2011年10月17日月曜日

地図作成の話。

良く聞かれるのだが、私はセッション時には自分で作成したツールと、手ずから書いて印刷した地図を使用しており、ある程度好評を戴いている。
これらは確かに導入には若干のコストが掛かり、それなりに手間も掛かる手法ではあるのだが実際のところ私自身がこういう手の込んだ物事が好きだというのと、ツールについてはマスターがセッション中に手間をかけずにプレイヤーとマスター間、或いはプレイヤー同士の情報共有を出来るという点では大変重宝しており、地図については特に平素遊ぶ竜舞亭という環境が時間にシビア(実プレイ時間5時間と言えば理解って貰えるだろうか?)であり、地図を書く時間すら惜しいというのと、また地図に仕掛けやヒントを施す(例えば地図に書かれた像が襲いかかってきたり、割れた床の下には落とし穴があったり)タイプなので、結局自分で作った地図が必要になるのである。

●地図の作成手順
因みに作成した地図は基本的にA3サイズ1枚辺り12×17マスとなる。
1.準備
まず、以下のツールやファイル、機材を用意する。

汎用マップエディタ Platinum
私がメインで使用している(というかほぼこれのみ)マップ作成ツール。マップタイルの読み込み、タイリング、アンドゥ/リドゥ、レイヤーとマスクの利用、画像形式での出力と必要充分な要素が揃っている。

・画像ファイル
主にツクール系のマップタイルを使用している。素材はFirst Seed MaterialからVX用タイルセットを借用し、またツクールVX体験版を使用しているが今のところこれだけあれば充分である。因みに画像はjpg、bmp、gifで準備する必要がある(PNG非対応を確認)。あと理解り易いようにファイル名を変えておくと便利。

・センス、時間
こればっかりは自分で何とかして欲しい。むしろこちらが欲しいぐらいである。

・A3印刷可能なプリンター
ネットプリントでも良いのだが、私はHPのofficejet7000を使用している。A3プリンターとしては本体が安価、フチ無し印刷が可能、代替インクにより安価な印刷が可能、インクヘッドが外れる為インク詰まりの手入れが楽というメリットがある。


2.下地の作成

まずツールの起動後、新規マップの作成を選択してパーツの縦横幅をそれぞれ16Pixel、データサイズを16ビットに設定する。この時マップの横幅及び高さは弄らないでも構わない。

その後、パーツウィンドウに黒4マスのある画像ファイル(REFMAP VX版のTileA4、壁と天井かツクールVXのTileA5、床、階段等がオススメ)をドラッグ&ドロップして、一番隅に2×2の大きさの黒いタイルをペンツールで描く。
そして今度は本ウィンドウの黒タイルを含む4×4マスをパターン定義ツールで拾い(または右ドラッグ)して、タイリングペンツールに切り替えて全体にこれを描く。
そして出来上がったファイルに適当な名前を付けて保存し、準備完了。
これで2度目以降は3.から作成が出来るようになる。


3.地図サイズの決定



(2度目以降の場合、先程作成したファイルを呼び出し)上書きしないように別の名前を付けて保存した後、ツール>リサイズで作りたい盤面のサイズを決定する。この際に注意するのは、この時点では1マス2x2で構成されている為、作成するパーツ数は縦横実際の2倍となる。また、基本的に17×12(縦横はその都度変わるので、12x17のケースも勿論ある)の倍数で作った方がズレや面倒が無く楽となる。
今回は私にとって基本的な、2枚(17×24)の地図を作成するため、34×48パーツとする。




4.地図画像の作成
まず新規レイヤーを作成し、そこにこれから作る地形のタイルをドラッグ&ドロップする。0番レイヤーは基本的に物差し代わりとなるので、触らないように。




別のタイルを重ねたい場合、新規レイヤーを作成してそこにタイルをドラッグ&ドロップして、上に重ねる。また上に重ねたタイルについてはビュー>透過処理を行うにチェックを入れた上で透過色に白(右下)を指定すると透過処理が出来る。
また、混同を避ける為にレイヤー設定でレイヤー名を変更しておくと何かと便利である。
そして、完成したら0番レイヤーのチェックを外し(透過色による黒抜けの防止)、グリッドを非表示にして保存、ファイル>書き出しでbmp画像を作成する。
尚、このファイルをjpgに変換すればどどんとふへの流用も簡単に可能です。


5.地図の書き出し


今度は新規作成で17×12マス、16ビット、32×32bitのファイルを作成し、編集>プロジェクト設定 で地図の色と被らないようにグリッドカラーを変更しておくこと。
先程作成したbmp画像をパーツウィンドウへとドラッグ&ドロップして、まず地図の半分を貼り付けてbmpファイルを書き出し(失敗する場合はこのプロジェクトファイルを名前を変えて保存すると上手く行きます)、更にもう半分も書き出して完了。更に大きな地図を作成する場合、枚数を増やして作成すれば良い。


6.印刷
先程作成した画像を印刷する。用紙は何でも構わないが、ある程度厚みがあった方が丸まらずに済むのと、発色や滲み、裏抜けを考えるとインクジェット専用紙が望ましい。A3インクジェットプリンタの場合、フチ無しで用紙サイズに合わせればほぼ適正のマップが出来上がる。尚、ネットプリント等の場合は17x11マスで適正サイズになるとの事。

といった感じでやっている。地図については、17×24サイズで慣れれば1時間程度、凝ったものでも2時間もあれば満足の行くものが完成出来る。また単にマス目を書くだけでなく、縁飾りや境界部分のタイルを上手く使うことにより、見栄えを良くすることが出来る。

1 件のコメント:

  1. 反射クソレヌ(;◇д゜゜》屋2011年11月26日 5:40

    この記事のきっかけとなった某所から辿ってきた!こんな技術があったとわ!この記事、すげえ参考になったり!ならなかったり!今週末あたり早速自作マップを作ってみることにする!たぶんな!

    パーツウィンドウに画像ファイルをドラッグ&ドロップする際、VX用タイルセット[vx_mapフォルダ]に入っている画像データの拡張子がpngだったのでそのままではコピペが反映されず。
    Windows付属のアクセサリプログラム、ペイントを起動して各種画像ファイルを開き、それぞれ拡張子をjpegに変更してコピペしてみたらうまくいったYO!

    以上PC初心者からの報告!くそ!うっかり!

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