2012年12月31日月曜日

2012年の総括の話。

 公式シナリオレビューサイト設置とか部屋のカオス係数の軽減という名の大掃除兼模様替え(部屋に塗装&作業用ブースを設置する為)等色々残っているが取り敢えず今年の営業は(強制)終了しました。

 今更の話でもあるのだが、今年はPathfinderのGMしかやっておらず、回数にして30回(竜舞亭12回、幻想TRPG10回、オンラインセッション2回、その他コンベンション5回、一般卓1回)、プレイヤー回数1回と回数を見ればまずまずなのだが、身内的な卓が多かった為対外的なアプローチが出来ていたか? と問われると難しいところである。どのみち未翻訳海外マイナーゲーム専門GMとしては地道なアプローチを進める以外に道は無いのだが。余裕を見て他のコンベンションに顔を出すべきか(去年もこんなことを書いたが)。
何にせよPathfinderのプレイヤー/GMをやりたいと思う人が1人でも増えてくれればそれで充分だと思っている。
竜舞亭で現在進行中のCarrion Crownキャンペーンがそろそろ大詰めとなるが、矢張りこのAdventure Pathを選んだのは正解だった言える程にGMとしては充実したキャンペーンを遊べていると思っている。来年行うキャンペーンのアンケートは現在取っているが、恐らくShattered StarかJade Regent辺りになるのではないかと。
「Kingmakerをやれ」という卓外圧力もあるが、アレ自体が実のところゴラリオン世界でなくとも成立出来る類の話であることと(確かそもそものコンセプトはそれであった筈。それこそ4版でやっても良いだろう)、他卓で遊ばれ過ぎている為(知っているだけで5卓ある)鮮度の高い知識を啜りたい性分としてはあまり気乗りはしない。
もう少し色々手を伸ばしたい諸々があるのだが、今年中頃に行った転職の関連でその辺りの時間がまとめて吹っ飛んで未だに影響が出ているのが何とも厳しい。来年は建て直しを完了してもうちょっと様々な方向に時間を使いたいと思っている(特にツール類。もっとも、自分しか使わない代物ではあるが)。
 映画と読書については冲方丁フェアを受けてそれなりに進んだが、もう少し様々読んでおきたかった(読める精神状態ではなかったこともあるが)。

 体調についてはいい加減いい歳であることもあり、個人的に何とか折り合いを付けてやっていくしかない状況になっているので、体重は順調に落ちているとはいえサボりがちのトレーニングの時間を増やすのが来年の課題か。
 今年は色々頑張ったし楽しかったが些か空転気味だった感もある。そりゃあ常に望むように遊べる訳ではないが。
来年は多少無謀とも言える案件を幾つか考えているので、上手く行けば何か面白い事が出来るだろう。
…という訳で部屋の片付けの続きに戻るとする。

2012年12月26日水曜日

Pathfinder公式シナリオ日本語レビューについての話。

 Pathfinder RPGが発売されてから3年以上経過しており、公式、非公式も含めて展開も順調である為に各所で様々な形で遊ばれていると思います。
折角公式から面白いシナリオが数多く出ているのですから、これらの情報を総括して共有出来る場所があれば、今後Pathfinderを遊ぶ為の参照になるのではないかと考えています。同じ役割として公式のメッセージボードもありますが、膨大な量の書き込みがあり、また当然ながら全て英語なので読む為に労力が必要となります。

 そこで意見を募りたいのですが、何処にこれを建てるか、です。
 情報の性質上、プレイヤーの目に付きやすすぎる場所はあまり好ましくありませんし、とはいえ閲覧や書き込みが面倒な場所、無関係な場所、巡回しづらい場所では結果として使われなくなる可能性が高くなります。
 mixiやTRPGSNSのコミュニティ、d20板かprdbbsにスレ立て辺りが妥当とは思いますが、意見がありましたら宜しくお願いします(個人的には矢張り誰でも書き込み、閲覧が容易なprdbbsが妥当だと考えています)。

 また、書き込む情報については以下のような感じで考えています。

シナリオ名:
入手url:(有料か無料も併記?)
翻訳の有無:(有るなら場所のurl等も)
レベルと人数:(人数は基本的に4人想定なので必要ないか?)
舞台となる地域:
関連資料:
雑感:短めでok
注意点:Adventure Pathの場合このNPCは後に再登場するとか、セッション上で問題となりやすい部分。
評価:シナリオとして遊びやすいか等も含めて5段階評価ぐらいで?

あと他に必要そうな項目があれば追記を宜しく。

2012年12月25日火曜日

ハロウ・ポイントの話:星に願いを。

 Adventure Path:Carrion Crownにて導入された代替ヒーローポイントルールであるハロウ・ポイントだが、ハウスルール部分も含めて各所で使われているようで翻訳者としても有り難い限りである。

 だがしかし、ゲーム自体の性質上どうしても即時的な効果に目が行きがちであまり使用されないカードがある…星【判断力】のカードである。
【判断力】Stars(星) :
 もし貴方が冒険の中で手詰まりになったと感じたのであれば、星のカードを使用してゲームマスターに次に何をするべきなのかヒントを求めることができる。ゲームマスターが与えるべき情報は無いと判断した場合は、星のカードは消費されない。
 特に竜舞亭Pathfinder卓は星のカードの使い方があまり上手くなくよく使われずに破棄されており、GMをやっている側としては様々な意味で勿体無いと思う事が多々ある。
というのも公式シナリオ、特にAdventure Pathにはセッション中に語る事が難しい情報や背景設定が各所にあり、これらは普通にシナリオを遊ぶならば知らずともさほど問題は無い為、公表する機会を逸してしまう事が良くある。
 しかしながら、その世界観を知る上では大変興味深い情報が多く、何より折角ゴラリオン世界で遊ぶのだからこういう部分を知り楽しんでこそのAdventure Pathだろう。
それに、翻訳者としては、折角少なからぬ労力を費やしたのだから何らかの方法で公開したいと考えるのは極自然なことである(特に下水道やゴリラについて延々翻訳させられた時には)。
 
 そういう時こそ星のカードを使えば、GMも翻訳した膨大な、しかし公開の難しい設定や裏事情を情報として話せる上、プレイヤーにとっても地域や登場人物達、そしてシナリオ自体への理解や没入度が深まり互いに損が無い。
何より、PathfinderのGMを好んでやるような輩は概して喋りたがりであり、シナリオを読み翻訳した過程で抱え込んだ膨大な情報を何処かで公開したいと常日頃考えていることだろう。
 
 少なくとも私はそういう手合いであり、誰かに気兼ねせずネタバレを気にすることなく素晴らしいシナリオや公式よりもたらされる様々な情報を読み漁り、知識を啜る事に歓喜を見出しているからこそPathfinderのGMばかりやっている訳である。
しかしながら、Paizo公式からもたらされる情報量は膨大で、処理能力過多は理解り切っているものの、もう1本ぐらいGMラインを増やせないかと思っている。

2012年12月24日月曜日

メイガスとガンスリンガーの話。



 
 どちらも所謂“強クラス”として愛好者が多く、実際に使ってみるとお手軽な割に高い性能を発揮出来る為良く見かけるのだが、故に適当に作ってもそれなりに機能してしまい、役には立ったが本来発揮されるべきスペック限界からは程遠いキャラクターもよく見かける。
基本的な部分ではあるが、限界追求が楽しい人としては改めてこの辺を追求してみたい。


