2012年8月13日月曜日

2012年08月の竜舞亭セッションの話。:Carrion Crown#4-2

先週より僅か1週間を経てのPathfinder Adventure Path『Carrion Crown』キャンペーン第8回目。セッション自体も前回のほぼ続きより開始となる為日程的には願ったり叶ったりなのだが、色々な意味でこれはどうなのかと思わなくはない。
今回は色々心配されたものの、何とか全員揃ってのセッション開始となったが、時間的な都合(ヒント:水樹奈々ライブと名古屋コスプレサミットがあった)で早めの終了予定となっていた。
今回は時系列的に前回の続きということで、キャラクター紹介については省略させて頂く。
尚、以下はPathfinder Adventure Path #46『Wake of the Watcher』中盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。
前回、司教アルボル=ボルティアロとの戦闘後、廃墟を探索したところ鮫革装丁の稀覯本”名状しがたき図形(Abstruse Geometries)”という本と揺りかごに入れられた幼子を発見する。先程の件もあり、かなり警戒していたようだが幼子は何事もなかった為に一旦イルマーシュの町に連れて戻る事となったが、両親は娘の無事よりもむしろ自分たちが古くからの習慣を破ってしまった事を気にしており、プレイヤーからは「やっぱり(略」という発言が漏れていたが。
そして早速シェオゴラスが本を読んだのだが、セーヴ無しでの正気度喪失(2d4で6、シェオゴラスの最大正気度は7)に晒されて危うく名前通りの存在になるところだった。そして改めて探索することになり、司教の持っていたメダルを使って出現したフェイズ・ドアから屋敷の地下へと潜ることとなる。


・アンダイオミード家の地下にて
 降りた先は、アンダイオミード家の初代当主カシウスと”隣人”ことスカムが契約を結んだ場所であり、その事が書かれた日記と、カシウスの死体が保存されたガラス容器があった。そして日記から定期的に人間の女性を生贄として差し出すというスカムとの間に結ばれた繁栄と平和の為の契約というイルマーシュの歪んだ歴史と真実を知り父親を刺し殺したアンダイオミード家の末路を知り、また滅んだアンダイオミード家の後を”深淵教団”が引き継ぎ、カシウスの死体を保存することで「アンダイオミードの者がこの地に留まる限り」という契約を成立させ歪んだ活動を続けていたことを知る。
 しかし、この部屋に人が来たことをアラーム呪文で知ったスカムにより一行の存在は関知され、そのまま戦闘に雪崩れ込む事となる。


・狂った族長
見回りのスカムが逃げた先は、彼らの住居と思わしき場所であり、腐敗した海水の臭いと彼らの血の臭いが漂い、一回り大きな姿をした族長イ’クロザツア(Iq'lothatuaa)が待ち構えていた。
族長の巨大な戦斧からは何故か既にスカムの血が滴り、、また明らかに正気を失っており襲い掛かって来た。そしてグレイと瑪瑙が肉薄したのだが、腐敗した海水溜まりに隠れていたフェティド・スポア・マウンド(打撃を与えるとイエロー・モールドを吹き出すシャンブリング・マウンド)の奇襲を受け掴まれて窮地に陥る。 
 直後のルーティアの矢も、肝心な時に1を振り当たらなかった為にグレイはスポア・マウンドに斬りかかるものの、スカムを倒す為に秘術集積で武器にショッキング効果を纏わせてしまっており、その武器でスポア・マウンドを殴ったことが仇となり、活性化(【耐久力】が増える)させ仕留め損ねる。
瑪瑙の触手プレイは歓迎だが、流石にイエロー・モールドは不味いということでグレイが尻拭いの為に強引にカードによる追加の呪文撃で焼き払い、解放された瑪瑙が”悪を討つ一撃”で族長を両断すると、部下のスカム達は降参すした。
どうでもいい話だが、こいつらの名前はどう発音していいものか迷う。これだからエラのある連中は。

 生き残ったスカム達によると、彼らは1ヶ月程前迄は比較的平穏に暮らしていたのだが、何処からかやってきた”脳味噌蟲”達と接触した部族の司祭が突然彼らを裏切り、また奥の乳母の部屋に”脳味噌蟲”が設置した得体の知れない装置より溢れる光に阻まれてこの場所と彼らの本来の神殿との交流を寸断されてしまったとのことだった。
そして、族長はその光を見たことで狂気に陥り、2人のスカムを殺して今も逆鱗に触れれば誰かが殺される危険があり、得体の知れない光を防ぐ為に構築したバリケードにより先に進むことも出来ず二進も三進も行かず戦々恐々としていたのである。


