は終了となった。

また、実は同時進行で(オペラ歌手のアレこと青色のフィギュアに買収されたクレリックの協力による)女優の暗殺計画が進んでいたが、これも舞台上のPC達による献身的努力(特に女優への突撃を敢行しようとするゾンビをプリセラが割って入って止めたり…飛びかかりが無かったのが心底悔やまれる)により無事阻止された。

因みに実は戦闘以外の部分はほぼ弄っておらず、それでも6レベルの面子がかなり苦労し死にかけていたのを見るに実際これをシナリオ適正レベルの3でやればそりゃ死者も続出するよなというのが感想だった。劇中の判定数がやたら多い上に難易度も一部飛び抜けて高く、また処理も煩雑になる為に(この辺りはプレイヤー側に現在状況を逐一手渡せるサブディスプレイ出力が大変役に立った。ただ更なる改造が必要となりそうだが)前回の反省も踏まえて時間が掛かると踏んでかなり駆け足気味に進んだが、結果としてかなり時間が早めにシナリオが終了した。

個人的にこういうギミックに凝ったシナリオは嫌いではないのだが、兎に角マスターが大変なので当分はやりたくないという劇中のロバールそのままの感想を持った。

次回はダンジョンシナリオだが、「××アイテムのバルディッシュ」という単語にはマスター的にも何とも言えないやっちまった感がある。あと、これによりプリセラのキャラクターイメージがアレになったのは余談である。

テキストベースでの会話の話。

歳を食ったからなのか、元々そうなのか顔文字やwを無意味に多用するタイプや、会話の端を捕らえてあまり面白くない返答を脊髄反射的な「ずれた」と印象を受ける言葉を返すタイプの相手との会話がどうにも苦手である。
私自身はそれら、特にwと顔文字の類を会話中に一切使わないようにしているというのもあるのだが、所詮は自己満足にせよ使わないことによりある程度言葉を扱うことに対する誠実さ、自分の投げた言葉を相手がどう捕らえるかということに対する責任感を持ちたいと考えているというのもある。

確かに使うことにより言葉から受ける印象が重くなりすぎない面は有ると思うのだが、それに頼りすぎて真剣さに欠けてしまうというのも本末転倒という気がする。あと、顔文字を多用する類の人はチャット用のキャラクターを作っている感が色濃いと感じる事が多々ある。

後者、脊髄反射的な言葉については単純に好みの問題でもあるのだが、返答に困る上にそういう言葉ばかりを返す相手との会話は退屈で、会話を楽しめないというのが一番大きい。

2010年11月17日水曜日

TRPGについて語るという話

最近、IRCやTwitter上でTRPGに関する議論が盛んな気がするが、個人的には色々思う処もあるのだがあまり関わらず遠巻きにして見ている。現在そこに費やすリソースの余裕が無いというのもあるのだが、実のところ自分の中で既に結論が出ており、それを導き出した直観を自分で信用出来る程度には色々経験してきたというのもある。

また、議論を見るにどうも微妙な齟齬、特に各個人の頭の中にある完成系を他者と共有しているような幻想、というか「スポーツ」という括りで語りながらも、各人がそれぞれセリエAと草野球とオリンピック水泳を想像しながら語るようなちぐはぐな印象を受けるというのも関わらない要因ではある。

2010年11月14日日曜日

2010年11月の幻想世界のTRPG空間の話

日頃お世話になっている蘇芳氏が「R2やるよー」と言っていたので今回はTORGのプレイヤーで参加、したのだが色々事情があり、前回のコンベンションで行ったシナリオをもう1回やるという事に。但し、比較的年齢が近く、比較的アニメ的な趣味が似通っているのか(但し当方は百合系の嗜好が薄いが)シナリオ自体はGMが大体どんな対応を求めているのかが理解り易く大変楽しませて貰った。
子細は冬コミの原稿となるらしいので多くを語れないが、廻されてきたキャラクターが「勇ましい暗号屋」だったのだが、丁度直前に見たマルドゥック・スクランブルの影響で改造に改造の末に眼鏡白衣くわえ煙草の保険医兼生物学教師の霜月博子(ドクターイースター女版、イースターは4月だが)が出来上がる。但し行動原理が同じく直前に見ていた日だまりスケッチと荒川アンダーザブリッジの影響で沢城みゆきっぽいアレに仕上がったが。

若干遅めに始まったセッション自体は初めて同じ卓に着く人ばかりだったが、見知った顔でもあったのとノリの良さ、そして蘇芳氏のいつもながらのマスタリングで楽しむことが出来た(実はイマーゴでの形態変化がもう1つ残っていた。著作権的にアレな鼠のシルエットという散々なネタだが)のだが、他に話を振るのがなかなか上手く行かずに不快な思いをさせてしまった場面もあったと感じる。こちらとしても色々思うところはあるのだが、先日の日記の蒸し返しとなるので今回は割愛。ただ一つ、初めてかつあまり会話等が上手でない手合いを相手にするのをもう少し何とかしたいとは思った。

しかし、デッキの枚数問題もあるにせよどうせ後でと思って流した偉業カードが結局1枚しか出ず、しかもセッション後に見たら底から20枚に残り全部が固まっているという様相だったのは見誤ったか。

くたばれ、警官死体っ!!

”ポリスモート”とルビを振れる人とは良い友人になれる気がする。
http://www.kjp.konami.jp/gs/hideoblog/2010/11/000427.html#more

ポリスノーツ16周年ということでKonamiの公式ラジオ(とはいっても恒例のカズラジ乗っ取り形式だが)が公開されていた。因みに私は当時9821版をプレイして、当時家にいた姉(医療機関勤務)にカレン関連のオチをダメ出しされて「そういうことじゃねぇだろ」という口論になった記憶がある。

探偵の元に訪れる昔の女、オニール型コロニー、パワードスーツとある意味当時ですら手垢の付いたガジェット類(最後はカトキハジメデザインなのである意味最先端だったが)と、小島監督の映画に対する溢れる愛情、そしてそこに組み込まれた「人類には冷たすぎる宇宙」という当時では斬新な認識という組み合わせに興奮したのを今でも思い出し、またそれについて詳しく書かれたゲーム評で伊藤計劃氏のSpooktaleを知ったのも、もはや懐かしい思い出である。

ジャッカルの日の話

http://www.nicovideo.jp/watch/sm8606248
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8608296

ウィリスの方ではなく。
先日、CSの方でやっていたらしくTwitterの方で話題になっていた為に久方振りに見返す。個人的にこれと以前語った劇場版パトレイバー1は過去に見た中でも文句なく良い映画だと言える作品だと思っている。何と言っても主人公であるジャッカル、エドワード・フォックスに漂う神経質かつ冷酷なプロフェッショナルの雰囲気が素晴らしく、個人的に一番気に入っているシーンはスイカ爆裂…ではなく、その直前のロープを結ぶシーンの無駄のない動きだったりする。次点は婦人殺害のシーン。
しかし、最近はこういう細部に懲り、言葉を少なく行動は雄弁にという作品を殆ど見なくなった気がするのは本当に残念である。

2010年11月11日木曜日

映画ハシゴの話。

Gameday終了後、此処を逃すと見逃す可能性があった為にささしまの109シネマに走る。牙狼からマルドゥック・スクランブルと何というか最近本当に特撮とアニメの映画しか見ていない気もするが気にしないことにしておく。
体力的に怪しかったこともあり少し寝ておいた方が良かったかとも思ったが、結局カオス・レギオンを読んでいるうちに開始時間となった。

牙狼の方は3D(IMAX3DなのでXPanDよりかは快適だったが)だった為に迫力はあったものの見辛い感は拭えず。話の内容の方は割愛するが、相変わらず監督の女性の好みが理解り易く出ているのと、アクション系にも妥協が無く(相変わらず立ち回りでの足払いから蹴り技への流れが素晴らしい、特に冒頭の踵落とし。あと演出や何やらあるにせよ、女性の顔に蹴りが入るシーンをきちんと写すとか)白夜の魔獣の時に感じた途中の息切れ感が無く楽しめた、あと圧倒的な存在感の中尾彬。

マルドゥック・スクランブルの方は時間の短さ(あと30分とは言わないが、
せめて15分は欲しかった。特に畜産業者関連)を除けば、個人的には大満足だった。特に感情を込めた林原めぐみの演技を再び聞けた(綾波系は嫌いではないが、こちらこそが真骨頂だろう)だけでも見に行った価値があった…あと若本紀夫。それと「豚に○○されろ」とひたすらかないみかに罵られるのはその筋の人にはご褒美なのだろうかと碌でもないことを考えたりしていた。

基本的に余程の粗がなければ物事は全肯定するタイプなので感想はこんなもんとさせて頂きたい。

Gameday PHB3の話


珍しく用事も無かったのと、別件で名古屋市街に出る予定があったので、名古屋のゲームショップ、バネスト主催のGameday PHB3に予約を入れる。面子は何というか、いつもの竜舞亭と幻想世界で見る面子+新顔少々だった為に(それではあまり宜しくないのだろうが)開始の挨拶もそこそこに3卓各5名にスムーズに卓分けがされてセッション開始となる。因みにこちらは他のガチ、初心者と比べても普通の卓だったように思える。

