2013年4月15日月曜日

DAC愛知2013開催の話。

まず最初に。来る7月20日(土)、21日(日)の2日間、d20 Around Convention in 愛知 2013を開催します。

去年の話になるが、DAC愛知2012の懇親会にて「来年は2日開催で」と言って何言ってるんだこいつという目で主催の某氏に見られたが、実はあの時点で色々思う部分があった。というのも去年は2日目を遊ぶ会があったとはいえDAC自体は1日開催で今一つ不完全燃焼気味で、かつ部屋割りが個室中心であった為に(結局Pathfinder連中は1室に集まって色々話していたとはいえ)あまり宿泊時の交流が図れなかったという状況だった(2日目はもっと狭くなってしまったし)。

 そして色々あり2013年のDAC愛知は開催しないという話になった時点で各所への行動を開始した。それ自体は開催する側にも相応の事情があり、非難をする気は全く無いが、ただそれとは別に東京でのPFCCや個人セッション開催等も含めて「自分が望むような環境は結局自分で作るしか無い」という認識を新たにした。4卓だけとはいえ忙しい中で準備を整えてコンベンションを開催したあの手腕は是非見習いたいと同時に、主催に回ってみて思ったが気軽に「主催やってくれ」とか「GM担当してくれ」とは言えないものである(後者はプレイヤー専門で気軽に言っている輩にたまに言いたくなるが)。

テーマとしては「コストと生贄を最小限に、充実は最大限に」である。

 開催で必要以上の負担や赤字を出すのは以ての外だが、それでも去年までのDAC愛知はコストが掛かりすぎる上に規模そのものが大きすぎ、イベントに参加するが肝心のゲームに参加出来ない裏方人員が多すぎるという問題が(これは本家DACを見ていても感じるしそれ自体を大変申し訳なく思うが)傍目に見ていても明らかだった。そして正直な感想としては、中部圏はd20プレイヤーをそれほど大量に集められる土壌は無い。
だからこそ、1日の卓の数を(個人で管理出来る許容値に)縮小し、かつ2日間開催という延べでの開催卓数そのものは増やせるという状況を選択したのである。尤も、これを開催出来るのもTRPGコンベンション開催に理解がある大府市勤労文化会館という好条件の建物があるからというのと、懇意にさせて貰っている幻想TRPGでの経験が大きいのだが。
会場については「名古屋中心街からは遠い」という意見は聞くが、最寄り駅に名古屋駅から乗り換え無しかつ3駅で到着可能、更に高速インターから近く完全無料かつほぼ無制限の台数の駐車場完備、近隣に商業施設が揃っており併設の宿泊施設もあるという個人的にはむしろ名古屋の中心部で開催するよりも余程やりやすくまた東京のDACよりも(地元ということもあるが)整っている環境だと感じる部分がある。

 とはいえ、恐らくこれから問題は山程発生するだろうし(既に現時点でも様々あるが)、実際に当日を終えてやっとこの決断を評価出来るような代物ではあるのだが、それに何より折角DAC愛知の看板を借り受けたからには成功で終えたいと思っている。

2013年4月11日木曜日

何かの話:マスターは、”えらい”という話。

 TRPGの卓内に於いて一番”えらい”のは間違い無くマスター(或いはキーパーでも何でも同じだが)だろう。卓の準備をし、シナリオを作り(或いは翻訳し読み込み)、判定者としてルールを理解し、プレイヤーの要望を聞きそれを反映する。しかも、それで望んだ通りの楽しさが得られる保証は何処にもない。

 これがプレイヤーの側であれば話は簡単で、楽しめないのであれば参加を拒否すればいいだけの話である…それこそ、「沈黙の夜」となってしまった先月の名古屋の水曜のように(今期はマスターも変更となりいつもより更に盛況になったようで何よりだが)。
 だが、マスターの側はそういう訳には行かず、特にコンベンションのような不特定のプレイヤーを相手にする場合では、プレイヤーとマスターの負う”労力の不均衡”が顕著に出て、労多くして功少ないという状況に陥り易い。こういうった”卓内に於ける労力の不均衡”はどうやっても覆し難く、それが原因で打ち切りになってしまった卓も幾つか知っている。だからといってランダムマスターセッションという選択肢は狂気の沙汰としか思えないが(それ自体が強制とはいえマスターを体験する良い機会にはなるかも知れないが、しかしそれこそ労と功が全く釣り合わず、当人達が望むかどうかに関わらず虎の群れの中に放り込まれた兎という状況にもなりかねない為)。