・メイガス
 《デルヴィッシュの舞踏》+剣聖+ブラックブレード、以上。…と、身も蓋もないが、これが完全に機能しているのも事実である。それに「知性を宿す剣を相棒に持つ異国情緒漂う魔法剣士」とかみんな大好きだろう? 私は大嫌いだが。
 低レベル時でありながら低コストで(能力値25pt作成のエルフとして【敏捷力】+4、【知力】+5、シールド呪文で+4、他者利用のメイジ・アーマー呪文で+4)高いAC(23~27)と戦技防御値(記述を読む限り、”抜け目なき守り”は戦技防御値にも適用出来そうだが)を誇り、シミターの広いクリティカル領域は呪文にも影響する為、ダイスの目が走れば高いダメージを狙える。また《デルヴィッシュの舞踏》により筋力を切ることが出来るが、武器を片手でしか扱えないとはいえ”完璧な一打”のクリティカル倍率増加が切り札となるので《強打》取得の為の【筋力】13は必須となる。
 必須能力値は【敏捷力】、【耐久力】、【知力】。特に秘術集積の燃料切れはそのまま戦闘能力の低下に繋がるので高いに超したことはない。特技については《戦闘発動》、《強打》、武器を強化出来るのであれば不要だがそうでないならば(ウチはブラックブレードは強化不可としている)《クリティカル強化》辺りが必須。
 他のアーキについてはミュルミドンの王(剣と弓とあるが、基本的に使うのは遠隔武器だろう)も優秀(アーケンアーチャーが泣く程度には。尤も、メイガスの時点でエルドリッチナイトが泣いているので今更だが)。


・ガンスリンガー
 ガンスリンガーは大きく分けて片手火器を二丁持って射撃回数を稼ぐか、両手火器を使い遠距離から狙うかの2種類の発展が考えられる。どちらも優秀なアーキタイプである”ピストル使い、”マスケットの達人”があるが、前者についてはアーキタイプを使用しなくても問題無い(代替で”射撃の名手”の獲得が遅れ、”驚嘆すべき射撃”を失う為)。
 4レベル迄は高額な費用、短い射程、命中しても低いダメージ、装填の手間、不発とひたすら苦行を強いられるが、5レベルで銃修練を獲得し、【敏捷力】がダメージに乗るようになってからが本番となる。
種族は敏捷力を上げた中型種族…と言いたいところだが、小型でも射程は変わらない上に、サイズが1段階変わってもダメージ最大値で2しか変わらない為、Advanced Race Guide(Bestiary1でもいいが)にあるゴブリンが選択出来るならこれが最上と言える。《ゴブリン・ガンスリンガー》特技については先に言った通り、サイズ差によるダメージは2しか変わらない為、敢えて獲得する必要は無い(浪漫は認めるが)。
片手火器にせよ、両手火器にせよ、不発値を上げてでも装填速度をその時点での最速にしておくのは言うまでもない。

>共通
 武器に+2以上の強化ボーナスを付けられるようになったら、真っ先にディスタンスを付ける。これでペッパーボックスでも40フィート、マスケットなら80フィートの射程単位となり、相手の間合いの外での装填が容易となる。特技は《近距離射撃》、《精密射撃》、《速射》、《高速装填》、《致命的な狙い》の順で重要度が高い。攻撃回数が増える6レベル迄には《高速装填》を確保してフリー・アクションでの完全な射撃回数の確保が必要不可欠。
 攻撃回数こそが高火力を支える為、ダメージ減少対策としては対応する弾丸を使うのは勿論だが、矢張り《収束射撃》が欲しい。特徴の中に類型として”的中弾”もあるが、ダメージが段違いである。能力として【敏捷力】は当然重視する。意志セーヴが劣悪かつ気概が0になると戦闘能力が大幅に落ちるが、比較的簡単に回復出来ることを考えても【判断力】は18程度あれば問題は無い。

>二丁拳銃
 《二刀流》を使い、逆手にも片手火器を持ってひたすら撃ちまくる。片手火器は軽い武器ではないので命中が-4/-4となるが、それでも射程単位内であれば充分に当てられる。問題となる装填については、追加の腕や物を掴める尻尾がある種族であれば比較的容易に解決出来るが、そうでない場合は即行アクションが余りがちになるのでウェポン・コードを使用することになる。
必然的に敵に近付かなければならなくなる為、ある程度のACが欲しい。

>両手火器
 通常の戦闘であればほぼ何処からも届く射程単位を利用し、中距離からの射撃を行う。アーキタイプのマスケット兵は両手火器を片手火器として装填を行える為、《高速装填》+錬金術カートリッジによりフリー・アクションでの装填が可能。

 簡単にではあるが、単一クラスでの戦闘能力を追求するとこんな感じだろう。この辺りはダメージ追求等の単純な仕様の話でしかないので、面白い発想があれば是非見てみたい。

2012年12月20日木曜日

軽装戦士に生きる道はあるか? の話。

 dvamp氏のblogにて話題になっていたが、アレがネタ的話題(…だよな?)であることを考慮しても幾つか言及するべき点があり、思いの外長くなったので敢えてこちらで。

 まず第一にセレスチャル・アーマーの価格(22,400gp)だが、購入限度額で考えれば所持金の1/2で9レベル、本来推奨されている鎧のコスト1/4限度を考えると12レベル程度となる。作成すればコストは下がるが、今度は+3強化ボーナスの為やはり最低でも9レベル以上となる。何より、ミスラル製+3フル・プレートofグラマード(19,500+2,700=22,200gp)(外見は通常の服装、重装鎧だが中装鎧扱い、AC12、秘術呪文失敗率25%、【敏捷力】ボーナス上限+3、防具による判定ペナルティ-3)より高額になるという点である。

 また、推奨されている弓ファイターもバーバリアンも確かに【敏捷力】は高いが、弓ファイターは筋力との兼ね合いもあり実はそれ程【敏捷力】を上げられないという問題があり、それに鎧修練があるので通常の鎧でも問題が無い場合が多い(レベル9時点ではサッシュオヴジウォーチャンピオンを含めて+3)。
バーバリアンについては、元々多少のダメージはものともしない高いhpが与えられているのもあるが、特に”自暴自棄”と”来るなら来い”を使用する場合上げるのが馬鹿馬鹿しくなる程アーマークラスが下がる。
 では、セレスチャル・アーマーが全く無用の長物かと言えばそうでもなく、基本的に軽装鎧迄しか装備出来ず、【敏捷力】をダメージに変えられるガンスリンガーや《デルヴィッシュの舞踏》を使用するメイガスにとっては優秀な防具と言えるだろう…尤も、どちらも【筋力】を無視出来る為、場合によっては9レベル時点で【敏捷力】修正値が限界である+8を突破してしまうのだが(種族修正による敏捷力が+4されるゴブリンならば確実だが、容姿にこだわる人達が選択するかどうか)。
そもそも、身も蓋も無い話ではあるが折角ルールとして重い鎧に動きを阻害されることなく戦うことが出来る能力を持つクラスが用意されているのだから、まずそちらを使うべきだろう。
 
 改めての話となるが、まず一概に防御と言っても4つの段階がある。
1.間合い:間合い武器やそれよりも長い射程を持つ遠隔武器や呪文等で攻撃が開始される前に相手を行動不能にする。
2.無効化:ウォール類やフリーダムオブムーブメント等により発生した攻撃を無かったことにする。
3.回避:アーマークラスや視認困難等による判定で命中を外れさせる。
4.軽減:ダメージ減少やエネルギー抵抗を使い命中したダメージを軽減する。

