2012年10月8日月曜日

オンラインセッション:Dawn of the Scarlet Sunの話。

 前回幻想TRPGで遊んだ感触が中々宜しく、また土台にするにも面白いシナリオであったということと、少し遊んだ程度の人にとってもPathfinderの5~6Lvはかなり魅力的なレベル帯であり、初心者にも何とか扱える複雑さということで、DAC2012の翌日開催することになっているB-sideでのプレイを目指して様々調整を加えてみた。

参加してくれた面子は以下の通り。レギュレーションの関係もあり、何というか…多彩過ぎるキャラクター達となった。
プレイヤー名前種族クラス
2xxPティトゥリーサバクトカゲビトモンク(酔拳使い、武芸者)/ファイター(喧嘩屋)
Race Builderによるオリジナル種族のスーヴィアの地で悪名高いエリクサーの材料集めに従事する砂漠適応型リザードフォークで一族の宿敵はブラックスコーピオン。パーティー爬虫類前衛組の蜥蜴の方。元ネタはシン・メーン・アルティエンだったらしい。
makkouバルトロメオミューティションド・タートルニンジャ/ファイター(武器の達人)
Race Builderによるオリジナル種族でネズミのセンセイから修行を受けたシェリアックスの下水道出身の亀型ヒューマノイド。パーティー爬虫類前衛組の亀の方。ナギナタを振り回すパーティーの殲滅担当。カワバンガ!
Wirbelwindモヒカン人間ファイター
プレロールドの漢らしい汚物は消毒だぁ!系近接型弓ファイター。”隼の狙い”弓籠手と”羽根の歩み”の靴で常時高い機動力と火力を保持する。
georgeレムゴブリンガンスリンガー(マスケット使い)/ファイター
〈変装〉-2で自分はハーフリングと主張し続けるゴブリンのマスケット使い。何かにつけて酷い扱いをされるもゴブリン故に仕方無し。
kasugakyouziツォルンイフリットソーサラー(精霊:火)
師匠からの教えと称して、何かにつけて「燃やしたい」とか「核融合の力だー!」と呟いたり叫んだりするヤンデレ系火焔使い。干物よりナマモノがいいらしい。
clearネフリナサンサーランウィッチ
転生を繰り返す人外ロ…もとい齢150の妙齢の女性で元マグニマールの大図書館の司書。ロリババア枠なので胸が無い方の動かない大図書館らしい。
尚、以下はDAC B-sideで開催予定のPathfinder Module:Dawn of the Scarlet Sunに関するネタバレを含みます。また、シナリオは各所大幅に改変されています。

 因みに今回のセッションは他にDAC2012向けの現行版どどんとふの動作負荷テストと、テキスト版ハロウ・カードを導入したオンラインセッションのテストも兼ねていました…参加して下さった皆にはこの場を借りて重ねて感謝を。
しかし時期ネタなのかやたらニンジャスレイヤーネタが飛び交っていた…ゴウランガ!
・マグニマールの夕暮れと橋の下の闇
この絵の印象が強烈であり、異邦人の一行ということで夕暮れ時のマグニマールの光景から開始となった。
”ティーフリングの船長が操る海燕の名を冠する商船もとい海賊船”というネタ(d16氏ごめんなさい)には誰も反応してくれなかったのが残念だったが、シェリアックス海軍のドルヴァリア提督(スルーン家の末娘)には何故か皆反応していた…やはり顔か。
一行のユニーク過ぎる顔ぶれに加えて、〈変装〉をあっという間に見破られた(衛兵は〈知覚〉出目10出来るのでそもそも)ゴブリンが居るということで興味を惹くこととなり、表通りを歩くには些か剣呑だった為に夕暮れ時に橋の下を歩く羽目になった。しかし街の夜盗達に「アレを倒してしまっても構わんのだろう?」と判断され奇襲を受ける…要はチュートリアル戦闘である。
戦闘はティトゥリーの酔拳による強烈な一撃から始まり、増援の人狩り(レンジャー)が出るもそもそも人型生物がいないという驚異的な状況に実力を発揮出来ず、最後には蹴散らされて終了となった。しかし、被害者にも関わらずあまりに怪しい一行の外見(比較的Human-likeでありこの街出身であるネフリナは問題無いと判断されていたが)に当惑したマグニマール市警のカサディ嬢(この外見でも女性である)により同行を言い渡される。

