2010年4月27日火曜日

Pathfinder#3-2『開かれた墓所』

Open Graveといえば4版未翻訳サプリだが、多分翻訳はされないだろう。今回セッション開催後にPathfinderのClassic Horror Revicedの存在を知っていれば迷わず投入したのだが残念である。色々あり、若干空白が出来てしまったがPathfinderキャンペーン第3回後半を完了。今回は事前に「アンデッド祭りだ」と宣言していたこともあり、安心して酷い遭遇を構築することが出来た。
毎度恒例の面子はこんな感じに。
プレイヤー名前種族クラス特徴
霧生リカルドハーフエルフパラディン筋力系パラディン、ダメージ面でアルトに嫉妬される存在
M-Renルーリィ・レイファード人間レンジャー手堅い行動でパーティーの屋台骨を支えるレンジャー
雨月Pコッドハーフエルフローグ設置した罠を悉く防ぐ理想的ローグ
ごろまるアルト人間ファイター弓手、リカルドに嫉妬されるパーティーの撃墜王
零猫アルロン人間ウィザード領域:共通、マジックアイテムマニアの理想的なウィザード
ふぃすたティークノームクレリック/バード小動物系、幸運領域によりアルトと組んだ時の酷さが際立つ

実は今回裏のテーマとして「とあるパーティーの悲劇的末路」(アレ風)というのを演出する為に各所にクラス持ちアンデッドを配置したりもしてみた。シナリオ自体は歴史の真実を求める為にエルフの魔術王の墓所へと侵入するというアンデッドダンジョンシナリオという風情だったのだが、〈はったり〉で無害なゾンビの真似をしつつギャストの待ち受ける落とし穴にパーティーを落とそうとした元ローグのグールとか、副葬品のスタッフ・オブ・ファイヤーを強奪して死んだエレメンタル血統ドロウエルフソーサラーゴースト(種族とゴーストで魅力+6)とバーニングスケルトンを出してスケルトンごと(スケルトンはダメージを受けないが)爆殺しようと試みたり、無限にシャドウの湧き出るトラップ+テラスの上からブラッドスケルトンによる狙撃等道中に色々仕込んでみたのだが、偽装ゾンビは見破られ、ソーサラーは動き方のミスでアルトにより矢襖にされ(しかもゴーストタッチアローでクリティカルを出された)、バーニングスケルトンはルーリィのレジストエナジーで封殺された上にリカルドに文字通り薙ぎ払われ、シャドウ召喚陣に至っては発動前にティークによるコンセクレイトで召喚そのものを封じられたりと悉く残念な結果に終わってしまう。そして最終戦はファストゾンビ化ダイアライオンとhpを少なめにして病気の爆撃を狙ったプラーグゾンビ化オーガ各2匹を盾にしつつ、グレイヴを構えたケルンワイトファイターで殴って生命力を吸収するのが狙いだったが、イニシアチブを取ったアルロンの《呪文威力強化》済みファイヤーボールによりオーガは爆殺、ダイアライオン(因みに接敵すると全力攻撃で最大1d8+4d6+32+つかみが荒れ狂う)もその危険性に気が付いたアルトにより射殺され(機会攻撃で噛み付きを当てたのは良かったが…筋力も敏捷力も高い相手に挑むのは無謀だったか)結局hpダメージ以外での被害はルーリィの生命力吸収1レベル程度で終わった…が、実はこいつらは前座で本当のボスはディヴァウラー(脅威度11の大型アンデッド)だった。しかし、全員揃った処に叩き込んだDC19のコンフュージョンは全員に防がれ(正確には2人程通したが、プロテクションフロムイーヴルの再ロールで防がれた)、コッドに向けた渾身のスレイリヴィングも不発に終わり(当たると12d6+18でそれこそ即死だったが)倒される。割と楽な戦闘だったという印象があるが、全体としては決して消耗が低かった訳でもなく、更に言うと実はプレイヤー側が1手でも間違うと死者が量産されるような実にD&Dらしいバランスの上に戦闘が成り立っており、マスターとしても大変楽しかった。オチとしてはティンときたデスレス化した魔術王により色々を託され、テレポートで迷いがちなウィザードの側近に出口へと送られてセッション終了となった。
因みに特殊ゾンビは脅威度を下げつつhpを維持してダメージを上げられる(ダイアライオンの場合脅威度が5から4に下がり、飛び掛かりが消えるが叩き付け攻撃が増える)大変便利なテンプレートだと思う。

