2010年1月13日水曜日

2010年初TORG

そうして自宅へと帰還したのが5時半頃、席の悪さと疲労が嵩んでいたこともあってバスの中ではあまり眠れず結局家に帰って軽く仮眠を摂って明けて翌日1月10日、地元の幻想世界のTRPG空間に参加する…そういえば2ヶ月振りの参加になるのか。昨日会った某人をまたこちらで見て何か複雑な気分になったりしたが深く考えないことにする…それに恐らくお互い様だろうし。今回は関東から来た2人の客人と、1人の完全初心者を含むプレイヤー5名で蘇芳氏の卓でTORGを遊ぶ。キャラクターはテンプレートよりオーロシュ変身のヴァンパイアハンターを選んだ為、ダンテと名付けてスタイリッシュなキャラになっていた。プレイに関してはエディーノスの人がいちいち面白すぎたのとPC1のヘルメットライダーが格好良く決めてくれて楽しかったが、自分としては折角隣に座っていたのだしもう少し初心者の人のフォロー(特に推奨行動系のアイデアが出なくて悩んでいる様子だったので)が出来ると良かったと反省している。
因みに個人的にTORGはその計算の厄介さを除けば一番完成されたルールだと思っているので、つくづく絶版が悔やまれる。特に攻撃防御以外の方法で戦闘を解決出来る当時としては画期的過ぎた戦闘システムと、D&D4版の技能チャレンジの原形とも言えるドラマチック行動解決は高く評価している。

そしてコンベンション終了時に疲労が限界に達しており、既に立ったまま寝られるぐらいだった為に早々に撤退する。

Pathfinder Challengers Convention #03

最近、間無しに東京方面に出向いている気がするが、やはりどうしても自分の求める趣味のイベントが東京での開催機会が多い以上これは仕方のない事だろうと開き直ることにする。
今回はD&D3.75版ことPathfinderオンリーコンベンションに参加する為に上京する。三連休の前日、1月8日の深夜から今回も夜行バスに乗り込んで東京へ。朝5時に到着と流石に早く着き過ぎた為に駅近くのネットカフェでデータの編集と小休止を入れてから向かったものの、直前に状況を確認していなかった為、会場に着いたはいいものの真っ暗な部屋には誰も居らずに中止になったかと思って何度も状況確認をしていた。
結局、電車の事故により人の集まりが遅くなったということで若干遅くなったものの順調に人が集まり始めて何とか時間通りにコンベンション開始となった…のだが、意外な人物と遭遇して驚く。何でもいしかわ氏の卓の人数割れにより誘われたとか。もっとも、むしろ私が居る方が異常なのだろうが。
いしかわ氏の卓は去年のDACで体験していたが、シナリオも含めて初めて遊ぶ人でも楽しめる理想的なDMだったという感想を持っており、件の人も楽しんでいたようで何よりだった(以前の会話等であまりd20に対して良い印象を持っていない感があったので…ただ、ルール的な意味での重圧感は事実なので頭の痛いところだが)。

そして、デロームDMの下に5人の命知らず共が集まってセッション開始となったが、皆ノートPCを展開してメモを取ったりキャラクターやパーティーの管理をするというその昔RPGマガジン辺りでネタになっていた未来のセッション予想図っぽい様相を呈していた。ただし、やはり皆に見せて回したり、画面では表示領域の制限があるのでペーパーマテリアルの類も手放せないのだが。
因みに、前日に発覚したキャラクタージェネレーターの印刷時に発生する致命的欠陥については本当に申し訳ない。

内容については、自分の今行っているキャンペーンに転用したいと考えている為に多くの言及は避けるが、記憶が確かならば、火の玉/蟻/幽霊/巨人/ミスラルとか/(魔獣)/(恐竜)/5人/鎖/(物体)/狩りの時間(何故かフィギュアがある)で11遭遇8戦闘という充実っぷりで、クリティカルと25%クリティカル無効がやたら発生したり、真正面から殴る二刀流ローグがやたら強かったり、やっぱり弓兵が強かったり、チャネル・エナジーが酷かったりDMが薄い本を喜々として扱ったりといった具合で、私はエルフウィザード召喚領域という今一つ面白みの無いキャラ(名前は自然の種族と名前ジェネレーター使用)で、運用の不味さはあったにせよ、最終的に3気絶呪文残数ほぼ0という状況で「燃え尽きる迄戦った」という表現がぴったりだった。
個人的な反省としては動きの不味さもあったが、呪文修正特技とメタマジックロッド・サイレンスとブレイク・エンチャントメントのスクロールが役立たずだったのと、デロームDMにセーヴを振らせるとどうなるかを知らなかったというのが反省点だった。一応セーヴの薄い部分を狙って呪文選択をしたにもかかわらず、肝心な部分で出目が腐ったり、ほぼ8割のセーヴを回避されるのはちょっとした悪夢だった。更に、Pathfinderの呪文関連を眺めていて思ったのは

