2014年5月25日日曜日

2014年04月の竜舞亭セッションの話。:Jade Regent#08-The Hungry Storm中編(1)

(色々あり)既に1ヶ月近く経過しているが。
 個人的に言えば環境戦のような処理と負担の増える代物は出来ればやりたくないものだが、そもそも”翡翠の宰相”キャンペーンはキャラバンによる長旅がテーマであり、この章ではその中でもとりわけ極地横断に重点が置かれている以上これを避けて通る訳にも行かず、どうせやるならばと様々な要素で改変しつつ進めている。

今回の面子は以下の通り、有り難いことに今回もプレイヤー勢揃いでのセッションとなった。

プレイヤー名前種族クラス
Pomtaケーン=タッカー=クララファイター(両手武器使い)/バーバリアン
アルドーリ流のナギナタ裁き手に敵を葬る突撃兵。だが、《一か八か》は…。
Waiz南条飛勇鶴(ナンジョウ=ヒュウカク)人間/ウールフェン人(ARGオリジナル)インクィジター(魔女狩り師・伝道者)
冷気への防御の要であり、妖刀”翠閃”を振るうパーティーのまとめ役。
Makkouシオン(紫苑)=カイジツドラコニックヒューマン(ARGオリジナル)モンク(気功師/無数の型の達人)/ファイター(武器の達人)
《鶴翼》の復権で再び返り咲いたアメイコの妹。マスターとしてはそのままでも良かったのだが。
2xxPサチアアシマール(自称)クレリック(伝道師)
アンデッドが多い為活躍の機会が無くぶーたれる自称14歳にしてキャラバンのアイドル。
雅士ジョナサン=サイズモア人間ガンスリンガー
元少年兵のピストル使い。死地に飛び込んでは気概を充填して生の充足を実感する毎日。そして肝心な時にジャムる。
ろうなむ幻術のセルバンデスノームモドキ(ARGオリジナル)ウィザード(幻術師)
幻術の神シヴァナーを信仰する謎多き幻術師。幻術を使うもセーヴが増える為悩ましい感じに。
尚、以下はPathfinder Adventure Path #051『The Hungry Storm』に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

1.イクァリアットへの到着
フロスト・ジャイアント達の襲撃を退けた直後、猛吹雪に見舞われた一行だったがウルフの先導により何とかエルタキの隠れ村里であるイクァリアットへと到達した一行は、村の精神的な指導者である老婆”炉床の主”ソナヴット(Hearthmistress Sonavut)より暖かい山羊乳のミルクの歓迎を受ける。しかし、村の事情を聞こうとしたまさにその時、家の外より一行を呼び出す声が。外には大勢の村人が不安げに集まり、その先頭には集落の女族長であるナルヴァナック(Chief Nalvanaq)と祈祷師トゥナック(Shaman Tunuak)が怒り心頭といった表情で立っていた。トゥナックは一行を指差し現在イクァリアットを襲う様々な災厄の元凶であると宣言し、一行の中より生贄を1名差し出せば追い出すだけで見逃してやろうと居丈高に告げる。

一行にとって身に覚えが無いどころか狂人の戯言にしか聞こえないその発言についてソナヴットに尋ねると、道中にも見たホワイト・ドラゴンが急にイクァリアットの村人達を襲うようになり、腕に覚えがある者達が巣へと討伐に向かったものの誰も戻らず、このままでは存亡の危機であると教えてくれる。
しかしやはり身に覚えは無いその発言に対して否定を示すとトゥナックとの舌戦となり、一行は辛くも勝利を収める。この判定は〈はったり〉、〈交渉〉そして〈威圧〉によるものだったが、前2つはサチというこの為に生まれたような存在とヒュウカクにより何とかなったが、〈威圧〉を取っているキャラクターがおらずこれを取り逃していた。

 舌戦に負け、捨て台詞を残してトゥナックは(文字通りの意味で)消えたが、後には不安を募らせる村人が残った。しかし、一行は彼らの前で問題のホワイト・ドラゴンの討伐を宣言し、ひとまず場は落ち着きを取り戻した。


2.ヴェグサンドヴァーグの塒
問題となるホワイト・ドラゴン、ヴェグサンドヴァーグ(Vegsundvaag)の塒は既に場所が理解っており、どのみち一度この村に戻る必要があった為人質代わりにキャラバンを置いて、徒歩ならば10日以上掛かる事になるその場所にファントム・スティードを使い1日で到着する。

 氷河の崖に築かれたその巣にまず乗り込んだ一行だったが、敵も狡猾であり、入り組んだ巣穴の構造を使い一行の背後から奇襲し、セルバンデスへと噛み付き《ひっつかみ》で崖下へと放り投げる…セーヴ不可ブレスという手もあったが、ホワイト・ドラゴンのブレスでは程度が知れているので。
更に「仔を殺した温血のサル共」を皆殺しにすべく暴れ回るヴェグサンドヴァーグだったが、セルバンデスの死に怒る一行の猛攻を受け最後には飛勇鶴のカウンター”憎らしい反撃”によって絶命する。
そして落とされたセルバンデスだったが、勿論フェザー・フォールで軟着地し、崖の最下層で雄ホワイト・ドラゴンの死骸を発見する。死骸は全身は落下の衝撃で全身の骨が砕け散っており、またその首には致命傷となったらしき噛み傷があった。これはヴェグサンドヴァーグの前夫ナルムルヴィク(Narmurvik)のもので、偏執的で嫉妬深い雌ホワイト・ドラゴンの不興を買った彼は殺され、崖下に打ち捨てられていた。