2010年4月12日月曜日

位坂敏樹はTRPGをどう捉えているのかという話。

個人的に言えば「見知らぬ他者とある程度胸襟を開き交流する為の話題」であり「自分の欲求を満たす為に最適なツール」だと捉えている。個人的にこの目的の為に最上の品だと思うのは適度に酒の入った食事だと思っているのだが、残念ながら酒は万人に楽しめる物では無い上にこういう場はそれなりに金銭が掛かり、更に言えば必ずしも好ましい効果をもたらすとは限らない(私自身もあまり好ましくない振る舞いをした経験がある)のである。

因みに私自身は基本的には身内、コンベンションに限らずTRPGで卓を囲むのはパーティー(冒険者一行の方ではなく)に似ていると考え、マスターはホスト役、プレイヤーはゲスト役でホストは場を設け、パーティーの方向性を決め、出来る限り参加者が楽しめるように腐心するべきだと考えており、ゲストも単に客であるという振る舞い以上に場を盛り上げて皆を楽しませる気遣いは欲しいと願っている。だから出来れば所謂「地蔵」然としてではなく会話で参加して欲しいと願っているし、発言の無い人が卓に居ると楽しめていないのではないか不安になる。

そして、それとは別に社会性の持ち合わせは欲しいと思っている。特にこの界隈は独自性を取り上げがちになる為に尚更。といっても精々公衆の面前で口にするのも憚られるような事を叫ばないとか、他者を不快にさせるような行動を積極的に行わない、また自身の行動がそれに該当すると理解することぐらいである。そもそも礼節を弁えることで得をすることはあっても、大凡損をすることは無いのだから。 特に所謂オタク的な人は自分の好きな趣味に対しての押し出しが強すぎ、他者の言葉に耳を傾けずについ語りすぎるきらいがある為尚更にそう思うことがある。勿論自分も含めて、だが。
因みにルールの好き嫌いについては、本来無い方が望ましいのだろうがある程度の見通しの良さと自身の知識程度で現在はPathfinderを愛用しているが、これもそれ以外選ばないという訳でもなく、より扱いやすく自分好みのルールがあるならば其方でも全く構わないと思っている…但し、極端な演技重視ではなく、独特の緊張感があり、世界観として綺麗すぎず、システムが無理に複雑ではなく見通しが利きやすく他者へ教えやすいことが条件だが。 更に言えばPathfinderは金銭的な敷居の高いと言われるd20ルールが無料で遊べるという好条件もある。

因みに我の強い人の多く集まる状況上仕方無い事だろうとも思うが、個人的にはサークル同士の力関係等小さな政治的問題には出来るだけ関わりたくないし、基本的に「自身の周囲で起こるどのような問題も、常に半分の責任を負っている」という思考の持ち主なので、何かの際に問題の中心人物を一方的に糾弾するような行動は出来うる限りしないように心懸けている。

第13回卓ゲM@ster関東部会の話

普段なら流石に大人しく帰宅して寝ているが、今回はボードゲーム会ということで多少寝惚けた頭でも何とか成るだろうと踏んで東京のR&R stationにて開催されるiM@s TRPG部の部会に夜勤からの参加を強行する。と、いうのも東京に出向いている理由が基本的に普段IRCでしか交流の無い人と顔を合わせて会話することでより相手を理解したい為なので、普段の卓を囲んでいる状況よりも多くの相手と言葉を交わせる状況になるカードゲーム会を希望していたからである。
当日の休憩時間を全部東京行きの準備時間に宛て、朝8時に仕事を終えてそのまま名古屋駅経由で新幹線に乗ったが、久方振りの普通車両で700系普通車の座席はこんなに安っぽかったっけかとヘイト値上昇の高そうな挑発的思考をしつつ(普段はグリーン車なので…こだまエコノミープランの、だが)東京へ。道中は全部睡眠時間に回した為にそれなりには気力は戻ったものの、東京のあまりの天気の良さと陽気に部会を投げ出して上野公園に逃亡したくなったのは余談である。 そうしていつも通りギリギリの時間で秋葉原に到着して一行と合流して、R&Rステーションへと向かう。今回は一部で有名なスリードラゴン・アンティのホストをしていたのだが、とにかく雰囲気のあるゲームを楽しんで貰おうとグリーンのフェルトマット、そして重量感のあるポーカーチップを持ち込んで遊んでみた。最初のガンビットはカードの出し間違いはするわ、自分から勝ちを捨てるわそれは酷いものだったが、ただ、全体に慣れてきたぐらいの時だったのだが、出すカードが10のカッパー(強制引き直し)しか無い状況(他の手札が悪、編隊にバハムートが出ていた為)、かつ誘発状況で11以上を引かないと勝てないという状況でドラゴンスレイヤー(7以下のドラゴンを殺せる)を引き当てて勝利するという漫画みたいな痺れる展開もあった。
ゲーム自体は都合7回程遊び、内3勝とまあ持ち主としてもそれなりで、途中昼食を挟んで人員入れ替え等もあったのだが、ホストの都合上思ったよりも面子が固定気味になってしまったのと(ゲームを気に入ってくれた人が居て、人員入れ替え後も残ってくれたのはそれ自体は良い事なのだが、自分の目的とはそぐわない状況だった為)、他の卓との時間的な調整が上手く行かずに此方の卓に参加してくれた人達を暇にさせてしまったのは申し訳なく思う。他にもう1つか2つぐらい手軽に遊べる(更に言えばポーカーチップを使う)ゲームを持って行くべきだった。今思えばR&Rステーションの備品を借りるという手もあったか。
余談だが、丁度当日はDungeons&Dragons第4版Game dayだったらしく2卓ほどでセッションが行われていたが、DMG2の日らしく「今からシナリオを作りましょう」というまさかの展開で大変楽しそうだった為に其方に参加しておくべきだったかと若干後悔したが…流石に隣に私がいるというそれはギャグだろう。そもそも睡眠時間0の状況では他に迷惑を掛けるばかりになるだろうし。
そして、今回は終わってから呑み会も無く新幹線で帰ったのだが、乗り継ぎを失敗して終電を逃し、駅までタクシーで帰る羽目に陥るという些か締まらないオチとなった。

