2016年1月11日月曜日

2016年中部Pathfinder界隈新年会の話。-Pathfinder Society Scenario:The Slave Master's Mirror

幸い今年も施設の予約が取れたこともあり、毎年恒例となっている中部Pathfinder界隈の新年会を今年も開催。今年も早々に6名のプレイヤーが集まり、天候にも恵まれて申し分のない新年会となった。

 会場は今回も名古屋市芸術創造センターを利用したが、現在は仕事の都合もあり予約後の支払い(予約後2日以内必須)がしやすいというメリットもあり、空いていれば利用しやすい施設となっている。

 面子は以下の通り。概ね竜舞亭で見知った顔の面子だが、今回は意外な人物の参加もありそれもまた楽しみであった。
プレイヤー名前種族クラス
makkouランディハーフエルフブローラー(師範)/ファイター(剣闘士)
スパイクト・ヘヴィ・シールドで戦う(投げない)部分鎧着用の剣闘士。
ちーユミル=ケント人間スレイヤー
《蹴り上げ》を駆使して戦う弓と剣の使い手、というか名が体を表す。
え~じハイローストテングモンク(無数の型の達人)/ローグunchained(剣、斥候、偽魔術師)
《竜の型》と虎のトランスの飛び掛かりを駆使する突撃屋。
waizミリィ=タリィアンドロイドインヴェスティゲーター(鋼鉄の猟犬)
言語機能がバグったアンドロイド。ダブルバレルド・ピストルの使い手。
Gataジグ=ザ=スカルフェイス人間オラクル(生命、二重呪い)
衰弱と異言(アクロ語)の二重呪いを受けたパーティーの生命線でエネルギー放出マン。
2xxPユッター=ド=ロナワー人間ウィザード(呪文学者)
"害の書"を抱えたファイアーボールの使い手。何故かバード呪文も使える。
尚、以下はPathfinder Society Scenario:The Slave Master's Mirrorに関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。


0.導入:奴隷支配者の鏡/The Slave Master's Mirror
『協会にとって捉え難き敵が、悪名高きオケノ海賊達の故郷であるストーンスパイア島から謀略と諜報の工作を開始していた。捕らえどころの無い首謀者を追跡し捕まえる為に、協会は彼女が拠点とする内海地域でも最大の奴隷市場の1つであるその島に侵入出来るエージェントの一団を必要としていた。そして、グランド・ロッジのヴェンチャー・キャプテンであるアンブラス=ヴァルシンはこの任務を遂行するに値するパスファインダー達のチームを編成した。
君達は自身が奴隷となることなく、この遠隔奴隷の輪を打ち破ることが出来るか?』

 今回も今一つこれというシナリオが見つからず苦労したが(クライマックスに大きな戦闘が無い、戦場が面白味に欠ける等、どちらかといえば好みの問題。7期の大事件であるAram Zeyの死に関するシナリオも興味はあるのだが)、結局それなりに遭遇が魅力的だったのと、以前遊んだ『アブサロムの奴隷船-Slave Ships of Absalom』の続編で話として気になっていたThe Slave Master's Mirrorを選択。以前見た時にはPaizo掲示板での評価点数が異様に低かったが、評価 人数が増えてそれなりの点数に収まっており個人的にも悪くないシナリオだったと思う。


