2012年12月19日水曜日

Inner Sea Bestiaryの話。

 時期的には12月の頭、前回の竜舞亭直前頃には届いていたのだがすっかり遅くなってしまった。
James Jacobs氏曰く、「これは伝承や伝説、SRDに依らない初の純粋にゴラリオンの生物のみを集めた生物誌であることに特別な価値がある」というこの本だが、頭の悪さ(褒め言葉)に定評のあるPathfinder Campaign Settingの中でも群を抜いて頭の悪い本であるのは間違い無い。
新たなゴブリンであるモンキー・ゴブリン、ネックスのクアンティウム・ゴーレム、マナ砂漠のミュータント達、超巨大蟷螂に封印された破壊神ロヴァガグの堕とし子達(”終末の歌い手”ヴォルナグル/Volnagur,The end-Singerとか名前からしてアレげにも程がある)や等々やりたい放題である。
しかし、やはり注目すべきはニューメリアのアレことRobot共である。
実は去年のDACにて敵として出したことがあったのだが、実物は精密機械なのでクリティカルヒットや電気に弱いという弱点はあったものの流石に本家は発想のおかしさが違った。
具体的に言えば
・ブースタージェット:即行アクションで発動し、飛行速度を得る。
・フォースフィールド:一時ヒットポイントとして機能し、再生能力を持つ上に効果中はクリティカルヒットを防ぐ防御フィールド。
・チェインガン:自動的にリロードされ、不発と弾切れの無い連射可能な射程200ftの銃器が2門。円錐範囲への制圧射撃も可能。
・レーザーライフル:ウォールオブフォースを素通りし、霧や煙で無効化される[火]ダメージ兵器。
・プラズマ武器:[火]と[電撃]属性を併せ持つ火器。
といった武装を持っている。

 あと、面白いところではやはりニューメリア絡みとなるがアンドロイド(感情が薄く、人造の特徴を併せ持つ人型生物。ナノマシン・サージ(Nanite Surge)という強烈な能力を持つ)もなかなか…こいつの存在と7つの大罪の名を冠した武器で来年のDACのネタが決まった感もあるが。

 因みに余談だが、私自身は昨今使われる所謂「厨二」という言い回しが嫌いである。というのも言葉として便利すぎるが故に大本の意味失われ、「塩も醤油も味噌も”辛い”と表現する」ような雑さが目立つようになってしまったからというのと(ツンデレの氾濫時にも同じような事を言っていたが)、そもそも想像力をモチベーションとするような娯楽の界隈でそれを物笑いの種にするような振る舞いはあまりに愚かだと思うからである。勿論、だからといって何処でも痛々しい振る舞いをして良いとは思わないが。

2 件のコメント:

  1. ロボットのオカシイ点として、もう一つ。
    上記のイカレタ能力は全て「変則能力」だということですかね(;´Д`)

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  2. そして早速SRD入りしている始末。
    >りょう。氏
     テクノロジー系クリーチャーには一応何種類かそういうのがいるので妥当な判断ではありますがやっぱりひでぇ。
    でもいずれどこかで戦わせてみたいですが。

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