 更に捜索した結果、財宝に加えて砕けた卵の残骸と石のハンマー、そしてイクァリアットの住人の証しであるルモアハズの護符を発見した。


3.堕落したツヌアック
先のヴェグサンドヴァーグの言葉と砕けた卵から彼女を狂奔に走らせた原因がこれであると確信した一行が首級を手にイクァリアットへと戻ると、族長は先の非礼を詫び一行を英雄として認めカリブーの肉と貴重なヤギ、そして魚をふんだんに用いた大きな饗宴で出迎えてくれた。しかし其処にツヌアック、そして村一番の狩人であるナクゥーン(Naquun)の姿は無かった。
 ツヌアックの弟子であるグルックトック(Gluktok)から師が時折崖のトンネルへと消えることを聞き出し、あからさまな怪しさにセルバンデスがアーケン・アイを飛ばして観察すると隠し扉の奥にはホアーフロスト・スピリット複数が待ち構える部屋があり、その中央には見慣れた黒い石柱とシスフッドの祭壇に供えられたホワイト・ドラゴンの卵、そして部屋の壁には順に氷の丘の上に聳える黒い石柱、黒い湖の畔に立つ奇妙に青く輝く塔、ホワイト・ドラゴンにより呑み込まれるイクァリアット、全てを呑み込む吹雪、そして闇の羽根を持ち銀の冠を抱く青い肌の女性がまるで崇拝の対象のように描かれていた。
これらを見てツヌアックこそが一連の事件の首謀者であること、また現在高氷圏を襲う暴風雪にして牙持つブリザード、モロズコス(morozkos)または「飢餓嵐」と呼ばれる災厄の原因がこれらの存在によるものであるという結論に至る。

 ホワイト・ドラゴンの卵については村人との合議の結果、破壊することとなった(ドラゴンライダーの夢が」とかいう寝言もあったが)。


4.嵐の尖塔
だが、「飢餓嵐」が収まらなければ極地横断は困難であり、更に問題となる塔は局地付近にあるということでアラバスタライン山脈の極点寄り側を通ることになったのだが、どう計算しても極点を超える為の食料が足りないという事態が発生。結局コールドロン・オヴ・プレンティを作成することで解決し、以降食糧問題から開放されることとなった。
しかし、その足で極点へと向かう最中、キャラバンは”忍び寄る腐敗”の被害を受け、立ち往生する羽目に陥る。個人的には遭遇表の中でこれが一番厳しいと思う。しかし、ここで3日を消費したが極圏内では遭遇ペースが落ちる為多重遭遇には至らず…残念ながら。
 そして目標と思わしき尖塔が見えてきたが、セルバンデスのアーケン・アイで偵察した結果、周辺は雪が溶け黒い湖があり、塔に繋がる石畳の上には多数のホアーフロスト・スピリットが待ち構えており、更に塔内部には奇妙な植物達が自生していた。ファイアー・ボールでホアーフロスト・スピリットを焼き払い、更に植物のうち姿を消すことが出来るフロスト・ファントム(ファントム・ファンガスの亜種)を警戒し前に出たジョナサンが水の中に潜んでいたカーダに足払いを仕掛けられ危うく水中に引きずり込まれかける。しかしこの辺りは前哨戦に過ぎず、奥に居た巨大なムーンフラワーもサチによるウォール・オヴ・ファイアーで焼き尽くされその脅威を発揮することなく撃退された。

 戦闘終了後、中央にある六角形の部屋の壁に備え付けられた奇妙な水晶のプレートを操作すると、青く輝く力場の床が浮かび上がり、一行を上階へと押し上げた。


5.ツヌアックとの戦闘
しかし、上の階では先の騒ぎを聞きつけ敵が待ち構えており、(定員オーバーにより)エア・ウォークで皆の上に乗り先行しようとしたヒュウカクが頭を見せた辺りでルモアハズに噛み付かれ、更に高熱により灼かれる。更にその背後にはエア・エレメンタルを召喚したツヌアックと両手に斧を持つナクゥーンも居り、一行に攻撃を仕掛けてきた。ケーンがルモアハズを真っ二つにし、ジョナサンがエレメンタルを蹴散らしたところで時間により力場の床が消滅、ツヌアックの策にまんまとはまったケーンと(ふたたび)セルバンデスが1階へと落下する。シオンがイクァリアットに使い潰された己の不幸、そしてビジョン・クエストで得た新たな信仰と”女神”について叫き立てるツヌアックを討ち果たしたが、ナクゥーンは憑依されており迂闊に手を出せず、その間にヒュウカクが危険な状況に陥る。

 しかし、サチによるプロテクション・フロム・イーヴルが成功し憑依していたクァジット”エグリアック”を放逐し、ジョナサンの銃撃で爆発四散した。

 というところで、今回は時間切れとなり終了。次回続きからとなるが上の階は恐らくこの章で最も過酷な戦いになるのは間違い無い…だが、しかし次月は都合により(そして竜舞亭では初の)1回休みとなるので皆が話を覚えているかどうか。

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