2012年2月28日火曜日

2012年02月の竜舞亭セッションの話。:Carrion Crown#1-2

Pathfinder Adventure Path『Carrion Crown』キャンペーン第二回目。
今回はダンジョンかつ遭遇を多めということで事前の準備もかなり入念に行い、そのお陰か9時半入り10時開始16時終わり休憩1時間というセッション時間で6遭遇をこなすことが出来た。もっとも、低レベルでプレイヤー側にあまり選択肢が無いからというのも大きかったのだろうが。やはり、せめてあと2時間は欲しいといつも感じる(結局楽しみにしていた遭遇を1つカットしてしまったというのもあるが)。

面子は以下の通り。今回も無事全員参加でセッションを楽しめたことには心より感謝したい。
プレイヤー名前種族クラス特徴
雅士メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)人間パラディンミラクルサムライ瑪瑙ちゃん。マスターの趣味により、フィギュアも謙信ちゃん@戦国ランスとなる。恐らく今回2番目にヒャッハーした人。
ろうなむグレイ・ジェド・アンスルーン人間メイガス(黒剣)先祖伝来の武器がブラック・ブレイドに目覚めたそっち系路線まっしぐらのクマー。欲望に忠実だったり出目が低かったり三下ロールだったり燃やされたりとすっかり残念な感じに。
Makkouルーティア・R・マイヤーハーフエルフレンジャークララお嬢様付きの眼鏡ズドンメイド。気が付くと全身仕込み武器状態に。
Waizクララ・ド・ヴァンハルト人間クレリックヴァリシア出身の(悪徳)商人のお嬢様。シナリオ適性もあり、今回一番ヒャッハーした人。
ひろくんホロハーフエルフドルイド狼トーテムのドルイド。お供は狼のロレンス(仮称)。外観的には後ろの方らしい。
2xxPシェオゴラス・サシェリウム人間ウィザードシェオゴラスは某ゲームの狂気の神の名前。パーティー内最大hpを誇り、今回の主な仕事は汚物は消毒と言わんばかりの火吹きプレイ…大道芸人?
フィギュアがますますもってカオスな状況になっているが気にしないで欲しい。しかしねんどろいどぷちでも大きすぎるので、もう1サイズ下かつ汎用性の高い外見のフィギュアが欲しい。

尚、例に依り以下はPathfinder Adventure Path #43『Haunting Of Harrowstone』後半に関するネタバレを含みます。また、シナリオは一部変更を加えてお送りしております。


今回は前回の調査で間違いなく何かがあるであろうと判明したハロウストーン刑務所跡へと潜ることになり、時間の都合もあり所謂「君達は今、ダンジョンの前にいる」で開始させて貰った。そして、外壁の鉄門が手を触れようとすると音もなく開いたり、焼死者達の怨念による(幸いにして、珍しくグレイがセーヴに成功したが)で全身が燃え上がる幻覚を見る等手厚い歓迎を受ける。

1.ハロウストーン刑務所玄関
建物を侵食する大きな濁った池や脇道にある崩れかけた小屋や側面にあるバルコニーも気になったものの、玄関の脇に蔦に絡まれた白骨死体を発見し、まず警戒しつつも近付くルーティアとメノウ。

幸いにして直前で花がシュタバイと呼ばれる食肉植物であることには気が付いたものの、近寄り過ぎた為に花粉の効果を受けてルーティアが昏睡状態に陥ったが、メノウの一撃で難なく退けられる。
そしてシュタバイが片付いたことに安心して、すかさず隣で伏せる(理由は写真参考)グレイ…だが、戦闘はまだ終わっておらず、2階のバルコニー(元は公開処刑場だった)から(文字通りの意味で)飛んできた首切り鎌のアニメイテッド・オブジェクトに危うく首を切り落とされそうになったり、騒ぎに反応したラット・スウォームや池から這い出てきたアンバーニング・スケルトン(乾くと燃え始める予定だった)を相手にすることになったが、シェオゴラスがファイヤー・ブレスで鼠の群れを焼き払い、クララがエネルギー放出でスケルトンと首切り鎌(霊障扱いで正のエネルギーによるダメージを受ける)にダメージを与え、残ったスケルトンもホロが火の点く前に何とか片付けたことにより、大した損傷も無く戦闘は終了した。

