2012年3月12日月曜日

2012年03月の幻想TRPG宿泊コンベンション1日目の話。

そもそも、主催の雅士氏より今回のGM依頼を頂いたのが1月の頭、そこからまあ色々とあり今日に至る訳ではあるのだが、それにしても何時にも増して準備期間が短くなってしまい、結果として前回にも増して人には言えないレベルのギリギリ具合となってしまった。

また、一部準備不足により十分なプレイヤーへのフォローが出来なかった事に関してはこの場を借りてお詫びしたい。
また、比較的近所だったというのもあったが、とある別件を任されていたこともあり荷物が増え、結果として大型の旅行鞄を抱え込んで車を駆る事になる(会場ではその様子は変な人を見る目で見られていたがまあ仕事なので)。 

宿泊施設のある会場を使ってのコンベンションということで、今回は2日連続卓(本家DACですら未だにやったことがないのに)を担当させて貰う事になった。シナリオはPathfinder Module3連作"Price of Immortality "の後半2作であるMasks of the Living GodとCity of Golden Deathで、City of Golden Deathの後半が現在やっているCarrion Crownとも微妙に関係する話であることもあり、また結果としてDAC愛知のシナリオアイデアも得られたのは思わぬ収穫だった。
2日間のセッションに参加してくれたのは以下の猛者達で、色々とあったりはしたものの改めてこの場でお礼を申し上げたい。

1日目のシナリオ概要は以下の通り。
Masks of the Living God ~生神の仮面~
生ける神ラズミール Razmir the Living God は、その力を国全体を征服するために使った。今や、彼とその仮面をつけた僧たちは平和と寛容を実現している。一部の者は、彼らのとる手段は威圧と恐怖だと言うけれども。彼の信奉者は博愛と個人の価値を唱え、対立する信仰を生ける神の栄光について偽りを言っていると非難する。教団は現在 タムラン Tamran の町にも来ており、貧者に食物を与え、ラズミールに仕える者に幸福を約束している。しかし、賄賂、脅迫、新しい寺院に協力した者の奇妙な失踪に関する悪い噂が流れている。これらの物語は対立する信仰が広めたゴシップと嘘に過ぎないのか? それとも生ける神の教会は、目に見えている以上のものなのか?



プレイヤー名前種族クラス特徴
八雲響イーリスハーフオークファイター(両手武器)プレロールドでフォーチャード使い。プレイヤーは今回初体験。そこは最早俺の間合いだ! と言わんばかりに敵を屠る今回のヒャッハー担当。
Bazzアクセル・レディアントハーフオークパラディン大剣持ちの振り切るぜ!な突撃型パラディン。地獄がお前のゴールだ!
MINE黒龍丸エルフアルケミスト羽根を生やして空を飛ぶアルケミスト…というより爆撃魔。
Raja"閃きの"ズマノームソーサラー(賢者)魅力ではなく知力ベースのソーサラー。知っているのか"閃きの"?!
Waizセシル人間クレリックサーレンレイ信徒のクレリック。嬉々としてファイアボールを放つ様が印象的だった。

以下はPathfinder Module3連作"Price of Immortality "の2作目であるMasks of the Living Godのネタバレを含みます。
又、シナリオは変更点が多数ある為、公式とは異なる点が多々ある事を留意して下さい。

余談だが、マスター的にはアンチアセンキャラの大半(特にゼンアーチャーと混合ウィザード)が使われなかった為に苦労したようで、とりわけ2日目は相手がほぼ火炎無効持ちであった為にそうでないラズミール教徒に嬉々として襲いかかる様が大変印象的だった。


前段階として簡単なCrypt of the Everflameの結末と奪われたアミュレット、そしてその手がかりとして残されたラズミール教徒の鉄の仮面についての説明を終えて、早速タムランの街へと向かう船の上でモルスーンの私略船に襲われるも、ズマとセシルのファイアボール2連発で片付けられる。GMとしてはここで不慣れなプレイヤー達に戦闘手順を解説しながらルールを理解して貰うチュートリアル的な(今後暫くは複雑な戦闘や特殊なシチュエーションしか控えて居ない為)ものと考えていた為に残念であった。

その後は、乗せて貰った船長ワーレンの勧めで魚臭い宿屋”ガーの最後の晩餐”亭へと宿を取り、この街でのやたらと目立つラズミール教団の動きを知る為にパスファインダー協会員のレンジャーであるレギナーと接触する。そこでラズミール教団は極度な秘密主義で知られており、内部を知るには一端入信するしか無いと言われた為に、難色を示すアクセルを説得して入信受付場所である酒場”野伏りの悲哀”亭へと向かうことになる。