 理想は勿論全ての攻撃を1と2の段階で片付けることだが、これは無理なので3以降の手順が発生することとなる。そして30程度迄は比較的簡単に上げられるが、それを超えての上昇が緩やかになるアーマークラスと比較しても、攻撃ボーナスは各種呪文やボーナスにより比較的簡単に20以上を達成出来る。この辺りは古代~近代に於ける鎧と武器の関係そのものだが(最終的に銃器により鎧が意味を成さなくなる辺りも含めて)。4版はその辺りを工夫しているが、アレもアレで思わない部分が無いではない。
話がずれたが、頑強の代名詞であり重戦士の例えとして用いられるTank、即ち戦車(余談だが、コンピューターRPGの古典であるウィザードリィでは極めて堅牢な装甲をシャーマン戦車に例えていた)の装甲性能を高める技術である傾斜装甲や中空装甲、積層装甲等の様々な技術を以てしても砲弾の技術進歩の方が遙かに進んでおり、直撃すれば即座に行動不能となりうる。
(BGM:鋼鉄のララバイ)
 そもそも、防御を重視しすぎて攻撃能力を手放すのは前衛として本末転倒である。

 そしてアーマークラスさえ上げておけば比較的安全な低レベル時とは違い、8レベル以降の前衛として注意すべきはむしろ戦技や高い出目から発生するクリティカル・ヒットの方だ。
前者は足払い程度であればまだいいが、超大型サイズ以上のクリーチャーのつかみから引き起こされる飲み込みは極めて致命的であり、後者は単純に大ダメージ(これも勿論脅威だが)を与えるだけでなく、加えて様々な二次被害を及ぼすクリティカル特技が使用され始めるのである。
どちらも共通しているのは「自分の行動を大幅に制限される/失う」ことであり、これはどのキャラクターにとっても一番避けたい状況なのは言うまでもない。
麻痺や組み付きを無効化出来るフリーダムオブムーブメント(巻物で700gp、指輪で持てるのが最上だが40,000gp)や確率でクリティカルを防ぐフォーティケーション(ライトでは心許なく、ミディアムなら当てには出来る。ヘヴィは高価すぎる)、そして1日1回とはいえ僅か5,000gpでアーマークラスが1上がり(しかも貴重な幸運ボーナス)必ずクリティカルを無効化出来るジンガサ(形状に不満があるのであれば相当品をGMに申告すれば良い)等があれば、貴重な手番を失うことなく戦い続けられるだろう。

結論としては
・格好のみであれば鎧にグラマード(+2,700gp)を付けておけばいい。
・スタイルとしての軽装戦士であればシステムが助けてくれる剣聖メイガスやモンクやガンスリンガーを選べばいい。
・ジンガサは買え、出来れば2枚。
・あの引きで3月は遠すぎる。
といったところか。

 最後にもっと根本的な話となるが、所謂JRPGにおけるゲーム内の戦闘は敵から受けるダメージを大量の回復アイテムを湯水の如く消費しながら戦う、”蝶のように舞い、蜂のように刺す”からは程遠く泥臭い戦闘が大半で、逆に所謂洋ゲーの方が遮蔽や遠距離からの狙撃等の戦術を駆使した(1発当たれば即死するからというのもあるが)洗練された戦いを多用する場面が多い。

2012年12月19日水曜日

Inner Sea Bestiaryの話。

 時期的には12月の頭、前回の竜舞亭直前頃には届いていたのだがすっかり遅くなってしまった。
James Jacobs氏曰く、「これは伝承や伝説、SRDに依らない初の純粋にゴラリオンの生物のみを集めた生物誌であることに特別な価値がある」というこの本だが、頭の悪さ(褒め言葉)に定評のあるPathfinder Campaign Settingの中でも群を抜いて頭の悪い本であるのは間違い無い。
新たなゴブリンであるモンキー・ゴブリン、ネックスのクアンティウム・ゴーレム、マナ砂漠のミュータント達、超巨大蟷螂に封印された破壊神ロヴァガグの堕とし子達(”終末の歌い手”ヴォルナグル/Volnagur,The end-Singerとか名前からしてアレげにも程がある)や等々やりたい放題である。
しかし、やはり注目すべきはニューメリアのアレことRobot共である。
実は去年のDACにて敵として出したことがあったのだが、実物は精密機械なのでクリティカルヒットや電気に弱いという弱点はあったものの流石に本家は発想のおかしさが違った。
具体的に言えば
・ブースタージェット:即行アクションで発動し、飛行速度を得る。
・フォースフィールド:一時ヒットポイントとして機能し、再生能力を持つ上に効果中はクリティカルヒットを防ぐ防御フィールド。
・チェインガン:自動的にリロードされ、不発と弾切れの無い連射可能な射程200ftの銃器が2門。円錐範囲への制圧射撃も可能。
・レーザーライフル:ウォールオブフォースを素通りし、霧や煙で無効化される[火]ダメージ兵器。
・プラズマ武器:[火]と[電撃]属性を併せ持つ火器。
といった武装を持っている。

 あと、面白いところではやはりニューメリア絡みとなるがアンドロイド(感情が薄く、人造の特徴を併せ持つ人型生物。ナノマシン・サージ(Nanite Surge)という強烈な能力を持つ)もなかなか…こいつの存在と7つの大罪の名を冠した武器で来年のDACのネタが決まった感もあるが。

 因みに余談だが、私自身は昨今使われる所謂「厨二」という言い回しが嫌いである。というのも言葉として便利すぎるが故に大本の意味失われ、「塩も醤油も味噌も”辛い”と表現する」ような雑さが目立つようになってしまったからというのと(ツンデレの氾濫時にも同じような事を言っていたが)、そもそも想像力をモチベーションとするような娯楽の界隈でそれを物笑いの種にするような振る舞いはあまりに愚かだと思うからである。勿論、だからといって何処でも痛々しい振る舞いをして良いとは思わないが。

アレについての話。

 理解らない人は無視しておいて下さい。理解る人はお察し下さい。
 B-sideのの件では各方面に多大な迷惑と手間を掛けてしまい本当に申し訳ありませんでした。
以下は弁明のような何かなので、あまり楽しいものでもありませんことを予め言っておきます。

2012年12月18日火曜日

2012年12月の幻想TRPGコンベンションの話。

 恐らくこれが今年最後のGM業務となるのだが、今回はコンベンションという誰が来るか理解らない環境で8レベルセッションを行えるのかどうか、及び壊れアーキとして有名なマスケット・ガンスリンガーや僧兵辺りを扱ってみるという実験も兼ねていた。しかし参加プレイヤーが初対面ということもなく全くの未経験者でも無く、また全員持ち込みだった為に、テストケースとしては些か疑問が残るものとなった。
今回参加してくれた面子は以下の通り。