 マスターの側でプレイヤーを拒否するのは余程の事態でしか有り得ない。私の場合去年1回あったが(それでも拒否ではなく「考え直せ」という要請だった。結果として当人からの参加取り下げとなったが)、基本的にTRPGが大量の時間を浪費する、かつ他者とのコミュニケーションのゲームである以上”レギュレーションで許可されている=何をしても良い”とはならず、他者と、ましてや当日初めて会う相手と楽しもうとする姿勢に欠けていると見えるのであればマスターとしてその考えと態度は改めて貰わなければならないと考えた結果である。
勿論1人が楽しむ為に他の参加者全員が犠牲になるような状況は論外だが、1人が他の参加者全員と別の遊びを卓内で行う状況も問題外だ…ならばわざわざ卓に参加しなくとも、と思うが。

 因みに其処此処で言っているが、私は「TRPGは皆で物語を作る遊びである」という考え方に対して懐疑的であり、それは各人が物語を作ることに熱中する余り、マスターを含めた他のプレイヤーへの配慮を欠いた行動や過剰に求めた結果笑えないレベルの温度差を見たりしたからで、個人の楽しみの為に他者を踏み台にする行動に強い不快感を覚えるからである。勿論、行動の結果としてドラマが生まれる事は否定しないが、ドラマの為に無理を強いるのは順番が逆だろう。

 そしてそういった状況だからこそ私は常々マスターの側より特に初心者のプレイヤーには迅速に明確な意志を記述として示すよう求めている。手段としては主に掲示板等になるが、口頭ではなく記述で行うことにより、言った言わないの曖昧な責任問題の発生が防げるし、マスターも含めた全体での意思統一を行い卓を円滑に進める事が出来る上に、マスターの側でも準備を効率的に進めることが出来る。あまりプレイヤー側は意識していないかも知れないが、マスターの側はセッションを成功させる為にそれなりの(時として膨大な)時間を準備に費やしており、プレイヤー側の要望(こんなキャラクターを使いたい等)が明確であれば、そこに集中することで時間の節約、労力の軽減、更にはプレイヤーをより楽しませる為の準備に時間を確保することが出来る。
特に学生等の場合、自分には無制限に近い時間があるとしても、他者は必ずしもそうではなく最悪の場合睡眠時間等の重要な生活時間を削る羽目に陥るということは覚えておいて欲しい。
書く事がないのであれば、挨拶や希望するクラス、役割程度でも良い。それがあれば特に親切なベテランは道を譲ってくれることだろう(これはマスターの側からもお願いしたいが、特に初心者も居るセッションではベテランは自分の事しか考えていないようなキャラクターの持ち込みは極力避けて欲しい)。
また、セッション中に寝るのは勿論論外だが(「退屈な卓だから眠くなった」と言われれば返す言葉も無いが)、前日の睡眠不足を自慢げに話されるのも同様にあまり気分が良いものではない。大体それを言うには目が離れ過ぎだ(「前の晩に遊びすぎた」という理由でセッション中の8割の時間眠られた時には得体の知れない何かが湧き上がりかけたが)。

 そして、マスターの側としては初対面や交流の浅いプレイヤーがどの程度ルールに精通しているかを知る方法は無い為、特にキャラクターの構築関連では理解らない事や知りたい事があればまずマスターに聞くのが一番早いだろう。マスターは基本的にシナリオの回答を持っているのだから的外れなモノを勧めてくることは無いだろうし、逆に基本的にマスターの側としてはプレイヤーから求められなければ情報を提供する事が出来ないのである。というのも経験者が兎に角最適論を実践させたがり、初心者はそれを窮屈に感じてゲームそのものから離れてしまう失敗は、私もそうだが多くのd20経験者達がやらかしてしまった過ちではないだろうか?
特にPathfinderの場合金の使い途が理解らず、結果使い切れないポーションを抱え込み余らせてしまったり、資産を8割残してセッションに参加したりという酷い代物を見るにそう思う。

 私のように(PathfinderRPG限定とはいえ)マスターだけをしていれば大抵幸せな人間でもなければ(マスターの側でしか体験出来ないものもあるにせよ)基本的にマスターというのは割に合わない役割であり、そして「マスターをしてくれ」と頼むのであれば(冗談でもあまり良い気はしないが)、だからこそプレイヤーの側の協力も必要となることを覚えておいて欲しい。