2010年4月の幻想世界TRPGコンベンションの話

 世の中の流れが世界樹の迷宮3の中、デモンズソウルでダイスンスーンかつストームルーラーを振り回しながらマンイーターに心を折られるという流れですっかり睡眠不足になりつつも予約をしていた幻想世界のTRPGコンベンションへと参加する。

今回はwaiz氏のD&D4版の方に参加し、プレイヤーは基本的にそこそこの3.5版経験者5人で、私はキャラクターは人間クレリックを選択してウルフェインと名付ける、アンバサ。シナリオの方は、スリードラゴン・アンティで言うところの「ドワーフの如く」振る舞うドワーフから借金を取り立てる為に、彼の言う宝を探して下水道を徘徊する話だったが、今回指揮役のクレリックを選んだこともあり、ようやっと4版の楽しみが理解出来たような気がする。今更の理解ではあるのだが、前回やった制御役であるウィザードが全体に自分の能力を説明して(無限回パワーが範囲攻撃であるスコーチングバーストというのも厄介だったが)動き方で協力してもらう面が強く、全体の連携が上手く回らない状況では出来ない事の方が増える面があったのに対し、指揮役のクレリックの方は自身の働きかけにより他者を援護する能力が多い為、精々自身と他者の位置取りを気にする程度で済んだのも動かし易かった一因であると思う。特に今回は開始前に各キャラクターシートを見せて貰い、ノートパソコンを持ち込んで(本来Pathfinder用だったが)戦闘管理シートを使ってパーティーのhp管理と敵へのダメージ管理(あと出目からのAC逆算も少々)をしていたのもより一層全体の見通しが利いていた気がする。
しかし、セイクリッドフレイムを使って他者に再セーヴを使っていたにも関わらず10回中8回程失敗されたのはなかなかひどかった。

DAC愛知会場下見の話

参加者が足りなくて大変だという話も聞いていたのと、楽しそうだった為にいつもの強行軍上等で東京のD&D小説がよくわかるコンベンションに行くという選択肢もあったのだが、月初めの買い物色々等もあり、更に7月に開催されるDAC愛知の部屋の下見がこの日でなければ出来ない(マスターとはいえ、一参加者に過ぎないがそれでも「広さ等に不安のある状況の知れない会場でマスター」というのはなかなか厳しいので)という話だったので竜舞亭の面々と共に当日の会場であるウインクあいちに見学へと行ったのだが…結論から言えば、一応聞いていた程に狭くはなく、机の問題(幅60cm程度)もあるものの何とかなりそうな感じだった…予定の都合もあり、本来30分の予定が15分以下しか見学出来なかった上に机の再配置も出来なかったので不安要素も満載だが。
そうして見学が終わってから、昼食がてら色々話し合ったり駅からの誘導(これは信号を渡ってミッドランドスクエア前に案内出来れば問題は無いと思う)を確認等してから、最近名古屋駅に出来た行列で有名なドーナツ屋を冷やかしに行ったりてから別れた後は個人的な色々の買い物を済ませて帰宅した。

