2010年8月23日月曜日

8月の竜舞亭セッションの話

来月から竜舞亭(名古屋で活動しているD&D系サークル)にてPathfinderのマスターをすることになり、今回はその前段階に1回セッションをしてくれという話だったので、先日行ったセッションを4レベル向けに改訂した代物を使用させて貰った。
荷物の多さもあり、移動は車を使用したのだが会場の駐車場が全滅、近隣にもほぼ無しというトラブルもあり会場への乗り込みが若干遅れたものの、それ以外はさほど問題無く開催できた。
シナリオ自体は2回目なので、間にゴラリオンや舞台であるシェリアックスの環境の様々とかを混ぜながら色々と解説したり、3.5版プレイヤーが多かったので技能や特技の変更点をメインに色々解説しながら遭遇や戦闘をしていたが、またもやダイス目が肝心な時ほど腐る羽目に…そういえば前にやった卓M@s東海offの時も生涯教育センターだったか。
因みに面子は以下の通り。なにげに舞台が下水道ということでぴったりの面子だった。
プレイヤー名前種族クラス特徴
Makkouマリオ・ブラザーズ人間ファイター兄、安心の鉄壁ファイター。シナリオと特技相性が良かったのか薙ぎ払いが良く決まっていた
歪人ルイージ・ブラザーズ人間バーバリアンひたすら敵を睨んで怯ませたり、相手を憎んでダメージを上乗せする弟。兄より優れた弟などいない!
鈴木タイムハーフリングローグ安定のハーフリングローグ。しかしやはり移動速度の問題が大変そうだった。
法人形ガスドワーフクレリック髭クレリックでアーバダー信徒、《選択的エネルギー放出》を取っていなかった為に苦労していた。
ろうなむパーデンネン人間ウィザード力術師。要所をきっちり締める安心の立ち回りだった。

色々指示が漏れてしまった部分もあった為にキャラクターが扱いづらくなってしまった部分もあったが、流石にプレイヤー側が皆3.5版経験者だけあって比較的スムーズに話を進めることが出来た。
先にも言った通り、相変わらず肝心なところでの出目が宜しくなく今ひとつプレイヤー側を追い詰めることが出来なかった。
そして来月からプレイヤー6人でキャンペーンを行う訳なのだが、シナリオをどうしようかと悩んでいる。3レベルぐらいから始めて、8レベルぐらいに上がるのが丁度良いと思うが、個人的にはあまり長くならないようにしたいのと、折角なので公式のAdventure pathを使いたいとも思っているので何か良いアイデアはないかと悩むところである。
それよりも、来週から3連続GM&DACの準備と他色々となかなか厳しそうな未来が待っているのが気になる。GMをやること自体は問題無いのだが、流石に個人的なアイデアには限界があり、何か補充しておきたい。

8月の初心者向けセッションの話

以前にも似たような話はしたことがあると思うが、人間が自分の興味の範囲内でしか主に物事を見たり考えたり出来ない以上、結局の所今遊べるルールがその人にとって良いルールであり、楽しめるものとなるのは確かなことで、だから自分にとってはPathfinderが遊ぶ為の最良のルールであり、他にそういう人が1人でも出てきてくれれば良いと思っている。
何回目かのオンラインセッションによるPathfinder初心者向けだが、今回は新シナリオを使うことにした。シナリオ自体はPathfinder Adventure Path#25の前日譚的な話をこちら(im@sTRPG)向けにアレンジした(主に登場人物)形で、前回のセッションが味方の遮蔽的な意味でレンジャー&ローグに厳しく、またどちらかといえば汎用性シナリオだった為にその辺も色々盛り込んでみた。
面子は最初集まりが悪く、いつもの面子になるかと思ったら最終的には6名以上集まり、一部の人には外れて貰うこととなったが無事開催することが出来た。
面子は以下の通り。
プレイヤー名前種族クラス特徴
Wirbelwindマイク・ホガーハーフオークバーバリアンプレロールドより、ハーフオーク2トップの片方。プレイヤーは4版経験アリ
2xxPサム・フィッシャーハーフオークモンクハーフオーク2トップのもう片方。飛んで跳ねてシャレイリオイル付きクオータースタッフで敵を殴り倒すだけの簡単なお仕事
雨月Pツナ・カンワ・イナヴァ人間クレリックロリ巨乳担当、あとなんかエロい
ななほしミラルドハーフリングローグ安心のハーフリングローグ、だが若干割を食わせてしまったのが申し訳ない
tamatyoシエル・シリエジオ人間レンジャープレロールドの弓レンジャー、巨乳担当。シエルで桜とかどれだけ苦労人になりたいのかと
クイニー・アマンノームソーサラーロリ担当。3レベルはソーサラーにとって鬼門か。

