DAC愛知2013についてですが、残念ながら1卓中止となってしまったものの期限一杯迄募集したことによりほぼ全ての卓が定員に達した事についてはこの場を借りて感謝します…一時募集の時はどうなるかと思ったが。
しかし、実のところプレイヤーを集めたいだけであれば簡単な話で、知名度が高くてオフィシャルに近いゲストを呼べばすぐにでも(人数だけは)定員に達したことだろう。
ただ、その場合問題となるのは卓抽選から漏れたプレイヤーをどうする/がどうなるか、だが(ゲストという形式にすると費用が嵩むのも問題だが)。
何故こんな話を書いたのかと言えば、今回は特にこういった方々の都合が悪く(あと、それに頼らないコンベンション運営がしようという個人的目的もあり)折り合いが付かなかったのだが、中でもTRPGとD&Dの流布に尽力している柳田氏からはお詫びと共に「面白いこと企画しているから楽しみにしておいて欲しい」という旨のメールを戴いた。
それで告知されたのがこの”project diVe『TRPG』生放送”であり、メールで言っていたのは恐らくこれのことではないかと思っている(間違っていたら申し訳無いが)。
そういう訳で、かつ不定期に行われるイベントでのD&D生放送でも毎回お馴染みのRebis氏がDMを担当されるということで大変楽しみにしていたのだが、期待以上に楽しめる代物であり、様々な点に於いて普段こういった類のセッションが行われる中で疑問に感じたり「意味があるのか?」と問いたいような部分が概ね解消されていた素晴らしいセッションだった。
以下はその辺の様々。但し、私は知っての通り4版メインではないので的外れな指摘もあるだろうが。
・セッティング
これはRebis氏ということもあり特に期待していたが、改造も施した専用駒、立体ダンジョン、そしてコロッサルレッドドラゴンとそれこそが私が良く言っている「フランス料理のフルコース」(しかもテーブルマナーから教えてくれる専用の給士付きの)に相当する、見ていて楽しめるし、駒を弄るだけで楽しめる代物である。
しかし、恐らく現在揃えようとするとあれだけでも10万円はする為に次回以降はもう少しシンプルなダンジョンも合った方が良いとは思う。
・カメラ
活用を広めている身としても、ダイストレイがあったのは素晴らしい。因みに1回ロールグリッチしていたが起こった時に限って高い出目が出たような気がするというのも「トレイには気を使え」と言っている一因だったりする。
メインについてはダンジョン全景を上から映したものが1回ぐらいあると良かった。また、何とかしてキャラクターの被害状況(現在ヒット・ポイントや今後出る状態異常)とか出せないものか?(益々カメラを酷使する事になるが)
・キャラクターとプレイヤー
ナレーションとシーン演技、これこそが声優をプレイヤーに起用する動画を行う意味というものではないかと。FEAR系はいずれドラマCDを出す予定があるので起用も頷けるのだが他については…。
しかし兄王の人は相変わらず喋りすぎだが(あと2時間はあのまま行けそうな勢いで聞いていると楽しいのだが、時間が限られていると随時割り込んでいかなければならないのが)、ああいうプレイヤーを上手く扱うのもマスターの手腕の内だろう。
そして、データについては4版の欠点である「d20で11を出すゲーム」という部分を上手く出さないように(リソースや戦術的優位の積み重ねで重大な場面では1を振らなければ大丈夫なデータにしてあるのだと思うが)改変してあるのは時間的な部分でも良い調整だと思った。
ただ、クラスについて思ったのは(環境的に使用出来ないのは承知で言うが)、あのパーティーではクレリックよりもウォーロードの方が良かったのではないかという気もするが。コマンダーズ・ストライクの存在は勿論だが2時間という限定的な時間では回復を考えるよりも与ダメージが高い方が敵味方共に盛り上がるだろうし、何より糸目眼鏡といえば腹黒キャラだろう(動画内でも言っていたが)。
