2012年11月19日月曜日

2012年11月の竜舞亭セッションの話。:Carrion Crown#5-2

 Pathfinder Adventure Path『Carrion Crown』キャンペーン第11回目、カリファスにて吸血鬼達の騒動に巻き込まれた結果、何故か有力貴族の所持する郊外の別荘を襲撃する事となる(極めて誤解を招く表現だが)。今回は残念ながら1人欠席となってしまったが、最終遭遇辺りのギリギリな感じが大変楽しかっただけに残念である。

 今回の面子は以下の通り。今回よりAdvanced Race GuideのRace Builderを導入した為、一部(というかシェオゴラスが)愉快な事になっている。
プレイヤー名前種族クラス
雅士メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)人間パラディン/ファイター(武器の達人)
長巻を手に戦場を駆け回るミンカイ出身のミラクルサムライ。陣笠を纏いますます謙信ちゃんっぽい外見に。
ろうなむグレイ=ジェド=アンスルーン人間メイガス(黒剣/剣聖)
結局善にはならなかった代わりに異形になったお笑い担当メイガス。得意技は真剣(not比喩)での交際申し込み。
Makkouルーティア=R=マイヤーハーフエルフレンジャー(都市)/ファイター(武器の達人)
前回の教訓かついに鎧を着たズドンメイド。ちょいとやらかした。
Waizクララ=ド=ヴァンハルト人間クレリック/パスファインダー・サーヴァント
腐女子化は無かったことに。その代わりパスファインダー協会の狗となり、更に怪しげな術を使うように。
ひろくんホロハーフエルフドルイド(狼)/モンク
狼使いのドルイド。今回はお休み
2xxPシェオゴラス=サシェリウム爬虫人ウィザード(力術-混合/巻物使い)/サイファーメイジ
Race Builder採用により「これが俺の本体のハンサム顔だ!」と言わんばかりのトカゲ面になった。相変わらずパーティー随一のhpを誇る。
尚、以下はPathfinder Adventure Path #47『Ashes at Dawn』終盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

2012年11月8日木曜日

 漫画版Pathfinder#2と最近のPathfinderのイラストの話。

 Paizo通販より定期購読分が到着。Shattered Starに思わずウワアァとなったり(理由はDAC2012の後で)色々あったのだが、漫画版Pathfinderの表紙がこいつで、色々な意味でヒデェと思ったり。
因みにこのイラストはTyler Walpole氏、Pathfinderのゴブリンといえばこの人だが。
 
 そして、泳いでいるのがどうもメリシエル(Iconicのローグ、コミックだとえらい胸が増量されている)に見えるのだが確証が持てずに、確か額の宝石を外したイラストがどっかにあったなあと思いながら探してみたところ、件のイラストを発見した。
…こんなのである(R-15かも知れないが)。因みにイラストレイターのKevin Yan氏は何というかこういう人なので日本人ウケのしやすさもさもありなんという感じだが。
 
 ただ、最近のPathfinderにはこういう「日本人にもウケが良さそうな」イラストが減った印象がある。
個人的な感想になるがAdvanced Race Guideはちょっと宜しくなかった。
Bestiary1辺りで結構クレームが来たという噂もあるし、この辺りの認識の差は特に歴史が長いd20界隈では色々難しいものがあるのかも知れない。
Talesの挿絵辺りを見るに最近はEric Belisle氏がメインアート担当らしく、氏の男性やクリーチャーは力強さがあり素晴らしいのだが、女性の顔、特に鼻が。
事情があり前のイラストが使えないとはいえ、セオプトラのアレはねぇ、と思わなくもない。
(最近流行だし、前のイラストのフィギュア化は別方面での需要が生まれそうだが)

2012年11月5日月曜日

DAC2012テストセッションの話。

 如何に言われようとも長期の準備を伴うDACがマスターにとっての晴れ舞台であるという事実には変わりなく、実際にやるのであれば矢張り実セッションが良いのだが時間と人員の都合が立たない為オンラインセッションでの開催となった。
協力してくれた面々は以下の通り。

プレイヤー名前種族クラス
M2Oゴーンドドワーフファイター
アル中気味の古式ゆかしい盾持ちドワーフ。
kasugakyouziラルヴァ・モスカティーフリングメイガス(剣の盟友/剣聖/Fiend Flayer)
悪を以て悪を斬るティーフリングの悪魔殺し…スタイリッシュ痴女の方か?
Waizセルヴァンテスオレイアスレンジャー(両手武器/遊撃兵/野生の追跡者)
フックトランス使いで懲役40年の刑から逃亡中の元軍人、飛行クリーチャーと足のないクリーチャーに泣く。
めるひすマンチキン鶏人間バード/ローグ/ウィザード(総合術)
微少サイズになってポケットに潜り込む協会謹製の特殊生物という名のオリジナル異形生物…量産の暁には!(無理)
Makkouユナハ妖狐オラクル(二重呪い・生命)/Pathfinder Savant
千和っぽい声で喋りそうなオリジナル種族の駄フォックス。前のめりなパーティーのバックアップと見せかけて本人も前のめり。
∀x∃yディグダークエルフウィザード(力術-混合)
地下の奥底に棲まうディープエルフ。Staff of the Mastersを片手に様々なファイアーボールを使いこなす爆撃魔。