概要はシェリアックスの下水道で犬と戦ったり、盗賊団と戦ったりする話で、心情的なトラップも混ぜて奇襲や伏兵を混ぜながら色々やったら1回辺りの遭遇レベルが9ぐらいになったり、足払いメインでオーガを作ったら間合いに踏み込まれてどうにもならなかったりスコーチングレイが外れたりと策は申し分なかったが、いかんせん出目が宜しくなくプレイヤーにあまり脅威を与えることが出来なかった。
残念だったのは、時間が予想以上に押してしまい遭遇を1つ飛ばしてしまった為、ハーフリングローグの見せ場があまり無かったのと、ティーフリングにダークネスを使わせるのを忘れていたのと、やはり出目が宜しくなかったのが悔やまれる。
また、初心者の「自分が何がわかってないのかがわからない」状態をもうちょっと何とかしたいところである。

2010年8月16日月曜日

2010年夏期休暇後半の話

8月12日夜、結局ロクに仕上がらなかった作業諸々を放り投げて夜行バスに乗り込み東京へ。そろそろバスの使用は限界という気がする。

13日、結局寝た記憶も無いまま早朝に東京へ到着、今回の宿のある上野へと行き荷物を預けて夏コミーの会場へ。最近カタログも買ったはいいものの殆ど見ないとかそんな具合で最早何を目的に行っているのかという気もするが、あまり考えないことにしておく。頼まれ物と幾つか興味のあった所を廻って会場は例によって早々に切り上げたが…気が付くとゆりかもめの駅が同じで時間だけ経過という有様、往復していたらしい。

その後は宿にチェックインをして泥沼のように眠り、下北沢で19時待ち合わせのEQ退役軍人会の集いへ。今回は珍しく2名程新顔が居たが、大体にしてゲーム内で会ったことがある相手なのでさほど問題無く馴染み、喰い切れない肉を腹に詰めて長老宅で毎度のごとく海外ドラマ上映会となった。今回はバーン・ノーティスだったが…吹き替え版は無いわな。それと激辛マニアは人類の食べて良い代物ではない。

宿へ到着して折角なので大浴場へと行ったのだが…別館で10m程外を歩かなければならないのを除けば良い風呂だった(別館に宿を取ったので)。しかし旅行先でもノートPCを開いてIRCとか連絡色々とか、追い込まれ具合にも程がある。

14日、気絶するように寝て、意識を取り戻したのが朝10時。2日目はワンカップPが出ていたので覗こうかとも思ったが、結局気力と疲労の問題で断念して折角の上野宿泊ということで上野公園の博物館巡りに時間を費やす。大哺乳類展も面白かったのだがいかんせん客が多すぎて見るのも大変で、個人的にはその後に回った日本館の渋川春海の地球儀・天球儀がメインだったのそのほか色々を含めてそちらを主に楽しんできた。その後、国立西洋美術館にてカポディモンテ美術館展にも行ったのだが、休みだからかあちらの影響か退屈そうにしている子供がそこかしこに居て若干後悔する。

その後、酒も入れて(博物館チケットを見せるとサービスだったので)中華で遅い昼食を食べてから16時半待ち合わせの新宿へ。上野泊は環境も良いし(近場にどんな店でもあるので)東京駅に近いのでそちらは便利なのだが、新宿方面へ出向く時に若干面倒だと感じる。前の環境(東京駅より徒歩10分、大浴場付き。今は無い)が良すぎたというのもあるのだが。
新宿でいつもの吸血大殲面子と合流して今回の店、イングリッシュパブへと向かう。ステアレベルのカクテルが全部飲み放題でワインもあったのでつい飲み過ぎてしまったが、何を食べても美味い大変良い店だった。しかし前述の通り撃沈してしまったのが残念だった…いい加減自分の体調ぐらい把握しておきたいものである。

15日、毎度のごとく早朝に行って入場し、サンレッドおつかれ本を買って友人各所に挨拶をして、どきゅあに本を買いに行って小林治氏の名前をド忘れしたり、残念ながらCD付きが買えなかったものの、いつもながら可愛い池澤春菜さんの従姉妹的な人から面白い話を聞いたりと1時間程で用事を済ませて引き上げる。因みに今回が記録的な猛暑だったりした所為もあるのだろうが、とある筋から聞いた話によると今回はビッグサイトのトイレが能力限界だったという話である。

