>宿命特徴 Fate Trait
宿命特徴は各キャラクターの立場を決めるものであり、過去に何があり、現在どのような境遇にあるか、またセッション中に解決しなければならない問題が提示されています。各キャラクターは必ず1つの宿命特徴を獲得せねばならず、他者と同一の特徴を獲得する事は出来ません(つまり、それぞれのキャラクターのハンドアウトを兼ねています)。また、それぞれの宿命特徴には”弱点”が併記されており、これらは指定された状況では必ずそのペナルティを受けます。
但し、セッション中に指定された目的を達成することにより、弱点の解消及び新たに強力な利益を獲得することが出来ます。
以下の6つが宿命特徴となります。
〔ロロミールの系譜〕 Professor Lorrimor's lineage
君は偉大なるペトルス=ロロミール教授の子息(或いは養子)であり、彼の影響を色濃く受けている。しかし、彼は君を危険より遠ざけようとしていたが、運命の日に彼の後をこっそりと追った君は彼の死の現場に遭遇し、またそこで自身に宿っていた特別な力を喪失してしまった。
条件 :ラヴェングロの出身であること(種族問わず)。
利益 :〈知識:地域〉、〈知識:神秘学〉、〈呪文学〉に+3のボーナスを得る。
欠点 :力の喪失/呪文や擬似呪文能力へのセーヴ-2、頑健セーヴ-2のペナルティを受ける。この2つのペナルティは互いに累積する。
この欠点は”守護者”を取り戻すことで克服出来る。
解消 :1日に3レベル分の呪文修正特技レベルを得る。これにより、呪文レベルや発動時間の増加は発生しない。
〔怪物を追う者〕 Beast's tracker
君はかつて”怪物”により血縁者を殺され、その死体は未だ発見されていない。君は”怪物”に強い憎しみを抱いており、集中し攻撃を行う技を学ぶことで”怪物”を倒す術を手に入れた。
条件 :なし。
利益 :案内人(レンジャー代替クラス)の”集中”の能力(+2)を得る。この能力は類型の能力(レンジャーの得意な敵、案内人の"集中"等)と累積する。
欠点 :自暴自棄な憎悪/”集中”の使用時に、その他の対象からの攻撃に対するACに-4のペナルティを受ける。
この欠点は”血縁者の死体”を発見することで克服出来る。
解消 :全ての武器に対して適用出来る《完璧なる打撃》特技を獲得する。使用回数はモンク以外の者は1日1回、モンクは1+クラス・レベルに等しい。
〔奇形の逃亡者〕 Abnormality fugitive
君はとある施設に収容されていた。その施設では人体を用いた様々な実験を行っており、その一環として君の身体には普通の人間には見られない特徴が加えられている。
ある時、大きな騒ぎが起こり君はその施設から逃亡した。
条件 :なし。
利益 :アルケミストの発見”触手”か”退化した腕”を得る。
欠点 :身体バランスの喪失/移動速度が-5ft、反応セーヴに-2のペナルティを受ける。
この欠点は”調整剤”を入手することで克服出来る。
解消 :即行アクションで”触手”か”退化した腕”による1回の追加攻撃を得る。この命中はそのラウンドの攻撃の有無に関わらず最大の攻撃ボーナスを使用する。
また、1日1回、何らかの状態異常を被った時にそれを無効化することが出来る。
〔父の汚名〕 Father's disgrace
君とその家族はハーグスタッグ農場で幼少期を過ごしていたが、父親の犯罪行為によって彼は処刑され、残された家族も農場を追われることとなった。だが、今でも君は父親の無罪を信じている。
そして後に農場は”怪物”によって襲われたことで廃棄され、程なくして君は奇妙な声を聞き、幻影に惑わされるようになった。
条件 :ウースタラヴの出身であること。
利益 :〈知覚〉クラス技能として獲得し、+3ボーナスを得る。また、擬似呪文能力としてスピークウィズデッド3回/日、ブラー1回/日を獲得する。呪文の術者レベルはキャラクターレベルに等しく、能力値は精神能力値((魅力、判断力、知力))のどれかを選択する。
欠点 :惑わす幻影/意志セーヴ-2、不意討ちラウンド時には常に行動を失う。
この欠点は”父の汚名を晴らす”ことで克服出来る。
解消 :1日1回、自分のターンの終了迄に行われる全ての近接攻撃を接触攻撃扱いに出来る。
〔法定弁護人〕 Legal lawyer
君は”怪物”の裁判を担当する弁護士であるが、君には”勝ち無し”という不名誉な渾名が付けられている。渾名の通り、君には緊張に伴う極度のどもりがあり、今迄に1度も裁判に勝利したことが無い。この裁判もまた負けが定められた裁判として君に弁護が任された。
条件 :なし。但し社会的に無理のない姿であること。
利益 :〈知識:宗教〉、〈知識:歴史〉のいずれもクラス技能として獲得し、+3のボーナスを得る。あらゆる知識判定に於いて”出目10”を選択することが出来る。
欠点 :勝ち無し/極度のどもりにより〈交渉〉、〈はったり〉技能に-3のペナルティを受け、失敗時に関わらず態度が1段階より悪くなる。
この欠点は”裁判で1回の勝利を得る”ことで克服出来る。
解消 :擬似呪文能力としてコマンド3回/日の能力を得る。このコマンドは意志を持ち行動する全ての者(アンデッド、人造を含む)を対象とすることが出来る。呪文の術者レベルはキャラクターレベルに等しく、能力値は精神能力値(魅力、判断力、知力)のどれかを選択する。
また、1日1回、知識判定で"出目20"を選択することが出来る。
〔不明確な出自〕 Indistinctly origin
君は自分が何者なのかを知らない。知識や身体に染みついた経験は確かにある、が自分が誰であるかを思い出すことが出来ない。
ただ君が覚えているのは”秩序の名の下、怪物を裁け”という言葉のみである。
条件 :種族/アンドロイドを選択し、秩序の属性を選択すること。
利益 :DR 5/混沌と呪文抵抗 14を得る。
欠点 :調整不良/意志セーヴに-2、頑健セーヴに-2のペナルティを受ける。また、自分の意志で呪文抵抗を無効化することが出来ない。
この欠点は”怪物を法に則り正しく裁く”ことで克服出来る。
解消 :敵対的な呪文にのみ働く呪文抵抗 19を得る。また、1回/日、超常能力として1時間の間”人造の種別特徴”を得る。
※:アンドロイドの特徴については以下を参照
http://www.d20pfsrd.com/bestiary/monster-listings/humanoids/android
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