2012年11月の竜舞亭セッションの話。：Carrion Crown＃5-2

　Pathfinder Adventure Path『Carrion Crown』キャンペーン第11回目、カリファスにて吸血鬼達の騒動に巻き込まれた結果、何故か有力貴族の所持する郊外の別荘を襲撃する事となる（極めて誤解を招く表現だが）。今回は残念ながら１人欠席となってしまったが、最終遭遇辺りのギリギリな感じが大変楽しかっただけに残念である。

　今回の面子は以下の通り。今回よりAdvanced Race GuideのRace Builderを導入した為、一部（というかシェオゴラスが）愉快な事になっている。

プレイヤー	名前	種族	クラス
雅士	メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)	人間	パラディン／ファイター（武器の達人）
長巻を手に戦場を駆け回るミンカイ出身のミラクルサムライ。陣笠を纏いますます謙信ちゃんっぽい外見に。
ろうなむ	グレイ＝ジェド＝アンスルーン	人間	メイガス(黒剣/剣聖)
結局善にはならなかった代わりに異形になったお笑い担当メイガス。得意技は真剣（not比喩）での交際申し込み。
Makkou	ルーティア＝Ｒ＝マイヤー	ハーフエルフ	レンジャー(都市)/ファイター(武器の達人)
前回の教訓かついに鎧を着たズドンメイド。ちょいとやらかした。
Waiz	クララ＝ド＝ヴァンハルト	人間	クレリック/パスファインダー・サーヴァント
腐女子化は無かったことに。その代わりパスファインダー協会の狗となり、更に怪しげな術を使うように。
ひろくん	ホロ	ハーフエルフ	ドルイド(狼)／モンク
狼使いのドルイド。今回はお休み
2xxP	シェオゴラス＝サシェリウム	爬虫人	ウィザード(力術-混合/巻物使い)/サイファーメイジ
Race Builder採用により「これが俺の本体のハンサム顔だ！」と言わんばかりのトカゲ面になった。相変わらずパーティー随一のｈｐを誇る。

尚、以下はPathfinder Adventure Path #47『Ashes at Dawn』終盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

　今回のシナリオに関して調べていたのだが、カーミラの関連が色々面白く時間も無いのに調べて回る始末。具体的にはこんな感じである。探した限りカーミラのイラストが無いのが熟々残念である（グレイはこれでもイケると言ってたが…どれだけ守備範囲が広いんだか）。

　「お嬢様の魅力はウースタラヴに遍く知れ渡っており、その野心は抗い難い魅力の灯心の上に燃え盛る炎として燃え上がっています。そしてそれらは語られぬ誘惑の宵闇によって覆い隠されています。」
これはラストウォールのハルドリアン＝ガナリアド将軍により語られた記録である。
　30代後半の外見を持つ公爵夫人は、現在のカリファスの（名目上の）支配者であるアデュアード・オードランティ３世公の無気力を公然と批判している。その影響力により傭兵、情報網、貴族達や外国の使者達を籠絡し、いまだ自身の影響力を増し続ける彼女はまた”カリファスの女王”、”カリファスの紅玉”とも呼ばれている。
しかし彼女には様々な、政敵の謎の急死や年若い彼女の甥であるレニエス＝オードランティ＝カリファヴァソと愛人関係にある等黒い噂も絶えない。
因みに冒頭の記録は今から50年前に語られたものである。

１．ワイナリー

ハロウ・カードにより、まずは併設されたワイナリーへと入る事に。ホロが隠れていたウィッチファイアの３姉妹を目聡く発見し、この修道院を根城にするウィッチ達に恨み千万の彼女達からハグの頭蓋骨（スウォーム・スキンを使ったものの、骨がバラバラにされてしまい復活出来なくなっていた）を探して欲しいと頼まれ、すぐに怪しいと踏んでいた井戸の底から発見する。
そして非実体である為に骨に触れなかった姉妹達に代わって骨を破壊すると、彼女達は成仏していった。


２．サンテ＝リミリン修道院本殿

　前回の調査の結果、”鮮血の秘薬”の出所がここだと判明し、前回の教訓を踏まえて完全に戦闘準備を整えて突入する。早速出迎えに出てきた魅了されたガードに飛びかかりこれを切り伏せるが、奥から出てきたグラブレズゥによるパワーワード・スタンの直撃を受けて一転ピンチに。更にグールのローグが一行を分断すべく出てきたが、これはシェオゴラスのアンデス・トゥ・デスによって（丁度8HDだった）一掃される。

そしてクララのブレイク・エンチャントメントで解呪され、グラブレズゥはシェオゴラスが霜の噛みつきを付加した霧氷化アイス･ストームで固めた後、ルーティアにより削られ、瑪瑙の悪を討つ一撃を伴った突撃により真っ二つにされる。
この後、上に行くか下に行くかという話になり、地階へと行こうということになる。