プレイヤー名前種族クラス
ひろくんひま人間サムライ
馬を持たないロウニンとなったサムライ。
Raja”大食らいの”ズブロッカハーフエルフバーバリアン(鎧の超人)/ドルイド(蜥蜴類のシャーマン)
セッション中は大体超大型のディノサウルス形態だった殲滅担当。
2xxPヘラハーフエルフウィッチ
呪いと冷気を撒き散らす魔女。残念ながらアンドロイド化は間に合わず。
伊和ドラジフエルフウィザード(力術)
力術系ウィザード、プレイヤーの経験不足が痛かった。
前回の竜舞亭セッションの昼食時にGMが集まらないという話が出ていたのと、今後に繋がる様々な実験を行いたいと思いついた為、少々厳しいスケジュールながらもGMとして参加してみたが、結果としてはGMは充分数が集まっており、無理をして参加するべきではなかったか。
ただ、辰年の最後のセッションということと、矢張りd20といえば竜殺し、またGMとしてあわよくばキャラクター皆殺しをやってみたかったのでこれはこれである。
ただ、問題としてはGMが作ったプレロールド・キャラクターと比べると前衛の火力が低めだったのと、ほぼ初心者に8レベルウィザードは厳しすぎた(とはいえ折角自作してきたので却下するのもどうかと思ったが、3万gpに手が付いていない時点で却下すべきだったか)、そして戦闘中の回復担当が居ないが長期戦となったのも問題か。
この辺は日頃DACや竜舞亭で猛者共を相手にしている為感覚が麻痺していたのもあったかも知れず。

 一応囓った程度とはいえ秘術使いをメインで扱っていた身として思うに、8レベルウィザードというのは火力呪文を最低限にして味方の支援や相手の妨害に特化する頃合いである(もしくは確実に高ダメージを叩き込める火力構成にするか)。特に今回は大型サイズ未満の敵が居なかったからというのもあるが。
味方を速やかに最前線に送り込むディメンジョン・ドア(今は《転移敏速》もあるので使い勝手は春香に上昇している)、壁を造り敵を分断するウォール・オブ・アイス、みんな大好きブラック・テンタクルズ等単純にダメージで圧倒するのが難しい相手を無力化する手段が幾つも手に入るのが4レベル呪文の魅力だと考えている。そしてこれらは熟練の秘術使い達を見て使い方を学ぶのが最も早いのである。

1.オーガの山賊団
毎度お馴染みチュートリアル戦闘。ダイア・ウルフ、オーガ、エティンを盤面いっぱいに配置して散開させたところをオーガ・メイジで切り倒すというネタだったのだが、散開させすぎて必殺のコーンオブコールドがあまり生かせず。
この後、干上がった地下水路を行くか山の中腹を行くかで選択となったが、皆水には厭な思い出があるようで山道を行くルートが選択された。


2.放棄された村
レッド・ドラゴンの出現により廃棄された村で、地中に潜れる上に火に対する完全耐性があり捕食を免れていたルモアハズに囲まれる。
そして、ドラゴンに追われ餌をロクに取れなくなっていたルフの強襲を受ける。いずれもヘラによるまどろみで眠らされてトドメを刺される。
因みに地下水路の方では、深い水路とチュールとダイア・クロコダイルが待ち構えていた。

 この辺りで昼食となる。今回は近場のかつ雅に行ってみたが、混雑の割に回転が速く味もそれなり。何より肉と飯と味噌汁が食べられるのが良い。


3.山頂付近
 せき止められた河からは湯気が上がり、ダイア・ベアとストーン・ジャイアントが待ち構えていた。一向に熊共が殺到し、更にストーン・ジャイアントの投げる石が降り注ぐ。更にグレーター・インヴィジビリティを使い殴りかかってくるストーン・ジャイアント・ウィザード(《秘術の打撃》迄入れてみた)という構図で、簡単に片付くと思っていたが思いの外時間が掛かり、ヘラのコンフュージョンで混乱状態に陥ったストーン・ジャイアントが同士討ちし、ストーン・ジャイアント・ウィザードのインヴィジビリティが時間切れで剥げるという予想外の展開に。
ここでGMの提案により、プレロールドのゴブリン・マスケティアをプレイヤー側の戦力として追加する。これは前の時点でやっておくべきだった。


4.レッドドラゴン戦
山頂には溶岩が溢れており、その上にファイア・ジャイアントとネシアン・ウォーハウンドが徘徊し、更に溶岩の奥から超大型サイズのレッド・ドラゴンが出現する。
某人より学んだファイアウォール戦術を用いたジャイアントにひまが斬り殺されかけたり(ロウニンの独立不羈で耐えた)したが、最終的にバロウイング・ブリットでよろめき状態にされて噛み殺される。


5.ホワイトドラゴン戦
レッド・ドラゴンが攻め入ろうとした氷の洞窟の奥に居たのは巨大サイズのホワイトドラゴン(このフィギュアも最近出番が多いが)がおり、プレイヤーに「戦いたいか?」と聞いたところ時間もあったので戦うことに。
サモン・モンスターでアイス・エレメンタルを召喚し、更にオールド・ホワイトドラゴンの特殊能力である氷結の霧のえげつなさに一同が驚愕する。そしてバロウイング・ブリットを叩き込まれたものの転倒したズブロッカを噛み付きによるひっつかみで捕らえ、ブレス攻撃を叩き込む。
しかし最終的には反撃により致命傷を受けてホワイトドラゴンは斃れた。ブレスではなく《上級渾身の一打》を使って噛み付くべきだったのは勿論理解しているが…セーヴ不可の0距離ブレスは浪漫である。

 今回やってみて理解ったのは、勿論楽しくはあったのだが流石に通常のコンベンションで8レベル卓を建てるのはまだ無理があったということと(この辺りは東京を羨ましく感じるが)、矢張りゴラリオンの世界観に根差している公式シナリオの方が自分には向いているということだった。この辺りの不満は竜舞亭でぶつける事とする。
来年についてはもう少し初心者向けの回数を増やして、遊べる相手の数を増やすべきか。年始にある幻想TRPGコンベンションは丁度良い機会なので、ここで何かやろうかと考えている。

2012年12月11日火曜日

DAC私的2日目を遊ぶ会の話その1:再起動の話。

 翌日、何とか再起動して展望レストランへと朝食に向かう。一緒に行った同室の人に和食一択だろうとは言われたが、世の中には納豆がダメだという人やら色々いるので。
後から食事に行こうと誘われたり、レストランに見知った顔が多かったりするのを見るに、これも矢張り大部屋であれば。

 その後、数名と連れ立ち2日目を遊ぶ会の会場である代々木八幡区民会館へと移動したが…距離は兎も角、急勾配の坂に開始前から心が折れそうになる。

DAC私的2日目を遊ぶ会の話。:『血塗られた夜明け-Dawn of the Scarlet Sun-』の話。

 そうして開催された2日目のPathfinder 5Lv卓、こちらは公式の無料公開シナリオであるDawn of the Scarlet Sunを元に改変したもので、本来のものと比べると多少、いやかなり手を加えてある。というのも元のシナリオがそれほどボリュームが無く(そもそもフィギュアセットに付属のシナリオなので、出てくるクリーチャーが5匹だけ)、実はRise of the Runelordsの頃から設定のあるマグニマールを舞台にしている割には少々勿体なかったからである(注釈にもShattered Star内のショートシナリオとして遊ぼうと書かれているが)。

 今回参加してくれた面子は以下の通り。様々あり急遽欠員を募集する事となり、その節は各所にご迷惑をお掛けしました。

プレイヤー名前種族クラス
dvamp王 瑠璃(ワン・リォウリー)アアシマールパラディン
ナギナタを振り回す基本アホの子風味なティエン=シア出身のパラディン…というとどっかのミラクルサムライ様とダブるが、こちらは名前からして恐らく中華もといザ=ホイ(XA HOI)系。
I-SEヒメヤシャティーフリングファイター/ニンジャ
瑠璃とは腐れ縁っぽいジェネラル・ススム(東方の神格)信者の仮面のニンジャ、得意技はパラディンの横でやるには少々剣呑な不意討ちと毒。
みずちゴージ=プレネテュード人間ファイター
アーチャーの常識を覆すような近距離射撃っぷりにパーティー内からも驚きの声が上がるプレロールドの弓ファイター。初心者だが、構成がシンプルな分一番的確な動きをしていた。
neileネイル人間クレリック(伝道師)
カリストリア信者で鞭を得意武器とする伝道師の男娼。回復能力を捨てて前傾気味の構成にしたのが功を奏していた。
TTサイベージ・ライトエルフウィザード(力術・混合)
急遽参加してくれたプレロールド改変の秘術使い、やはり戦闘は火力である。
尚、以下はPathfinder Module:Dawn of the Scarlet Sunのネタバレを容赦無く行います。 また、遠い記憶に基づき書いている為、細部等に相違がある可能性があります。