1.アブサロム沖の海賊船”カット・シーズン(Kat Season)号”
ウチの卓では毎度お馴染みの所謂チュートリアル戦闘だが、今回の戦場は船の上からの開始となる…駄洒落ではなく。と、いうのも、この遭遇そのものは”アブサロムの奴隷船”の最終遭遇を若干弄ったもので、言わば”前回のあらすじ”のようなものである。シチュエーションも前回を踏襲し一行はアブサロム港の検査官として船に乗り込んだのだが、不意討ち判定の為に〈交渉〉か〈はったり〉判定を行おうとした時にいずれもほぼ壊滅的(一番高いのが衰弱の呪い持ちのジグだという始末)だったことが判明し、不意討ちには失敗したが、相手の方の奇襲も見破った為に通常の戦闘ラウンドからの開始となる。
開幕でユッターが呪文集中と害の書で増幅最大化したファイアー・ボールを放ち海賊とヴァルチャーを焼き払い、ミリィの罵倒混じりの射撃と《蹴り上げ》を使いさながらガン=カタよろしく器用に弓と剣を切り替えるユミル、そしてハイローストの飛び掛かり突撃とランディの打撃で危なげなく海賊達を蹴散らし戦闘終了となった。
そして、場面は一行がスカイリーチのパスファインダー協会本部グランド・ロッジ内アンブラス=ヴァルシン(Venture-Captain Ambrus Valsin)のオフィスに呼び出されたところに遡る。アンブラスより紹介された秘術学院学長にしてアブサロムの次席魔術卿(2nd Spell Lord)であるマディナミ=ダーチャナ女卿(Lady Darchana Madinani)は、現在フレッシュフェアー(Fleshfair、内海地域最大の奴隷市場)産の高級奴隷を介在しての占術による諜報活動が行われており、それがアブサロムの貴族達を脅かす脅威となっていることを説明する。幸いにして諜報活動そのものは他のパスファインダー達の調査とダーチャナの魔法による尽力で未然に防がれ、またストーンスパイン島に居る首謀者が、かつてのカディーラのヴェンチャー・キャプテンであり現在はアスピス財団に組する裏切り者パシャ=ムーヒア=アル’ジャクリであることも判明した。そこで、現在アブサロム沖に停泊し入港を待っている偽装したオケノ海賊の船を奪取し、敵の本拠地へと向かい、諜報に使用されている魔法の鏡を奪取せよ、ムーヒアの生命については不慮の事故であれば仕方無いとの任務が一行に与えられる。
一行に危険ではあるが確実性の高いプランとして奴隷に偽装してストーンスパイン島へと上陸し、ノール達に本拠地まで案内して貰う計画を提示し、ダーチャナは1人に付き1つのアイテムであればシュリンク・アイテムによって隠蔽することが可能であると説明し、アンブラスは最近試作された”無限の柩(ほぼ無制限の容量を持つ長箱)”を使い、一行の装備は安全に持ち込むことが出来ると付け加えた。相談の結果、ランディが奴隷の護衛という名目で装備もそのままに、他の面々は全員奴隷としてストーンスパイン島へと潜入することとなり、シェリアックスの地図を抱えながら遅れて登場したコルソン=マルドリス少佐(Major Colson Maldris、Liberty Edge派閥の幹部)からも激励を受け出発し、冒頭の戦闘となる。

 ここで時間的にも丁度良かった為に今回も向かいのマ・メゾンにて昼食…色々あった為に少々食べ過ぎた。


2.ストーンスパイン島への潜入
奴隷の売買交渉については、パスファインダー協会に大きな貸しがある貨幣区画の高級奴隷商人のマフジューブ=マフディー(Mahjub Mahdi)が受け持ち、女卿に雇われた船員達によって一行は問題無く目的地であるオケノのフレッシュフェアーへと到着し、そこで”赤い崖”族のノールハーグルとバングル(Hargur and Vangru)に買われ、砦へと運ばれることとなった。
隊には同じく奴隷で自身の負債精算の為に自分自身を売却したタルミン(Talmin)、ニューメリア出身のエパナス(Epanas)、そして酷い暴力の痕跡があるハーフリングのジーマ(Gima)がおり、ノール達に従属する他2名と比べて未だ反抗的なジーマがペシュ農場にて休息中に一行へと話し掛け、盗賊道具を貸してくれないかと持ちかける。ハイローストがこれに応じた為、ノール達が休息を終えた頃には彼女は枷を外し脱走していた。砦から脱走したものの捕らえられ、そして今回もまんまと逃げ出したジーマをノール達が許すはずもなく今度こそ捕まえたらいたぶった後殺そうと相談していると、一行が代わりに捕らえに行くと相談を持ちかけ、何とか言いくるめて監視付きではあるがジーマを追いかけることに。
ユミルとハイローストの高い〈生存〉で足跡を難無く追跡してジーマに追いついた一行だったが、ジーマが危険なクリーチャーの巣に足を踏み入れていることに気が付き警告をしようとするが、直後に砂の中から巨大化ジャイアント・アント・ライオンが姿を現す。ノール達は流石に見捨てて戻ろうとしていたが、一行がジーマが砦の場所を知っているならば大人しくノール達に従う必要は無いという結論に到った為に見張り役の2名をハイローストが素手で仕留め、ハイローストがアント・ライオンに殴られる危険な場面もあったが、ユッターのスノウ・ボールで撃退して何とかジーマの救出に成功した。
助けられて礼を述べ、盗賊道具を返却したジーマは、礼として一行を砦に案内することを約束したが、砦の様子を聞かれた際に「ヴェールの女はノール達の裏切りによって砦を追われ、ノール達が祝宴を挙げているその隙に脱走した」と告げた。