面子はhiki(ワイルデン-バトルマインド)、タカハシ(ギスゼライ-モンク)、Taka(ハーフエルフ-アーデント)、歪人(ミノタウロス-ルーンプリースト)、そして自分のシャードマインド-サイオン、以上敬称略…また制御役である。個人的には制御役か指揮役が一番楽しいので構わないのだが、たまには前衛を遊んでみたくもあった。内容については穴をつついて触手を出すアーデント、人がゴミのようだと言いながら高台からパワーを乱射するサイオンというか私、最終戦で楽しげにマインド・スパイクを叩き込み敵を屠るバトルマインド、漢字版パワーシートを後から渡してしまった為に悔しがっていたモンク(高貴ツンデレという単語だけでホワイトドラゴンを全肯定する猛者)、そして例によって食材扱いのミノタウロスという具合である。

結局、セッションの方は最終遭遇の途中で時間切れとなり終了となった。
セッション自体は久し振りの4版プレイヤーということもあり大変楽しかったのだが、やはり他でも言われているのだが紙トークンはちょっと、というよりもかなり味気無いのと(こちらの卓はライン氏より借りたフィギュアを使用させて貰ったが)、トークンもどうせならキャラクターイラストぐらいは描いておいて欲しかった。

そして、4版の戦闘は移動や順番解決程度ならばそれなりの軽さで片付くのだが、パワーの効果影響や有効期間が兎に角煩雑(特に受動、トリガー系)で、攻撃付与系にしても累積した効果を確認するのに時間が食われ、それこそ即大休憩の遭遇7にあったインディアンポーカー方式が一番現実的かつ実用的なんじゃないかと思う。あとやはりシナリオ自体の問題として、簡易版のシートを使用している割にはシートに書かれていない技能チャレンジを要求する機会が多く、それ自体は技能チャレンジの失敗率を上げる意味でも構わないのだが、せめてどの能力値を使うかをすぐ理解るようにしておいて欲しかったとは思った。

因みにこちらは制御役だが、折角作ったのでということで(それの実験の為に4版セッションに参加したのもあるのだが)ノートPCを使ってパーティーのhp管理をしてみたのだが、4版用のギミック類(重傷で色が変わる等)もあった方が良いのだろうか? 正直なところ、4版関連は4版に詳しい人が作ってくれた方が有り難いし精度も上がるのだろうが。
そもそも、先にも言ったデータ管理の煩雑さを考えると4版はやはりオンラインセッションや電子的なデータ管理が向いているような気がする、流石にテーブルiPadとかは無理だろうが…と書いていて思いだしたのだが、D&D insiderにオンラインセッション専用アプリがあったのでは?

2010年11月2日火曜日

2010年10月の竜舞亭セッションの話。


DACも無事に終わり通常営業に戻ったが、とはいえ相変わらずPathfinder関連でやりたい事が山程ある状況に代わりはなくといった有様である。
Council of Thievesの2回目、今回はThe Bastards of Erebusの後半で強盗団『エレバスの堕とし子』の討伐をメインに。更に、友人で卓マスPathfinder動画を作成している2xxPが参加することになり、色々相談の上ゼン・アーチャーを作って貰う。面子は以下の通り。
プレイヤー名前種族クラス特徴
ろうなむトシアキ人間パラディン通称:上の人(notひとつ上の男)
Waizプリセラハーフエルフローグフェイント系ローグ、唸るバルディッシュ。
歪人ルチア・カストールハーフリングクレリックババァ系クレリック
オットー猿(ましら)のテオドリック人間ドルイドエイプのポリアンナを相棒に持つ杖使い。
MakkouリリアナエルフウィザードAdmixture Schoolだがグリース屋
2xxPヴォールトハーフオークモンクゼン・アーチャー。期待の火力系、多分眉が太い


シナリオの方は5レベルという事で脅威度を調整し、まず慣れて貰う意味で”真のシャドウ・ビースト”ことシャドウ・マスチフと対峙させたのだが、300フィート範囲の恐慌状態を引き起こすうなり(しかも2匹から)の為に、特に動物共がセーヴに失敗して大惨事に。この辺りは事前情報をもう少し調整するべきだったか(知識判定のダイス目が足りなかったのもあるが)。
こことパラディンのダイス目が特別不調だったこともあり若干長引き(因みに馬の方は好調だった。ダイス不調の理由は思いつくのだが、色々な事情により言及を避ける)、ウルヴァーノとの邂逅を済ませたところで昼食になり、近所の居酒屋ですき焼きを喰らう。

そして仕入れた情報を手に『エレバスの堕とし子』の本拠地である放棄されたエラスティルの寺院へ。守りの薄い昼間に、守りの薄い建物から侵入、途中アレでナニな真っ最中(シナリオにそう書いてある)なティーフリングローグの恋人達を縛るイベントがあったりもしたのだが。地下の本拠地では、進入経路の問題により左右から挟撃される形での遭遇開始となり戦力を分散する羽目に陥り、また動きがあまり宜しくなかったのもあり危険は無かったものの(途中パラディンがクレリックとソーサラーの擬似二重化ファイヤーボールで死にかけたが)プレイヤー側が押され気味の展開となっていた。個人的に、行動制限系のグリース、ウェブは確かに強力だが、それが味方の行動も制限してしまう事があったのが印象に残っている。また、ヒーローポイントの用法も無駄使いが多かったのも長引いた原因かと。

結局、動物共の活躍とゼン・アーチャーの驚異的な、2枚の柔らかい遮蔽を隔てた上で命中させる射撃能力で討ち取られた堕とし子の首魁であるパラヴィーンが自身の魂と引き替えに呼び出したオシュルス(ボーン・デヴィル)と邂逅したところで時間切れとなり幕引きとなった(最も、元々顔見せと軽く戦闘程度で撤退させる予定ではあったのだが)。あと地図はきちんと作成する方が性に合っていると自覚した。
竜舞亭での施設の使用時間帯が10時-16時30分なので、やはりもう少し調整が必要という気もする。

今回、DACで思いついた遭遇管理シートのサブディスプレイ出力が正式版として完成した為、テストとしてこれを導入し試してみた訳なのだが若干の環境による調整は必要なものの、概ね評価は良好。解説書を付けて提出しようと思う。

2010年10月23日土曜日

マスタリングの話:続き

これはあくまで個人的見解で、多くの人や多くのルールに当てはまるものかどうかは定かではないのだが、私個人はマスタリングで一番重要なのは卓内情報の共有化とシステム的な処理の分散(マスターの負担軽減とも言える)だと思っている。前者は例えばD&DやPathfinderでは特に顕著なのだが、パーティーのイニシアチブ管理、hp/状態異常管理、グリッドマップによる敵味方の距離、位置、外見、数等の状況が見ただけでどうなっているか理解り、それにより全体の見通しが良くなれば(Pathfinderの場合は、4版ほどキャラクター自体の見通しが良好とは言えないが)それだけ参加者全体の意思統一も進行もスムーズになると過去の経験から実感している。但し、それらの処理は複数の方法があるならば出来るだけ一番処理の軽くなるものを選び、1人の負担が重くなったりしすぎないように気をつける必要がある。
(これは1日目に思ったのだが、相棒等を持っている人は基本の処理情報が多い為にイニシアチブ処理を任せるのはあまり宜しくない。)

ルールに限らない話ならば、NPCや現在の状況をイラスト(最悪シルエットだけでもイメージの共通化が図れるので)を使って見せる等も有効だと思う。Pathfinderの場合は幸いGamemasteryの各種ツール類があるので重宝しているが。

また、以前にセッションの電子化と言ったがこれはそれがその場の処理としてそれが一番軽く、また情報自体の正確さや開示による重要度として高いならば使うべきで、電子化にこだわりすぎると扱う側の負担が増加するのであまり好ましくない状況に陥るというのも実感した。
個人的には今回使用したサブディスプレイにキャラクターhpを表示する方式は、最低限の操作と負担でマスター管理のデータをプレイヤーに開示出来る便利なツールだったと自負している。問題は前にも言った通り、使用できる状況が極めて限定されている俺得ツールで他者に勧め辛いということだが。

アナログはアナログで誰にでも扱えて処理を他者に投げやすい、解像度や表示の限界が比較的緩くその場ですぐ改良出来る等ツールの融通が利く、安価である、等のメリットがありどちらが優れているかは卓の状態、状況によって変わってくるので、電子化も常に最良の選択肢であるとは限らない。

因みに以下は電子化のうち、導入を断念したもの。
・プロジェクターによる地図投影
これはいずれテストしたいのだが、まずプロジェクターの設置場所が問題になるのと初期投資がどのレベルが必要になるか不明。費用対効果が見込めないのも大きいのだが。
・どどんとふサーバーを使用したオフラインセッション
去年の懇親会にて冗談で言ったネタ。プレイヤー全員がノートPCを持っていることが必要となるので流石に無理。


あと、Pathfinder電子情報化プロジェクト(勝手に銘々)to doリストを晒しておくので定期的に叩いて下さると恐らく開発が進みやすくなります。
・NPCシート改造
クラスレベル関係を別項目にして、計算しやすくする。
・遭遇管理シート
PC側に相棒項目を追加、サブディスプレイ用シートの作成。
・サモンネイチャーズアライリスト
・D20PFSRD>prdjへ
モンスターテンプレート、装備、その他色々。
・Adventure's Armory翻訳
個人的にAlchemical power compornentsは色々な意味で(雰囲気があり、重くなく、使用者に有利。これはキャラクター特徴もそうなのだが)好きなルールなので。
・ドラゴンビルダー
Pathfinderのドラゴンはデータの完成していない中間種を出すのが案外面倒なので、その辺りをスムーズに作れるツールを目指したい。