DAC私的2日目を遊ぶ会の話その3:酒が美味ければ大抵人生は上手く行っている。

 終了後、そのまま新宿へと集団で移動して呑み会に参加しながら色々話したりしていたが、大体いつもの流れでいつもの面子と話したりといった感じだった。
あとアフリカの珍獣モテモテだった鯛足烏賊氏の冷やかしとかをしていた。

 「飯が美味くて酒が美味く、よく眠れるなら大抵人生は上手く行っている」というのが最近のモットーだが、2日間を通して酒も飯も美味かった。眠りについては翌日が仕事日だった為に夜行バスで帰らざるを得ずあまり良くは眠れなかったのが些か残念だったが(時間が許すならば新幹線のグリーン車で帰りたかった)。

 そんな訳で2日間を通して大変楽しい思いをさせて貰いました。関連する、特にスタッフの皆様にはこの場を借りて改めて感謝を。

2012年12月10日月曜日

DAC2012の話その1:深夜強行軍の話。

 そろそろ色々な意味で辛いところもあるのだが、やはり10分以内の場所にバス停があるというのと、新幹線を使おうとすると始発ですらギリギリという状況なので結局夜行バスを使って東京入りとなる…また電車を乗り過ごし危うく乗れなくなるところだったが。こういう時は心底本数の多い東京の公共交通機関が羨ましい。
慌てて乗り込んだこともあり、精神安定剤という名のメシと酒が足りずに(特に後者)苦労したが、なんだかんだで仕事明けで疲れていたからか途中から綺麗さっぱり記憶が無く、気が付いたら東京に到着していた。
 東京到着後、新宿へと移動して駅近くの風呂で着替えと入浴を済ませてから朝食を済ませて参宮橋へ。そういえばサラベスの店舗が新宿にあったなあと思い出したのはサンマルクカフェで朝食を腹に収めた直後だった。まあ大体いつもそんな感じだが。
 天気は生憎の雨ということもあり凍えながら参宮橋からオリンピックセンターの会場へと向かう間、運ぶ荷物の量に某紳士卓の人にドン引かれたり働かない頭でいつもの場所へと行き慌てて戻ったりしたものの、何とか会場に到着。今回荷物を極限迄減らす元凶となったプレゼント用のPathfinder RPGのBeginner BoxとBestiary Boxを受付に投げつけていつもの儀式(VAAMとドリンク剤のカクテル一気飲み)を終えて卓準備を開始する。

DAC2012の話その2:Price of Immortality IV:強欲の囁き-Wisper of Greed- の話。

 壇上でも言ったがタイトル長い上に募集レギュレーションも長くて宜しくないことこの上無いがそれについては後述。

 そうして開催されたDAC2012のPathfinder13Lv卓だが、Paizo公式3部作であるPrice of Immortalityとタル=バフォン、Rise of the Runelords辺り(と、毎度お馴染みFROMSOFTWAREネタ)を混ぜた、所謂「公式シナリオのオリジナル続編」というGMならば一度は罹患するアレとなった。
参加してくれた面子は以下の通り。改めてとなりますが、多忙な中で掲示板での打ち合わせも含めての長い時間を割いて頂いて有り難う御座いました。
プレイヤー名前種族クラス
2xxPパチュリーサバクトカゲビトファイター(武器の達人)
オリジナル種族のスーヴィア出身の爬虫類のバルディッシュ使い、リーさんと呼んでやろう。
るどがーラゴウ拳王ファイター(喧嘩屋)/モンク(無数の型の達人/聖山拳士)
己の拳のみで戦う巨人、拳王族の戦士。なんだかんだで主人公だったんじゃないのかという活躍。
りょうキャラットキャットフォークニンジャ
ずらりと腰に提げたワンド使いが冴え渡る語尾に特徴がある猫忍者。出身地のケル・マーガは実は今回の真の舞台であった。
Junワイアットパウダー・ゴブリンガンスリンガー(ピストル使い)
パーティーのマスコットにしてオリジナル種族の銃器使いゴブリンでミスラル銃を持つ男。まさかこの選択が自身とパーティー全体を救うことになるとは。
へんくまレステン人間クレリック(分離主義者)
人間だが、育ちのせいかドワーフに近い考えを持ち己が鍛えるべき英雄を捜し求めるトラグ信仰の僧侶。全体を見て手札を切りすぎないクレリックの鑑のような振る舞いがパーティーを救った。
梅酒テヌフェルディープ・ドワーフウィザード(巻物使い)/Magaambyan Arcanist
山程の巻物とワンドを大盤振る舞いする秘術使い。こちらも次の1手の為に手札を重ねるウィザードの手本となるような立ち回りがパーティーを助けた。
尚、以下はPathfinder Adventure Path『Rise of the Runelords』、ModuleのPrice of Immortality3部作(Crypt of the Everflame、Masks of the Living God、City of Golden Death)のネタバレを容赦無く行います。
また、遠い記憶に基づき書いている為、細部等に相違がある可能性があります。

DAC2012の話その3:戦い終わって死屍累々の話。

 セッション終了後は他卓の参加者にも手伝って貰いながらいつも通り地獄の片付けタイムを終えて懇親会に参加する。

 恒例の待機アクションで飯を食う連中に揉まれながら贖罪を確保していたがセッションを終えてからの色々をあまり考えずに酒が呑める環境の何と素晴らしいことか。
そして、その終盤頃にやって来たずずず氏から恒例の頭のおかしい話を披露されるがそれに某氏が食い付き、目をきらきらさせながら秘術系知識を吸い上げていく様を見るに、不味い人と不味い人が出会ってしまったなーと酩酊気味の脳味噌の隅で考えていた…これだから秘術使いを自称する人々は。
因みに「この人どんな人です?」と問われて返答に困る…こういう時にすぐに氏の悪行を紹介出来るサイトが無いのが残念である。書かれた情報には別の価値が存在すると考えているので尚更だが。

 そして宴も終わり、宿へと撤収したが今回は小部屋だった為にいつものように大部屋に集まってろくでもない話をするという訳にも行かず、駄目な連中により拉致されて夜の街へと消えていった2xxPを横目に結果手頃な4人部屋が占拠されPathfinder部屋と化し、駄目な人々が駄目な話をひたすら繰り広げていた。やはりGMをする人間はそもそも語りたがりが多く、中々機会が無いので鬱憤が溜まっているのは何処でも共通か。
 流石に疲労が酷かったのと明日もあった為私は早々に退いたのだが、それを切っ掛けに部屋も解散してしまったのは少々申し訳無かった。
就寝が楽な少人数もGMとしては有り難いが、矢張り宿泊は大部屋であの修学旅行の夜的な雰囲気を楽しみたい。
幸い、来年は2日間開催で大部屋も確保済みらしいのでまた来年も何かネタを考えて2日間参加したいと思う。

