2011年10月15日土曜日

DAC2011の話:9日前半『流星の欠片』(Pathfinder-10Lv)

何でも、隣の部屋は酷いバイオハザードで9/10が眠れなかったとか。しかし、こちらは全く静かなもので、たっぷりと睡眠を摂り現在時刻7時半と何処かで言われて朝6時半に起床する。そして時間の間違いに気が付いたのは15分程度経過してからだった。再度寝ると確実に寝過ごすと理解っていることもあり、起きて一通りの準備を済ませて東京勢に混じり朝食へと出向き、他地方の話を聞いたりする。そして朝から学習と称してプリキュアを見たりする面子を横目に、昨日電池切れを起こして写真が撮れなくなった為、朝方SIMを抜き取った携帯電話のそのSIMを落としてしまい探したりしていたが些細な事である(SIMについては後にバッグの底から発見されて事無きを得た)。

そして、昨日の反省もあり早々に会場入りして準備を済ませ、開会式を待つことに。
2日目の面子は以下の通り(敬称略)。今回も結局パラディン不在となり、人間ばかりの構成となった。

プレイヤー名前種族クラス特徴
TTガラドミアエルフ言霊マグス(黒剣/ケンサイ)/ハロワー1不運を他人に押しつけ、自分の幸運はしっかり確保する不可思議な運命使いの剣士。セーヴ不可の呪文撃が脅威。
Clearカルミーン人間サムライ/バード(秘術決闘者)/バトルヘラルドパーティーの底辺を支える支援兵にして妖怪首置いてけ。旗印を構えたら用心せい。
りょう。アニー・オブライエン人間クレリック/ディヴァイン・サイオンラストウォール出身でアイオーメディ信徒の支援型クレリック。実はドリラーと仲が良いのではないかと噂されるツンデレ枠。
shigaカナロ人間ニンジャ/ローグ/デュエリストニンジャ(語尾上げ)。今回の不憫枠でもあった気がする。
けんMr.ドリラー人間サモナー/ディアボリストアスモデウス信徒のエリニュス型エイドロンを連れた穴掘り師にして今回の最大火力。工事完了!

データ等は以下に。
今回のシナリオ元ネタはArmored Core(特に初代と2)。あと1日目から引きずったネタの精算。
実は間に合えば特撮リボルテックのレギオンとD-styleのシュープリスを買おうとの思っていた。

0.過去と導入
50年前の戦いにより、”流星の欠片”の殆どを手に入れた守り女であったが、その身体は既にソウルストーンと共生状態にあり、暗い誘惑の囁きに耳を塞ぎながらただひたすら、指で岩を削ぎ取るが如く歪んだソウルストーンの力を浪費させていった。そして遂にその浄化が終わり、彼女自身の存在もまた消耗しきった日、封印にもまた綻びが生じ、50年降りに星降る都は客人を迎え入れる事となった。

因みに最初のアイデアでは守り女はタル=ラシャ(Diablo2)状態で襲いかかってくる予定だったが、流石にいたたまれなくなり変更する。私としては「燃え尽き、何者でもなくなってしまった過去の英雄」というシチュエーションは大好きなのだが。

そして、準備の終わった一行はニューメリアのアーラモー城塞より(出発前に監視者の気配もあったが、出目が悪く発見出来ず)遺跡最深部へと跳ぶことになる(術者のレベルが足りずにグレーター・テレポートが準備出来ないのでスクロールを提供したが)。
因みにガラドミアがパーティーメンバーにハロゥデッキを薦めるも、従ったのはカナロのみでしかも全ロール-1 の運命を引くという、既にこの時点で不幸キャラが成立していた。そしてガラドミア本人は悪い札を避けて引いていたが。

1.過去の亡霊
『君達が最深部と思わしき場所へと到達すると、其処は死臭に満ちていた。柱の立ち並ぶ回廊の中央には擦り切れた絨毯が敷かれ、その上には既に何日も経過して赤黒くなった血の跡があり、そこから何か引きずられたような痕跡が背後の何処までも暗く長い細い廊下へと続いている。
回廊の終着点には、乱雑に描かれた銀の法円があり、その中央には床に杖を横たえ、胸の前で手を合わせて祈るようにして跪く黒衣の女性の姿があった。