また、刑務所の基礎にはびっしりと血で描かれたルーンがあったものの、残念ながらパーティー内で一番の博識であるシェオゴラスですら知らない(〈知識:地域&神秘学〉、〈言語学〉のミックスである為)ものだった為、判別することが出来なかった。


2.刑務所1階(前半)

刑務所内部に一同が入り込むと、背後で音もなくひとりでにドアが閉じ、更にはポルターガイストが出現してグレイが恐れ状態に陥る。更に、礼拝堂からは蜘蛛の群れが獲物を求めてパーティーに殺到し、霊障コールド・スポット(近付いたキャラクターにチル・タッチの効果がある冷気を投げかける霊的トラップ)も出現する。

しかし、窮地と言うには程遠く、蜘蛛(余談だがこのシナリオに於ける最後の生物敵だった)はルーティアとシェオゴラスにより蹴散らされ、床に転がるゴミのふりをしていたアニメイテッド・ストレイトジャケットによる待ち伏せでの狼に服を着せるという飼い主の押しつけじみた攻撃も残念ながら命中せず、ポルターガイストもアニメイテッド・マナクルや近くにあった刑具を投げつけたりしたが持ち直したグレイの魔法剣により倒された。

この後、事務所にあった鍵の掛かった保管棚をルーティアが開けようとするも失敗し、アダマンティン・ブランチによる鍍金で無理矢理たたき壊して中のポーション類を駄目にしたり、所長の妻であるヴェソリアンナの幽霊から現在この場所がどうなっているかの説明や、黒いローブを纏い囁きだけで話す男女の儀式遂行者、そしてロロミール教授の最期などをを聞かされ、また今迄確かにその存在を感じられていた所長の気配が消えた事で復活した5人の死刑囚、更にその遺留品が1階の奥に保管されており、使用すればそれらを打ち破る為の助けとなり、また5人の死刑囚の悪霊達を打ち破ることにより、この場所を襲っている悪霊達を押さえ込み、平和を取り戻せることが出来ると教えられる。

余談だが、〈装置無力化〉による鍵開けは通常ですら25、貴重品を保管する真っ当な鍵ならば30の難易度が必要となり、低レベルのうちはかなり困難な対象となりうるので、やはり何らかの確実性のある(具体的に言えばノック等)代替手段を用意しておくべきだろう。尤も、鍵だけであれば時間が掛かるもののTake20は可能だが。

ここで時間的に丁度良かったので気分転換や今後の相談も兼ねての昼食となる。


3.刑務所1階(後半)
火事の影響が一番大きく、棟の半分を焼失し隣の池に侵食された1階の奥へと進むと、そこには前回に遭遇したフレイミング・スカルの亜種であるベルチング・スカル(炎のげっぷにより接触で[火]ダメージを与える)や赤く灼けた焼き鏝の霊障ゴーストリィ・ブランド(霊障が完全に消えるまで残る焼き印が肌に残る)、暖炉に取り憑いた霊障のオールド・エンバー・マウ(近付く犠牲者をスコーチング・レイで灼き尽くす)に行く手を阻まれる。
スカルは兎も角、女性キャラの多いパーティーで焼き印プレイやスコーチング・レイは不味いということになり、クララがエネルギー放出でスカルとブランドを焼き払い、巨大化したメノウによる悪を討つ一撃(今回のセッションでは正のエネルギー扱いとした)で暖炉の霊障も破壊され、その原因であった暖炉の中にあった骨も水に放り込まれ、完全に消滅した。