DAC2010:総論

準備期間も含めて、ひたすら戦い抜いた充実のイベントだった。感想としてはごく僅かな部分(主に自分の問題なので書かないが。例えば宿泊用具忘れたとか)を除けば大満足だったのだが、やはり1日ぐらいはプレイヤーとして参加したかった(マスターが足りないという理由で両日参加を決めた為、本当はマスター過多の時点で1日キャンセルしようかと思っていたのだが時間切れで出来ず…結果的にはプレイヤー諸氏との交流も出来て良かったのだが)。

たまに言っているのだが、私自身は自分の発想やアイデアにあまり興味が無く(というのも、自身の趣味、嗜好から出てくるものであれば、時間は掛かるかも知れないがいずれは必ず辿り着けるものだと思っているので)、自分の絶対に辿り着けない発想、劇的な回心をもたらしてくれるのは常に他者であり、特に経験豊富な人からマスタリング、各種プレイヤーの極まった発想から今後を学べるまたとない機会だった為に若干ながら勿体ないことをしたとは思っている。
ただ、マスターとプレイヤーのどちらが好きか? と聞かれると基本的に9:1ぐらいでマスターだと思っているのだが…マスターをしなければ得られない楽しみというのは確実に存在し、それこそがゲームマスターを続けている理由である。

そして準備段階で思ったのだが、そもそも基本的にマスターはセッション内でのネタに貧窮しており、プレイヤー側が「このキャラクターを使ってこういうことをしたい」というのをはっきりと言っておくと、オリジナルならば大抵のマスターはそれを拾ってシナリオに組み込んでくれる筈なので積極的に書いておくべきだと思っている。例えば1日目のスパイローグ(スルーされてしまったが)、2日目のブレーデッド・スカーフ使いのモンク(これはマスター側がやりたかったネタだが)、トラップスミス(1回スルーしてしまったが)等々。プレイヤーを楽しませたくないマスターが居ない(と、信じたいが)のと同じく、セッションで活躍したくないプレイヤーも居ない筈である。だからこそ活躍したいのであればマスターと自分以外へのプレイヤーに対するアピール(キャラクター的な意味でも、プレイヤー的な意味でも)は必要だろう…ただ、自分の活躍の為に他者を犠牲にするのだけは避けて欲しいが。
マスタリングはプロレスだと言ったのはラパンドラ氏だったが、私もこれは同感で、プレイヤーとマスターのある種の相互信頼があってこそ非道も外道も許されるものではなかろうか?

プレロールドキャラクターのビルドについてもこれは同様で、よく「マスター自殺アセン」とか「メタアセン」と言われるが、只でさえ他者のアセンを理解するのは困難なのに、わざわざ活躍出来ないキャラクターを押しつけられるのも歓迎されない事だろうし、何より方向性のはっきりした単純なキャラクターは活躍する場所もわかりやすく、マスターとしても扱いやすいのである…裏を言えば、弱点もマスターが把握しやすく、窮地に陥れやすいというのもあるが。

2010年10月22日金曜日

そういえばの話

DACが終了して帰宅後、実は私のダイス運は悪い方なんんじゃなかろうか?、とウチのプレイヤー達に言ったら、「何を今更」と言われる。
実際のところ、割と良いタイミングで1を振ったりしている気はするが、hp53の相手に対して2d6+7のx3で52を出すのはむしろ別の意味で偉業だった気がするのだが。

マスタリングの話


前にも書いた話のような気もするので恐縮だが、最近、近隣でよくマスタリングの方法論等の話が出るのだが、そういう時は決まってD&D4版のダンジョンマスターズガイド(以下DMG)1と2を借りてでも良いので読めと言うようにしている。DMGにはD&Dの30年に渡る経験が理解しやすく(今は理解出来なくとも、何度か遊べば経験から意味を理解出来るようになる筈)書いてあり、読んでおけばあとはそれこそ卓のローカルルール程度の問題でしか困らないと思う。そしてその辺りは正直なところ語るだけ泥沼なので、ここは今回DACで使用したツール類の話を。

私は10年程前よりセッションの電子化(主にRuneQuestだったが)に取り組んでいて、D&D界隈に惹かれたのもCDS:PEがありその手のツールが充実しているからというのもあった。そしてPathfinderをメインで遊ぶようになり今度は4th CAGEへ色々なツール類を投稿するようになったのだが、基本的に俺得仕様なのにDACでも何人か使って下さる方々が居たようで何よりでした。何かあればエラッタ報告スレに書き込んで下さると幸いです。
で、今回は思いつきでマスター側の遭遇管理のデータをサブモニターに出してみたのだが、これが大層好評だったので何とかして他に提供出来るようにしたいと思っています。
原理としては力業で、セルリンクさせたExcelのファイルをもう1つ用意して、GM用データから適当な数値を抜き出してサブディスプレイ幅まで広げた部分に表示させています。
地図については、map作成ツールのPlatinum+ツクール体験版から抜き出したマップチップ他拾い物色々を使用して、A3の用紙に縁無し印刷で出力という感じです(この辺りは詳細希望があれば書きますが)。
また、仕事場の廃棄物で作った飛行クリーチャー用台は流石に他に提供をするのは難しいが、言ってくれれば考慮ぐらいは出来るかも知れません。

DAC2010の話:2日目後半

そして終了後はスリードラゴン・アンティに興じる参加者達を送り出して(といっても隣だったが)後片付け。手伝ってくれるという提案は有り難かったのだが、例に依って私にしか解決出来ないパズル状態で1人で片付ける。

そして2日目の懇親会も参加し、レイヴンロフト強奪戦も参戦したのだが早々に敗退…最後に残った面子を見て、やはり優れたマスターやプレイヤーは強運を自分に引き寄せる能力でもあるんだろうと納得する。

その後は恒例のレディアクションで肉を食うどいつもこいつもライオントーテムバーバリアン状態の面子と主に飯を食ったり馬鹿話をする会に突入だが、今年は料理が多めで即売り切れということもなく助かった。

しかしながら、明日が仕事だった為に終電で戻る為に懇親会を途中で抜け出す羽目になってしまったのは残念だった。

長いようで短かかったが、本当に心からセッションを楽しめた2日間だった。来年も(その前にDAC愛知がありそうだが)何か考えついたら是非行いたいと思っているので、その時は宜しくお願いします。

DAC2010の話:2日目前半

因みに、遮蔽により身かわし強化を得るについての記述は、PHB P149”遮蔽を段階分けする”にありました>ゆづる氏

駄目な大人が揃いも揃って見回り教師の居ない修学旅行状態という惨状から明けて翌日、朝7時という大変健康的な時間に起床する。その後に某氏が起き抜けに最低な発言をしたのを聞いたような気がしたが気の所為だろう。朝の準備を済ませて仮面ライダーを見た後、ラパンドラ氏やライン氏と一緒にカフェテリアのバイキングで朝食を摂る。もうちょっとマシなアドバイスは出来なかったもんだろうかと後々迄猛省する羽目になったが、それはそれとして大変有意義な朝食となった。

昨日欠員が発生した為、その旨を話して人員募集をかけた2日目、無事に人員も確保出来てセッション開始。

今日の面子は以下の通り(敬称略)。
・アンヴィル=ハンマー(VAN):Human-Monk
役割に違わぬ活躍をしてくれたブレーデッド・スカーフ使いにしてパーティーのメイン盾。また、プレイヤーのまとめ役という面でも色々有り難かった(この辺りはマスター経験がモノを言う部分だったとも思う)。

・マウリシオ=ラ=シルバ(CANE):Human-Rogue
トラップスミスのローグ。2日連続参加だったが今回はマスターのミスもあり不遇枠に含まれてしまった形になり大変申し訳なかった。

・レスター(木林):H-Elf/Bard
結局、2日通して唯一の両日参加となったパーティーの支え役。今回は特に手数勢が揃っていた為に昨日にも増して呪芸が冴えていた。的確な呪文運用が効いて騎士殺しの引導渡し役に。

・ノーマ&エネク(瑞山堂):Halfling/Druid&Dog Companion
パーティーのメインヒーラー。初音ミク(仮名)陵辱事件の首謀者。仕方がないとはいえ、後半はひたすらキュアで手番を喰われていたのが大変そうだった。

・アッシュ&ピカ=チュー(千尋):H-Elf/Summoner&Eidolon
〈魔法装置使用〉であれこれを使いこなしてパーティーの地力を支える名前についてはツッコまないパーティーのサブヒーラー。しかし、電気鼠は壁を這い回ったり触手が生えていたりはしないと思う。

・アル=アサド(ヴェルフェン):H-Orc/Fighter(2Handed Warrior)
GM謹製によるプレロールドキャラクター。今回は特徴の一部入れ替えでSlayer's Oath(アンデッドに+1特徴ダメージ)を選択肢、アンデッド殺しに特化。例によってガチかつシナリオメタアセン。とうとうキーン・エッジのジンクス(何故かかけるとクリティカルしなくなる)を打破。あとルカ派らしい。

シナリオに関しては例に依って参加者の方のmixiなりblogなりに書いてあるだろうし、恐らく身内でもう1回程度遊ぶ機会が有ると思われるので子細を語るのを避け、そちらを参照にして貰うとして折角なのでマスターなりのネタを幾つか。参加者の方はどの発言がどのシーンかは理解って貰えるかと。

0.シナリオコンセプト
基本は昨日と同じく「Advanced Player's Guide他の新要素を楽しむ」だったのは変わらずだが、今回はダンジョンということもあり、私の好きな、変なというかゲームっぽい地形戦を多めにしてみた。
一応1日目のネタを拾って色々展開する話にはしていたのだが、その辺りで少々説明不足になってしまった部分もあったのは反省すべき点だろう。

