2012年12月6日木曜日

2012年12月の竜舞亭セッションの話。:Carrion Crown#6-1

 Pathfinder Adventure Path『Carrion Crown』キャンペーン第12回目、今回からいよいよ最終章のShadows Of Gallowspireが開始となる。
今回の面子は以下の通り。今年最後の竜舞亭セッションということもあり、今回は全員揃っての開催となった。
プレイヤー名前種族クラス
雅士メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)人間パラディン/ファイター(武器の達人)
ハローランの一件よりオーゼムの騎士達の尊敬も集め名誉も備わってきたミンカイ出身のミラクルサムライ。致命打を避ける陣笠がすっかりお気に入りの様子。
ろうなむグレイ=ジェド=アンスルーン人間メイガス(黒剣/剣聖)
13レベルになろうとも笑いなくして人生無しと言わんばかりのお笑い担当メイガス。魂の義兄弟の危機に奮起するのか?
Makkouルーティア=R=マイヤーハーフエルフレンジャー(都市)/ファイター(武器の達人)
クララお嬢様お付きのズドンメイド、矢張りというかお嬢様以外には冷たいことが判明。
Waizクララ=ド=ヴァンハルト人間クレリック/パスファインダー・サーヴァント
パスファインダー協会の狗となったヴァリシア版ココ=ヘクマティアル。蝋燭が最近のお気に入り(意味深)。
ひろくんホロハーフエルフドルイド(狼)/モンク
よくわからない機動力で走り回る狼使いのドルイド。いきなり相棒に止めを刺される災難に
2xxPシェオゴラス=サシェリウム爬虫人ウィザード(力術-混合/巻物使い)/サイファーメイジ
トカゲ面に溢れる知性を漂わせ、相変わらずパーティー1のhpを誇る秘術使い。
尚、以下はPathfinder Adventure Path #48『Shadows Of Gallowspire』序盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。
 
ロロミール教授の葬儀から始まったウースタラヴを巡る一行の冒険は、とうとう禁忌の地であるヴィルリッチへと到達する。始まりの場所であるラヴェングロより程近く、しかしその過酷な環境により手段が揃わぬうちは近付くことすらままならないこの場所はプレイヤーより例えて「竜王の城」と呼ばれたが、確かに当たらずとも遠からじといったところである。

 前回のセッション終了後にノスフェラトゥのラモスカよりエリクサーに関する手紙を受け取り、そこに書かれていた、ルシニアン=ガルダナ、アマーンス伯爵にこのエリクサーを飲ませ、タル=バフォンの復活の依り代にしようという”囁きの道”の真の目的とその計画を進行する黒幕アディヴィオン=アドリサントの名を知り、急ぎ宿泊先へと向かうも一足遅く伯爵は既に攫われた後だった。タル=バフォンの復活は即ちウースタラヴを大凡900年前の悪夢の時代に巻き戻すことに他ならず、一行は急ぎラモスカに教えられた彼らの本拠地であり、かつてはファラズマの大聖堂であったというレン聖堂修道院要塞を強襲することに。
 レン聖堂修道院要塞はタル=バフォンが封印されたガロウスパイアからも程近い位置にあり、ミイラダストや負のエネルギー、ポルターガイストの嵐が吹き荒れ、膿の河が流れる呪われたヴィルリッチの天候はいかに13レベルの一行といえどまともに渡れば消耗は避けがたく、聖堂そのものは鉛に覆われ見通せないが位置が判明している事もあり、近隣なら問題無かった為テレポートで突入しようという話になった。

 しかしそこは流石に”囁きの道”の本拠地、地脈を乱し、招かれぬ転移者を望まぬ位置に転移させ罠にはめるウィッチ・ゲートというテレポート・トラップが発動し、黒壁の森(Ebonwall forest)へと強制的に転移させられてしまう。