・シナリオとマスタリング
敵の名称等固有名詞については一度文字を出すといいのではないかと。フィギュアはどれも素晴らしいが、矢張り最初が肝心ということでインパクト面でもコロッサルレッドドラゴンは別格だろう(価格も別格だが)。
特別な行動目標とボーナスについてはPathfinder環境ではなかなか難しいが盛り込みたい要素である。マスターについては初心者への配慮等も含めて素晴らしい…出目以外は。尤も、動画全般でd20の出目は微妙だったが。
個人的に面白いと思ったのは、ロールとは微妙に違うが、邪龍の最後の呪いに見惚れる秘術使いの兄と咄嗟に動く戦士の弟という図式はさもありなんという気もする。秘術使いとは往々にして禁忌に踏み込まずには居られない性分だろうし(そうなるとあのサングラスの下が気になるが)。
そして、時間的に厳しいのは承知で言うが、セッション開始1時間程度を目安で5分間程度の休憩があった方が参加者、視聴者共に良かったのでは?、とは思う。
という感じで色々言ったが、個人的には盤面を使いプレイヤー同士協力しながら強大な敵と戦い、勝利するという基本的な部分での面白さは充分伝わったと思うし、マスタリングも特に初心者を相手にする機会が多い人には大変参照になると思うので何らかの手段で動画をアーカイヴ化して残して欲しいのと、出来るならば今後も続けて行って欲しいとも思う(アリーナのコメントを見るに矢張りTRPGを全く知らない声優のファンが多い様子だったこともあるので)。
また、余計なお世話の話ともなるが、もし次回以降4+1人の形式にするならば、マフィア梶田氏辺りをゲストプレイヤーに推薦したい(いきなり声優じゃない人だが、宣伝力の高い媒体を複数持っていて、声優レベルではないが演技が出来ない訳でもなく、MCやインタビュアーが出来る程度にはコミュニケーション能力があり、身体的に特徴があるのでフィギュアが目立つ上に以前d16氏と4版を遊んだこともあるので経験者かつ呼びやすいのではないかと?)。
但し、画面が男6人でグラサン2人という酷い画になるが。
それと余談だが、2011年年末のTRPG生実況(R藤本氏演じるベジータ王子がフリーザを倒すアレ)は個人的に色々な意味で(ロールプレイ、展開、オチ等)素晴らしいセッションだったと思っているので、アレも何とかして動画を見られないかと思う(問題は一般の人が居ることだろうが)。
なんか、一旦送ったコメントにミスがあって削除しました。
返信削除ご推察の通り、第二回の放送が7月中旬と言うことで準備や打ち合わせとのバッティングが予想されたので、そちらへの参加は見合わせさせていただきました。
詳細な感想、ありがとうございます。私自身は企画のお手伝いと言うことで、ここでお返事を言うことはできないのですが、打ち合わせのさいに参考にさせていただきます。
実のところ、楽しんでいただけたようで、それが一番嬉しいです。Rebisさんのマスタリングは本当にすごいですね!
DAC愛知には参加できませんが、きっと楽しいイベントになると信じております
参加される皆様が、劇的なダイス運に恵まれますように!
>柳田氏
返信削除コメント有り難う御座います(1回目のコメント削除にガクブルしていましたが)。
私自身現実に直面している問題に対するアプローチとしても解を得た部分があり、「動画として見せる為のTRPGセッション」という点に於いても非常に満足の行くものでした(多くは外向けのアプローチが弱すぎて内輪の生放送の域を出ないので、その点でも外向けのアピール力が強い声優セッションというのは良い手法だと思います)。
これがTRPGに人を呼び込むきっかけになれば良いんですが…ただ、常にこのクオリティとDM/GMレベルをどこでも期待されるのはそれはそれで酷だと思いますが。
あと、恐らく日時的には次回放送がDAC愛知当日にぶつかりそうな気がするので、その時は皆揃って生で楽しませて貰いたいと思います。