2011年7月19日火曜日

DAC愛知2011の話。

今回は色々(主に会社のワークシェアとか)あってかなり時間的には余裕があったのだが、毎度ながらの夏休みの最後まで宿題の出来ない子供の性分で結局寸前迄準備に追われる…いい加減どうにかしたい処だが。
明けて当日、龍舞亭主催によるDAC愛知2011へと参加する為に起床したものの、のんびりと朝食を済ませているとまた遅刻しそうになり、ドリンク剤とVAAMを入れて出撃。
衣装を選んでいたら黄色いアロハのチンピラが出来上がった為、サングラスを引っ張り出して掛けてみたものの、10年以上前の代物なので度が合ってなくて厳しかった。

そしてマスターミーティングという名の点呼を済ませて、自分の卓で準備を開始したが電源有り、PC多数(5/6がノートPC持ち込みという状態)、HUB持ち込みでオンライン環境構築済みという一昨年のDACに参加した時に言っていた環境をほぼ構築することが出来た…最初卓に設置されていた延長電源ケーブルが断線していたり、借りた延長LANケーブルが1m程足りなかったりする他は。
そうしてマスター挨拶(取りあえず流行りネタは入れる方向)若干開始が遅くなったものの、セッションを開始することとなった。面子は以下の通り。

プレイヤー名前種族クラス特徴

Raja
"刑部卿"ジャコバンハーフオークパラディン/ヘルナイト(鞭)禁じられた知識に手を染めた挑発特化パラディン。混沌属性揃いの面子の中でまさかの法の執行人。メイン盾。
MAYAマリアベル人間アルケミスト/バーバリアン姉妹の姉の方。人呼んで"触手の錬金術師"。あと何度かマスターに種族を疑われるメインアタッカー。
I-SEバルバラハーフオークローグ/アルケミスト/バーバリアン姉妹の妹の方。人呼んで"牙の錬金術師"。因みに姉と種族が違うのはリインカーネーションで種族が変わったらしい。メイン被ダメージ要員。
geogeダムドハーフオークオラクル(金属)メイン回復役というより殴り屋。
CANEナイン人間ウィッチメイン秘術役、ライトニング・ボルトワンドを振り回す簡単なお仕事。
…珍しくハーフエルフが居ないパーティーとなった。
シナリオについては、Pathfinderらしくクトゥルフネタというのが表のテーマ、裏は『納涼!夏のB級ホラー特集』だったりする。因みに、一応発想の元ネタはPathfinder Module""From Shore to Sea"

0.事前情報収集とキャラクター紹介
紹介が後なのはメンバーが揃ったのが情報収集後だった為。それっぽい用語を散りばめて煽るのが主目的である。そして紹介時にバルバラとマリアベルが姉妹という事が判明する。取りあえずこの姉妹は世のハガレンファンに謝るべきだ。そして、基本的に混沌属性ばかりのパーティーに所属しているジャコバン(シェリアックスの法律では混沌信仰=死)の立場や如何に。

1.ミスティコーヴへ到着。
「霧がかった寂れた漁村」というのはお約束のシチュエーションである。宿屋『ギルマン亭』(ゴラリオンには普通に種族にいるが)の看板娘にしてヒロインとの邂逅を村に向かう前の頓挫した彼女の馬車を助けるという形で済ませた後、生け贄の印とか監視者のアルケンスター風衣装の謎の男とか謎の首飾りを下げた村人など色々と臭わせた挙げ句ヒロインに対して「よし、女子会をしよう」と言い出す錬金術師姉妹…お前らのようなガールズトークがあってたまるか(方やハーフオーク、方や魅力7で4本腕+触手)。一応実際は危機に晒されている彼女を護衛するのが第一目的だったのだが。他に、バルバラが身軽さを生かしていかにも怪しい教会でイアイアな賛美歌を聴いたり怪しげな大男を見かけたり、いかにも怪しい村長の家で謎の邪神像を見つけたり、採掘道具2組の他に長い棒、紐、鎖、ノコギリの刃という謎の注文リストを発見したりもした。

2.第1遭遇:角度とか。
そして割れた鐘を撞くような不協和音が響き渡る中、部屋の隅から出現して次元斬ことRipping Gazeを決め損ねたティンダロスの猟犬や本来はアントハールポーション+エクスペディシャス・リトリートの注入薬でさらって逃げる謎の男ことガンスリンガーの"いかさま師"パッチ(本当は最初の邂逅で賭けのシーンをする予定だったが、ジャコバン卿に阻止された)が透明化して足止め弾を詰めたショットガンをPC達に放つもヒロイン以外には回避され、あまつさえジャコバンの挑発に乗って囲まれた末に倒される。
しかし、倒された場合の展開として生け贄の召喚が実行され、ヒロインのアルビコ(イタリア語で杏、テストプレイ時はまどかマギカの杏子だった)の姿が消える。ついでにパッチも消える。

2.ルール的に合法なチェーンソー
 そして、宿の外に出ると操られた村人と村長に殺されかけている宿の主人を発見し、戦闘へ。途中で目の部分に穴の空いた麻袋を被り、謎の竿状武器を持った大男2匹(バットマンのスケアクロウを想像すると良い)が激怒した後に手にした武器、リップソー・グレイヴの先に付いている紐を引っ張り響き渡る甲高い回転音。取りあえず不用意に飛び込んできたバルバラをバラバラにしかけたので(残念ながら気絶止まり)マスターとしては大満足だった。
この前後、昼飯関連で少々もたつき時間が掛かった末にコンビニで購入という羽目に。もう少し余裕のある食事がしたかった。