DAC愛知ミーティングの話

そうして東京から帰宅したのが朝6時、色々あって就寝したのが朝8時。夜行バスでは結構快適な睡眠を摂った記憶があるのだが、それでもやはりそれなりには疲労していたらしく予定の13時に起きた記憶はあるのだがその後寝た記憶が無く、しかし目覚めたのは14時50分。16時30分迄に名古屋へと出向く必要があった為に大慌てで準備を済ませて竜舞亭の例会へと向かう…因みに法定速度は違反していない。
そうして16時に会場に到着し、30分程セッションの様子を眺めさせて貰ったが…取り敢えずゲシュタルトとかドラゴンボーンとかいう用語が飛び交う恐ろしい世界だった(4版でなはく3.5版。前々より続くキャンペーンの終盤だからというのもありそうだが)。

その後、定例会終了後に場所を移して行われたミーティングに参加して、まずはPathfinderの売り込みをしつつ様々な質疑応答に答えたり、DAC愛知の打ち合わせに色々口を挟んだりしつつ、取り敢えず7月に開催されるコンベンションの方では初心者向けのPathfinder卓を建てることとなった。いかんせん土地柄もあり、初の開催ということで人の集まりも難しいところがありそうだが私も主催に協力する立場になった以上開催に関しての尽力を惜しむ心算は無い。取り敢えずやるべきは、Pathfinder初心者向けの2枚ぐらいで行動が把握出来るサマリーの作成か。

第12回卓ゲM@ster関東部会の話

実は前回が11回で反逆の為にZAPされたというオチだったのはさておき。
相変わらずの2直勤からの参加かつ、直前3時迄追加データの作成という些か厳しめのスケジュールでの参加ではあったが、東京のR&R stationにて開催されるiM@s TRPG部の部会に参加してきた。前回の吹雪程ではないが、到底4月前とは思えない気温の中、いつもの黒ロングコートを羽織って改築の済んだ駅のホームに立ったのが朝6時半、そこから名古屋駅を経由していつものこだまエコノミープランのグリーン車で東京へ。煙草アレルギー持ちなので禁煙車両を選択したのだが、道中泣きじゃくったり大きな声で騒ぐ子供に煩わされる羽目に…そう言えば、昔新聞4コマにてこんなシーンを見たことを思い出した。

 今回はTORGのマスターとして、友人の蘇芳氏(シナリオも氏謹製のプレイヤーズコールズブック掲載のものを使用。但し部会向けに博士は律子に、シナリオボスは関西弁を喋る浪速のトリックスターに…別段、当日の試合は関係ないが)に事前に様々な協力を仰ぎつつ参加したのだが、今回はプレイヤー5人全員がTORG初心者だったのに加えて、マスターである自分自身も久し振りのマスターだった為にルール把握にリソースを大きく割いてしまい、TORGの一番面白い部分であるドラマカードを使ったロールに迄プレイヤーを導くに至れなかったのは反省の余地があったと思う。因みに、個人的には口プロレス否定派(無論、良いロールは肯定するがそれで全て解決出来るなと思うな、という姿勢。説得するなら技能あるんだし振れと)なので、その辺りでも参加者の方に多少難しい要求をしたようにも思う。それでも、参加者の皆様は楽しんでくれたようで何よりでした。Pathfinderの関係がある為に何時になるかは不明だが、次回やれるならばもう少し色々(キャラクターへの話の振り方、ドラマカード/推奨行動の選択、戦闘の方法提示)配慮してマスタリングをしたいと思う。
ただ個人的には、《威圧》で戦車と組み合ったエディーノスがプレイヤーズコールを出したので戦車が転倒(実際は石に乗り上げて、だが)したり、白木の杭で戦車が撃退されたりと実にTORGっぽい戦闘になったのはなかなか良かったと思う。

そして若干早めにセッションが終了した為に、雨月Pの持ち込んだボードゲーム「レッドノーベンバーを救え!」をプレイしたのだが…これだ共産主義的デザインという奴か。乗員6名が乗り込んだ潜水艦は2回の核ミサイル誤射、1回の動力機関停止の末に見事原子炉融解を起こして海の藻屑となりました。

そうして部会終了後に、前回希望していたこともあり呑み会が開催されて参加したのだが、今回は人数が少なく、また比較的ソウル傾向の黒い人々が集まった為に此処には到底掲載不可能な話題が数多く出る。特に端の方の席の面子が愉快だったので最終的には其方に移動して人として最低な部類な話を含めて興味深い話を数多くさせて貰ったが…これで各種ブーストが切れたことによる眠気やアレルギー性の動悸(疲労が酷いと出る)が出て苦しんだり、美味いと聞いていたマッコリを飲んでみたら自分には合わない味でさっぱり酔えなかったのと、翌日の予定とバスの予約があった為にその後のカラオケに参加出来なかったのはつくづく残念だった。