女性は自身を「石の守り女」とだけ名乗り、ゆっくりと立ち上がり杖で床を確かめるかのように君達の方へと歩き出した。その歩みは杖にしがみつき、足を引きずるかのように覚束無く、今にも倒れてしまいそうに見える。しかしそれでも彼女は倒れることもなく、部屋の中央迄辿り着いた。
「お待ちしておりました、勇敢なるパスファインダーの方々。貴方がたのお探しの流星の欠片は此方にあります。ですが、これを地上へと運ぶのであればくれぐれも気を付けて下さい。」
「例え欠片といえ、これはスターストーンです。相応の者が持てば、その者を神へと至らせるだけの力があります。」
「この部屋を出たならば、あらゆる勢力がこれを求めて貴方達へと迫り来る事になるでしょう」
彼女は他に何か重要な事を隠しているのを察するが、概ね言っている事に嘘は無いようだ。
そして君達が石を受け取ろうとすると、暗い回廊の奥より怨嗟の呻き声が響き渡り、赤い双眸が灯る。暗闇より山羊の頭を持ち、灰色の炎で燃え盛る剣を手にした漆黒の騎士が現れ、迫ってくる。その甲冑の胸の部分には石の欠片と思わしきものが張り付いており、黒い輝きを放っている。
守り女はその姿を見て、悲しげに呟く。
「哀れな人…悪魔に魂を売り払って、そんな姿になってまでこの石を欲しがるなんて」』

前日のボス+中ボス+雑魚戦。今回もやはりそれなりに厳しめの遭遇にしたが、雑魚はドリラーのオブシディアン・フローとクリエイト・ピットで封じられ、剣の騎士、盾の騎士も倒され、矢の騎士は視界を封じられ王も討ち取られる…所詮は再生怪人である。他にもバトルヘラルドの展開の早さや、言霊+メイガスの相性の良さ(接触呪文は殆どセーヴ不可となる)等色々と面白いもの、募集時に見たかった物が見られるというのがマスターとしても何より楽しかった。

『騎士達を退け、後ろを振り返ると守り女の姿がゆっくりと砂のように崩れ去るのを目撃する。何かを言おうとしたのであれば、彼女は寂しそうに微笑みながら君達に告げる
「いいのです、これで…ごめんなさい、黙っていて…ああ、でも、やっとこれで…」
「どうかお気を付けて…そして、ご武運を」
後にはただ灰だけが残り、その灰も回廊の奥より吹き付ける風により散り散りとなっていった。
後にはただ、静寂と掌に乗る程の大きさの石だけが残った。』

戦闘が終わったところでいつもの展望レストランにて昼食。地元では周囲に自分以上にPathfinderに傾倒している人が居ないこともあり、こういう機会で仕入れられる情報は貴重だし、何より単純に同じ趣味で思う存分話せるというのが楽しい。

2.荒廃した中庭
『回廊を通り抜けると、開けた中庭に出る。かつては美しく手入れも行き届いていたであろう庭園は、腐敗した水と土の香りが辺りに漂い、ねじくれた木々と尖った草木がそこかしこに生い茂り茂みを作っている。そして、中央には不自然に新しい岩壁が聳え、その裏では奇妙な仮面を被ったローブを着た男が天を見上げて譫言のように呟いている。』

戦場は前回の中庭が更に荒廃したという設定で色々弄ってみた結果、ほぼ別の地図になった。デスカリ信徒のウィザードによる待ち伏せということで、色々と仕込んでみたが概ね引っ掛かってくれたようで仕掛けた甲斐があったというものである。
エクスプローシブ・ルーンにより一同の接近を察知し、中央の岩壁の向こうにはノンディテクションで隠蔽したパーシステント・イメージという若干反則気味の仕掛けで相手を引き付け(本人は透明化して近くの水の中へと退避)、デスカリの眷属である蝗の大群(データはエントロピック・アドヴァンスド・ローカスト・スウォーム)と巨大ナメクジ(とはいえヤングテンプレート付)をぶつけながら協力者のオモックスと共に殲滅するという仕掛けだったのだが、クリエイト・ピットを幻影に無駄打ちさせて、雲霞の如く湧き上がる蝗に襲わせた迄は良かったものの、一部仕掛けを上手く働かせず。もう少し全体に展開させてから分散させるように動かした方が面白かったか。

