2009年11月23日月曜日

DAC2009のお話(2日目

「マスターにとって2番目の喜びはPCを絶望に追い込むこと、1番目はその絶望をPCが踏み越えてくれること」
(閉会式にて、D16氏)
つい最近全く同じことをIRC上で言っていた為、実はプレイヤーよりもマスターが楽しい人間としてはこの発言には「やっぱりそういうものだよな」と膝を打った。

残念ながら施設の宿への申し込みが出来なかった為、少々離れた場所に宿を取ったが安かったからといってウィークリーマンションは1泊用に使うものじゃないと後悔する。チェックイン前に荷物は置けないわゴミの片付けは自分でしなければならないわ手元で部屋灯の操作は出来ないわ帯にもタスキにも短いという有様だった。

2日目は鈴木康次郎氏の4版卓。初心者と言いながら相手の間合いにわざと踏み込んで機会攻撃を誘発するような連中が揃っている中にD&D自体を遊んだことのない女性プレイヤーが来るという状況に色々大丈夫かと(特にデータの量とか、アドバイスの域を超えた干渉等)心配したが、比較的スムーズに回った(それでも4版の特色としての部分で「重い」と感じたが)気がする。因みにキャラクターはエラドリンウィザードのコーウィン=デルレゾ、通称コーデル…だったが3版以降にさほど詳しくない人が居た為ウケは今一つだった。

その後、相変わらず閉会式と懇親会にてイニシアチブで20を振ったにも関わらず開始ラウンド前に3レベルに落とされて磨り潰されたアスモデウス様のこれはもはやD&Dですらないという話とか、対称的に要らない子20レベルが普通にセッションとして成立していた話とか、レディアクションで肉を食う猛者達の様子やらを見たり参加したりしつつ酒を呑みながらすっかり主張の場になった壇上を見ていたら、どどんとふ作者の竹流氏に遭遇、前身のどどんとの頃から大変お世話になっておりますと挨拶しつつ愉快な会話で盛り上がる。
そんなこんなで宴も更けて終了となったが、大変楽しませて貰ったので次回も是非参加したいところである。
そうして夜行バスで帰ってきた訳なのだが…一応、代替不可能品は無いので致命的ではないもののダイスと筆記用具とメモの入った箱を忘れるという大失態をやらかしたのでこれは何とかしておきたい(スリードラゴンアンティの再入手だけは厳しそうだが)。

DAC2009のお話(1日目



「このSphinxエロくていいよねー」
「餌は人肉だけどな!」
(卓にて何度か交わされた会話)
Pathfinder Bestiaryのエロさは異常。それでなくともイラストを見ているだけで(英語も読めるが、人に解説出来る程堪能では無いので)遊びたくなるルールというのは本当に久し振りだと感じる。

 前の日記でも言った通り、色々な予定と思惑が流れて暇だったのと最近まともにTRPGで遊べていない為に、全国からD&Dの猛者共が集まるDAC(D&D Annual Convention)2009に参加を申し込み、無事受理されたので(時間と予算の都合により)夜行バスにて参加…この歳になると3列シートでもきついことには変わりない。あと今週から急に冷え込んだこともあり用心も兼ねて冬用装備で出掛けたが、御陰で随分快適に過ごすことが出来た。

 1日目はいしかわ氏のPathfinder卓「エレバスの堕とし子」に参加、後述するがメモを東京に忘れてしまった為、プレイヤー諸氏は不明だが私も含めて6名でクラスはパラディン、弓ファイター、バーバリアン、ソーサラー、クレリック、ローグといった感じで、私のキャラクターはローグのコールド・デルシア(通称コーデル)という名前ネタで見事に失笑を買う。残念ながらプレイヤーは善良なので「死ね」コールは起きなかったが。
シナリオの方は公式の長期キャンペーン第一話ということで、たっぷりの街の状況説明と無事神格に昇格したアスモデウス様(セッション時には別室で絶賛追い込まれ中)信仰の街に於ける排斥っぷりを堪能しつつ、フィリップ・マーロゥかと思ったら衛宮士郎だったクレリックの行動に巻き込まれたり助けたり相変わらずのティーフリングの強さにアアシマールの不憫さを嘆いたり混んでいるカフェテリアを横目に9階から綺麗な景色と美味しい昼食を堪能したり最終戦闘にて「敵を殺すな」の命令に喜々として足留め袋と雷石を投げつけながら敵を挟撃してサップで殴り倒すだけの単純な仕事をしたりしながら楽しませて貰った。このレベル帯だと錬金術アイテムが異様な強さを発揮するのはこの間の身内セッションで判明していた為、その時の記憶を元に有効活用させて貰った。後で聞いたところ、他の卓は割と虐殺上等だったとか。

ところで、「明らかに扉に罠か仕掛けがあると思われる馬車牢」と言われたら、普通は横壁を抜くだろうし私だってそうする。鍵開けを要求されていたら拒否して頼むところだったのでバーバリアンの人がやってくれたので有り難い限りだった(DMは悔しそうだったが)…というか、一番美味しい部分をこの人が全部持っていったような気もする。

しかし、3.5版に慣れている所為もあるとは思うがやはりPathfinderの遊びやすさと軽さは格別だった。PRD翻訳も一通り終了している様子なのでそろそろ面子を揃えて遊んでみたい…が、本もゲームも山積みなので時間の使い方が下手な性分をまずどうにかしたいところである。
あと、3.5版との差違が最も大きくなるのは3~5レベル帯なので、次回はその辺りで遊んでみたい。

その後懇親会にて、酒と肉という冒険者らしい食事を堪能しながら色々アレな話や他の卓の様子を色々聞かせて貰ったが、やはり閉会式でも聞いた「コロッサルサイズのティアマトー(本体)を中型PCが押さえ込んで1ラウンド完封」のお前が何を言っているか分からない感に全て持って行かれた気がする。