1.Biohazard
1日目参加者にとっては既視感のあるシーンにしたのは意図的で、因みに馬車満載のグールについては直前に見たバイオハザードの映画(コンテナから出てくるグール)による影響もあった気がする。
因みに、基本的にコンベンションで遊ぶ時はプレイヤーに感覚を掴んで貰う為に軽い準備運動的な戦闘を入れるようにしているのだが、全員動く前に終わってしまったのでもう少し多めにしても良かったかとは思った。とはいえ映画のアレ程出すのは準備運動には過ぎた量だろうが。

2.遺跡の入り口
普通の遭遇。ただ以前にも言ったが、ファストダイアライオン・ゾンビは比較的能力を落とさずに脅威度を下げたモンスターが出せる為大変重宝するのと、筋力が上がって掴みやすくなるので多用気味。配置の問題で入り口が大渋滞になってしまい敵味方大混乱に。もうちょっとステージを上手く使いたかった。

3.墓荒らしの末路
どっちの死に様も悲惨という2択。実際の処悪人だった為、似合いの死に様ではあったのだが。
今回は特にビジュアル面のわかりやすさを重視したので印刷をしてみたのだが、気に入って貰えたようで何よりでした。

4.螺旋回廊

次の遭遇も合わせて、風雲たけし城とか言われた。階段を昇るPC達を一方的に蹂躙する敵&三重の罠というのをやってみたが、敵のベーンガードっぽい何かは兎も角、罠の方に以外と皆引っかかってくれて(うち1回はこちらのミスだったので申し訳なかったが)GMとしては満足である。ただ、上空から爆撃予定だった初音ミクさん(仮名)があんな方法で落とされるとは思ってもいなかった。
しかし、50ftの高さから突き落とされて1ラウンド後には同じ位置に復活するモンクは大変キモい。あと後にVAN氏と試算したところ、どうも助走を取れば螺旋階段の反対側まで飛べたのではないかという計算が出る。
因みにこの遭遇もそうなのだが、実は地図上に色々とヒントを作ってはあったのだがあまり気が付かれなかったようで残念だった。

5.ダムの死闘

水路に渡された通路の上でブレーデッド・スカーフvsメテオ・ハンマーというどこの中国武侠かという有様だったが、特殊能力を使ってもモンク1人落とせなかったり(hp53→1、大規模ダメージは事故が怖いので基本的に採用しないのだが、ヒーローポイントもあったのだし採用しておいても良かったかも知れず)、インヴィジビリティによるアサドの奇襲で巨人2匹が一瞬で沈んだりと今一つ生かし切れなかった。中央の膠着した状況の時に罠発動ぐらいが丁度良かったか。(きっちり発動した場合の大惨事っぷりは考えないことにしておく)

6.最終戦闘

動かし方と呪文の使い方はいつもあまり上手く行っていない感じがする…折角のコーズ・フィアーやホールド・パースンがが。設定のミスは個人的反省点だったが、その辺はさておき例の怪物については、直前に買ったLords of Madnessで出た為にじゃあ出すかということで投入。そうでない場合は百目サイクロプスというお前はどっちなんだというクリーチャーを出す予定だった。因みにデザインからしてモンクの格好の獲物だと思っていたが、案の定アンヴィルに沈められる。

個人的に言えば、ジャイアントキリングはセッションの華で、敵が見えた時のこのクソGMがと思うような絶望感と、それを打ち倒した時の爽快感は何事にも代え難いものがあると思っているので達成して貰えて良かったと思う。
確かに雰囲気やロールプレイを楽しむのも良いのだが、そういうのは気心の知れた仲間とやってこそという部分もあるので(私がロールプレイが苦手というのもあるが)もっと根本的な、ダイスの出目に一喜一憂し、卓を囲んだ面子と一緒に楽しかったと言えればそれで満足だと思っている。
今回、特に他プレイヤーへの手助けという点でVANさんに助けられた印象が大きかった。やはりこの辺はGM経験者か否かもあったという気がする。

DAC2010の話:1日目後半

と、いうよりも懇親会の話。
セッション終了後、1時間掛けて自分しか解決出来ないパズル状態の荷物を鞄に詰め込み、閉会式のマスター挨拶も済ませて会場を後にして、途中で今日は隣でGM、明日はこちらの卓のプレイヤーとなるVAN氏と懇親会へ。

いつも通りのレディアクションで肉を食う(だが野菜ばっかりだった気もするが)どいつもこいつもライオントーテムバーバリアン状態の面子と主に飯を食ったり馬鹿話をする会に突入。他のPathfinder面子とあれこれ話をしたり、顔見知りの方々に挨拶がてら卓の様子を聞いたり。そういえば結局D16さんに挨拶とお礼(Pathfinder Adventure Path+αを譲って貰った)が出来なかった。
あと、「相変わらずロクでもないクリーチャーを造ってるの?」と言われて笑顔で1日目ラスボスの解説をしてドン引かれたり(グリース死という無様かつ良くある負け様を説明したら苦笑されたが)、自分が別所でやっているキャンペーンのプレイヤーであるごろまる氏に会い、明日(Pathfinder16レベルセッション。敵はあのアシャーダロン)の話も含めて色々聞けたのも収穫だった。

その後は荷物を回収して宿泊部屋へと行き、1日目のセッションで好評だった新ツールの調整をしたり同室となった(他の部屋の人から「面子がカオス部屋」と呼ばれたが…褒め言葉として受け取っておきましょう)方々と此処に書けないロクでもない会話を山程しつつ、明日のボスを見せていしかわ氏に苦笑されたりしていたが、風呂を済ませて部屋に戻った時点で流石に気力を使い果たして潰れるように寝た。

後で聞いたところによるとVAN氏がプレイヤーを集めてセッションをしたそうだが、こちらも実は3レベル初心者用全データ(プレロールドPCも含めて)が揃っていたのでマスターをやってみたかった…尤も、やっていたら確実に明日のマスタリングは更に凄惨な有様となっていただろうけれど。

DAC2010の話:1日目前半

仕事を終えて1時に帰宅し、そうしてすぐ寝る予定だったのだが、ふと思いついたアイデアがありExcelを弄り出して気が付くと午前3時、色々絶望的な気分になりつつも午前4時に起きて朝食を済ませて最寄り駅へ。
一応GM集合予定時刻の朝9時には絶対間に合わないことが確定していたので、事前にメールにて代表のユージ氏に連絡済みだったので(しかも実際は9時30分からだったとか)問題はなかったのだが、仕事さえ無ければ…前日に乗り込むか夜行バスでのんびりと向かいたかった。
普段グリーン車(とはいってもこだまだが)ばかり使っている所為か、普通車の座席は寝るのに厳しい。しかも3列の最奥に押し込まれ、隣のカップルが道中延々ディズニーランドトークをするという環境の横で。それでも流石に疲れていたこともあり、無理矢理睡眠を貪りつつ東京へ。プレイヤーの皆には知らせるべき話ではないので言っていなかったが、そんな有様でした。

そうして品川駅から新宿を経由して参宮橋駅へと到着、偶然目の前に居たトール氏をつかまえて場所を確認後、セッション会場へ入るが…えらく立派な椅子が印象的だった。あとなんでも会場の何やらを聞いたのだが…ヒトデナシにHuman Bane Arrowは効くのだろうか?

それは兎も角として、周辺の卓の人達や見知った顔に挨拶を済ませて卓の準備へ。結局昨日のうちに終わらなかった新ツール(と言う程でもないのだが)の調整と卓の準備を進める。そして、相変わらず苦手なマスター挨拶を終えて(実は流行のアレはあまり好みではなかったのだが、今しか出来ないネタなのでやってみた)セッション開始。

因みに面子は以下の通り(敬称略)
・ウォーケン(イソベ):H-Orc/Fighter(2Handed Warrior)
GM謹製によるプレロールドキャラクター。いつもどおりのガチかつシナリオメタアセンかつコンセプトは「鎧を着たバーバリアン」。繰り出すOverhand Chopが敵のノールを(ノール以外も)叩いて砕く。受け取ったプレイヤー氏が特徴のコンセプトを正しく理解してくれて、砂漠の傭兵らしく乾いた思考の持ち主となった。

・”白い悪魔”アムロデ(CANE):Dwarf/Fighter(Mobile Fighter)
機動戦士。タワーシールドによるAC31を誇る鉄壁。今回唯一の善属性持ちだったので(シナリオのラスボス的な意味で)マスターは一安心。ダメージではウォーケン、行動ではアーミラの影に隠れがちだったものの、アンチパラディンの攻撃をも跳ね返すパーティー的にも申し分のない戦士だった。

・"射抜く者"シド(mendo師匠):H-Elf/Ranger(Archer)
弓レンジャー。手堅い作りで活躍も期待出来たが、残念ながら都合により途中で帰ってしまった為にその辺りは叶わず…またいずれかの機会にでも。

・ロアイス=スターヴァン(れお):Human/Rogue(Spy)
スパイ、というか毒使い。敵にファイター等が多かった為にあまり毒が通らなかった(あとマスターが要らぬ頑張りをした)のと、何故か知覚をやたら落とすという不幸が重なった今回の不遇枠。

・レスター(木林):H-Elf/Bard
思わずEverQuest初期を思い出す、まさかの回復役担当。しかしながら、この手数の多いパーティーには勇気鼓舞の呪芸、は大変相性が良かった。
あと密かに2日通して敵騎士を死地へと追い込む担当だった気がする。