3.教会へ突入
教会に突入してきた一行をまずクロスボウで歓迎+チャネルネガティブエナジーに晒す予定だったが、最大速度で突撃するマリアベルを止められず、更にはバルコニーに控えて急所攻撃を狙った暗殺者の矢も有効打とはならず(勿論矢には(GMは)みんな大好きブルーフィニスを塗ってあった)、更にノームの狂気の錬金術師(虫入り骸骨ことスティングチャックをぶつける予定だった)も例によって挑発でノコノコ引き出されて袋叩きにされる。
因みに、最初はこちらでガンスリンガーを出す予定(当然鳩付き)だったが、色々あり次の遭遇へと。

4.地下へと降りる回廊
 ナインには見覚えのある(去年のDACでも使ったシチュエーション)崩れやすい箇所のある螺旋階段を下りた先に待ち構える再生怪人パッチ。更にフェイスレス・ストーカーのレンジャー(得意な敵:人間)という鳥打ち的シチュエーションだったが、必殺の火薬樽(踏み込み次第、待機アクションで打ち込む)も相手がバルバラでは有効打にはならず、箱に封印したアボレシック・スカム(データ的にはオーカー・ジェリー)も解放する前に例によって挑発で引きずり出されて殴り倒された。
しかし、乱入者として設定していたアマルガム・ジバリングマウザー=ハーピーという悪夢のようなクリーチャーが出し、「じゃ、意志セーヴね」と言った突端パーティーに戦慄が走る。しかもここで発覚するパーティーの中で誰も〈知識:ダンジョン探索〉を持っていなかったという状況にマスターの方にも戦慄が走る。
結局ヒーローポイントを使ってセーヴを通し、この悪夢のような外見にも躊躇無く噛み付いたマリアベルとジャコバンにより片付けられた。
そして、この遭遇後に+1アベレイションベインランス"スクイード・ピアサー(イカ刺し)"ことサムの騎乗槍を出して、ついでに武器にまつわる話を付けてみたのだが…スタードライバー・輝きのタクトの劇中話は流石にマイナー過ぎたか。やるなら今流行りの"メルの大剣"「…まるで物語に出てくる騎士様みたい」の方にしておくんだった。

5.地下の大神殿
洞穴の奥から響き渡る歌声、行方不明だったエージェントが洗脳されて敵に、歌に合わせて出現する巨大な触手と要素満載で送る最終戦闘その1。足止め要員のドラウガー戦士は兎も角、クリプト・シングはもう少し上手い使い処があったような気がする。そしてドッペルゲンガーの成り代わりの司祭を折角なので巨大化(ライチャス・マイト)させて見たが、素直にアンホーリィ・ブライトを撃っておくべきだったか(フレッシュワーム・インフェステイションを使う予定だったが、準備40分という謎の単語の為に断念した)。
因みに最終戦の最中にジャコバンが使用したディテクト・ケイオスに大量に味方が引っかかったのはご愛敬(見なかった事にされた)である。

そして、司祭を倒したところで奥の霧が晴れていよいよラスボス戦となったが、〈知識:ダンジョン探索〉が無い為に外見を説明するのがやっとという残念な状況になったものの、プレイヤー一同が例によって「これ、勝てるのか?」と絶望的な気分になって貰った(内訳はスカムの歌い手x6、アボレス、フレッシュ・ゴーレムのシールド・ガーディアン、海神の眷属)。しかし、そこはそれ、覚悟の決まったプレイヤー達によって、アボレスと、特に1差で挑発を通し、引き寄せられたところを袋叩きにされて海神の眷属(6レベル弱体化のスキュラ)も最後には全力攻撃で危うく肉塊になりかけたダムドの全力攻撃で葬り去られて、何とか時間内にシナリオを終わらせることが出来た。
色々と足りなかったり強引だったりした部分もあったが、個人的にはやりたい事を概ねやれて実に満足なセッションとなった。参加してくれたプレイヤー諸氏には、この場を借りて感謝の意を伝えたい。

そして懇親会の方にも参加したが、疲労が限界を超えていた為に飲酒を控え、時々危険な動悸を叩き出す身体を何とか我慢しながら(会話途中に黙っていたのは不機嫌等ではなくそんな理由だった)色んな人と会話したりPathfinderの今後について熱い議論を交わしたり、あれこれ頭の悪い話をしたりして楽しく過ごすことが出来た。色々とイベントに対する意見もあるが、折角の地元イベントということもあり個人的には今後があるならば出来るだけ参加していきたいと思っている。
また、名古屋では孤軍奮闘の感もあるがPathfinderをもうちょっと広めたいところである。その為に見た目の派手さ等を用いてアピールをしている訳だし。

2 件のコメント:

  1. リプレイ面白かったです
    錬金術師姉妹は笑ってしまいました

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  2. >ken氏
    喜んで頂けたようで何よりです。
    大体こんな感じでやっておりますので気が向いた時にでも見に来て下さい。

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