・ディスペル・マジックの価値激減(グレーターですら殆ど消えない)
・移動困難地形を構築する呪文の価値低下
・相変わらずグリースとグリッターダストとマジックミサイルワンドは優秀
・ヘイストは戦闘毎に発動出来るぐらいで丁度良い
・結局一番役に立つのはランタン・アルコン

因みにあと3遭遇程愉快な戦闘が待っていたらしいが、結局時間の都合(とリソースの問題)で体験出来なかったのが本当に残念である。自分もDMをやる以上もう少しデータに目を通しておかないとと反省した。

その後の交流会では寿司をビールで流し込みながらあれこれと話を聞く事が出来て、なかなか未来のある話も幾つか上がっていたので、自分でも出来る範囲の協力はしていきたいと思っている。

取り敢えず、状態異常一覧とクラス呪文リスト、それとサモンクリーチャー表はあると便利そうなので、早めに作成して公開しておきたい。

2010年1月12日火曜日

年末セッションの話

話は遡るが、丁度prdjの翻訳もほぼ主要部分は終わっており、(色々あって)丁度手が空いていたので最近入り浸っている卓ゲM@sterのIRCにて人員を募集して昨年12月25日、26日とPathfinderのオンラインセッションを開催した。一応開始レベル4で5回前後のキャンペーンを予定しているのと、今回は所謂漫画に於ける読み切りのようなものなので次回はキャラクターのリビルド有りとしてキャラクターを作成して貰った。
面子は以下の通り
プレイヤー名前種族クラス特徴
霧生リカルドハーフエルフパラディン正統派パラディン、グレートソード持ち
M-Renルーリィ・レイファード人間レンジャー二刀流レンジャー/狩人の絆(仲間)
雨月Pコッドハーフエルフローグ脅威の〈知覚〉技能
ごろまるアルト人間ファイター弓手、今回の最大ダメージソース
Kudlakアシャーダロンエルフウィザード領域:共通、その名前はどうなんだ
にーてんぜろPリリシアントローアハーフオーククレリック交渉というより脅迫担当、dtpn


面子的には(赤箱、3.5版、4版と)D&D経験者自体はそれなりに居たが正式製品版Pathfinderプレイ経験者が0だったのと年末で皆忙しかったこと、更に言うとその週の私が2直勤(深夜1時頃帰宅)だった為にキャラクターメイク辺りの細かいフォローが出来ずに苦労する。この辺りはもうちょっと何とか出来たんじゃないかと思う。しかし、この時勢に日本語サマリーがあるとはいえ、英語ルールに6人ものプレイヤーが集まるとは本当に良い時代になったものである。

因みにシナリオは丁度今この界隈で話題の名シナリオ「赤い手は滅びのしるし」をPathfinder用にリメイクしてやろうかとも思ったが、少々先の長い話になりそうだったのと、4th Cageにてダウンロード出来る『忘れられた谷』の遭遇セッティングが面白そうだったのでプレイテストをしてみたかった為にに若干のキャンペーン用設定を追加して利用してみる。

以下は募集時の設定。


港と巨大な図書館塔を擁する大都市”ガリーヴマディナー”、そこから3日程離れた所にある小さな村”ユヤオ”の近くで奇妙な病人を助けた君達は、彼らを助ける為に今は廃棄されてゴブリンやアンデッド、険しい崖や深く冷たく深い水など更なる脅威と様々な困難の巣窟となった洞窟を抜けて
貴重な薬草の自生する谷へと辿り着かなければならない。
残された時間は僅か、君達は数々の危機を乗り越えてこの先生きのこる事が出来るか?

因みに”ガリーヴマディナー”はアラビア語で「奇妙な街」とかの意味で=ナンジャタウンというネタ、”ユヤオ”についてはキーボードを見るべし。あと、「先生きのこる」はロボの方のAC者として避けて通れない部分である。

NPCもDS4人組と+1を出してこちら向けの味付けとしてみた。こういうのが便利なのは、ネタが通じる相手ならば描写や解説をせずとも相手が理解してくれる点である。
名前種族ネタ解説
アイ=ウン=ギルオルドワーフ/ファイター2ドワーフ語で「火の玉」
リョウ=ラフェンハーフエルフ/クレリック2エルフ語で「秋の月」
エリー=ニムコーフェルエルフ/ウィザード2エルフ語で「深い大地の湖」

あと出したのはローグのユメ=チェリーウェル(夢子)と宿屋”バンナム亭”の看板娘ことマナ。因みにサイなんとかさんはエリーの使い魔の黒猫で登場して、その都度名前を間違われるという扱いだった。

 セッション自体は年末の忙しい時期だったのと、プレイヤー各々の予定が色々あった為にトラブルも多かったが、優秀なオンラインセッションツールである”どどんとふ”を使用してのマップとコマを使って戦う戦闘の楽しさやPathfinderでの変更点辺りを総じて実感して貰えたと思う。マスターとしてもこのレベルでの《速射》+《致命的な狙い》の恐ろしさやパラディンの強さを実感出来た楽しいセッションだった。