カナロが罠を見抜けずにルーンの爆発に巻き込まれたり、いいところで叩き込もうとしたオモックスのアシッド・フォッグがアニーによる割り込みで防がれ、戦闘も終了する。


3.ルート選択:風音響く回廊
『新鮮な風が吹き込んでくる方へと足を進めると、壁の崩れた回廊へと出る。風は強くはないが吹き荒れる強風の音が外から響き、また何処からか唸るような声も聞こえてくる。そして目には見えないが何かが居るのを君達は感じた。』

もう片方のルートを行くと、ベビリスの群れに襲われる戦闘と、ドレッドテンプレート(アドヴァンスド+ジャイアント)非実体の群れに襲われる予定だった。
壁面が崩れ、片面は崩れ去り崖となった回廊に白痴なる者の面を被った召喚術師がインヴィンジブル・ストーカーを配置して待ち構え、更にディメンジョン・スランバーこと空鬼(召喚術無効という実にこのパーティー向けで素敵な特性を持つ来訪者)、更に本来の主であるネオセリッド(共通点はアザトース信者)が襲い掛かる予定だったが、危機を察したのかウィザードに攻撃が集中し、ネオセリッドも完全な状況での召喚が間に合わなかった為、ウィザード本人が生贄となって呼び出したが(仮面が落ちると、ネオセリッドの顔というひどい描写も入れた)為に満足に動かせず、あと折角だからと崖から突き落とそうとして失敗しガラドミアにより止めを刺される。この後、キャラクターのほうが大休憩を得て色々回復させてから最終戦へと。因みにもしもこの前に取ろうとした場合、こいつらが休憩場所に敵として乱入してくる予定だった。

4.地表の邂逅

『ならば…消えろ、パスファインダー共!(Die pathfinders!)』
地上にて待ち構えていたのは、ニューメリア軍の一行。最初d20ワースブレイドを使って再現しようとしたが、検討の結果出来上がったものが使い物にならないと判断された為にd20モダンを利用した。
例の蠍と機械化歩兵(そういう意味ではない)とアニメイテッド・オブジェクトの獅子、そして肩に⑨のエンブレムを持つブリリアントエナジーソードと高品質ライフルと肩武器グレネードを装備した武装化百人隊長(Armored Centurion)。

だがしかし休息により手札の充実したPC達の敵ではなく、ドリラーのディメンジョン・ドアによりガラドミアが強襲を果たし、早々に叩き落される事となった。
因みにフィギュアはコトブキヤのACワンコインフィギュアを利用、一部改造を加えた(KARASAWAを持たせた)り、初代再現ということでもう1体出そうかと思っていたが蛇足になりそうなので中止した。更に、実はテストプレイ時には出現が予想されていた。


5.デーモン・シェムハジアン
『石の運搬ご苦労であった、人間共…では、死ぬが良い』
そして、ナインボールが落ちたところで乱入してきたデーモン・シェムハジアン。判明した途端、こいつを使い慣れているドリラー氏が心底嫌な顔をする。

しかし、基本的にアホの子なので(【知力】10で知識:地域と次元界が無い)余裕をかましてエイドロンをエリニュスと勘違いして殴り合っている間に(実際立っているだけで周囲に麻痺を撒き散らし、噛み付きで戦士にとっての生命線である【筋力】を吸収出来る)アニーのクルセイダーズ・エッジによる援護を受けた一撃を受けて、「セーヴで1を出さなければ大丈夫」と言ったところで1を振って吐き気状態となり終わる…これが、言霊という奴か。


そして、無事生き残り地上を制圧したところで、アブサロムからのアルケミカル・ドラゴンが迎えに来てセッション終了となった…が、この後に行われるであろう各派閥の静かなる戦いについては、マスターの関知するところではない。

閉会式の挨拶でも言ったが、次回はもう少し初心者向けの卓を準備しておきたい。そもそも2日目に裏も含めて1卓しか立たなかったというのが予想外とはいえ、まず底辺部分の人口を増やさなければ先細りというのは良く理解ったので。

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