その後は新宿と秋葉原のイエローサブマリンを廻って単品フィギュアを漁ったりして、秋葉原駅前プラザビルでランチを食べる…漬け物と味噌汁は偉大だと実感。大きく気力を回復して、いつも通りの新幹線のグリーン車で禁煙車を取ってしまった為に子供達の騒音に悩まされつつ帰宅する。

2010年8月9日月曜日

2010年08月の幻想世界のTRPGコンベンションの話

連休前出勤の所為で曜日感覚が完全に破壊されており、危うく開催日を間違えて寝過ごすところだったのは秘密である。丁度タイミング良く休日だった為に、幻想世界のTRPGコンベンションへ参加する。因みに今回マスカレイドスタイルのim@s動画作成者が来ている為にそちらが盛況だったり、いつも通り蘇芳氏のカオスフレアが飛ばしていたり、前と同じシナリオだった為にD&D第4版には参加出来なかったりして雅士氏のクトゥルフ神話RPGの卓に参加させて貰った。

プレイヤーは未経験だったりルールブック持参だったりする5人で、今回の自分のキャラクターは高校2年生の新聞部員梅田政吉。ポジションは勿論主人公に恋愛のアドバイスをするお調子者粋な友人ポジション…そういやお宝本ネタやり損ねた。シナリオは学校を舞台にしたものだったのだが、マスターから「戦闘やります」と言われていた為か若干テロリスト紛いの生徒4人(こちらは近接戦闘が苦手だったのでテイザーを持たせた)と引率のブルジョワ教師1名が学校の7不思議に挑むという流れとなった。そして終盤にまさしく七不思議の体験者となって学校中を駆け回ったり、神話的存在に柔道を仕掛けたりして無事(?)生還となった。

しかし、BRPG簡略化ルールのためか、クトゥルフは戦闘システムが結構雑なので判定がマスターの裁量による部分も多く、複雑な戦闘をやるとなるともうちょっと工夫が要りそうである。

位坂敏樹はPathfinderをどう扱っているのかという話。

 そう言ってしまうのは問題があるとは思うが、多くの人にとって現在のPathfinderは「無料、或いは安価に遊べるd20ルール」という扱いになっていると思うし、私もそういう紹介をする事が多々ある。ただ実際には、触れて興味を持ったのであればpdfでも構わないのでルールブックは買って欲しいし、何よりBestiaryのようにビジュアル面で充実したものは是非見て欲しいと思っている、勿論正当な方法で(カードの問題があるとはいえ、円高の昨今フルカラー500pのルールに10$ぐらいなら払えるだろうし)。因みに私は基本的にPDFも冊子も買っているが、そろそろamazonではなくpaizoで予約しようかと思っている。

確かに英語である事や入手性は兎も角、ソードワールドやFEAR系ゲームと比べるとデータの量の多さや煩雑さはあるので、私の周囲を見る限りそれを敷居の高さとして感じる人も多いが、(ただGURPSを遊んでいる連中から「難しそう」と評価されるのは理不尽だと思うが)それについては提供する側の努力で何とか出来ると思っているし、そういう中でも興味を持ち遊びたいと思っている人達に遊べる機会を提供するのもまたルールに詳しい側が出来る事だと考えている。それで機を見ては募集を掛けているのだが、タイミングの悪さや様々な要因があってたまに心が折れているのが現状である(とはいえ、幸いにしてこの間のコンベンションのような事態はあれ以来起こっていないが)。今は兎に角認知度を上げ、プレイヤーを増やすのが先決か。
という訳で最近のモットーは借り物の言葉だが「捲くべき種がある限り、両手を開いて荒れ地を渡れ」である。個人的にはAdvanced Player's Guideによってやっと3.75版というよりPathfinder RPGになったと感じているし、追加されたルールはどれも魅力的だが量が多すぎるので、これを遊べる人を増やして自分と異なる考察を少しでも多く手に入れたいという思惑もあるのだが(時折いる深くハマってくれる人はルールの解析を一緒にしてくれるので勿論貴重だし、そうでなくとも卓を囲んで一緒に何度も遊べる相手だって有り難い存在である)。

