2012年4月21日土曜日

2012年04月の竜舞亭セッションの話。:Carrion Crown#2-2

Pathfinder Adventure Path『Carrion Crown』キャンペーン第3回目。
前日の話になるのだが、珍しく準備が順調に進んだ為工具類を取り出して以前に購入していたトレーディングフィギュア類を改造していたらかなり良い時間になっていた。
その成果はスクリーンショットにて。

面子は以下の通り。今回は無事全員揃うことが出来た上に、各方面が改造キャラクターフィギュアを持ち寄った為若干華やかな(あるいはカオスな)盤面となった。

プレイヤー名前種族クラス特徴
雅士メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)人間パラディンミラクルサムラァイ瑪瑙ちゃん。その正体は魔法のノダチで首を狩る妖怪首おいてけ…でもAC18はどうなんだ。
ろうなむグレイ・ジェド・アンスルーン人間メイガス(黒剣/剣聖)クマーですらなくなった変態枠(初回サービス中)。パーティーのメイン前衛だが、扱いは色々な意味で奴隷並み。
Makkouルーティア・R・マイヤーハーフエルフレンジャー(都市)クララお嬢様付きの眼鏡ズドンメイド。まさかの〈職能:メイド〉が役立つ日が来るとは。
Waizクララ・ド・ヴァンハルト人間クレリックヴァリシア出身の(悪徳)商人の娘。お嬢様には秘密がいっぱいと言わんばかりの謎の呪文運用。
ひろくんホロハーフエルフドルイド(狼)相棒のロレンスを連れた狼トーテムの殴りドルイド。ルツェルンハンマーを担いで振り回す係に。
2xxPシェオゴラス・サシェリウム人間ウィザード/サイファーメイジ相変わらずパーティーで一番hpが高いウィザード。巻物を自在に操る暗号屋ことサイファーメイジに。

尚、以下はPathfinder Adventure Path #44『Trial of the Beast』後半に関するネタバレを含みます。また、シナリオは所処変更されています。


前回のセッション終了後より、更に掲示板にて”怪物”の裁判パートを進めた為、今回はダンジョン(?)前よりスタートとなる。 裁判の終了後、”怪物”より父親の処に戻るので会いに来て欲しいと誘われ、またダラミド判事より裁判後も”怪物”の有罪を信じて疑わない暴徒の一部が”怪物”を追って街を発った為、彼の安全を確かめてきて欲しいと頼まれた為、一行は”怪物”の父ことヴィーランドの前統治者であるカロマーク伯爵の住居のアルフォン=カロマークへと向かうことに。


・ゲートハウスの攻防
しかし、多数の人間の足跡と”怪物”の足跡が残された伯爵邸の門前には何故かトロルハウンド2匹が待ち構えていた。しかし、何かの間違いか伯爵の趣味だろうという結論になりそのまま門へと向かい、戦闘となる。

個人的なマスタリングの話になるが、d20は基本的には高い出目を出せば白も黒になるような技能判定が行えるゲームシステムではあるのだが、それでも、例えば敵の行動に「味方以外には即座に襲いかかる」と書かれていれば、余程上手くやらなければ判定の出目如何に関わらず襲いかからせるのはアリだと考えている。
また、許可無く他者の駒を動かす行為はいかなる場面でも禁止している。



 さておき、トロルハウンドに噛まれてクララが病気を受けた他はさして問題無く戦闘を終え、通して貰おうと門をノックすると上方より岩で返事が返される。ここでやっと事態の異常に気が付いた一行が突破しようと門を開けると、ゲートハウスにいっぱいのトロルとトロルハウンド、そして壁裏の銃眼に群がるゴブリンに出迎えられ、流石にこれに突っ込む無謀はせずにけしかけられたトロルハウンドを退けた後、スティンキング・クラウドで敵を後退させて仕切り直してから突破することとなる。

