2014年11月30日日曜日

2014年11月の竜舞亭第一例会の話。:Jade Regent#14-Forest of Spirits後編その2

前回の「広うなり申した」でも触れた件、そもそも龍舞亭第一例会自体がそうなのだが、卓の平均年齢が高いということもあり「皆で揃って月1のセッション」というのがなかなか難しくなりつつある。それでも当卓はまだ面子に恵まれており龍舞亭に席を置いてからほぼ休み無く開催出来ていたのだが、とうとう脱落者が発生してしまった為、パーティーの再構成(といっても変更はシオンのみだが)を行うこととなった。

 という訳で、今回の面子は以下の5名。個人的には矢張り6人体制の方が遊び易くあり、出来れば何処かから人員を追加したいところだが…流石にPathfinderキャンペーンに途中参加、11レベルとなると色々難しい。
プレイヤー名前種族クラス
Pomtaケーン=タッカー=クララ人間ファイター(両手武器使い)/バーバリアン
口の悪さに定評があるナギナタ使いの突撃兵。隣に座ったジョナサンにダイス運を奪われていたと主張(出目の悪さはいつも通りだが)。
Waiz南条飛勇鶴(ナンジョウ=ヒュウカク)人間/ウールフェン人(ARGオリジナル)インクィジター(魔女狩り師・伝道者)
ミンカイの初代皇帝の魂が宿ると言われる妖刀”翠閃”を振るうパーティーのまとめ役。空を駆ける首切り判事。
Makkouシオン(紫苑)=カイジツ人間アーケイニスト
微妙に主人公/ヒロイン枠より外れつつ有るアメイコの妹。ザ・ニュー・紫苑として秘術使いに覚醒。
2xxPサチアアシマール(自称)クレリック(伝道師)
サーレンレイ信者の自称天使のクレリック。最近の主な仕事は壁役…胸が、とかではない。
雅士ジョナサン=サイズモア人間ガンスリンガー
元少年兵のピストル使い。20を出すと言って20の目が出る凶運の持ち主。
尚、以下はPathfinder Adventure Path #052『Forest of Spirits』終盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。


1.”破門されし姉妹”達の訓練場
前回、仏像型クレイ・ゴーレムを撃破し階段を昇ったところで中断となった為そこからの再開となる。苦痛に表情を歪めた龍が彫り込まれた戸口の先には、巨大な穴の上に縦横合わせて6本の鉄骨による橋が渡された訓練場があり、穴の中は濃い緑色の煙と雄牛の唸るような吠え声で満たされていた。「どう見ても穴底にゴルゴンがいる」と主張する一行に対して自らをムナスカルの寵児が第一子イチロウ(Ichirou, Spawn of Munasukaru)であると名乗る声が物陰よりかけられる。
しかし、先に進むより他に無い為、ジョナサンとヒュウカクが先んじて鉄骨の橋を渡り向こう側へと向かおうとするも、右の部屋からメテオ・ハンマーを手にした女ホブゴブリン・モンク”破門されし姉妹(Sisters of the Broken Path)”達が、左からは弓を手にした既に毎度馴染みの”枯れ花の闘士”達が現れ、一行に襲い掛かって来た。矢による集中攻撃を受けたジョナサンはこれを避けようと鉄骨の上で伏せるも、その隙をついて滑るように空を飛びノダチで斬りかかってきたジャー・ノイのイチロウにより致命傷を受け、危うく落下しかける。
身かわし持ちの枯れ花の闘士達をサチによるウォール・オヴ・ファイアーで射線を遮りながら焼き払い(にもかかわらずムナスカルへの高い信仰心…ではなく恐怖心故に突き進んでくる様に恐怖していたが)、次いで破門されし姉妹をシオンがファンタズマル・ウェブで動きを封じ、ヒュウカクとケーンが切り伏せる。そして興奮した下の化け物が落下した姉妹の死体に襲い掛かる(not性的)場面が濃くなった緑の煙の向こう側より聞こえて来た。
これらと同じ運命は辿りたくないとハロウ・カードを捨てて何とか踏み止まったジョナサンが反撃のクリティカル・ヒットによる一撃を決めるも倒すには到らず、ヒュウカクが追撃のクリティカル・ヒットを加えてやっとイチロウは倒され、彼の護衛兼愛人(指にイチロウの持つリング・オヴ・プロテクションを模した指輪が嵌っていた)であった姉妹達のうち生き残った者達は自害した。
イチロウの死体はゆっくりと緑色の煙が満ちた穴の中に沈みつつあったが、良い装備を持ってそうだということで(わざわざ)ストーン・ウォールを使って煙を防ぎ回収された…上に向けてブレス吹いてやれば良かったか。