1.ウィッチゲートの罠
強制転移させられた先には、4つのシンボル・オブ・スリープが刻まれた柱と4体のウィッチツリー(Tome of Horrors収録)が待ち構えていた。PCは大丈夫だったものの、シンボルによりホロの相棒が眠らされた上ウィッチツリーによるとどめの一撃で早々に葬られ、更にドミネイト・パースンでルーティアとグレイが支配状態に置かれ、グレイは何とか命令を拒み(瑪瑙に触りに行きたそうだったが・・・ここで「瑪瑙ははいているのか」という話題で盛り上がる下衆共・・・縞?)、ルーティアは1度目の「クララを狙え」という命令は拒めたものの、2回目に瑪瑙を狙わせた時には計ったかのように抵抗に失敗して撃ち殺しかける。
そして、遠くから聞こえる竜らしき生き物の咆吼に流石に危険だと感じたのか、クララがブレイク・エンチャントメントでシンボルを破壊し、支配状態から復帰させて敵を一掃、既にホロやルーティアがその姿を捉えていたケルン・リノーム”尾無しのハグマウス(Hagmouth、ライヴァルであるアンブラールドラゴンSicnavierとの戦いで尾を失い、治癒不可能な傷を負った。因みに本来はクラッグリノーム)”の強襲に備えて僅かな時間を稼ぐ。

 単体とはいえ強敵ということでハロウ・カード”暴徒”を使用しての戦いと鳴ったハグマウス戦は、開幕のブレス攻撃(酸+負のレベル)をシェオゴラスがエレメンタル操作のオーラとファイアー・シールド、そしてレジスト・ファイアーで防ぎ、グレイが《迎え討ち》を持たないハグマウスの機会攻撃を消費させながら斬りかかり、ホロと瑪瑙もそれに続く。いかにケルン・リノームとはいえ、単体では圧倒的脅威とは成り得ず、最後はルーティアに射殺され、そしてルーティアは加齢の呪いを受けて18歳と240ヶ月のカウントが進む羽目に陥る(翌日にはクララにより呪いは解けたが)。

 ウィッチゲートは”囁きの道”専用のポータルとしても作用しており、解析されたそれを使って先へと進んだ。


2.オーゼムの騎士達
 ウィッチゲートをくぐった先には、鎖で繋がれた女性を連れたラストウォールのオーゼム騎士達(タル=バフォンの復活を監視する騎士団、全員高レベルの不死者懲罰官パラディン)と遭遇する。最初一行は”囁きの道”の信者と勘違いされたものの、彼らの仲間であったハローラン=アイドリスの魂を救済したパラディンの瑪瑙の存在を認めると彼らは恭順の意を示し、和解した上レン聖堂の攻略に協力して貰える事となる。
そして、彼らから聞かされた生前のハローランについての話の中にあった「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ」宣言にそりゃフラグだよと皆から突っ込まれる。

 騎士達は、動物の如き唸り声を発し、全身から硫黄の煙を上げて卵の殻と鶏の骨を吐き出す女性を魔女だと言っていたが、その実ルーコダイモンに憑依された只の占い師で、彼女の身体に潜みラストウォールへと疫病を伝播させる為に潜んでいたのだが、看破され倒される。
正気に戻った彼女ラクラモリアより、彼女達は近道の為にヴィルリッチを超えようとしたが運悪く彼女はオーゼムの騎士達に捕まり魔女だと判断され、その後一行はガロウスパイアの守護者”マロウガス(Marrowgarth、レッドドラゴン・ラヴナー)”に襲われてキャラバンごと壊滅させられたということである。
 

 ここで昼となり、忘年会シーズンで使えない普段の飲み屋ではなく、カレー屋へと向かう…えらい時間を喰ったがそれはそれである。
しかし、昼食中に計算したところ経験値”早い”でやっているにも関わらず時間的都合で遭遇を1つ増やさないとレベルが上がらない事実に気が付き、遭遇を組み直すことに。


3.マロウガスの爪痕
ラクラモリアは、襲われたのは自業自得とはいえせめて仲間達を埋葬したいということで一行に同行を頼み、また手勢を集めるべく角笛を吹き鳴らすオーゼムの騎士達も1日の猶予が欲しいということで襲われた現場へと向かうことになる。