そして、奥の保管庫より発見された銀のフルート、血塗れの手斧、カビの生えた呪文書、鍛冶ハンマー、聖印の束を入手することになる。但し、これらはいずれも呪われており、なかなかに愉快な反動があった為にハンマーと手斧は(特に前衛が全員特殊な武器を使用していることもあり)使われる機会が無く終わった。また、焼け落ちた荷物用のリフトの残骸より地下に降りられることが判明したが、これは後回しとなった。


4.刑務所2階
地階へと降りる階段は、50年前の暴動の際に所長が必死の覚悟で起動させた装置により厚い瓦礫で塞がれていた為、一行は一旦上へと向かうことになる。

2階に踏み込むと、早速フルートによる葬送曲の音色と皮の皮膜が立てる羽音で一行は歓迎され、5人の死刑囚の1人であり霊障となったイルマーシュの笛吹きとジャイアント・スタージ(という名だがアドヴァンステンプレート付き)、そして火事の犠牲者のスケルトン達との対面となった。ホールド・パースンの効果があり、聞く者の耳から血を噴出させてダメージを与える笛吹きのフルートは残念ながらホロにセーヴを防がれ、逆に犠牲も厭わずに遺品のフルートを演奏した(セーヴに失敗しても1点の【耐久力】にダメージを受ける)ホロによりスタージ達は無力化され、スケルトンは早々にクララのエネルギー放出により吹き飛ばされ、最終的にはハロウカードの効果で悪を討つ一撃を発動させたルーティアの矢と駄目押しの霊障吸い取り器が笛吹きを捕らえ、更にはカードで使用回数を復活させ、何とか踏み込んだメノウの一撃により笛吹きは消滅した。

その後、一番大きな独房に居座る偽神父の霊障をルーティアが引き当てるも、メノウのディテクト・イーヴルにより存在を察知され、聖水を自ら被るというルーティアの機転で存在を看破され、消滅させられることとなった。

因みに偽神父の霊障は、後々何らかのダメージを受けた時点でセーヴを行い、失敗すると本人はその場で昏倒し、夢の中で「棺桶の中で目を覚まし、偽神父により”ハロウストーンは解放され、君達の仲間は既にここから去って数ヶ月経った」という精神攻撃を受け続けるといった内容だった。


5.地下牢入り口
文字通りのdungeon、というネタはさておき、火災のあった1階のリフト跡より降りると、水浸しの焼け落ちた地下牢獄へと到着し、暴動と火事の犠牲者であるバーニング・スケルトンとエクトプラスミック・ヒューマンにより行く手を阻まれることになる。

そして、奥から登場した首無しのバーニング・スケルタル・チャンピオン”グルティス・ヴォロッチ”(元刑務所職員で、”刈り込み斧”の犠牲者)と当の本人である”刈り込み斧”(アドヴァンスド・レイス)、そして続いてスクリーミング・セヴァーレッドヘッドを連れたモスウォーターの略奪者まで登場したが、首無しも含むスケルトン達はクララのエネルギー放出やホロの相棒により噛み殺され、そのついででモスウォーターの略奪者も消滅する(お供のビーヘッデッド達が弱点でもあった)。
更に壁石の隙間を這い進むようにして出現した”刈り込み斧”も、唯一非実体に対してまともな近接攻撃手段を持っていたグレイにより何とか撃退させる。


6.拷問室
実は一番楽しみにしていた遭遇だったのだが、時間により省略された。本来モスウォーターの略奪者はこちらで出す予定で、更に”嘆きの乙女”というアイアン・メイデンの霊障が出現し、犠牲者は鋼鉄の処女の悪霊により串刺しにされ、6ポイントの【耐久力】ダメージを負う(但し本物宜しく、最低でも1ポイントでダメージは止まる)という代物だった。