因みに、この場合の”えらい”は三河弁である。

2013年4月7日日曜日

大府市勤労文化会館周辺での昼食の話。

 「物質的、精神的を問わず摂取したモノが人間を構築する」が私のモットーであり、そして何より料理を作るのも食べるのも(そして後片付けも)好きな方であり(食後にコーヒーとデザートがあれば尚良く、更に言えば昼間でも一緒に美味い酒を呑めるのであれば最早言う事は無い)、特に最近は勤務時間の都合上夕食を摂る事が難しい為に昼食には時間を掛け多少なりともマシなモノを食べるようにしている。
だからという訳でもないのだが、TRPGのセッション時でも食事が可能ならば出来うる限り会場を出てマトモな物を時間を掛けて食べるようにしている。
それは以降のセッション卓の傍らにに弁当の残骸が転がり、臭いが残ったり油で卓が汚れるのが我慢ならないというのが第一の理由だが、場所を変え気分を変える目的もあり、何より私自身のストレス解消具合に食事の質が多大に影響するからである。勿論、折角休日に外出しているのだから何か美味いモノを食べたいという欲求も大きいが。こういう時にファミリーレストランやファストフードやコンビニの弁当というのはあまりにも味気ないと思うし何より気が乗らない。


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そして最近よく利用する大府市勤労文化会館には思いの外様々な店があり、折角だからと先月の幻想宿泊コンベンション時にも多少無理を言ってプレイヤー達に付き合って貰った。
という訳で会場周辺の昼食場所と簡単な感想なんぞを。

・菜の葉 http://www.dining-nanoha.com/ http://www.obu-cci.com/memberweb.asp?id=2464
 和食/洋食 予算:モーニング\450、ランチ\800~
 大府市勤労文化会館1Fにあるレストラン。施設の使用状況で大きく混雑具合が変わるので、場合によってはかなり待たされることも。食事の質は普通だが、所謂オーガニック系なので多少微妙かも知れず。

・ヒマラヤ http://r.gnavi.co.jp/5893092/ http://tabelog.com/aichi/A2304/A230401/23036365/
 カレー 予算:ランチ\780~
 文化会館より北に3分程度のインドカレーの店。店内には常にインド映画が流れていた。人気の店らしく結構混んでいた割には来るのが早かった。ナン、ライス共におかわり自由。食後にデザートとして山盛りのオレンジが来た。

・中華楼 http://tabelog.com/aichi/A2304/A230401/23034712/
 中華料理 予算:ランチ\700~
 文化会館より北に5分程度、マクドナルドの先でセブンイレブンの向かい。あまり広くはなく、繁盛している為客も多いがランチの注文で言えば4人注文が10分以内に全て揃うぐらい来るのが早い。味はいわゆる地元の中華料理屋の味でかなりしっかりとしたボリューム。オススメ。

・ぶどうの樹 http://tabelog.com/aichi/A2304/A230401/23028055/ http://www.obu-cci.com/memberweb.asp?id=1949
 洋食 予算:モーニング\360、ランチ\890~
 文化会館より南に3分程度のところにあるパスタ屋。量もそれなりで来るのも早いが、日替わりランチなので何が食べられるかは日によって異なり、更に味も結構ばらつきがある。団体で行くと大抵ボックス席に隔離されて会話をするには都合が良い。

・かつ雅 http://www.katumasa.jp/shop/obu.html
 和食/洋食 予算:ランチ\1000~
 文化会館より南に5分程度、チェーン店のとんかつ専門店。味は勿論だがキャベツ、ご飯お替り自由なのでボリュームも充分。人気の店でかなり混む為、時間帯によっては待たされることも。


 他に気になる店(かつ雅の向かいのうなぎ屋とか、店員の対応はアレだが美味いという話のラーメン専門店とか)が色々あるが、その辺りはまた別の機会に。

 因みに買い出し関連であれば各種コンビニの他に会館隣のアオキスーパー、多少遠方になるが南にアピタもある。

先週の昼食の話。

 平日は夕食をまともに摂る事が出来ず、前にも書いたが基本的に料理を作るのも食べるのも片付けるのも好きで、以前は(インスタントではない)麺類で片付けていたのだが、いい加減飽きたというのと改めて考えてみると湯を沸かし乾麺を茹でる時間と、食材を準備して調理をする時間がさほど変わりないことに気が付き、またどうせ作るのであれば美味しいモノを食べたいということで最近は毎日昼食を自分で作るようにしている。更に言えば食べるのが独りだけではないというのもあるが。
 料理に関しては基本的にはご飯と汁物を必須とし、肉か魚があれば尚良い。一応いい歳なのでダシの風味を強めに出したり酢を使うことで塩の量を控えるようには心掛けているが、基本的には所謂”男の料理”なので、あまりコストパフォーマンスを考慮せず食べたいものを食べたい時にという傾向が強い。この辺りは日頃家計を考えながら作られる女性の料理に素直に感心する点でもある。