 因みに最初鉄骨の上にストーン・ウォールの橋を渡そうという提案がされたが、その場合鉄骨が落下し大惨事になっていた(石床を渡す形であれば問題は無かったが)。


2.司令官の宿舎
訓練場を越え、奥にある階段を昇った先は木造の宿舎となっていた。毛布替わりの動物の毛皮が積み上げられ、部屋の隅の方にはホブゴブリン達の排泄物が固められた不潔で悪臭に満ちた部屋に顔をしかめながらも部屋の探索をする一行だったが、この階の司令官であるオーガ・メイジのサムライ”ムナスカルに選ばれし”フジャイ(Fujai, Munasukaru’s Chosen)と副官のヒル・ジャイアント、そして枯れ花の闘士による待ち伏せを受け、更にケーンは奥からは破門されし姉妹達が増援として現れる。探索の為に前に出ていたヒュウカクとケーンに矢の雨が殺到、不可視状態だったフジャイからチャーム・パースンを受けるがこれはセーヴ、だが次いでヒル・ジャイアント達の戦技によって部屋の奥へと引きずり込まれそうになる。
サチがエネルギー放出を連発して立て直しを図り、シオンが呪文修正特技を加えたファイアー・ボールを連発して強引に枯れ花の闘士達と破門されし姉妹達を焼き払い、生じた隙にジョナサンが奥の部屋へと飛び込みフジャイを仕留めると、生き残ったヒル・ジャイアントは降伏して命と引き替えに一行にムナスカルの居場所やその他の情報を教えた。


3.地底湖の待ち伏せ
宿舎を越えるとそこは川沿いに出来た天然の螺旋階段となっており、下った先で川は壁一面に苦痛に叫びを上げる人間の顔が掘られた巨大な地底湖へと流れ落ちていた。地底湖を横断する天然石の橋を渡ろうとした一行だったが、水面に現れたジャイアント・ガーの背鰭と何処にあるか理解らない混乱する絶叫の罠を避ける為に紫苑のディメンジョン・ドアで見えている角迄一気に飛ぶ。
しかし、その先には先程の訓練場の底にいたゴルゴン達の母であるジャイアント・ゴルゴンのジャオーグ(Jiaogu)と、それに騎乗した”ムナスカルに選ばれし”リョサンジン(Ryosanjin, Munasukaru’s Chosen)が待ち構えていた。尚、ムナスカルにより馬への騎乗を禁止されたという屈辱のオーガ・メイジ・サムライ達であったが、彼だけは騎乗出来る相手を得ていた。
石化のブレスとノダチを構えた突撃による二段構えで一行を葬ろうとしていたリョサンジンであったが、ブレスはセーヴされ、ジョナサンによる20を出すという宣言通りの理不尽なクリティカル・ヒットで即死、次いでジャオーグも余った弾丸による二重射撃の打ち倒しで伏せ状態となり主人の後を追うこととなった。
そして、未だ羨ましげに水面を荒れさせるジャイアント・ガー達は無視し先へと進んだ。


4.荒れ果てた回廊に棲まう異形
この区域は壁や天井の到る処に”女神”ムナスカルによる(偽りの)偉大なる栄光と功績が刻まれており、一行も胡散臭げにそれらを眺めていた…まるで近隣の某国のようだが。途中偶然にも水滴の拷問部屋に放置されたことにより枯れずに済んでいたアクミの盆栽を発見した一行が更に先へと進むと、通路の様子が一変する。壁や柱には相変わらずムナスカルを讃える、龍に変化したムナスカルが人々を苦しめる様子の彫刻が施されているが、通路は酷く荒れ果てており、そこかしこに瓦礫が転がりバラバラに引き裂かれ叩き潰されたホブゴブリン達の死体が転がっていた。

通路の先にダイア・タイガーを連れたホブゴブリンとヒル・ジャイアントの歩哨を発見した一行が先手必勝と言わんばかりに不意討ちを仕掛けるが、接敵したところで逆に死角となっていた暗闇や脇道に潜んでいたデストラカンの奇襲を受ける…しかし、何故ここがイラストになっているのか。
デストラカンの破壊の倍音をまともに受けたものの、これ自体はさほど脅威ではなかった、だが天井に向けられて放たれたことで通路一帯に落盤が引き起こされサチが瓦礫に埋もれてしまった上に、床一面が移動困難地形となったことでジョナサンとケーンは敵に近付くことが困難となる。
しかし、運良く横道に逃げて無事だった上にエア・ウォークで移動困難地形の影響を受けないヒュウカクが次々とデストラカンを切り伏せ、状況が悪いと見た生き残りのデストラカンは逃亡し戦闘終了となった。

 といったところで今回は時間となり終了。次回はいよいよ最深部に突入する事になる。それはそれとして矢張り5人体制では厳しい部分もあるのか今回はプレイヤー側が微妙に窮地に立たされる場面があり、また折角なのであと1人プレイヤーを増やしたいところではあるのだが…。

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