・アーミラ(白雨):Gnome/Summoner
空飛ぶエイドロンに乗って常に10ft上空から殴る殲滅担当、どっちかというとむしろクリーチャー枠。恐らく一番この卓のコンセプトに沿ってくれたプレイヤー氏だったので、もうちょっと色々聞いてみたかったところではあった。

シナリオに関しては参加者の方のmixiなりblogなりに書いてあるだろうし、恐らく身内でもう1回程度遊ぶ機会が有ると思われるので子細を語るのを避け、そちらを参照にして貰うとして折角なのでマスターなりのネタを幾つか。参加者の方はどの発言がどのシーンかは理解って貰えるかと。

0.シナリオコンセプト
基本は「Advanced Player's Guide他の新要素を楽しむ」だったのだが…色々ズレた気もする。あとノールの頭をモヒカンに見立てた+黒い鎧の男という北斗の拳。砂漠を選んだのはカディーラ派閥所属だからというのもあるのだが、あの時代のイスラム圏のなんとも言えない雰囲気が好きだというのもある(もうちょっと描写に懲りたかったが、脳が回らずに断念)。

1.ハイエナと荷馬車
最初のペシュ辺りで一応にアムロデを除く皆が悪い顔をした時点で厭な予感が。実は善のキャラクターが居ないと最終戦闘が寂しいモノとなってしまうのでアムロデが善だと知って意地でも当ててやろうと誓う。

2.因みにGMにツンデレ属性はありません
面倒だよアレ。それは兎も角、幼馴染みでツンデレとか何処向けのネタかとも思ったが、嫉妬に狂ったNice Boatな場面はやりたかった気もする。しかし、プレイヤー側が慣れていると、金を渡すだけであれこれ相談して買ってくれるのでマスターとしては大変楽をさせて貰いました。
因みに、この時点で彼女が獲物と善の面子を選定していたから、最終戦でアンチパラディンは迷わず突撃してきたのでした。

3.奴隷狩りとの戦闘
実はここで掲示板で言っていた「ノールに変装して情報収集」をやってくれると思ったのだがスルーされて残念だった。因みにこの辺りはロアイスの毒の不発と知覚落としが目立っていたような。


4.いいから逃げろ!
個人的にこういうちょっと変な遭遇は好きなので多用するのだが、導入でちゃんと騙されて誘導されてくれて有り難かった。
基本的にマスタリングが甘めというかギミックをあっさり言ってしまうのは良いか悪いかマスターの癖でもあるのだが、テストセッション時は教えずに危うくパーティーが半壊しかけた(マスターがつかみ判定で1を振って助かったのだが)トラウマもあったので今回はこういう判定に…ただヘイストとグリース併用とはいえ、サンドワームが一歩も動けずに終わるのは予想外だったが。本当は岩の間をすり抜けて貰い時間稼ぎ(岩がガリガリ削られる)とか、最後の直線で疾走する等色々考えていただけに残念である。

5.火事だ!
仕掛けとしては、概ねの予想通りで本当はネデリーンも腹を刺された血まみれで放置する予定だった。
そしてヒントは出したものの、ヒーローポイント込みでの一発成功(判定の成功率はヒーローポイント込みでも50%以下だった筈)は見事でした。因みに1ラウンド長引く毎に延焼カウンターが増えて被害増大、最終的に5ラウンドで疲労、10ラウンド以上で過労+呪文回復無しで最終戦という仕掛けでした。

6.オアシスの攻防

3段階の連続遭遇は、難易度調整の面でも扱いやすく多用するのだが、最初の遭遇が長引いた割に上手く回らずもう少し何とかするべきだったか…と、書いているうちに良い方法を思いつくのが不覚。
しかし、AC31に1差で当てられないのは仕方がないとして、グリースで1を振って倒れて死ぬのは無念にも程がある…アンチパラディンを出して1人も沈められないとは。

全体としては、勿論プレイヤー側の上手さもあるのだが、ヒーローポイントによるフェイルセーフが上手く働き、プレイヤー側が自ら難易度調整をしてくれた部分もあり、更にマスターとしてもやりたい事をやり尽くせたし、参加者の方々も楽しんでくれたようで何よりだった。結局プレイヤー側もほぼリソースを使い切ったようでマスターとしても丁度良い具合(時間は随分早めに終わったが)だったように思えた。
実はこの辺りは今回一番の懸念材料で、勿論その為にテストセッションを行いデータを確認し掲示板に色々書いていた訳なのだが、それでも公式の掲示板にあった去年のセッションに対する書き込みが何度も頭をよぎったりもした。

DAC2010準備期間末期の話

この1週間ほど前より、16日、17日の週末に東京で開催されるD&D系列の日本最大のイベント、DAC2010に参加する為に色々準備を推し進めていた。

幻想世界のTRPGコンベンションでのテストプレイを受けてシナリオとマップに調整を入れたり、セッション中に指摘を受けた呪文範囲用のグリッドボードを切り出したり、掲示板で状況を確認しながら当日使うフィギュアを選んだりと色々やらなければならない事は山程あったのだが、、何というか毎度ながらのギリギリっぷりかつ、思いつきで行動するものだから予定もままならない有様だった。

しかしながら一番厳しかったのは計算間違いで直前の勤直が昼夜勤だったことで、その所為でなかなか満足に準備時間を取ることが出来ずに追い込まれる。

しかし、届かないか届いてもギリギリと思っていた旅行鞄(FWH-61Cのクリアレッド)が割と早く届いたのと、Gamemasteryの無地Flip-mat(結局使わず仕舞いだったものの)が届いたのは僥倖だった。特に旅行鞄の方はこれ無しでどうやってあの量の荷物を運ぶ予定だったのかと当時の自分に問い質したくなる。

2010年10月21日木曜日

2010年10月の幻想世界のTRPGコンベンションの話。


10月16日から逆算した場合、今回がテストセッションを行える最後の機会だったので、3直週だったが何とか頑張ってシナリオを仕上げ、直前まで決まらなかったボスも直前に良いフィギュアが手に入ったこともあり決定。実は事前の連絡では4人の予定だったのでそれ用の調整をしていたのだが(DACは6人なので)、色々あり結局5人となった為に調整を戻して対応。しかし念のためとキャラクターを印刷しておいて良かった。
プレイヤーはBazz、〆P、だみー、歪人、MINE(敬称略)。準備状況に関して言えば、前回とどっこいどっこいなのだが一応初心者プレイヤー向けのサマリーを付けて何とか完全初心者でもサポートがあれば大丈夫なレベルにしておいたのが功を奏した。


シナリオの方は例によって未だ明かせないのだが、基本的に自分のシナリオでプレロールドキャラクターを作る場合、割とシナリオアンチアセン気味に構成する為、弓レンジャーが敵を射落とす速度が相変わらず尋常でなかったり、グレートソード持ちは相変わらずカッ飛ばしていたり(クリティカルで73ダメージをマーク)、同一人物による20-20のクリティカル(残念ながら即死ルールは採用していないので通常のクリティカルだったが)が3回発生したりとなかなかの荒れ模様だった。結構追い込んだ割には、今回もプレイヤー側には死者も無く(一応際どい所ぐらいまでは追い込められたのだが)大体このぐらいのバランスというのは掴めたように感じる。問題は、本戦ではクレリック不在ということなのだが。
ギミックについてはあまり凝る暇がなかったのだが、もうちょっと何か盛り込みたいところである(特に地形)。

Lords of Madness(Miniatures)の話


紀伊国屋書店にて予約してあったD&D MiniaturesのLords of Madnessが届いたので開封。話を聞くと1BOX8箱にVery Rare1つという話らしいが、こちらはそんなことを知らないうちに頼んだので5箱注文で価格は約1万程度。そして出たのは Elder Copper Dragon、Heroslayer Hydra、Mephistopheles, Lord of Caniaというまずまずな引きだった…Elder Blue Dragonが欲しかったというのは贅沢か…多分また買うが。

他には、RareでFettered DracolichとNalfeshnee Tyrantが出たのは個人的に有り難かった。あとArcane Portal、Brain in a Jar、Trapped Chestの物品3点セットも引けたので、これは何かの機会にでも使う予定。しかし早速Rareの筈のkenku Mageがダブったのは何かの罠か。

2010年9月21日火曜日

2010年9月の竜舞亭セッションの話。



3週連続GMも取り敢えず今回で最後。色々枯渇し燃え尽きたというのもあるのだが、それよりもやりたい事とやれる事とやるべき事の整理が出来ておらず、色々行き詰まっているのが大問題。取り敢えずDAC2010に向けてprdjの項目をもう少し何とかしたい。

今回より、竜舞亭にてPathfinderのキャンペーンのGMをすることとなったのだが、シナリオをどうするかと悩んだ挙げ句に前回やったテストセッションがシェリアックスを舞台としたものだったこともあり、折角なのでCouncil of Thievesを色々改変しつつ行うことにした。
面子とクラスは以下の通り。因みに今回、折角なのでということでAdvanced Player's Guideの要素を幾つか織り込んでみた。具体的にはヒーローポイントとか。面子は以下の通り。
<><>
プレイヤー名前種族クラス特徴
ろうなむトシアキ人間パラディン新ジャンル:三下系パラディン
Waizプリセラハーフエルフローグフェイント系。唸るバルディッシュ。
歪人ルチア・カストールハーフリングクレリック鎧を着ただけで動けなくなるババァ系クレリック
オットー猿(ましら)のテオドリック人間ドルイドエイプのポリアンナを相棒に持つ杖使い。
MakkouリリアナエルフウィザードAdmixture Schoolの爆撃屋