2012年12月6日木曜日

2012年12月の竜舞亭セッションの話。:Carrion Crown#6-1

 Pathfinder Adventure Path『Carrion Crown』キャンペーン第12回目、今回からいよいよ最終章のShadows Of Gallowspireが開始となる。
今回の面子は以下の通り。今年最後の竜舞亭セッションということもあり、今回は全員揃っての開催となった。
プレイヤー名前種族クラス
雅士メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)人間パラディン/ファイター(武器の達人)
ハローランの一件よりオーゼムの騎士達の尊敬も集め名誉も備わってきたミンカイ出身のミラクルサムライ。致命打を避ける陣笠がすっかりお気に入りの様子。
ろうなむグレイ=ジェド=アンスルーン人間メイガス(黒剣/剣聖)
13レベルになろうとも笑いなくして人生無しと言わんばかりのお笑い担当メイガス。魂の義兄弟の危機に奮起するのか?
Makkouルーティア=R=マイヤーハーフエルフレンジャー(都市)/ファイター(武器の達人)
クララお嬢様お付きのズドンメイド、矢張りというかお嬢様以外には冷たいことが判明。
Waizクララ=ド=ヴァンハルト人間クレリック/パスファインダー・サーヴァント
パスファインダー協会の狗となったヴァリシア版ココ=ヘクマティアル。蝋燭が最近のお気に入り(意味深)。
ひろくんホロハーフエルフドルイド(狼)/モンク
よくわからない機動力で走り回る狼使いのドルイド。いきなり相棒に止めを刺される災難に
2xxPシェオゴラス=サシェリウム爬虫人ウィザード(力術-混合/巻物使い)/サイファーメイジ
トカゲ面に溢れる知性を漂わせ、相変わらずパーティー1のhpを誇る秘術使い。
尚、以下はPathfinder Adventure Path #48『Shadows Of Gallowspire』序盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

2012年11月19日月曜日

2012年11月の竜舞亭セッションの話。:Carrion Crown#5-2

 Pathfinder Adventure Path『Carrion Crown』キャンペーン第11回目、カリファスにて吸血鬼達の騒動に巻き込まれた結果、何故か有力貴族の所持する郊外の別荘を襲撃する事となる(極めて誤解を招く表現だが)。今回は残念ながら1人欠席となってしまったが、最終遭遇辺りのギリギリな感じが大変楽しかっただけに残念である。

 今回の面子は以下の通り。今回よりAdvanced Race GuideのRace Builderを導入した為、一部(というかシェオゴラスが)愉快な事になっている。
プレイヤー名前種族クラス
雅士メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)人間パラディン/ファイター(武器の達人)
長巻を手に戦場を駆け回るミンカイ出身のミラクルサムライ。陣笠を纏いますます謙信ちゃんっぽい外見に。
ろうなむグレイ=ジェド=アンスルーン人間メイガス(黒剣/剣聖)
結局善にはならなかった代わりに異形になったお笑い担当メイガス。得意技は真剣(not比喩)での交際申し込み。
Makkouルーティア=R=マイヤーハーフエルフレンジャー(都市)/ファイター(武器の達人)
前回の教訓かついに鎧を着たズドンメイド。ちょいとやらかした。
Waizクララ=ド=ヴァンハルト人間クレリック/パスファインダー・サーヴァント
腐女子化は無かったことに。その代わりパスファインダー協会の狗となり、更に怪しげな術を使うように。
ひろくんホロハーフエルフドルイド(狼)/モンク
狼使いのドルイド。今回はお休み
2xxPシェオゴラス=サシェリウム爬虫人ウィザード(力術-混合/巻物使い)/サイファーメイジ
Race Builder採用により「これが俺の本体のハンサム顔だ!」と言わんばかりのトカゲ面になった。相変わらずパーティー随一のhpを誇る。
尚、以下はPathfinder Adventure Path #47『Ashes at Dawn』終盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

2012年11月8日木曜日

 漫画版Pathfinder#2と最近のPathfinderのイラストの話。

 Paizo通販より定期購読分が到着。Shattered Starに思わずウワアァとなったり(理由はDAC2012の後で)色々あったのだが、漫画版Pathfinderの表紙がこいつで、色々な意味でヒデェと思ったり。
因みにこのイラストはTyler Walpole氏、Pathfinderのゴブリンといえばこの人だが。
 
 そして、泳いでいるのがどうもメリシエル(Iconicのローグ、コミックだとえらい胸が増量されている)に見えるのだが確証が持てずに、確か額の宝石を外したイラストがどっかにあったなあと思いながら探してみたところ、件のイラストを発見した。
…こんなのである(R-15かも知れないが)。因みにイラストレイターのKevin Yan氏は何というかこういう人なので日本人ウケのしやすさもさもありなんという感じだが。
 
 ただ、最近のPathfinderにはこういう「日本人にもウケが良さそうな」イラストが減った印象がある。
個人的な感想になるがAdvanced Race Guideはちょっと宜しくなかった。
Bestiary1辺りで結構クレームが来たという噂もあるし、この辺りの認識の差は特に歴史が長いd20界隈では色々難しいものがあるのかも知れない。
Talesの挿絵辺りを見るに最近はEric Belisle氏がメインアート担当らしく、氏の男性やクリーチャーは力強さがあり素晴らしいのだが、女性の顔、特に鼻が。
事情があり前のイラストが使えないとはいえ、セオプトラのアレはねぇ、と思わなくもない。
(最近流行だし、前のイラストのフィギュア化は別方面での需要が生まれそうだが)

2012年11月5日月曜日

DAC2012テストセッションの話。

 如何に言われようとも長期の準備を伴うDACがマスターにとっての晴れ舞台であるという事実には変わりなく、実際にやるのであれば矢張り実セッションが良いのだが時間と人員の都合が立たない為オンラインセッションでの開催となった。
協力してくれた面々は以下の通り。

プレイヤー名前種族クラス
M2Oゴーンドドワーフファイター
アル中気味の古式ゆかしい盾持ちドワーフ。
kasugakyouziラルヴァ・モスカティーフリングメイガス(剣の盟友/剣聖/Fiend Flayer)
悪を以て悪を斬るティーフリングの悪魔殺し…スタイリッシュ痴女の方か?
Waizセルヴァンテスオレイアスレンジャー(両手武器/遊撃兵/野生の追跡者)
フックトランス使いで懲役40年の刑から逃亡中の元軍人、飛行クリーチャーと足のないクリーチャーに泣く。
めるひすマンチキン鶏人間バード/ローグ/ウィザード(総合術)
微少サイズになってポケットに潜り込む協会謹製の特殊生物という名のオリジナル異形生物…量産の暁には!(無理)
Makkouユナハ妖狐オラクル(二重呪い・生命)/Pathfinder Savant
千和っぽい声で喋りそうなオリジナル種族の駄フォックス。前のめりなパーティーのバックアップと見せかけて本人も前のめり。
∀x∃yディグダークエルフウィザード(力術-混合)
地下の奥底に棲まうディープエルフ。Staff of the Mastersを片手に様々なファイアーボールを使いこなす爆撃魔。

 時間的な都合もあり、セッションそのものはかなりオミットされたものとなったが、それでも一応目玉となる遭遇はどれもテストすることが出来たので、これを叩き台として仕上げていく予定である。
ただ、シナリオの都合上どうしてもゴラリオン世界に関する固有名詞が増えてしまい、テストの方では事前準備時間と秘匿問題の都合もあり詳細な説明が出来なかった為、これは掲示板にてフォロー出来ればと考えている。 また、展開について若干議論も起きたものの、それは逆に言えばシナリオ的に弱い部分を知る事に繋がり、アイデアを貰うこととなったのでこれについては感謝したい。