因みに何かを評価する為に、他の対象物を貶めるのはあまり良い方法でないと考えを改めた為、そういった話題は極力出さないようにしているが、それなりに思う部分はあるので偶に漏れ出た部分で不快にさせてしまった場合は申し訳ないと思う。因みに基本的にPathfinderの話題しかしていないが、4版も遊ぶし他のルールも遊ぶ機会さえあれば参加するようにしているし何よりTRPG以外にも趣味はある。ただ、例えばサッカーの話題をオフシーズンにしても盛り上がらないように、物事を話すには最適の時があり、Pathfinderについて言えば間違いなく今がその時だろう(ENnie Awardsも総ナメしたことだし)。

酒を買いに行く話


8月6日、無事に連休前出勤を終えての金曜日、連休中の燃料(=酒)を買いにいつもの蓬莱泉吟醸工房へと走る。本当はもう少し時間を上手く使いたかったのだが、歳を喰って精神が堕落しているからか夜遅く、朝遅くの生活サイクルで出掛けるのがすっかり遅くなる。
 そういえば新車を買って最初にやりたかったのがこうした長距離ドライブだったのだが、結局結構時間が経ってしまった。大体片道40分程度掛かるのだが、途中あまりの暑さに道路に併走する川に飛び込んでみたくなったり、カーナビに従ってみたらえらく車幅の狭い道を走らされたりしたものの、特に何事もなく到着、着いてから店の閑散とした様子に今日が平日だったことに気が付く…一応身なりはそれなりだったとはいえ、平日昼間から酒を買いに来るいい年の男をどう思ったのかは気になるところだが。
店頭にあった新製品の「青じそ薫る梅酒」が気になったが結局買わずに帰ったが、買ってみれば良かったかと若干後悔する。

帰りは丁度昼頃だったので、途中で山衆楼(足助の洋食屋)へと帰って暑気払いにとランチに肉を食って帰宅。時間があれば、その後名古屋へと向かいたかったのだが結構遅くなってしまった為に出掛けられず。
何事をするにせよ、怠惰な性根を直さねばならず、それにしてももうちょっと気力が欲しい。

Pathfinder:Advanced Player's Guideの話

先日5日にpdf版のダウンロードが開始し、本国でもGen Con(毎年夏の4日間に渡りアメリカのインディアナで開催される超巨大コンベンション)にて製品版の発売が開始されたAdvanced Player's Guideを入手して、ウチのキャンペーンメンバーのエース(キルマーク的な意味で)と深夜に色々話していたのだが、人間ソーサラーの適正クラスボーナス(1レベル下位以下の呪文を1つリストに加える)とか、まさかのOverhand chop復活(ごく一部の人にしか刺さらないネタ)とか、10レベルバーバリアンの激怒能力の飛びかかり(かなり制限はあるが)をはじめ移動後全力攻撃が幾つかあったり、全モンク注目のZen Archer(翻訳は『弓禅一如』とかどうだろうか? 性能としては連打で矢を撃てたり、《朦朧化打撃》の代わりに得られるPerfect Strikeでダイスを2個振って良い方を選べたり、気を矢に載せるとモンク素手ダメージで矢を撃てる等)、メタマジック:選択的除外(若干習得条件が厳しいので、メタマジックロッドがお得)、対象:自身だが武器の威力を1サイズ上昇出来る1レベルレンジャー呪文Gravitiy Bow/Lead Bladesなど色々注目したいところはあるのだが、やはり最大の目玉は全GM待望のPaladin alternate classのAntipaladinだろう。
「ボス殺し」、「キャラクターレベル+1扱いしても良い強さ」、「状態異常無効、殴れる、セーヴ通す、自己回復も出来るパーフェクト前衛」、「メイン盾来た、これで勝つる」、「お前smite evilでボコるわ」等言われるパラディンの能力をほぼそのまま引き継ぎ、更に接触によりダメージと状態異常を与えるTouch of Corruption(腐敗の手)とCruelty(残虐、より無慈悲か?)は新たに追加されたマジック武器効果のConductive(伝導:超常か疑似呪文能力を武器ダメージに上乗せ)を使えば武器ダメージと追加ダメージ共に各種状態異常を(!)相手に叩き込める。またパラディンの持つ恐怖への完全耐性を無効化した上で-4のペナルティを負わせるAura of Cowardiceがあったり、呪文もDisguise SelfやInvisibilityがあったり[恐怖]呪文が揃っていたりサモンモンスター出来たりとボスとして出すのに申し分が無い性能を持っている。取り敢えずヴァンパイアや悪のドラゴンにクラスレベルを載せるのがなかなか愉快そうである。

因みに来る10月16日と17日に開催されるDAC2010ではAdvanced Player's Guideをメインに据えたセッション卓を両日建てる予定なので、気が向いたら参加して下さると幸いです。