シナリオの方は4レベルと言うことで遭遇の底上げをした以外はThe Bastards of Erebusの序盤展開に沿っての展開となったが、途中パーティーが分散するような状況もあったものの、そこは慣れたプレイヤーと4レベルPCということで何事もなく再合流して、途中ドルイドの相棒であるエイプが大活躍したり、商人の娘を助けたりしつつ囚われたアラエルを助け出す為に護送車を襲撃する流れに。ドルイドがいるため、エンタングルで一気に雑魚が無力化されたり、檻のヘルナイト側は動く前にほぼ無力化されたりついでにテオが杖を捨てていったりと完封されていた。
しかし、実はヘルナイトの方は前座で本当の脅威は護送馬車に仕掛けてあった罠より出現したウコバチと髭悪魔の方で、出現した時はそれなりに追い詰められたのだが、プリセラにフェイントから真正面で殴られたり、シナリオ的に相性が最悪なAdmixture Schoolのウィザードに酸だったり電気だったりするスコーチングレイやバーニングハンズという謎の呪文で撃ち落とされたり、やはりシナリオ的に天敵のパラディンの一撃で〆られた。
個人的な感覚ではあるのだが、脅威度については人数6人以上で+1、というのは明記されているが英雄的(能力値25ポイント以上)で+1、更にヒーローポイントを導入するなら+1ぐらいを目安に見ても何とかなると思う。勿論敵の出し方にも依る部分はあるとは思うが。
因みに今回、実験的に画像からのmap出力をやってみたのだが…解像度の問題で今ひとつ見づらい為に今回限りとなった。

2010年9月の幻想世界のTRPGコンベンションの話。


英語翻訳については、全く出来ない訳でもないのだが他人に説明する文章を作成出来る程達者でもなく、更にシナリオ2本を考えながらキャラクター作成関連の為に英語を読み続けていた為に脳が焼け付きかけていた。
10月に開催されるDAC2010で2日間マスターをすることになった為、それのテストセッションとして幻想世界のTRPG空間様の方でテストセッションを開催させて貰う。プレイヤーはSUGI、madm、嶺澤、waiz、Bazz(敬称略)の5名に参加して貰い、少々難易度の高い(その上色々あり準備不足で大変申し訳なかったが)セッションに付き合って貰った。因みにその前日に熊の人より梅酒の礼としてD&D用のマップタイルを送ってもらったのだが、丁度砂漠のタイルが入っており大変助かったので、この場を借りてお礼を。
シナリオの方は例によって先に開催するセッションのものである為多くを語ることは出来ないが、自己作成ながらOverhand Chopアセンの強烈さやインクィジターの万能な強さ(そしてアレのアレさ具合)が際立っていた。シナリオについてはテストセッションで色々改善点の目処が付いたので、その辺りも含めて本セッション迄には万全にしておきたいところである。

そしてセッションが早めに終了した為にMOWというカードゲームで遊んだのだが、これが大変盛り上がり、更にごく一部のいとも容易く行われるえげつない行為により100点マッチ、1回のゲームでの上限74点のところで69点が押しつけられる等が横行する大変楽しいアフターとなった。

Pathfinder#5『氷の洞窟』(前編)

ここ(9月4日)より3週連続でPathfinderのGM。別にGMをすることは苦ではないのだが、最近ほぼマスターしかやっていない事もあり些かアイデアが枯渇気味なのと、翻訳やツール作成等に廻せる時間が足りなく、当面の最終目標であるDAC2010への下準備が色々と足りないのが厳しい。
プレイヤー名前種族クラス特徴
霧生リカルドハーフエルフパラディン筋力系パラディン、ダメージ面でアルトに憎悪される存在。何故か良くセーヴを落とす。
M-Renルーリィ・レイファード人間レンジャーいずれ舞台デビューか?
雨月Pコッドハーフエルフローグ色々頑張るローグ。
ごろまるアルト人間ファイター弓手、パーティーの撃墜王復帰なるか
零猫アルロン人間ウィザード/ロアマスター領域:共通、相変わらずの手堅さ
ふぃすたティークノームクレリック/バード小動物系、とうとう運送屋開業

9月4日に話になるが、Pathfinder身内キャンペーンの5回目を3ヶ月ぶりに開催。面子はいつも通りだが、事前に「今回はアイスダンジョン」と告知しておいた為にめいめい色々予測してきたようで、序盤は幾つか増援や不意打ちを混ぜたもののいつも通りの完敗っぷりを晒す。
特に最初の遭遇でリカルドが不意打ち判定を落として動けず、アルロン狙いのバックアタックを見事に打ち破ったのと、武器を溶かすので近接相手に大変嫌がられるルモアハズを絶妙なタイミング(前衛が先の敵に集中し、後衛と離れたところ)で出したにもかかわらず、アルトによるマジカルビーストベインアローのクリティカルで攻撃すら出来ずに沈んだのがGM的には何とも残念だった。
シナリオの方は時間的な都合もあり中断中、色々あり少々中断が長引きそうなのが厳しいところである。

2010年8月23日月曜日

8月の竜舞亭セッションの話

来月から竜舞亭(名古屋で活動しているD&D系サークル)にてPathfinderのマスターをすることになり、今回はその前段階に1回セッションをしてくれという話だったので、先日行ったセッションを4レベル向けに改訂した代物を使用させて貰った。
荷物の多さもあり、移動は車を使用したのだが会場の駐車場が全滅、近隣にもほぼ無しというトラブルもあり会場への乗り込みが若干遅れたものの、それ以外はさほど問題無く開催できた。
シナリオ自体は2回目なので、間にゴラリオンや舞台であるシェリアックスの環境の様々とかを混ぜながら色々と解説したり、3.5版プレイヤーが多かったので技能や特技の変更点をメインに色々解説しながら遭遇や戦闘をしていたが、またもやダイス目が肝心な時ほど腐る羽目に…そういえば前にやった卓M@s東海offの時も生涯教育センターだったか。
因みに面子は以下の通り。なにげに舞台が下水道ということでぴったりの面子だった。
プレイヤー名前種族クラス特徴
Makkouマリオ・ブラザーズ人間ファイター兄、安心の鉄壁ファイター。シナリオと特技相性が良かったのか薙ぎ払いが良く決まっていた
歪人ルイージ・ブラザーズ人間バーバリアンひたすら敵を睨んで怯ませたり、相手を憎んでダメージを上乗せする弟。兄より優れた弟などいない!
鈴木タイムハーフリングローグ安定のハーフリングローグ。しかしやはり移動速度の問題が大変そうだった。
法人形ガスドワーフクレリック髭クレリックでアーバダー信徒、《選択的エネルギー放出》を取っていなかった為に苦労していた。
ろうなむパーデンネン人間ウィザード力術師。要所をきっちり締める安心の立ち回りだった。

色々指示が漏れてしまった部分もあった為にキャラクターが扱いづらくなってしまった部分もあったが、流石にプレイヤー側が皆3.5版経験者だけあって比較的スムーズに話を進めることが出来た。
先にも言った通り、相変わらず肝心なところでの出目が宜しくなく今ひとつプレイヤー側を追い詰めることが出来なかった。
そして来月からプレイヤー6人でキャンペーンを行う訳なのだが、シナリオをどうしようかと悩んでいる。3レベルぐらいから始めて、8レベルぐらいに上がるのが丁度良いと思うが、個人的にはあまり長くならないようにしたいのと、折角なので公式のAdventure pathを使いたいとも思っているので何か良いアイデアはないかと悩むところである。
それよりも、来週から3連続GM&DACの準備と他色々となかなか厳しそうな未来が待っているのが気になる。GMをやること自体は問題無いのだが、流石に個人的なアイデアには限界があり、何か補充しておきたい。

8月の初心者向けセッションの話

以前にも似たような話はしたことがあると思うが、人間が自分の興味の範囲内でしか主に物事を見たり考えたり出来ない以上、結局の所今遊べるルールがその人にとって良いルールであり、楽しめるものとなるのは確かなことで、だから自分にとってはPathfinderが遊ぶ為の最良のルールであり、他にそういう人が1人でも出てきてくれれば良いと思っている。
何回目かのオンラインセッションによるPathfinder初心者向けだが、今回は新シナリオを使うことにした。シナリオ自体はPathfinder Adventure Path#25の前日譚的な話をこちら(im@sTRPG)向けにアレンジした(主に登場人物)形で、前回のセッションが味方の遮蔽的な意味でレンジャー&ローグに厳しく、またどちらかといえば汎用性シナリオだった為にその辺も色々盛り込んでみた。
面子は最初集まりが悪く、いつもの面子になるかと思ったら最終的には6名以上集まり、一部の人には外れて貰うこととなったが無事開催することが出来た。
面子は以下の通り。
プレイヤー名前種族クラス特徴
Wirbelwindマイク・ホガーハーフオークバーバリアンプレロールドより、ハーフオーク2トップの片方。プレイヤーは4版経験アリ
2xxPサム・フィッシャーハーフオークモンクハーフオーク2トップのもう片方。飛んで跳ねてシャレイリオイル付きクオータースタッフで敵を殴り倒すだけの簡単なお仕事
雨月Pツナ・カンワ・イナヴァ人間クレリックロリ巨乳担当、あとなんかエロい
ななほしミラルドハーフリングローグ安心のハーフリングローグ、だが若干割を食わせてしまったのが申し訳ない
tamatyoシエル・シリエジオ人間レンジャープレロールドの弓レンジャー、巨乳担当。シエルで桜とかどれだけ苦労人になりたいのかと
クイニー・アマンノームソーサラーロリ担当。3レベルはソーサラーにとって鬼門か。