しかし、一行がパスファインダー協会の者であることが所持していた親書やその受取人であるマグニマールのロッジ管理者シェイラ=ヘイドマーチの証言より知れると態度は一変、ヴァリシアの危機を3度に渡り救った(初期Adventure Path3部作のこと)謎多き伝説のパスファインダー達はこの地では高潔な英雄志願者の集団として思われており、カサディから尊敬の眼差しと都合の悪い事は見なかった事にする寛容さを向けられ、シェイラより人の噂は十人の意志より恐ろしく、組織の運営は冒険者の頃には思いもしなかったような様々な苦労が伴うと愚痴を聞かされる。
実はこの辺りはかなり個人的な見解とオリジナル要素を含む流れになっているが、色々あって今こんな感じなんじゃないかとは思う。
 
 
・殺人事件と”紅の息子”
そして、現在街ではサーレンレイの信徒を狙った連続殺人事件が起こっており、その対処を手伝ってくれないかと頼まれる事となる。依頼を受け、夜更け錬金術師の経営する酒場ですれ違い様に罵声を浴びせてきた泥酔した老ドワーフを気に掛けたりしつつも、調査が開始される。
死体はいずれも心臓を抜き取られ、ネフリナの高い〈知識:宗教〉でこれがデーモン信者による儀式なのではないかと推測が立てられ、またサーレンレイ信徒による朝の礼拝”日の歩み(dawnwalk)”の無防備な時間が狙われていることが理解ると、この地に神殿を持たないサーレンレイ信徒による礼拝を1日だけを条件として控えて貰うように交渉し、その間にバルトロメオを変装させ、敵をおびき出す作戦が立てられた。
 
 そして飛来した真紅の巨大なガーゴイル”紅の息子”を討ち取るべく戦闘開始。パーティー唯一の知識人ネフリナにより相手の強さが看破され、早速”まどろみ”が飛ぶ。”紅の息子”はこれに耐えたと思われたが、ハロウカードにより運命をねじ曲げられ(”混沌にして悪”、しかも3枚も使われ最後は1差でセーヴを落とす)、バルトロメオのナギナタによるとどめの一撃で真っ二つにされ絶命した。

しかしその直後、召喚されたダイア・バットに囲まれ、更に姿を現した虚偽と殺人のデーモンロード・シャックスの僧侶ザデンディが唱えたテリブル・リモースによる絶望にレムが身をよじらせる。
だが、ダイア・バットはツォルンによりバルトロメオごと強引に燃やされ残存も満身創痍のバルトロメオにより片付けられ、ザデンディもティトゥリーによる足払いからの組みつきで取り押さえられた(周囲から「乱暴する(ry」と言われるも「鱗も尻尾もないメスに誰が欲情するか」とはティトゥリーの弁)。
何故かザデンディも可愛いと評判だった…やはり顔(ry

  ここで時刻が遅くなったこともあり1日目が終了。どどんとふの調子がえらく悪かったのと、色々と不慣れな部分が多かった為かえらく時間が掛かってしまった。
どどんとふの不調については翌日調整の結果良くなったが(もっとも、土曜夜のサーバー混雑の可能性もあり、何とも判断し難いのだが)。
そして余談だが、嬉々としてハロウ・カード”混沌にして悪”を集め出すネフリナのプレイヤー氏を見るに、何かとんでもない過ちを犯した気がしなくもなかったが、気の所為ということにしておく。
 
 
 ・廃棄されたサーレンレイ寺院
ザデンディは市警により行方不明になっていたサーレンレイの信者の1人であったことが判明し、その懐よりサーレンレイを模った装飾が施された鍵を見つけ、ここに80年前にスクザーニにより惨殺されたサーレンレイの司祭と、先程泥酔していたドワーフの名があり、重要な手掛かりとして戦闘のあった路地裏のすぐ近くで酔い潰れ寝ていた当のドワーフに聞いたところ、自分こそがその建物を造った本人であり、80年前の殺人事件以降その鍵も失われ、今迄行方が知れていなかったことを聞き出す。