 因みに以下は先週1週間の昼食で、1日足りないがその時は1人飯だったのでひたすら鶏もも肉を焼いて食べていた(同居者が苦手なので基本的に作れない為)。

糸こんにゃくと人参入り豚肉じゃが
わかめ、あげ、しめじの味噌汁
さわらみりん干し
新玉葱とわかめの酢の物
水菜のおひたし
雑穀入りご飯と納豆


葱、わかめ、あげの味噌汁
里芋とえびと舞茸の中華風炒め
かつおのたたきと大根と水菜のサラダ
白ご飯


葱、わかめ、あげの味噌汁
厚揚げのおかか煮
鰺の干物
じゃこときゅうりとわかめの酢の物
雑穀入りご飯と納豆


ごぼうと豚肉鍋
なすの味噌炒め
白ご飯と納豆
  

2013年4月5日金曜日

2013年春に終わってしまった番組の話。

写真は庭から見える枝垂れ桜。これを寝覚めに拝めるというだけでも部屋の模様替えをした甲斐があったというものである。

 春は別れの季節、と言うにも少々違う気もするが番組改編期ということで好んで聞いていた番組の幾つかが終了を迎えてしまった。

その中でも土曜日のFMラジオ番組Avantiと不定期のweb配信番組のバンプレステーションが終わってしまったのは心底残念でならない。
前者は21年もの長きに渡り続けられて来たバーでの立ち聞きを模した番組であり(最終回も最終回然としておらず、少し前に話題だったイカの話題で終わった辺りもらしいと言えるが)、後者は1年間だけのバンプレストのプライズ商品宣伝番組という違いはあったが、どちらも日常生活している中ではなかなか触れる機会の少ない業種の話題を聞くことが出来る番組だったというのと、そして何より聞き手が非常に優れており話題に興味を惹かれたという点でこの2つの番組は共通していた。
当然ながら前向きに「私は貴方の話に興味を持っている」という態度は勿論だが、適度に、かつ聞き手側からの強いバイアスを掛けることなく受け答えを返し、話し手の臨む方向に会話の流れを導くような話題の振り方が特に優れていた。勿論番組である以上台本は存在しているだろうが、それでも聞き手が優れていたからこそ番組が面白いものとなったのは間違い無いと思う。

 というのも、かつて様々な声優を呼んでインタビュー形式で1時間程度話を聞くというラジオ番組があり聞いていたのだが、この番組は聞き手が良くなかった為にすぐ聞くのをやめてしまった。この聞き手は自分語りが多く、また声優を「儲かる、モテる」職業として扱いたいらしく話題に強いバイアスが掛かっていたこと、また年齢性別関係無く「今の恋愛関連」に話題を振りたがり、また聞き手がゲームに否定的だからか「今の若い子はゲームの話題ばかりで面白くない」という問題定義を頻繁に行っていた(興味の湧かない話題をいかにして面白く伝えるか、については話し手の技量もあったが)。
初期は話し手によるリクエスト曲から話題が展開していたが、途中から「番組推薦曲」なる曲が掛かるようになり、その間も裏側で会話が進んでいるようでそのテンションのまま会話が続くという奇妙で微妙な状況となったのもつまらなく感じるようになった一因だった。

 些か愚痴染みてしまったが、会話は話し手の話題の振り方も勿論だが、同じぐらい聞き手の聞く態度も重要であり、だからこそ専門的な話題になりがちな話題を聞き手が興味を持つように提供する場というのは作ることが難しいのだろう。
 この辺りは個人的にも特に気にしており、何かの物事を「つまらない」と感じた時、それは趣味嗜好に合わないからつまらないと感じたのか、それとも単純に物事に対する自分の知識量が興味を持ち面白いと感じるに足りないだけなのかを正しく判断したいし、どうせならば自分が面白いと思う万事を楽しく話したり聞いたりしたいが為に私は「脳を喰う生き物」をアイコンにして自称している。