概要はシェリアックスの下水道で犬と戦ったり、盗賊団と戦ったりする話で、心情的なトラップも混ぜて奇襲や伏兵を混ぜながら色々やったら1回辺りの遭遇レベルが9ぐらいになったり、足払いメインでオーガを作ったら間合いに踏み込まれてどうにもならなかったりスコーチングレイが外れたりと策は申し分なかったが、いかんせん出目が宜しくなくプレイヤーにあまり脅威を与えることが出来なかった。
残念だったのは、時間が予想以上に押してしまい遭遇を1つ飛ばしてしまった為、ハーフリングローグの見せ場があまり無かったのと、ティーフリングにダークネスを使わせるのを忘れていたのと、やはり出目が宜しくなかったのが悔やまれる。
また、初心者の「自分が何がわかってないのかがわからない」状態をもうちょっと何とかしたいところである。

2010年8月16日月曜日

2010年夏期休暇後半の話

8月12日夜、結局ロクに仕上がらなかった作業諸々を放り投げて夜行バスに乗り込み東京へ。そろそろバスの使用は限界という気がする。

13日、結局寝た記憶も無いまま早朝に東京へ到着、今回の宿のある上野へと行き荷物を預けて夏コミーの会場へ。最近カタログも買ったはいいものの殆ど見ないとかそんな具合で最早何を目的に行っているのかという気もするが、あまり考えないことにしておく。頼まれ物と幾つか興味のあった所を廻って会場は例によって早々に切り上げたが…気が付くとゆりかもめの駅が同じで時間だけ経過という有様、往復していたらしい。

その後は宿にチェックインをして泥沼のように眠り、下北沢で19時待ち合わせのEQ退役軍人会の集いへ。今回は珍しく2名程新顔が居たが、大体にしてゲーム内で会ったことがある相手なのでさほど問題無く馴染み、喰い切れない肉を腹に詰めて長老宅で毎度のごとく海外ドラマ上映会となった。今回はバーン・ノーティスだったが…吹き替え版は無いわな。それと激辛マニアは人類の食べて良い代物ではない。

宿へ到着して折角なので大浴場へと行ったのだが…別館で10m程外を歩かなければならないのを除けば良い風呂だった(別館に宿を取ったので)。しかし旅行先でもノートPCを開いてIRCとか連絡色々とか、追い込まれ具合にも程がある。

14日、気絶するように寝て、意識を取り戻したのが朝10時。2日目はワンカップPが出ていたので覗こうかとも思ったが、結局気力と疲労の問題で断念して折角の上野宿泊ということで上野公園の博物館巡りに時間を費やす。大哺乳類展も面白かったのだがいかんせん客が多すぎて見るのも大変で、個人的にはその後に回った日本館の渋川春海の地球儀・天球儀がメインだったのそのほか色々を含めてそちらを主に楽しんできた。その後、国立西洋美術館にてカポディモンテ美術館展にも行ったのだが、休みだからかあちらの影響か退屈そうにしている子供がそこかしこに居て若干後悔する。

その後、酒も入れて(博物館チケットを見せるとサービスだったので)中華で遅い昼食を食べてから16時半待ち合わせの新宿へ。上野泊は環境も良いし(近場にどんな店でもあるので)東京駅に近いのでそちらは便利なのだが、新宿方面へ出向く時に若干面倒だと感じる。前の環境(東京駅より徒歩10分、大浴場付き。今は無い)が良すぎたというのもあるのだが。
新宿でいつもの吸血大殲面子と合流して今回の店、イングリッシュパブへと向かう。ステアレベルのカクテルが全部飲み放題でワインもあったのでつい飲み過ぎてしまったが、何を食べても美味い大変良い店だった。しかし前述の通り撃沈してしまったのが残念だった…いい加減自分の体調ぐらい把握しておきたいものである。

15日、毎度のごとく早朝に行って入場し、サンレッドおつかれ本を買って友人各所に挨拶をして、どきゅあに本を買いに行って小林治氏の名前をド忘れしたり、残念ながらCD付きが買えなかったものの、いつもながら可愛い池澤春菜さんの従姉妹的な人から面白い話を聞いたりと1時間程で用事を済ませて引き上げる。因みに今回が記録的な猛暑だったりした所為もあるのだろうが、とある筋から聞いた話によると今回はビッグサイトのトイレが能力限界だったという話である。

その後は新宿と秋葉原のイエローサブマリンを廻って単品フィギュアを漁ったりして、秋葉原駅前プラザビルでランチを食べる…漬け物と味噌汁は偉大だと実感。大きく気力を回復して、いつも通りの新幹線のグリーン車で禁煙車を取ってしまった為に子供達の騒音に悩まされつつ帰宅する。

2010年8月9日月曜日

2010年08月の幻想世界のTRPGコンベンションの話

連休前出勤の所為で曜日感覚が完全に破壊されており、危うく開催日を間違えて寝過ごすところだったのは秘密である。丁度タイミング良く休日だった為に、幻想世界のTRPGコンベンションへ参加する。因みに今回マスカレイドスタイルのim@s動画作成者が来ている為にそちらが盛況だったり、いつも通り蘇芳氏のカオスフレアが飛ばしていたり、前と同じシナリオだった為にD&D第4版には参加出来なかったりして雅士氏のクトゥルフ神話RPGの卓に参加させて貰った。

プレイヤーは未経験だったりルールブック持参だったりする5人で、今回の自分のキャラクターは高校2年生の新聞部員梅田政吉。ポジションは勿論主人公に恋愛のアドバイスをするお調子者粋な友人ポジション…そういやお宝本ネタやり損ねた。シナリオは学校を舞台にしたものだったのだが、マスターから「戦闘やります」と言われていた為か若干テロリスト紛いの生徒4人(こちらは近接戦闘が苦手だったのでテイザーを持たせた)と引率のブルジョワ教師1名が学校の7不思議に挑むという流れとなった。そして終盤にまさしく七不思議の体験者となって学校中を駆け回ったり、神話的存在に柔道を仕掛けたりして無事(?)生還となった。

しかし、BRPG簡略化ルールのためか、クトゥルフは戦闘システムが結構雑なので判定がマスターの裁量による部分も多く、複雑な戦闘をやるとなるともうちょっと工夫が要りそうである。

位坂敏樹はPathfinderをどう扱っているのかという話。

 そう言ってしまうのは問題があるとは思うが、多くの人にとって現在のPathfinderは「無料、或いは安価に遊べるd20ルール」という扱いになっていると思うし、私もそういう紹介をする事が多々ある。ただ実際には、触れて興味を持ったのであればpdfでも構わないのでルールブックは買って欲しいし、何よりBestiaryのようにビジュアル面で充実したものは是非見て欲しいと思っている、勿論正当な方法で(カードの問題があるとはいえ、円高の昨今フルカラー500pのルールに10$ぐらいなら払えるだろうし)。因みに私は基本的にPDFも冊子も買っているが、そろそろamazonではなくpaizoで予約しようかと思っている。

確かに英語である事や入手性は兎も角、ソードワールドやFEAR系ゲームと比べるとデータの量の多さや煩雑さはあるので、私の周囲を見る限りそれを敷居の高さとして感じる人も多いが、(ただGURPSを遊んでいる連中から「難しそう」と評価されるのは理不尽だと思うが)それについては提供する側の努力で何とか出来ると思っているし、そういう中でも興味を持ち遊びたいと思っている人達に遊べる機会を提供するのもまたルールに詳しい側が出来る事だと考えている。それで機を見ては募集を掛けているのだが、タイミングの悪さや様々な要因があってたまに心が折れているのが現状である(とはいえ、幸いにしてこの間のコンベンションのような事態はあれ以来起こっていないが)。今は兎に角認知度を上げ、プレイヤーを増やすのが先決か。
という訳で最近のモットーは借り物の言葉だが「捲くべき種がある限り、両手を開いて荒れ地を渡れ」である。個人的にはAdvanced Player's Guideによってやっと3.75版というよりPathfinder RPGになったと感じているし、追加されたルールはどれも魅力的だが量が多すぎるので、これを遊べる人を増やして自分と異なる考察を少しでも多く手に入れたいという思惑もあるのだが(時折いる深くハマってくれる人はルールの解析を一緒にしてくれるので勿論貴重だし、そうでなくとも卓を囲んで一緒に何度も遊べる相手だって有り難い存在である)。

因みに何かを評価する為に、他の対象物を貶めるのはあまり良い方法でないと考えを改めた為、そういった話題は極力出さないようにしているが、それなりに思う部分はあるので偶に漏れ出た部分で不快にさせてしまった場合は申し訳ないと思う。因みに基本的にPathfinderの話題しかしていないが、4版も遊ぶし他のルールも遊ぶ機会さえあれば参加するようにしているし何よりTRPG以外にも趣味はある。ただ、例えばサッカーの話題をオフシーズンにしても盛り上がらないように、物事を話すには最適の時があり、Pathfinderについて言えば間違いなく今がその時だろう(ENnie Awardsも総ナメしたことだし)。