３．堕落したハローラン＝アイドリス

　地階の納骨堂にはラヴィルにより殺されてヴァンパイアとなったハローラン＝アイドリスと奴隷や衛兵のヴァンパイアが待ち構えており、コマンド・アンデッドにより操られた彼を救うべく、瑪瑙が準備をしていたが運悪くクリティカルの回った矢により倒されたことで最後の一線を踏み越えてしまい、更に婚約者に彼を救出するという約束をしていた瑪瑙がパラディン能力を失う…という白中夢をルーティアが見た（何があったかは察せ…甘い裁定ではあるとは思うが、後に遺恨を大きく残す状況は私も御免被る。ペナルティはハロウカードの取り上げだったが）。

 

　「侵入してきた生者を殺せ」という命令を受けていたハローランが瑪瑙に斬りかかるも致命傷を与えるには程遠く、逆に近寄ったことでクララによるブレイク・エンチャントメントで呪文から解放され、後は「おれは、しょうきにもどった」と言わんばかりにヴァンパイアの奴隷を切り伏せ、残ったヴァンパイア達は逃亡した。

　ハローランは自分の意志を取り戻し、アトーメントの呪文により贖罪を果たしはしたものの、吸血鬼としての本能は限界に達しており、それを良しとしない為瑪瑙に自らの剣を預け、心遣いに感謝すると共に辛い報告をさせてしまう事を謝罪し、陽光の中へと消えていった。

　ここで時間等もあり昼食となる。煮詰まり焦げ付きが発生しそうだったので丁度良い気分転換だった。鰤カマも美味かったし（サイズが大きすぎて追加料金を取られたが）。

 

４．サンテ＝リミリン修道院の地下礼拝堂

　

　ヴァンパイアの衛兵が逃げた先にはこの修道院の最後の修道院長アボットの墓があり、その先には最深部の社へと続く扉があった。扉にはグリフ・オブ・ワーディングが掛かっていたものの、これはクララがパスファインダー・サーヴァントの能力で即座に看破し、シェオゴラスが解呪して奇襲を仕掛ける。

しかし、修道院の上階（錬金術工房があり、敵が待ち構えていた）を無視した為に其方の戦力も合流することとなる。ウィッチドール・ゴーレム（Tome of Horrors収録、リンクした相手とｈｐを強制的に共有する）は危険と判断されたのかシェオゴラスのウォール・オブ・ストーンで強制隔離され、次いでクララがバーズ・エスケープにより敵陣の真ん中へと瑪瑙達を運び、妹のヘテナはグレイによる「真剣な交際申し込み」により、姉のアイサは瑪瑙の連撃には耐えたもののハロウ・カードからの追加の一撃で動く事すら出来ずウィッチの姉妹は早々に倒される。

その後、クララは自身は後方へと下がるものの、血の噴水の中よりブラッドナイトのコーナス将軍（バスタードソード二刀流という酷い趣味のアセン）が出現、自身に深い傷を負わせたレイヴンズ・ヘッドに深い復讐心を燃やす将軍はクララへと襲い掛かろうとする。

またグレイを囲むようにして出現したグレーター・シャドウにより殴られた上にスピリット・ナーガのレイオブエンフィーブルメントを受けたシェオゴラスが危うく動けなくなる危機に陥る。

そしてコーナス将軍に殴られたクララは只でさえ低い【耐久力】にダメージを受けた為に戦慄が走る。パーティー内でまともに太刀打ち出来そうなのは自分だけということもあり、瑪瑙が一騎打ちを将軍へと申し込みながら悪を討つ一撃を発動させ、応じる気は無かったがクララがサンビームで吸血鬼達を灰にしながらグレイスを使い逃げ切った為に応じることとなった。

クリティカルヒットを陣笠の能力で弾き（将軍は《よろめき化クリティカル》を持っている為、１回でもクリティカルヒットを許せば甚大な被害を被ることになっていた）、リタニィ・オブ・ライチャネスによる逆襲の一撃でクリティカルを決めた瑪瑙が将軍を真っ二つに切り裂き、戦闘は終了した。
その後、２階へと出向き太陽蘭のエリクサーを発見し、これこそがカーミラの若さの秘密であり最近は競争相手も増えたことにより入手が難しくなっていることを知り、今回のセッションは終了となった。
最終戦闘は被ダメージこそ低かったものの、１手間違えば死亡者が連続発生しかねないというPathfinderらしい中々心地良い緊張感が漂う戦闘が出来た為、非常に楽しかった。

　次回はいよいよ最終章である”ギャロウスパイアの影”の開始となる。これもなかなか大変なシナリオである為、準備は万端で望みたいところである。