 常に言っている事だが、殊オリジナルシナリオとなると劇的なアイデアは大抵他人よりもたらされるものであり、そういう意味でもやはりテストセッションは必須だと言える。
それでも、長時間のセッションとなり座りっぱなしで殆ど喋ってもいないのに酷い疲労感が残っている。やはりマスターは重労働だ…歳の問題もあるにせよ。
勿論それが楽しいからこそマスターをやっているのだが。

2012年11月1日木曜日

深淵歩きのアルトリウスとRuneQuestの話。

 10月25日にDarksoulsの追加シナリオこと"ARTORIAS OF THE ABYSS"が発売されたが、DAC等が有り多忙につき12月頃迄手を付けられそうにない…去年もそんな感じの事を書いていた気がするが。
そしてゲームの大晩餐にて丁度取り上げられていたのだが、17分辺りでRuneQuestという個人的に非常に懐かしい名前を聞いた…King's Fieldにも敵にドラゴンスネイルやドラゴニュートが居る為、FROM SOFTWAREにはRuneQuest愛好家が居るのではないかという話題がかつてniftyのRuneQuestフォーラムにも上がっていたが(ただ、宮崎氏は2004年入社なので無関係だろうが)…ホプライトを装備しているのだから”太陽の騎士”ソラールはパイク装備だったら楽しかったのだが。

 RuneQuestといえば、個人的には15年程は弄り回し遊び倒したルールであり、愛着も思い入れも色々あるのだが今改めて遊びたいかと問われると流石に躊躇する。
というのも流石に旧いルールで複雑度が高く、遊ぶ人の性能への依存度が存外に大きいからである。またd100下方判定は基本的に振る側(≒プレイヤー)に不利な判定であり、そして何より最大の要因は戦闘をメインとした場合、明確な強さのバランス設定が兎に角難しく、また戦闘そのものも膨大な時間が掛かる。具体的に言えば作成直後のキャラクターが5人程度の対等戦力で戦闘を開始してそれなりの経験者ですら終了迄大凡2時間を目安として考えることになり、またちょっとした斬り合いで(比喩ではなく)腕や足が飛び、非常にキャラクターが戦闘不能に陥りやすい。他にもフマクト信者と他の戦力差がひどいとか、魔道ルールがひどいとか色々あるにはあるが。

 ただ、それでも3版のストライクランク(1ラウンドを10単位に分けて移動、戦闘を戦うルール)制は戦いの精密さとヒロイックさを両立した希有で良質な戦闘ルールであり、良いルールだったと今でも思っている。
また、文化や民族を細かく設定したグローランサという世界も当時としては衝撃的であり、その後の私の趣味志向に大きすぎる影響を残している(古代ローマ~中世が好きなのは間違い無くこれの影響)。その辺りがあるから私はD&DやPathfinderを”軽くて簡単なルール”だと主張して、かつてRuneQuestでは為されなかった詳細で複雑な良い意味で”頭の悪い”世界設定が正しく展開されるPathfinderとゴラリオン世界を好んで遊んでいるのだが。

 結局RuneQuest3版はメーカーとデザイナーの対立という最悪の形で出版を終了し、それに伴い日本語版の展開も終了してしまった。
後を引き継いだHeroWarsは(裁定者を”ナレーター”と呼ぶことからもルールの方向性が理解る通り)グローランサ、中でもドラゴン・パスの英雄譚を楽しむことを主軸とした、遊ぶ為には世界観に対する深い理解をプレイヤーに求め、マスターには際限ないアドリブ能力が求められる(技能をその場の即興で作成するようなケースもある)という、残念ながら私にとって遊びやすいルールではなく、また日本語展開も基本ルールだけで終わってしまったこともあり私はグローランサ世界から疎遠になっていった。
また、仕方無いとはいえ物語の焦点が英雄戦争の焦点となるドラゴン・パスからパヴィスで展開されており、個人的に好きなルナー帝国北部、ラリオス、フロネラ辺りが放置されたまま終わってしまったのは残念な話である(一部公式の同人誌で展開されたが…ルナー関連の翻訳版を入手出来なかったのが悔やまれる)。
 その後、マングース版としてd100ルールによる再出発はされたが、ストライクランク制は廃止されてしまい、また前時代である第2期が主軸なのであまり食指が動かなかった(武器改造ルールとか面白そうものは色々あったが)。
 RuneQuest自体は今でも本国で出版が続いており、先日第6版が出版された。基本的にシングルタスク型人間で、現在はPathfinderに掛かり切りである以上此方に傾ける余力はないが、遊べる機会があるならば触れてみたいとは思う。

 結局のところ、他者と遊ぶことがTRPGの本質である以上、どのようなルールであれそれを共に(定期的にならば尚良い)遊ぶ相手が居て、楽しめるのであればどんな障害があってもそれは「良いルール」なのだろう。
今の私にとってはPathfinderがそれである。

2012年10月31日水曜日

2012年10月の竜舞亭セッションの話。:Carrion Crown#5-1

 Pathfinder Adventure Path『Carrion Crown』キャンペーンも大詰め間近の第10回目、”囁きの道”を追いかけウースタラヴを巡る旅も首都カリファスへと到達し、物語もいよいよ終盤へと入る。
現状ちょっと別件(というかDAC関連)で忙しいこともあり、色々と大変な状況にはなっているものの(特に11月後半~12月頭迄が酷いが。なんだ2週間で4回GMて)、矢張り定期的に熟達したプレイヤーを相手に遊べる機会は何事にも代え難く、元より手を抜く気は無いが休み無く続けて行きたいところである。

 今回の面子は以下の通り。流石に11レベルともなると処理が重くなることもあり、プレイヤー側に欠席が無いのは有り難い限りである(既に次回の欠席を告知されているがこれは仕方のない事である)。

プレイヤー名前種族クラス
雅士メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)人間パラディン/ファイター(武器の達人)
ミンカイ出身のパラディンもといミラクルサムライ。エロ領主やロリヴァンパイア等に大人気で本人は困惑気味。
ろうなむグレイ=ジェド=アンスルーン人間メイガス(黒剣/剣聖)
お菓子をもらう、悪戯をする。両方やらなければならないと主張する駄目メイガス。善に転向する覚悟はいいか?
Makkouルーティア=R=マイヤーハーフエルフレンジャー(都市)/ファイター(武器の達人)
今回は受難の回だったパーティーの火力支援担当のメイド。しかしフィクル・ウィンズは勘弁な!
Waizクララ=ド=ヴァンハルト人間クレリック
何故か腐女子と化したヴァリシア人のお嬢様…どうしてこうなった。
ひろくんホロハーフエルフドルイド(狼)/モンク
狼使いのドルイド。今回は特に相棒のロレンスとのコンビ打ちでの戦線構築が光っていた。
2xxPシェオゴラス=サシェリウム人間ウィザード(力術-混合/巻物使い)/サイファーメイジ
相変わらずパーティー最大のhpを誇るウィザード。ランスで風穴を開けられても何ら怯まさない様は紛う事無き変態。

 尚、以下はPathfinder Adventure Path #47『Ashes at Dawn』後半に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