 時間的な都合もあり、セッションそのものはかなりオミットされたものとなったが、それでも一応目玉となる遭遇はどれもテストすることが出来たので、これを叩き台として仕上げていく予定である。
ただ、シナリオの都合上どうしてもゴラリオン世界に関する固有名詞が増えてしまい、テストの方では事前準備時間と秘匿問題の都合もあり詳細な説明が出来なかった為、これは掲示板にてフォロー出来ればと考えている。 また、展開について若干議論も起きたものの、それは逆に言えばシナリオ的に弱い部分を知る事に繋がり、アイデアを貰うこととなったのでこれについては感謝したい。

 常に言っている事だが、殊オリジナルシナリオとなると劇的なアイデアは大抵他人よりもたらされるものであり、そういう意味でもやはりテストセッションは必須だと言える。
それでも、長時間のセッションとなり座りっぱなしで殆ど喋ってもいないのに酷い疲労感が残っている。やはりマスターは重労働だ…歳の問題もあるにせよ。
勿論それが楽しいからこそマスターをやっているのだが。

2012年11月1日木曜日

深淵歩きのアルトリウスとRuneQuestの話。

 10月25日にDarksoulsの追加シナリオこと"ARTORIAS OF THE ABYSS"が発売されたが、DAC等が有り多忙につき12月頃迄手を付けられそうにない…去年もそんな感じの事を書いていた気がするが。
そしてゲームの大晩餐にて丁度取り上げられていたのだが、17分辺りでRuneQuestという個人的に非常に懐かしい名前を聞いた…King's Fieldにも敵にドラゴンスネイルやドラゴニュートが居る為、FROM SOFTWAREにはRuneQuest愛好家が居るのではないかという話題がかつてniftyのRuneQuestフォーラムにも上がっていたが(ただ、宮崎氏は2004年入社なので無関係だろうが)…ホプライトを装備しているのだから”太陽の騎士”ソラールはパイク装備だったら楽しかったのだが。

 RuneQuestといえば、個人的には15年程は弄り回し遊び倒したルールであり、愛着も思い入れも色々あるのだが今改めて遊びたいかと問われると流石に躊躇する。
というのも流石に旧いルールで複雑度が高く、遊ぶ人の性能への依存度が存外に大きいからである。またd100下方判定は基本的に振る側(≒プレイヤー)に不利な判定であり、そして何より最大の要因は戦闘をメインとした場合、明確な強さのバランス設定が兎に角難しく、また戦闘そのものも膨大な時間が掛かる。具体的に言えば作成直後のキャラクターが5人程度の対等戦力で戦闘を開始してそれなりの経験者ですら終了迄大凡2時間を目安として考えることになり、またちょっとした斬り合いで(比喩ではなく)腕や足が飛び、非常にキャラクターが戦闘不能に陥りやすい。他にもフマクト信者と他の戦力差がひどいとか、魔道ルールがひどいとか色々あるにはあるが。

 ただ、それでも3版のストライクランク(1ラウンドを10単位に分けて移動、戦闘を戦うルール)制は戦いの精密さとヒロイックさを両立した希有で良質な戦闘ルールであり、良いルールだったと今でも思っている。
また、文化や民族を細かく設定したグローランサという世界も当時としては衝撃的であり、その後の私の趣味志向に大きすぎる影響を残している(古代ローマ~中世が好きなのは間違い無くこれの影響)。その辺りがあるから私はD&DやPathfinderを”軽くて簡単なルール”だと主張して、かつてRuneQuestでは為されなかった詳細で複雑な良い意味で”頭の悪い”世界設定が正しく展開されるPathfinderとゴラリオン世界を好んで遊んでいるのだが。

 結局RuneQuest3版はメーカーとデザイナーの対立という最悪の形で出版を終了し、それに伴い日本語版の展開も終了してしまった。
後を引き継いだHeroWarsは(裁定者を”ナレーター”と呼ぶことからもルールの方向性が理解る通り)グローランサ、中でもドラゴン・パスの英雄譚を楽しむことを主軸とした、遊ぶ為には世界観に対する深い理解をプレイヤーに求め、マスターには際限ないアドリブ能力が求められる(技能をその場の即興で作成するようなケースもある)という、残念ながら私にとって遊びやすいルールではなく、また日本語展開も基本ルールだけで終わってしまったこともあり私はグローランサ世界から疎遠になっていった。
また、仕方無いとはいえ物語の焦点が英雄戦争の焦点となるドラゴン・パスからパヴィスで展開されており、個人的に好きなルナー帝国北部、ラリオス、フロネラ辺りが放置されたまま終わってしまったのは残念な話である(一部公式の同人誌で展開されたが…ルナー関連の翻訳版を入手出来なかったのが悔やまれる)。
 その後、マングース版としてd100ルールによる再出発はされたが、ストライクランク制は廃止されてしまい、また前時代である第2期が主軸なのであまり食指が動かなかった(武器改造ルールとか面白そうものは色々あったが)。
 RuneQuest自体は今でも本国で出版が続いており、先日第6版が出版された。基本的にシングルタスク型人間で、現在はPathfinderに掛かり切りである以上此方に傾ける余力はないが、遊べる機会があるならば触れてみたいとは思う。

 結局のところ、他者と遊ぶことがTRPGの本質である以上、どのようなルールであれそれを共に(定期的にならば尚良い)遊ぶ相手が居て、楽しめるのであればどんな障害があってもそれは「良いルール」なのだろう。
今の私にとってはPathfinderがそれである。