そして残るはトロルの首領ともう1匹だけになったところで突然ゴブリン達が反旗を翻し、あっという間に針鼠の如く矢を打ち込まれてトロルの首領は絶命する。

唖然とする一行の前に姿を見せたゴブリン達は、自分達がトロルに脅されていたことや、先に進もうとしたが「つぎはぎだらけの犬」に邪魔された為、バリケードを作って避難していたことや、一行が気を惹きそうな代物として「皆同じような格好をした連中」が落とした何かを差し出し、慈悲を請う。
シェオゴラスが(数値はギリギリだったが)これは”囁きの道”の徴である”縛られた頭蓋骨”の印形であると見抜き、益々状況が理解らなくなる。
また、トロルが使っていた肉掛け鉤のうち1つが実はスタッフで、これを入手してシェオゴラスの手に渡ることとなる。。
その後、取り敢えず進めば理解るだろうということで(メノウは取り敢えず斬ろうとしていたが)ゴブリン達を解放して先を急ぐこととなった。


・迎賓館

迎賓館の入り口を護衛していたのは、前回のトラウマことゴーレム・ハウンドでトロル達はこれを近寄らせない為にゲートハウスにあった資材を使ってバリケードを作成しており、その中にはシュロッス=カロマークの守衛衣装が何点か混じっていたが、残念ながらメンディングもメイク・ホウルも準備されていなかった為にどうにも出来ない、と思われていたがルーティアが〈職能:メイド〉で修繕出来ないかと提案してきたのでこれを採用して、4着分の守衛衣装を何とか着られるようにすることが出来た。

これを着ていれば【知力】の無いゴーレム・ハウンドからは守衛として認識されるようで、無事通り抜けて、更に扉の横にあった呼び鈴を引いて無事来客として迎え入れられることとなった。

中には読書室、喫煙室、ビリヤード・ルーム、トロフィー・ルーム、ワインセラーや大食堂迄あり、また永続化されたアンシーン・サーヴァントが至れり尽くせりの世話をしてくれるという快適で安全な場所だった上に、各種様々高価な物品があったものの、姿を見せないもののカロマーク伯爵が健在の可能性があり、メノウが居た為にこれらには手を付けずに先に進むこととなった。
勿論、手を出した場合はパラディン堕ちが発生していたが。
また、技師の宿舎があり、ここで6人分の錬金術工房の修理工への支払い明細を発見する。



・破壊された錬金術工房

迎賓館の隠し扉から進んだ先は事故により破壊された錬金術工房があったが、遠目に見て建物の基礎に錆が浮いているのを発見した為、嫌な予感がしたのか前回のセッションで大量に入手した錆止めを武器に塗る一行。そして床の軋む工房へと踏み込むと案の定ラスト・モンスターが出現する。しかしグレイはケンサイの為全裸もとい鎧を着ておらず、メノウはストーン・プレートを装備しており、唯一金属鎧を着用していたクララへと向かうが、その途中で討ち取られる。

しかし、ここでグレイが「これ放置したらクララが全裸になるんじゃね?」と要らん発言をした為に持続時間の残るチェイン・オヴ・パーディションで縛られて吊り橋の架かる先へと偵察に向かわされるも、”囁きの道”により出口の扉に仕掛けられていたアシッド・フォッグのトラップを踏み抜き、ラスト・モンスターにより破損状態にあった床の梁が崩れ、崩壊する床ごと河へと落とされる。

アシッド・フォッグは即座にシェオゴラスのガスト・オブ・ウィンドにより吹き散らされ(もう1ラウンドそのままだったら、梁が破壊状態となり部屋全体が崩壊していた)。力場の鎖だったことが幸いしてグレイもそのまま引き上げられ、更にハロウストーン刑務所にて入手していたロープ・オブ・クライミングにより何事もなく通り抜けることとなった。

また、吊り橋の中央には”囁きの道”によりエリニュスを召喚し、橋を焼き落とす罠が仕掛けられていたが、これは流石に警戒したルーティアにより発見され、回避された。


・博物館

ユニコーンのステンドグラス窓を上方に掲げ一対の妖精像で飾られた両開きの扉を開けた先には、珍しい生き物の剥製が飾られた博物館がある。物珍しさから一行が眺めつつ捜索をしていると、中央に飾られた柩からミイラ(伯爵が死者の復活研究の為に捕らえていた)が飛び出し、更に隣の柩もミミックに変化して襲いかかってくる(誰も見抜けなかった)。
更に、博物館の警備である目の代わりとなるホムンクルスを引き連れた盲目のゴーレムが地下の倉庫から現れる。