2012年10月16日火曜日

2012年10月の幻想TRPGコンベンションの話。

DACで扱うシナリオがゲームマスターが良く罹患するアレこと「公式シナリオの続きであるオリジナルシナリオ」で、実のところその肝心なPrice of Immotality1作目であるCrypt of the Everflameを遊んでいなかったのと、「たまには低レベルシナリオでまったりとかやらんのか?」と言われたこともあった為DAC2012前に遊べる機会が今回だけということで募集をかけた。
今回参加してくれた面子は以下の通り。

プレイヤー名前種族クラス
SIMゴラスドワーフファイター
ドワーヴン・ウォーアックスで武装した伝統的ファイター。Pathfinder初心者ということで4版との差異に戸惑う場面もあったが、すぐになれた模様。
Bazzエリー・オリビエ人間パラディン
バルディッシュ使いのお嬢様パラディン。若干アレ(【知力】8)で天然気味だが優秀な前衛。
埴輪トムスエルフアルケミスト
敵が燃える様を見てニヤリと笑うちょっとアレなナントカは紙一重(【知力】20)な爆弾魔。
Waizセバスチャン人間クレリック
二重操作その1の何故か妹萌え系になった駄目クレリック。
Waizレベッカハーフエルフソーサラー(賢者)
二重操作その2のヒキコモリ眼鏡系ソーサラー、働いたら負けだ!

 尚、以下はPathfinder Module:Crypt of the Everflameに関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

2012年10月8日月曜日

オンラインセッション:Dawn of the Scarlet Sunの話。

 前回幻想TRPGで遊んだ感触が中々宜しく、また土台にするにも面白いシナリオであったということと、少し遊んだ程度の人にとってもPathfinderの5~6Lvはかなり魅力的なレベル帯であり、初心者にも何とか扱える複雑さということで、DAC2012の翌日開催することになっているB-sideでのプレイを目指して様々調整を加えてみた。

参加してくれた面子は以下の通り。レギュレーションの関係もあり、何というか…多彩過ぎるキャラクター達となった。
プレイヤー名前種族クラス
2xxPティトゥリーサバクトカゲビトモンク(酔拳使い、武芸者)/ファイター(喧嘩屋)
Race Builderによるオリジナル種族のスーヴィアの地で悪名高いエリクサーの材料集めに従事する砂漠適応型リザードフォークで一族の宿敵はブラックスコーピオン。パーティー爬虫類前衛組の蜥蜴の方。元ネタはシン・メーン・アルティエンだったらしい。
makkouバルトロメオミューティションド・タートルニンジャ/ファイター(武器の達人)
Race Builderによるオリジナル種族でネズミのセンセイから修行を受けたシェリアックスの下水道出身の亀型ヒューマノイド。パーティー爬虫類前衛組の亀の方。ナギナタを振り回すパーティーの殲滅担当。カワバンガ!
Wirbelwindモヒカン人間ファイター
プレロールドの漢らしい汚物は消毒だぁ!系近接型弓ファイター。”隼の狙い”弓籠手と”羽根の歩み”の靴で常時高い機動力と火力を保持する。
georgeレムゴブリンガンスリンガー(マスケット使い)/ファイター
〈変装〉-2で自分はハーフリングと主張し続けるゴブリンのマスケット使い。何かにつけて酷い扱いをされるもゴブリン故に仕方無し。
kasugakyouziツォルンイフリットソーサラー(精霊:火)
師匠からの教えと称して、何かにつけて「燃やしたい」とか「核融合の力だー!」と呟いたり叫んだりするヤンデレ系火焔使い。干物よりナマモノがいいらしい。
clearネフリナサンサーランウィッチ
転生を繰り返す人外ロ…もとい齢150の妙齢の女性で元マグニマールの大図書館の司書。ロリババア枠なので胸が無い方の動かない大図書館らしい。
尚、以下はDAC B-sideで開催予定のPathfinder Module:Dawn of the Scarlet Sunに関するネタバレを含みます。また、シナリオは各所大幅に改変されています。

 因みに今回のセッションは他にDAC2012向けの現行版どどんとふの動作負荷テストと、テキスト版ハロウ・カードを導入したオンラインセッションのテストも兼ねていました…参加して下さった皆にはこの場を借りて重ねて感謝を。
しかし時期ネタなのかやたらニンジャスレイヤーネタが飛び交っていた…ゴウランガ!

2012年10月3日水曜日

Pathfinder Battles:Rise of the Runelordsの話。

 先週中頃にPaizoより巨大な荷物が到着。内容物は定期購読のPathfinder出版物とPathfinder Battles:Rise of the Runelords。
 Case Bundledでの注文だった為、Case Bundle(Huge x6、Standard x32+Rune Giant x1)このような具合に。


Standardには中型3体か中型2体+小型1体と大型1体がセットで入っており、それぞれブリスターパックで保持されている。

小型、中型はこんな感じ。小型入りの場合は専用ブリスター が使用され、中央に入っている。

 
フィギュアそのものは全体的に前回のHeros&Monstersと比べても随分と良くなった印象はあるが、イラストを元に作成されているからか複雑すぎる造形と塗りにまだ技術が追従出来ていない感じはある。これは大量生産故に仕方無いのだが。

それに何より細すぎて不安になる。D&D Miniaturesと比較してこんな感じである(こいつはHeros&Monstersのフィギュアだが)。


大型フィギュアはサイズの大きさがあるからかなかなか良い感じで、特にストーン・ジャイアントやオーガは造形も素晴らしく表情も出来ており、もうちょっと数を揃えてプレイヤーにぶつけたいところである。


 
Hugeは超大型1体が入っており、こちらも造形はなかなか素晴らしい。ただ、中型でも述べたが基本造形が細身なので力強さよりも身長の高さが強調されている印象がある。ストーム・ジャイアントなのでこちら造形の方が雰囲気は近いと思うが。

セオプトラ(商品名はハリダンラミアだが)については以前の昔の士郎正宗っぽい顔の方が良かったが、新イラストとはそっくりである(名前からしてこの外見が正しいのは理解るのだが)。
石像がやけに重いと感じたので試しに計ってみたら、セオプトラ119g、ジャイアント139g、デーモン209g、石像303g(!)でブラインドサーチすれば一発で理解るレベルである(出来る場所があるかどうかは別として)。


そして今回の目玉とも言える巨大サイズのRune Giant。これはCase Bundleを購入した場合の特典として購入可能なフィギュアであり、33$。但し私は定期購入組だった為、10$で購入出来た。

造形はそれこそ絵がそのまま抜け出してきたと言っても過言ではない力の入り様で、しかも後述のギミックによりコンパクトに収納出来るので持ち運びにも便利。

全長は頭頂迄16cm、武器込みで20cm程度となっている。


因みにRune GiantとKarzoug Statueは面白い工夫がされており、このように分割することが出来る構造になっている。接続部は回転しないようにきちんと鍵穴形状になっており、これは紛失のデメリットもあるが、よりダイナミックな形状のフィギュアを箱サイズの制限を気にせずに販売出来るという点ではかなりの革新的試みなのではないかと(もっとも、他のジャンルでは枯れた技術だとは思うが)。


それぞれの引きはこんな感じ。小型フィギュアは1体しか入っていない為、レアリティに関わらず希少度が高めになるんじゃないかと思ったが、こうして並べて数を見てみるとそんな事もなかった様子。ただ相変わらず基本的な数量が少ない為、コモン、アンコモン辺りはそれほど変わりがない感じである。
小型レアは各種類1つずつで流石に希少だったが。
少々割高感はあるものの、個人的には購入して損の無い商品だったと思っている。特にRune Giantは何とかしてもう1体欲しいぐらいである。