もっとも、本当の狙いはグレイ・ウーズによる武器破壊だったが(特徴〔家宝の武器〕持ちが多い為)。

因みにここの本物のアイアン・メイデンの中に所長の死体が残されており、その口の中よりヴェソリアンナの幽霊が求めていた所長の遺留品であるバッジ(何故口の中にあったのかは、口の中に適当な金属片を入れて殴られれば理解ります)が発見された。


7.最深部
そういえば折角前回グレイがこの場所を幻視していたのをすっかり忘れていた。
暴動により破壊されていた最深部を封鎖する鉄格子の作動装置を復活させ、重い鉄柵を引き上げた先に待っていたのが、壁から染み出す血の滴により壁中に張られた羊皮紙に次々と自分の名前を書かれ、【判断力】を奪われるという恐ろしい霊障で、一同はそれを止める為に必死に壁に攻撃を加えることになる。そして最終的にクララのエネルギー放出により霊障を撃破したところで、霊障の存在によって支えられていた壁と天井が崩落し、ダメージを受けた上に全域が移動困難地形となる。

そして中央にあった池の中より登場したのが、5人の死刑囚の最期の1人であり、今まさにヴェソリアンナの幽霊を呪い殺して解放されようとしていたスプラッター・マンことヘアン・フェラミン、なんとゴースト化したレベル9ウィザードというレベル3のPC達にぶつけるにはあまりにも困難な敵だった。
もっとも、シナリオには本人は出来るだけ腐敗の接触を使わずに霊障や呪文でPC達を窮地に追い込もうとすると書かれており、また呪文も《呪文体得》による最低限しか残されていないという戦力を大幅に制限された形ではあったが(故に一応CR7という指定になっている)。

しかしながら、前ラウンドのイニシアチブで20を振り、《呪文高速化》により即行アクションで放たれたマジック・ミサイルでPC達のシールド呪文の有無を確かめ、透明化して水の中に潜みながら前ラウンドより準備していた《呪文威力強化》済みサモン・モンスターIIIで最大値を振り大量のフィーンディッシュ・ドッグを盾として召喚し、シールドで防護されていたグレイにはバーニング・ゲイスで火を放ち、更に移動困難地形を無視して飛び回り鉄格子の向こう側へと位置し、追尾するソウルの塊(丁度5本あるので)…もとい《呪文威力最大化》済みマジック・ミサイルによる集中砲火の一撃でルーティアのhpを0に追い込んだりしたものの、ラウンド終了直後にハロウ・ポイントで手番を先頭に戻したクララのエネルギー放出が危ういところで間に合い、ヘイストの巻物を使い、一同を加速させたシェオゴラスによるカードを投入してのファイヤー・ブレス2連発でフィーンディッシュ・ドッグも赤犬のステーキにされ、ホロはサモン・ネイチャーズアライで大量のドッグを呼び出してスプラッター・マンを追い詰め、メノウの悪を討つ一撃により大きくhpを削られた後、ルーティアによるアンデッドベインアロー、ゴーストタッチアロー、そして怒濤の悪霊吸い取り器3連投でついにスプラッター・マンもその存在を消し去り封印され、ここにハロウストーンの悪霊達は浄化され消滅することとなった。
流石に時間ギリギリ迄戦闘を繰り広げたこともあり、色々と急ぎ足となってしまったが、何とか予定していた遭遇を無事こなすことが出来たのは、自分の準備のお陰も勿論あるとは思うが、それ以上にプレイヤー側のルールや卓の環境そのものへの理解や努力が進んでいる証左であることは間違いないだろう。

今後暫くは予定が若干立て込んでおり、色々とやらねばならない事も多いがやはりもう少し余裕のある準備を心がけたい所である。


例会終了後は場所を移して7月に開催されるDAC愛知のミーティングを行ったが、前回のような休日出勤による参加者の減少は無いだろうから、盛況のうちに終わったと言える物になって欲しい。
こちらも僅かながら仕事を任された身として、頑張りたいと思う。

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