酒を買いに行く話


8月6日、無事に連休前出勤を終えての金曜日、連休中の燃料(=酒)を買いにいつもの蓬莱泉吟醸工房へと走る。本当はもう少し時間を上手く使いたかったのだが、歳を喰って精神が堕落しているからか夜遅く、朝遅くの生活サイクルで出掛けるのがすっかり遅くなる。
 そういえば新車を買って最初にやりたかったのがこうした長距離ドライブだったのだが、結局結構時間が経ってしまった。大体片道40分程度掛かるのだが、途中あまりの暑さに道路に併走する川に飛び込んでみたくなったり、カーナビに従ってみたらえらく車幅の狭い道を走らされたりしたものの、特に何事もなく到着、着いてから店の閑散とした様子に今日が平日だったことに気が付く…一応身なりはそれなりだったとはいえ、平日昼間から酒を買いに来るいい年の男をどう思ったのかは気になるところだが。
店頭にあった新製品の「青じそ薫る梅酒」が気になったが結局買わずに帰ったが、買ってみれば良かったかと若干後悔する。

帰りは丁度昼頃だったので、途中で山衆楼(足助の洋食屋)へと帰って暑気払いにとランチに肉を食って帰宅。時間があれば、その後名古屋へと向かいたかったのだが結構遅くなってしまった為に出掛けられず。
何事をするにせよ、怠惰な性根を直さねばならず、それにしてももうちょっと気力が欲しい。

Pathfinder:Advanced Player's Guideの話

先日5日にpdf版のダウンロードが開始し、本国でもGen Con(毎年夏の4日間に渡りアメリカのインディアナで開催される超巨大コンベンション)にて製品版の発売が開始されたAdvanced Player's Guideを入手して、ウチのキャンペーンメンバーのエース(キルマーク的な意味で)と深夜に色々話していたのだが、人間ソーサラーの適正クラスボーナス(1レベル下位以下の呪文を1つリストに加える)とか、まさかのOverhand chop復活(ごく一部の人にしか刺さらないネタ)とか、10レベルバーバリアンの激怒能力の飛びかかり(かなり制限はあるが)をはじめ移動後全力攻撃が幾つかあったり、全モンク注目のZen Archer(翻訳は『弓禅一如』とかどうだろうか? 性能としては連打で矢を撃てたり、《朦朧化打撃》の代わりに得られるPerfect Strikeでダイスを2個振って良い方を選べたり、気を矢に載せるとモンク素手ダメージで矢を撃てる等)、メタマジック:選択的除外(若干習得条件が厳しいので、メタマジックロッドがお得)、対象:自身だが武器の威力を1サイズ上昇出来る1レベルレンジャー呪文Gravitiy Bow/Lead Bladesなど色々注目したいところはあるのだが、やはり最大の目玉は全GM待望のPaladin alternate classのAntipaladinだろう。
「ボス殺し」、「キャラクターレベル+1扱いしても良い強さ」、「状態異常無効、殴れる、セーヴ通す、自己回復も出来るパーフェクト前衛」、「メイン盾来た、これで勝つる」、「お前smite evilでボコるわ」等言われるパラディンの能力をほぼそのまま引き継ぎ、更に接触によりダメージと状態異常を与えるTouch of Corruption(腐敗の手)とCruelty(残虐、より無慈悲か?)は新たに追加されたマジック武器効果のConductive(伝導:超常か疑似呪文能力を武器ダメージに上乗せ)を使えば武器ダメージと追加ダメージ共に各種状態異常を(!)相手に叩き込める。またパラディンの持つ恐怖への完全耐性を無効化した上で-4のペナルティを負わせるAura of Cowardiceがあったり、呪文もDisguise SelfやInvisibilityがあったり[恐怖]呪文が揃っていたりサモンモンスター出来たりとボスとして出すのに申し分が無い性能を持っている。取り敢えずヴァンパイアや悪のドラゴンにクラスレベルを載せるのがなかなか愉快そうである。

因みに来る10月16日と17日に開催されるDAC2010ではAdvanced Player's Guideをメインに据えたセッション卓を両日建てる予定なので、気が向いたら参加して下さると幸いです。

2010年7月20日火曜日

DAC愛知の話



そもそも、幻想世界のTRPG空間にてDAC愛知の宣伝を聞いたのが今年の3月で、其処で「Pathfinderでも参加出来ますか?」と訪ねたのが事の始まりだった。開催の手伝いがあまり出来なかったり(言い訳になるが、実技試験は今年で2回目の受験となり絶対に落とせず、他の全てを置いてでも備えなければならなかった為)、せめて開催前にPathfinderプレイヤーを増やしておこうと各地に出向くももうちょっと何とかならんかという結果だったり、卓条件が厳しすぎて危うく(今だから笑い話に出来るが)私の卓だけ成立不可になったりと色々あったものの、結果として何とかプレイヤーが集まり卓も成立し無事(とは微妙に言い難いが)DAC愛知にてセッションを行うことが出来た。面子はテストセッション時と違い、全員単一クラスという実にPathfinderらしい構成となった。
面子は以下の通り、データはこちらのurlに。


プレイヤー名前種族クラス特徴
ミイラパランズス人間パラディンAC33の鉄壁。片手剣で楽々50ダメージを叩き出す猛者
夏目環トルチョック人間ローグ隠密剣二刀流。パーティーで一番hpが高い。全力攻撃でダイスを振る様が大変楽しそうだった。
梅酒ジェイムズ人間ウィザード10/ローアマスター1安心の系統:共通。パーティーで2番目にhpが高い。呪文の選択と使い方が非常に熟練していた。
だみーコヴェールハーフエルフクレリック(デスナ)プレロールド。安心の領域:旅、解放。自分で作ったとはいえ、シナリオ的な相性はマスターにとっての悪夢だった。

遭遇は7遭遇で脅威度は9~15という11レベルにぶつけるには普通に考えるとかなり厳しい状況だった筈だが、結果としてキャラクターが重傷になる程追い込むことが出来なかった。黄衣の頭冠のリッチ(ミスティックシーアージ)とかネタに走りすぎるからだが。

遭遇は山賊という名のヒルジャイアント>シャンブリング・マウンドと見せかけてパープルワームの乱入>ゴミ捨て場のサイクロプス+10ft下にアティアグ(出目20で突き落とす予定だった)>アリの巣(ただのアーミィアントスウォーム)>城門前のフィーンディッシュワイヴァーン+ジャイアントゾンビ+シンボルオブスリープ>アンデッド祭(ドレッドレイス+モーグ+デヴァウラー)>ウラン鉱石が転がって放射能(アザトースのオーラと言い張った)に満ちたアザトースの聖域(グールの歌い手+黄衣のリッチ+ネオセリッド)という感じで、仕込んだネタを幾つか使えなかったり、プレイヤーの方が皆技巧者(デスナクレリックはプレロールドの為に答え合わせ的な部分もあったが、解放+旅は正直我ながらひどいと思った。戦闘時に比較的暇な時間が多かったのは申し訳なかったが)だった為にあまり追い詰めることが出来なかった。グッドホープとか言い出したり片手剣で楽々50ダメージを叩き出すパラディンや(結局ホーリーソードを使ってなかったような)、隠密剣二刀流の全力攻撃で150ダメージを叩き出す(パラディンの正義のオーラが入ったら200超行けたんじゃなかろうか)純ローグ、おもむろにアーケンアイで調査したり、ウォール系呪文の使い方や呪文選択が熟練者のそれすぎてマスターが絶望したウィザード(あと、マスターの忘れている部分の指摘も有り難かった)と、反省や改善点は様々あるものの大変楽しいセッションをさせてもらったと私本人は思っている。結局シナリオの方は会場側のご厚意による15分延長により無事時間内に終了することが出来たのは感謝します。
閉会式の方だが、確かに身内弄りが多かったような気もするが、個人的にはあのぐらいなら盛り上げたいという意志の範囲内だったのでさほど問題でもなかったように感じた。むしろあのぐらい弄ってくれた方が此方としても有り難かった。本当は持ち込みのプレゼントでエレバスの落とし子を持ってくる予定だったのだが、朝の騒動ですっかり忘れてしまったのは我ながら残念でならない。

その後は場所を移して交流会だったが、普段話せない人たちと色々話すことが出来たり、卓メンバーの感想を聞けたり、新幹線の時間がなければ無限に盛り上がれただろういしかわ氏と柳田氏の話を聞いたり大変楽しい時間を過ごさせて貰いました。因みに、アフターの交流会での見送り時ですが最初にノトスコールを始めたのは私でした。遠い上に忙しい中お疲れ様でした>東京勢

因みにシナリオの方だが、そもそもの構想が出たのは今年の5月頭に弄ったprdjのBestiary部分の修正時で、まさかPathfinderで4卓も成立するとは思ってもいなかったのと、データがあるのだから使うべきだと思い本来初心者向け3レベルだったものを無理を言って11レベルに変更して貰った。思い返せば散々無理を通して貰っておりスタッフの皆様には頭が上がらない状態である。
因みに会場でも言ったが、アザトース=核爆発ネタはタイタス・クロウの事件簿より。黄衣の翁はデモンズソウル(実はこのゲームも結構なクトゥルフ要素がある)。それ以外はほぼオフィシャル設定というなんというPathfinder=クトゥルフゲー。公式シナリオであるCarrion Hill(ラスボスのひどさは一見に値する)を見て覚悟を決めたというのもある。
公式サプリは一通り許可していたが、結局使ったのはCoreとBestiary、あとClassic Tresure Reviced(Well of the Welcome Respite)とプレロールド用のAdventure's Armory(錬金術酸を使うとディスペルマジックに修正が貰える)程度だったが、前日に入手できたGamemastery Guideに折角狂気関連が載っていたのでもうちょっと早く入手出来たなら採用したかった。