この場所、廃墟と化した寺院が敵の本拠地であると踏んだ一行は、正面から踏み込んでサウンド・バーストの罠を引っ掛ける…誰1人として裏口に行こうと言わなかったのは何故だ。
廃墟の中にはスケルトン達が待ち構えており、これを蹴散らすべく一行は突撃したのだが、奥から出現したシャドウ・マスチフによる吠え声と(プレイヤー達もついでに絶叫していたが)、石像に化けていたジェムストーン・ガーゴイル(Classic Horror Revised収録のヴァリアントガーゴイル。DR/アダマンティン持ち)の奇襲を受ける。
スケルトンは早々にツォルンとモヒカンにより掃射され、此処で何故かレムがガーゴイルと奇妙な友情を結んだ殺し合いをしたり、例によってマスチフはネフリナによるまどろみからのバルトロメオによるとどめの一撃で滅殺されたりしていた。ガーゴイル1匹が逃亡したがこれはまた別の話ということで。
 
 
・汚された聖域
 シャドウ・マスチフが出てきた奥の扉より地下へと入ると、そこは血の臭いが濃厚に漂う邪教の祭壇と化した地下礼拝堂だった。最奥の扉の先には、墓より掘り起こされた司祭達の死体から作られたケルン・ワイトと、市警の格好をしたグール、そしてサーレンレイの女僧侶が檻に囚われていた。
武器を通じてのレベル・ドレインをもたらすケルン・ワイトは流石に厄介なのか、ツォルンによる連続ファイアーボールで焼き払われるも敵はこれに耐える(マスターとしてはここで「…やったか?」と言って欲しかったが)。その後、モヒカンが残ったワイトを撃ち落とし、グール達も爬虫類コンビが蹴散らし、生贄にされそうだった僧侶を救出して終了…と思われたが
 
 
 ・真なる敵
 背後よりこの儀式の遂行者と思わしきドロウ達を連れたドライダーが現れた為、その応戦に向かう前衛達。早々にネフリナのコンフュージョンで沈み、楽勝ムードとなる。しかしそこで先程助けたサーレンレイの僧侶が懐から禍々しく黒光りするアサシンズダガーを取り出して、ネフリナへと突き立てようとして…外した(1を振った)。本当は[即死]効果に耐性を持つサムサーランであるネフリナではなくて、脆弱なツォルンを狙いたかったのだが。 
そして化けの皮を脱ぎ捨てて正体を表したのはサキュバスアンティパラディン/アサシンのアヴァレクス。次いで隠れていたシーア・デーモン達に合図を送り呼び出してPC達を追い詰める。流石に6レベルでは40を超える〈変装〉や〈はったり〉を見破るのは無理だった(ハロウ・カード等で何とかならん訳でもないのだが)。
高いACとダメージ減少、そして理不尽なセーヴ値でPC達の打撃を阻み、ドミネイト・パースンでモヒカンに味方殺しの愉悦を味わってもらおうとするもプロテクション・フロム・イーヴルの効果で防がれる。
結局シーアはティトゥリーにより一掃され、アヴァレクスも弱点である接触ACを狙えるレムのマスケット連射により撃ち落とされ、マグニマールの橋の下の平和は無事守られたのだった。

 久し振りのオンラインセッションということと、サーバー設定の失敗もあり1日目はかなり時間が掛かってしまったものの、2日目は比較的軽快に楽しめたのではないかと思う…翌日仕事組にはビストゥ・カースを向けられたが。

 流石にキャンペーンをもう1卓立てられる程の余裕は厳しいが、また折を見てPathfinderオンラインセッションはやっていきたいと思うので、その際には興味がある方は是非参加して欲しい。

2 件のコメント:

  1. PFのセッションを精力的に行っておられるようで素晴らしいです(^^
    (そして、何より羨ましいですw)

    「DAC 私的2日目を遊ぶ会」の卓情報を拝見しました。
    日程の都合をつけられれば位坂さんの卓に参加申し込みをしたいと思っているのですが(なので、今回のオンセ記事はまだ拝読しておりません)、私は「Dawn of the Scarlet Sun」の翻訳をして大筋を知ってしまっております。
    そのような者でも申し込みをしてよろしいでしょうか?

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    1. いらっしゃいませ。
      Bsideについてですが、知っていても楽しめるよう遭遇の方は大幅に変更しており、概ね構わないと思いますが基本部分は実はそのままなのでそういう部分は楽しくなるように動くとか、ニヤニヤしながら他の人の動向を眺めていて下されば宜しいかと。
      という訳で歓迎します。まだ確定とは行けませんが宜しくお願いします。

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