そして、ゴーレムを倒しに行こうとしたところ、空の生物エリアに飾られていたハーピーの剥製の胸部を突き破って現れたシュリーキング・メドゥサヘッドが飛び出し、メノウとホロに襲いかかる。

しかし、こんなこともあろうかとホロが予め自分にかけておいたディレイ・ポイズンにより無効化、メノウについては普通にセーヴを通され、その間に落とされ、ゴーレムはメノウにより大きく傷つけられた後でホムンクルスを片付けられた後でシェオゴラスのクリエイト・ピットにより地下へと落ち破壊された。

ミイラはグレイとシェオゴラスにより燃やされ、ミミックは逃亡して戦闘終了となった。


・動物園
博物館を抜け、崩れそうな山道を進むと繋がった4本の塔があり、入り口を開けると中は膝程度迄水で満たされており、様々な動物やそれ以外のものと思われる悪臭で満たされていた。上階へと上がる階段が岩で塞がれていた為、「類人猿」か「粘体」と銘の打たれた左右どちらの扉を進むかという話になったが、迷わず「類人猿」が選ばれる。
中にはギラロンの死体と首だけになったギラロンヘッド・ヴァルグイユ(ギラロンが食べた為にヴァルグイユ化した)とリーチ・スウォームが待ち構えていたが、グレイが落とし穴に落ちそうになったりヒルに血を吸われたりした程度で退けられ、破壊されたキャットウォークと上階への入り口を発見し、ロープ・オブ・クライミングで上階へと上がる。


上から見ると、他の区画には守衛の死体で作られたドロウズル、修理工の死体で作られたワイト、アボレスのような粘液に包まれたバジリスク、ブラック・プディング(超大型コマが無かった為Promo Black Dragonで代用というネタ)、バシディランドとヴァイオレット・ファンガスという選択次第では充分に死ねる遭遇だった。


・創造の塔












塔の最下層で待ち構えている”塔の守護者”ことギラロン・フレッシュゴーレムはグレイが突撃してきたところを「実はもう1匹いる」で窮地に陥れようとしたものの、難なく退けられ撃破され、”囁きの道”により残された研究メモや扉の裏に隠された伯爵の書き置きからゴーレム操作装置”隷属操作機”(良いも悪いもリモコン次第のアレ)についての操作方法を学び、伯爵のホムンクルスとボディランゲージによるやり取りで上に危険が控えている事を知り、準備をして乗り込む。


其処にはクローカーの口、チョーカーの素早さと器用さ、チュールの爪と触手、エターキャップの爪と糸吐き能力にその他1ダースの様々な生物を繋ぎ合わせた超大型フレッシュ・ゴーレム”異形のプロメテウス(The Aberrant Promethean)”、そして”囁きの道”により、ゆっくりと飢えと渇きによる死をもたらす為に鉄の箱に閉じ込められたカロマーク伯爵の助言を得て、(実は玄関のトロルハウンド)”レピドスタッドの怪物”を呼び寄せるべく屋上にある”隷属操作機”を起動させる組と”異形のプロメテウス”を相手にする組に分けて戦闘が開始される。


シェオゴラスのファイアーボールで遮蔽の蜘蛛の糸を焼き払いながら減速状態にされ、ホロによるサモン・モンスターで足止めし、ルーティアがクリティカルを連発して的確に敵のhpを削っていくものの、豊富な特殊能力(セーヴされたが)、そして何より1を出さなければ確実に命中する上に超大型によるつかみ付きの打撃と麻痺触手による締めつけ、そして広い間合いによりあと1歩のところでグレイ、メノウ、ルーティアが昏倒に追い込まれ、あわや全滅の危機かと思われたが寸前で”隷属操作機”の起動が間に合い、跳んできた”レピドスタッドの怪物”の一撃により”異形のプロメテウス”を破壊し、伯爵も救出することが出来た。


取り敢えず何とか終わることが出来たものの、実質的な時間切れ(とはいえ、残りhpが9だったのであと1歩だったが)という終わり方になってしまったので、次回以降は大幅に遭遇を弄る必要がありそうである。

特にこのAdventure Pathは場面や背景の設定がしっかりしている為、大変残念な話ではあるが。

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