 そこはかつては村だった場所で、負のエネルギーと炎により焼け焦げた死体や激しく抵抗した形跡が残っていた。そこに残された死体を回収して手勢にしようとするナイト・ハグを発見し、瑪瑙が誰何したところ”囁きの道”とは直接関係ないものの悪であることに変わりはなく戦闘となる。
開始直後、倒されたルーコダイモンの兄弟と墓場に隠れていたウィッチファイアが出現し、一行を取り囲むも流石にそれほど苦戦する敵ではなく、あっさりと片付く…魔女会が構成されている間にポルターガイスト嵐を召喚すべきだったか。
 そして残された死体はクララの手により埋葬され、ラクラモリアより返礼としてエリクサー・オブ・スピリットサイトを貰い、これはホロに渡された。


4.レン聖堂突入
 翌日、集まったオーゼムの騎士団10個小隊40名(いずれも9レベル以上の不死者懲罰官騎乗パラディン)がレン聖堂の前に陣を構え、戦の準備を進めていた。一行もこれに合流し、作戦会議となる。
全域700フィート平方という広大なレン聖堂の敷地内には、到る処にアンデッドの軍勢が控えており、オーゼム騎士達は囮としてこれらを引きつけ、一行はその間に正門より突入するという作戦で行くことになった(聖堂そのものは廃墟同然の外見だが魔術等で出鱈目に強化されており外壁は3フィート厚で硬度16、hp1080と通常壁の倍な上に+12の対魔術耐性かつ、外壁の破壊中に確実に非実体実態を含めて大量のアンデッドに襲われるという正面突破以外はほぼ不可能な状況)。

 そして戦列を鼓舞すべく行われた瑪瑙の演説の後、エリクサー・オブ・スピリットサイトを服用したオーゼム騎士達は次々と死地へと突撃して行き、一行も彼らが外の雑魚を引きつけている間にディメンジョン・ドアによって城門へと到達した。
聖堂の正門城壁内側には庭木代わりにウィローダスク(こいつもTome of Horrors収録)2体、更に正門には全面にアロースリットを備えた塔2本が備わり、中にはエリニュスがオーゼムの騎士達や一行を射殺すべく待ち構えていた。

 魅力値にダメージを与えるというこの一行にとって悪夢に等しいオーラを放つウィローダスクの一方をシェオゴラスがウォール・オブ・ストーンで足止め、もう片方はホロと瑪瑙により片付ける。しかしその間にもエリニュスの矢が一行に降りかかり比較的洒落にならないダメージを出した為(瑪瑙に向かった1発がクリティカルしていたが、バンガサでこれは回避される)、これは不味いということとなりホロがオブスキュアリング・ミストで視界を遮り、グレイがギロチン扉(今更だが立ちすくみで当てるべきだった)の罠を突破して聖堂内へと侵入を果たす。
だが当然敵も侵入を待ち構えており、アハッハの門番”ソヴォアック(Svoac the Gate Tender)”により奥へと引きずられて、更に追って聖堂内部にクララが入った時点で鳴り響く鐘音の霊障が2人を襲い、セーヴには成功したものの聴覚喪失状態に陥る。
その上魔法の闇で覆われた天井からバンシーが舞い降りて来たものの、聴覚喪失者には必殺の絶叫も届かず、追って飛び込んできたホロを嬲るに留まった…この順番は逆で行くべきだった…バンシーはその後ルーティアにより射殺される。
そして続々と一行は内部に侵入を果たし、まずアハッハはシェオゴラスによるリヴァース・グラヴィティで天井に追いやられ、エリニュスの片方は同じくシェオゴラスによるディスミサルにより強制送還、もう片方もホロによるフォッグ・クラウドに巻き込まれた後クララによるゲート(キャンドル・オヴ・インヴォケーションによるもの)で退場させられた。
時間の都合もあり今回はここで終了、レン聖堂内部での本格的な戦闘は次回以降ということになった。


 例会終了後、いつものように2xxPを送ってから会場に戻り、竜舞亭の呑み会に参加。Pathfinder卓はなんというか我が道を行っている状況にある為、その辺のお詫びや他にちょっと確認したかった事もあり参加したのだが、店がいつも昼食に使っている場所ということもあり、酒が呑める昼食の延長という感じだった。それにしても魚の焼き物が美味い店は良い。

 宴会終了後はカラオケが苦手だったこともあり(最近基本的に歌のない曲ばかり聴いているので)早々に帰宅。こういう時に車を置いて帰られるのも今の仕事の便利なところである。

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