・”宇宙からの色”
そして、既に必要な情報は得ており、この先に進むかそれとも放置して戻るかという話になったのだが、星のカードが使われた為、一応GMとしては多めの報酬(シナリオ内収入の半分程度)を準備していた為に「行くと良い事があるよー」とは言っておいた。
しかし進んだ先で一行が見たのは、そこかしこに点在する人と魚人の中間らしき骨や灰の柱、更には部屋の中央で譫言のように紙のようになり干からびた赤子の残骸を抱きかかえ子供の名を呟きあやし続ける、全身の色と正気を失った乳母の姿だった。
助けようとした瑪瑙が触れると、既にその存在すら怪しかった乳母はその場で灰の柱となり、更に周囲の石柱からはスペクターが出現して囲まれてしまう(実は助ける事も出来るのだが、リミテッドウィッシュが必要となる上に「彼女はここ以外の世界を一切知らず、助けても何のメリットも無い」と明記されていた為に犠牲になって貰った)。
更にこの惨状の原因であり、飢えていた”宇宙からの色”(正気度判定有り、オーラ持ち、非実体、ほぼ全てのエネルギーへの完全耐性、中立属性と、このパーティーには格別の悪夢のようなクリーチャー)も新たな犠牲者の存在に気が付き、新鮮な生命を求めて部屋の奥から一行へと襲いかかる。
「異次元の色彩かよっ!」というプレイヤーからの楽しげな絶叫を受けながら戦闘開始となったが、範囲300ftかつ遮蔽も回り込むという容赦のない倦怠のオーラ(意志セーヴ-4かつオーラから離脱出来なくなる)の影響をホロとグレイが受けてしまい退却も難しくなり、更に地面から出現したゲクブ(こいつも脅威度の割に強力で使い勝手が宜しい素敵クリーチャー)と部屋の角から出現したティンダロスの猟犬に襲われ、正気度判定を切り抜ける為にカードを使い切ったグレイがスペクターのクリティカルによる4レベルドレインを珍しいモノを受けてその上ゲクブの呪いの爪を受けて文字通りの意味で命運も尽きたかと思われたが、”宇宙からの色”をつなぎ止める力場の鎖を発生させる謎の装置をクララが〈魔法装置使用〉で動かし、引き戻した上でフォース・ケイジを起動させ閉じ込めに成功したことで、何とか状況を切り抜けることが出来た…多分グレイが生き残ったのはその類い希なる煩悩の力によるものだろう、としておく。

その後、”宇宙からの色”は放置しておくと危険ということでシェオゴラスのマジックミサイルワンド(弱点の[力場]ダメージを与えられる最も安価なリソース)を使い切って消滅させられる。
因みに消滅させない場合は後に解放されて酷い事になっていたが。


・青の底にて

ゲクブの持ち物から彼らが三つ子岩に縛り付けられた犯罪者の成れの果てであることが判明。また先にスカム達より聞いた”黒の乗り手”がスカムと”脳味噌蟲”に連れ去られたという事を聞き、海底にある彼らの本拠地へと向かうことになったのだが、スカム達のようにトンネルを伝って行くにせよ1日以上ライフ・バブルを保たなければならず、それは現実的ではないということに。
そこで先に知り合った錬金術師ホレイス=クルーン自慢の発明品である潜水艇を頼る事となり彼に顛末も含めて相談すると、事件の事もあり喜んで協力してくれた上、町を救う報酬を支払ってくれる事となった。

 そして、三つ子岩の海底で潜行を開始すると電気ウナギやクラゲを引き連れたダゴン信者のソーサラー、ダハウゴゴータ(Dhauggota、デビルフィッシュの女性というのは、個人的に言えばキングスライム(メス)ぐらいの理不尽を感じるが)に裏切り者のスカムの仲間と思われて襲われそうになったものの、先に入手していた「婚姻」のハロウ・カード(交渉可能の相手の態度を”友好的”にする)により、こちらはシュブ=ニグラス信者や”脳味噌蟲”ことミ=ゴの同族でなく敵意が無い事を示し、平和のうちに別れて今回は終了、次回はスカム達の海底神殿からお送りします。
個人的にこういう友好的な(シヴィライゼーションにおける同語程度の意味だが)異形というのは弄っていて楽しいのでついやり過ぎてしまうが。

  時間的にはあと1戦闘ぐらいは行けた気もするが、そうするとちょっと長くなる為早めの終了としたが、もう1回ぐらい正気度チェックを行いたかった。
そんな訳で次回は星辰からの恐怖(という名の正気度チェック)祭り開催予定なので、今度こそ1人ぐらいは正気度0に叩き込みたいものである。

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