2013年4月5日金曜日

2013年春に終わってしまった番組の話。

写真は庭から見える枝垂れ桜。これを寝覚めに拝めるというだけでも部屋の模様替えをした甲斐があったというものである。

 春は別れの季節、と言うにも少々違う気もするが番組改編期ということで好んで聞いていた番組の幾つかが終了を迎えてしまった。

その中でも土曜日のFMラジオ番組Avantiと不定期のweb配信番組のバンプレステーションが終わってしまったのは心底残念でならない。
前者は21年もの長きに渡り続けられて来たバーでの立ち聞きを模した番組であり(最終回も最終回然としておらず、少し前に話題だったイカの話題で終わった辺りもらしいと言えるが)、後者は1年間だけのバンプレストのプライズ商品宣伝番組という違いはあったが、どちらも日常生活している中ではなかなか触れる機会の少ない業種の話題を聞くことが出来る番組だったというのと、そして何より聞き手が非常に優れており話題に興味を惹かれたという点でこの2つの番組は共通していた。
当然ながら前向きに「私は貴方の話に興味を持っている」という態度は勿論だが、適度に、かつ聞き手側からの強いバイアスを掛けることなく受け答えを返し、話し手の臨む方向に会話の流れを導くような話題の振り方が特に優れていた。勿論番組である以上台本は存在しているだろうが、それでも聞き手が優れていたからこそ番組が面白いものとなったのは間違い無いと思う。

 というのも、かつて様々な声優を呼んでインタビュー形式で1時間程度話を聞くというラジオ番組があり聞いていたのだが、この番組は聞き手が良くなかった為にすぐ聞くのをやめてしまった。この聞き手は自分語りが多く、また声優を「儲かる、モテる」職業として扱いたいらしく話題に強いバイアスが掛かっていたこと、また年齢性別関係無く「今の恋愛関連」に話題を振りたがり、また聞き手がゲームに否定的だからか「今の若い子はゲームの話題ばかりで面白くない」という問題定義を頻繁に行っていた(興味の湧かない話題をいかにして面白く伝えるか、については話し手の技量もあったが)。
初期は話し手によるリクエスト曲から話題が展開していたが、途中から「番組推薦曲」なる曲が掛かるようになり、その間も裏側で会話が進んでいるようでそのテンションのまま会話が続くという奇妙で微妙な状況となったのもつまらなく感じるようになった一因だった。

 些か愚痴染みてしまったが、会話は話し手の話題の振り方も勿論だが、同じぐらい聞き手の聞く態度も重要であり、だからこそ専門的な話題になりがちな話題を聞き手が興味を持つように提供する場というのは作ることが難しいのだろう。
 この辺りは個人的にも特に気にしており、何かの物事を「つまらない」と感じた時、それは趣味嗜好に合わないからつまらないと感じたのか、それとも単純に物事に対する自分の知識量が興味を持ち面白いと感じるに足りないだけなのかを正しく判断したいし、どうせならば自分が面白いと思う万事を楽しく話したり聞いたりしたいが為に私は「脳を喰う生き物」をアイコンにして自称している。

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