2010年5月24日月曜日

第24回Nightsゲストコンの話

 そうして相変わらずの睡眠不足気味の中、DAC愛知が近いということもあり、折角の大規模フリーコンベンションということで、北区の方で開催されるNightsのゲストコンベンションにPathfinderのゲームマスター道具一式を持って参加してきた。会場については若干遠いものの、目立つ場所なので地図を確認すればすぐに着ける場所だったのだが、これについては後述するが色々思うところがあった。市役所内に駐車してうろついていると蘇芳氏に遭遇して講堂の場所を教えて貰い会場へ。
そして受け付けを済ませて開場後(電源使用の件もあり、コンセントの近い卓を変えて貰ったりもしたが)、流石に初めて参加するコンベンション(結局のところ、TRPGは他者との相互理解による交流を楽しむレクリエーションの一種であり、見ず知らずの相手と楽しむのはそれなりに敷居の高い行為であるというのは認識しているにせよ)かつ、しかも未訳(とはいえweb上には翻訳済みルールがほぼ全部上がっているが)のルールで卓が建つ確率はいいとこ五分五分だと思っていたが、最初の募集で1人も集まらないとは思ってもいなかった為脳内にYou died.However.the Nexus traps you...の文字とあの効果音が流れる…心が折れそうだった。二次選考で1人、二次募集で卓割れしたGMの方がこちらに来て最終的に2人来てくれたのだが、結局開催人数に至らず(3人+GM操作クレリックという手もあったのだが、この時点で既にかなり精神的に参っていた)ご破算となった。

生憎の土砂降りの雨という天気の事もあり、この時点で「そのまま帰る」が選択肢のうちかなりの割合を占めていたのだが、折角来たのだしと思い直して太陽王子氏GMのデモンパラサイト異聞 鬼御霊に参加する。シナリオの方は丁度今大河ドラマでもやっている坂本龍馬絡みという話だったが、いかんせんそちらのネタには明るくなかった為、話に乗れなかったのが些か残念だった。キャラクターは黒御鬘の破戒僧で、戦に飽き平穏を求める「三休」というアレな感じのキャラで、基本的に適当に遊びつつ話を進めて行こうかと思ったのだが、相方が思ったことをナノセカンドで口にするタイプで基本的に口に出す言葉を選び考えすぎる傾向のある私とは相性が宜しくなかった。更に、その場でキャラクターメイクをするタイプの卓であり、ブランクシートと作成用&プレイ用データを貰ったのだが、これがSNE編集の所為もあり、また用紙サイズとページサイズが合っていない為に残念ながら大変分かり辛く、読み辛かった。サマリーを自作して来いとはプレイ環境の差もあるし、思想の差もあるので言いづらいが、初心者対応を謳っているならばそういう部分の努力は怠るべきではないなというのが自分自身も含めての感想である。これは氏のマスタリングでも思ったが、視覚的情報を殆ど使わない為に、分かり辛い部分が多々あった。
また、キャラクターメイク後に早々に食事となったが、近隣に食事をする場所が少なかったのと、マスターが早々にどこかへ行ってしまった為に結局三々五々と散らばって食事をする羽目となったのも残念だった。最初に多少無理をしてでも話を進めて交流する機会があれば、そこでお互いを少しでも知る事が出来て以降の交流もスムーズになり、卓の動きも良くなる(あと初心者がいるなら模擬でも良いので軽い戦闘を1回経験させておくとルールの理解が早まる)というのは経験則で知っており、疲れと雨で気分が宜しくなかったこともありこの時点ではかなり気が滅入っていた。

セッション中、途中に見解の不一致でプレイヤー同士の泥仕合をする機会があり(当人達はそれが最終戦闘だと思っていたようだが)、該当プレイヤーが忍びという最初のうち自身の役割ロールに固執しすぎ、マスターからの助けも含めて他との交流をひたすら拒否していたのを見せられ、割とどうにでもなれと思ったのと、その後の展開で今更首ナイフ問題の変型を見る事になるとは思わなかった。前々から感じていたのだが、結論から言えば、プレイヤー同士の対立の展開をするシナリオ(今回はどう見ても事故だが)は、基本的にある程度知り合い同士か、それを許容出来る程人間が出来ていなければ上手く回らないし、そうでなければ後味の悪いものにしかならない。結局、戦闘を何とか終えて空気が悪くなってマスター側から指摘が入ったようだが、せめて何をしていても良いが、自分の我が儘を通すだけではなく話を先に進める方向で考えと行動をして欲しかった。あと、最終戦闘はホワイトボードを使用してというものだったが、今一つ状況が掴みにくい部分があった。
因みにあれだけやっておいて言うのも何だが、私は基本的にシングルタスクの人間なのでキャラロールは苦手で、「言いたい事が有ればダイスを振れ、話はそれからだ」の人なので更に言えばキャラロールの優劣で判定無しに行動を決定する口プロレスの類も好きではない。

その後、告知等あってトークショーもあったのだが、疲労困憊が酷く、椅子に座ったまま寝られそうだった為に撤退して帰路に着いた。DAC愛知関連でPathfinderの告知はしておくべきかとも思ったが、手元に何も無かった(早々に荷物を車にしまっていた為)のと、卓を建てられなかった無力感で迷っているうちに機会を逃してしまったのは少々残念だったとも思う(告知しても見込めないとも思ったのもあるが)。


で、クレーマーが喜ばれる店は無い、を承知で言えば以下の点が初参加者としては気になった(アンケートに記入済み)。
・会場に対する名前以外の情報が公式blogに一切載っていない
 地図リンク、駅から若干遠いこと(これは当日が雨だったこともあり致命的)、講堂が2階にあること、駐車場があるかどうか、或いは近隣に代替の駐車場があるかどうか、近隣に食事をする場所があるかどうか、を事前に告知して欲しかった。会場での電源使用については…正直こちらも申し訳なかったとは思うが借りられたことに感謝したい。
・外部の参加希望GMへのフォロー
 例えば私のような珍しいルールを扱う人間なんかは事前に告知(運営方針として予約制は取らないそうだが、告知ぐらいは事前に行えたらと思う)をさせて貰えればもう少し見る目があったのかもと思うし、プレロールドハンドアウト系なら、それで少しは最初の時間の浪費も抑えられるかも知れない(実質開始11時、終了17時で終わっている卓が半々という状況では少々思う部分もあった)し、参加用紙のフォーマットを事前に教えて貰えれば、もう少し綺麗な字(せめて誤読されない程度には)で気の利いた文章を書けたと思う。
・二次選考以降の参加者の扱い こちらもGMは兎も角、折角だからと参加してくれた人をかなり長い間引き留める(次に移動可能な卓が明示されていなかった為)羽目になってしまったのは大変申し訳無いと思っているが、正直、参加せずに帰るという選択肢が8割あったぐらい卓割れしてしまった人へのアフターフォローが微妙だった。マイクでまだ余裕のある卓に呼び掛け、人員収容をして貰う等の手段があったのではないかと思う。


最終的に言ってしまえば、参加した卓の感想も含めて次は行かないかも知れないなというのが今回の感想だった。個人的な意見を言えば、多人数を相手にするサービス(参加者と準備側の意識は等価であるべきであると言えば聞こえが良いが、基本的にはやはり準備をする側のサービスが重要だろう)では、「こういう希望があるかも知れない」に対応していくのが重要だと思っているし、それが多くの人に足を向けて欲しいなら尚更である。ただ、経験という点では自分の知らないルールに初めて参加するプレイヤーの気持ちというのを理解出来た点でも代え難き何かが色々得られた為、これは今後の糧としたい。

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