3.ストーンジョー砦の死闘
ジーマの案内で砦に辿り着いた一行だったが、彼女が脱走に使用した穴は小型サイズでなければ通り抜けられない大きさだったが、”無限の柩”に入って持ち込まれることで速やかに侵入を果たす。しかし、砦には既にハーグルとバングルが到着しており、上司であるブラッドレイジャーの処刑人ファルーグがラマトゥーシュの落とし子たるミュータント化ヒエノドンを檻からいつでも放てるように待ち構えていた。ユッターがファイアーボールで再生持ちのミュータント化ヒエノドンと奴隷頭達を焼き払い、ランディの楯の一撃がノールの頭を砕き、残ったノールもユミルが弓で仕留め、ジグのマーダラス・コマンドで一撃を逸らせ、がら空きになったところにハイローストが飛び掛かりファルーグを仕留めて戦闘は終了した。


 そして砦の奥へと進んだ一行は、着飾った男に声を掛けられる、男は一行を新たな奴隷であると思い込んでいたようだが、一行がノール達を一掃したことを告げると、そのまま押し黙ってしまった。実はこの男コルシャードは奴隷達に貴族達の作法を教える為の教育係であり、信仰を失ったサーレンレイのクレリックだったのだが、一行がさして言及しなかった為にその辺りには触れられずに終わる。

 更に奥の部屋には、豪奢な調度品が並んでおり、壁には2人の男性の肖像画が掛かっていた。壁の男達がタンクレッドとアグローン=ディスマイアであることから、この部屋をムーヒア=アル’ジャクリのものであると判断した一行が天井を見上げると、そこには透明化したジンが一行を待ち構えていた。ジンは自身がムーヒアの召使い”啓発者”ジャイロ(Jairo the Enlightner)であることを告げて一行にワインと食事を振る舞い、その上で一行が合い言葉を言う事なく先に進もうとするのであれば、戦わなければならないと断りを入れる。様々推測した上で、結局合い言葉が”ディスマイア”であることを推理し、先へと進む。


4.パシャの大広間
かつてはムーヒアのものだったろう寝室は、反乱を起こしたノール・ウィッチ”ローサー(Rothur)”によって彼女の煌びやかな衣類同様に引き裂かれ荒れ放題となっていた。中庭で起きた騒音を耳聡く聞いていた副官にしてフリンド・レンジャーのチャウ(Chau)が巨大化してその部下達と共に一行へと襲い掛かり、部屋に掛かった仕切り布のヴェールの奥では準備を済ませたローサーがババウを召喚し、ムーヒアのものだったボーン・ゴーレムを起動させ一行に仕向ける。

《盾のぶちかまし》を使いランディやミリィを吹っ飛ばして転倒させるシャウに苦戦していると、一行の周囲にローサーが放った黒い霧が立ち籠める。しかし、これがバロウ・ヘイズであることを〈呪文学〉で看破したユッターが素早くディスペル・マジックで消散させた為、大きな被害が出る事は無かった…折角の距離を大幅拡大したボーダの瞳が。

そして、シャウはミリィのダブルバレルド・ピストルのクリティカルで頭を撃ち抜かれて倒され、ローサーも中央にあるグリースさながらに滑るプールの罠もものともせずに肉薄するユミルにミラー・イメージを次々打ち破られ、最期にはグレートソードのクリティカルで頭をカチ割られて倒された。
戦闘を終えた一行は、隠し部屋から諜報活動に使用されていた鏡を発見し、無事任務を完了させた。

終了後はいつもの肝屋で宴会だったが、楽しかったし、個人的には気に入っているのだが、最近店の混雑具合が厳しい感じなのでそろそろ別の店も候補にするか。

 ともあれ、無事新年会も終了。私自身Pathfinder RPGはまだ楽しんでいるし、今年はもう少し色々な方面と遊ぶ機会が増えればなあと思うが。

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