2012年12月25日火曜日

ハロウ・ポイントの話:星に願いを。

 Adventure Path:Carrion Crownにて導入された代替ヒーローポイントルールであるハロウ・ポイントだが、ハウスルール部分も含めて各所で使われているようで翻訳者としても有り難い限りである。

 だがしかし、ゲーム自体の性質上どうしても即時的な効果に目が行きがちであまり使用されないカードがある…星【判断力】のカードである。
【判断力】Stars(星) :
 もし貴方が冒険の中で手詰まりになったと感じたのであれば、星のカードを使用してゲームマスターに次に何をするべきなのかヒントを求めることができる。ゲームマスターが与えるべき情報は無いと判断した場合は、星のカードは消費されない。
 特に竜舞亭Pathfinder卓は星のカードの使い方があまり上手くなくよく使われずに破棄されており、GMをやっている側としては様々な意味で勿体無いと思う事が多々ある。
というのも公式シナリオ、特にAdventure Pathにはセッション中に語る事が難しい情報や背景設定が各所にあり、これらは普通にシナリオを遊ぶならば知らずともさほど問題は無い為、公表する機会を逸してしまう事が良くある。
 しかしながら、その世界観を知る上では大変興味深い情報が多く、何より折角ゴラリオン世界で遊ぶのだからこういう部分を知り楽しんでこそのAdventure Pathだろう。
それに、翻訳者としては、折角少なからぬ労力を費やしたのだから何らかの方法で公開したいと考えるのは極自然なことである(特に下水道やゴリラについて延々翻訳させられた時には)。
 
 そういう時こそ星のカードを使えば、GMも翻訳した膨大な、しかし公開の難しい設定や裏事情を情報として話せる上、プレイヤーにとっても地域や登場人物達、そしてシナリオ自体への理解や没入度が深まり互いに損が無い。
何より、PathfinderのGMを好んでやるような輩は概して喋りたがりであり、シナリオを読み翻訳した過程で抱え込んだ膨大な情報を何処かで公開したいと常日頃考えていることだろう。
 
 少なくとも私はそういう手合いであり、誰かに気兼ねせずネタバレを気にすることなく素晴らしいシナリオや公式よりもたらされる様々な情報を読み漁り、知識を啜る事に歓喜を見出しているからこそPathfinderのGMばかりやっている訳である。
しかしながら、Paizo公式からもたらされる情報量は膨大で、処理能力過多は理解り切っているものの、もう1本ぐらいGMラインを増やせないかと思っている。

3 件のコメント:

  1. なるほど。
    DAC私的2日目の際も真なる中立のカードやStars(星)のカードは結構捨てられていましたね。
    個人的にはこの文言がアレでアレな気がしないでもないし、感覚的なものですが正直にそういうことを教えてくれるマスターが少ないというのもあるのかなぁと思います。
    逆にマスターから「今なら真なる中立のカードやStars(星)で色々教えちゃうよ!」とか言ってみるのもいいかもしれないですよ。

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  2. 基本的に「こういう使い方もある」程度の提言なので、まあ気に留めておいてくれると良い、ぐらいで考えています。「んなこと知ったこっちゃない」の人もいますし。

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  3. 私のプレイグループだと星はけっこう足りなくなります。
    初めのうちそれこそ話したい背景があるときなど、マスターやってる自分から星をプレイヤーに要求したりしていたのですが最近は探知系スペルの代わりに気軽に使われるようになりました。
    探知系のスペルを使い慣れているプレイヤーが多いときほど星が使われないような気がしますが。

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