そこで、自分の新たな旅立ちに目を輝かせながら、これからの事を早口でまくし立てるようにして語るハーフエルフの家出青年を屠殺場に送られる家畜を見る目で見ながら、黒ローブの教団幹部のエガルティスにより振る舞われた毒入りの食事を仕方なく口にし、殆どが毒により斃れ、残ったアクセルも隠れていた教団員により激しく殴打されて気を失わされ、装備も取り上げられる。
因みに今回のシナリオを一言で言い表すならば『世に平穏のあらんことを』(ACV)。

そして、そこから行われるのは何処かで見たような洗脳、もといカルト宗教の入信の儀式で断食と称して相手の精神力を奪い、服従せねば飲み水を床にぶちまけて相手の頭をぐらぐらと揺すり、そして最後には誓いの儀式を以て一行は不本意ながらラズミール教団の一員となった。
その後も苦行とも言える時間通りのスケジュールに、司祭様による有り難い説法とスリや強請のレクチャー、そして多くの冒険者にとっては最難関といえる教典の書き取り修行(就寝前で1回の挑戦が1時間掛かり、失敗すると破り捨てられやり直し)等を経て、いよいよ平信者から侍祭へと昇進試験を行う際にそれが起こった。


町中のそれなりに裕福なパン屋へと連れられて来られ、棍棒(代用武器扱い)を与えられた一行は、ラズミール神への敬意と寄進が足りないということで彼に罰を与えられることを命じられる。しかしここでとうとうアクセルの忍耐が限界に達し、外に出ていこうとする幹部の審問官クラントを悪を討つ一撃により地獄送りとする。
しかし準備が要らない分、こういう時にソーサラーは強い。

そして、幹部や侍祭達の衣装を奪った一行は、パン屋の主人の協力もあり裏口から脱出。急ぎ寺院へと侵入することとなっていた。本来の流れではこのパン屋を誤魔化したり、補償金を払ったりしてやり過ごし、調査の結果を報告することでレギナーと情報を交換し、改めて寺院へと侵入するという流れだった。

寺院に侵入した一行は、まず上に行くか下に行くかで迷い、ハロウカードによって占い(という名のオーギュリィ)、上にアミュレットがない事を確認した上で地下へと向かう。

そして、制限区画へと入り込み、シークレット・ドアを発見したものの、その先の歓喜の間にて「我らの真の神とは何か」という質問に正答出来ずに、トラップが発動してエレメンタルに襲われることになる。
因みに正解は「金と権力」という、エピックですらない詐欺師の19レベルウィザードには相応しい身も蓋もあったものではないものだったりする(この辺りもレジナーとの再会でヒントを出す予定だったが)。
そしてこれを倒し、娼婦や信者達の名前と時間が書かれている謎のメモや、隣の部屋にいるコブラ2匹を発見、其処から悪趣味な仕掛けに気が付いて貰い嫌な気分になって貰ったり(具体的に言えば、信者や娼婦をコブラの部屋へと落とし、何分生き残れるかを賭けていたメモ)、金庫にあった様々な物的証拠やアミュレットの残骸である金の鎖を発見し、今度は2階へと向かうことになる。


先の騒ぎで存在が露呈していた事もあり、2階では既に待ち伏せされており、セシルが毒矢に斃れたりしたものの前衛の頑張りで何とかこれを撃退し、幹部の部屋でエガルティスを追い詰める。


しかし、待ち構えていたエガルティスが手にした首輪で首輪付きの獣ことフィーンディッシュ・ダイアライオンを召喚してイーリスをミンチにしかけ、更に護衛のマスク・ゴーレムにより黒龍丸の顔を塞ぐもズマによるクリエイト・ピットで落とされ、戻った頃にはほぼ護衛が片付いており、エガルティスは逃亡することになる。

そして一行は幹部の部屋にてこの寺院の権力者がアミュレットを奪い、エンカーサン湖の中央にある”恐怖の島”へと信徒の多くを引き連れて向かった事を知り、明日のシナリオに続くこととなった。
もう少し時間的に余裕があれば、セッション終了後に食事ぐらいしたかったのだが、いかんせん時間が中途半端で隣のスーパーにて軽い食事を買い漁る程度となり、その後は宿泊棟へと移動して諸注意を受けた後、自由時間となった。

こちらではリクリエーション部屋の一角を借りて、当日中に終わらせておきたかったDAC愛知のパンフレットの為にフィギュアや機材を持ち込み、写真の撮影をしていたが準備時間の不足とはいえ光源かレフ板をもう1枚用意出来なかったのは不覚である。
(途中煮上がっていた頭を冷やす為と、時間的問題で風呂に入ったりしたが)それでも何とか写真のOKが降りた為、撮影も無事終了することが出来た。

しかし、あまり表に出来ない睡眠時間によるセッション時のマスタリングの酷さに我ながら幻滅し、全体リクリエーションのタブラの狼の開催にも参加せず、他の参加者には申し訳なかったが、23時頃に早々に部屋へと退散させて貰う事にした。

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