2012年10月16日火曜日

2012年10月の幻想TRPGコンベンションの話。

DACで扱うシナリオがゲームマスターが良く罹患するアレこと「公式シナリオの続きであるオリジナルシナリオ」で、実のところその肝心なPrice of Immotality1作目であるCrypt of the Everflameを遊んでいなかったのと、「たまには低レベルシナリオでまったりとかやらんのか?」と言われたこともあった為DAC2012前に遊べる機会が今回だけということで募集をかけた。
今回参加してくれた面子は以下の通り。

プレイヤー名前種族クラス
SIMゴラスドワーフファイター
ドワーヴン・ウォーアックスで武装した伝統的ファイター。Pathfinder初心者ということで4版との差異に戸惑う場面もあったが、すぐになれた模様。
Bazzエリー・オリビエ人間パラディン
バルディッシュ使いのお嬢様パラディン。若干アレ(【知力】8)で天然気味だが優秀な前衛。
埴輪トムスエルフアルケミスト
敵が燃える様を見てニヤリと笑うちょっとアレなナントカは紙一重(【知力】20)な爆弾魔。
Waizセバスチャン人間クレリック
二重操作その1の何故か妹萌え系になった駄目クレリック。
Waizレベッカハーフエルフソーサラー(賢者)
二重操作その2のヒキコモリ眼鏡系ソーサラー、働いたら負けだ!

 尚、以下はPathfinder Module:Crypt of the Everflameに関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

若干のトラブルがあり、人数変更や開始時間が遅れてしまったことでキャラクター選択の問題があり、どうすべきかと思ったが結果としては各人それなりに楽しんでくれたようで有り難い限り。その辺りはいつもサポートで世話になっている上に今回は二重操作を担当してくれたWaiz氏に感謝したい。
本当はヒーローポイントルールの使用の予定は無かったが、卓内でそう問題無いという意見が出たのでハロウ・ポイントを使用することとなり、結果毎度ながらのパワー系セッションとなったがこの辺りもウチの恒例か。


・旅立ちの刻
 開幕の村長による(翻訳だと町長になってたが、規模だと村長の方が合っていると思う)新米冒険者達の送り出し些か芝居がかった演説と、村人達による「これはお祭りのイベントだから安心していいよ」という説得や群衆の中小声で話される打ち合わせを聞き、遠足気分で旅立つ一行。
道中、村のウィザードによる幻覚のオーク達もゴラスが見破ってノリノリで撃破、気楽なものである。


・”牙の森”の奇襲
そして夜になり野営を始めると、腹を空かせた狼に遭遇。レベッカが「食料が心許ないから餌にしよう」と言って襲い掛かると、狼の方も必死で仲間を呼んで応戦する。
更に騒ぎを聞きつけたゴブリンとゴブリンドッグ達が一向に殺到するが、所詮はゴブリンということで一蹴される。しかし、ここでゴブリン達の親玉であるドラゴンが登場する…ドラゴン?
dvamp氏のところでやっていたネタが良かったので無断借用させて貰ったがお互い様だろう…シナリオ著作権なんぞは主張していないし。

爆笑するプレイヤー達を横目に一通り「ミーは強いゴブよ~?」等と〈威圧〉するも冗談と思われ請け合わず、実力行使に出る事に…ファイアー・ブレスで20点(一番hpの高いゴラスですらhp26)を叩き出して一同絶句する(もっとも、全員セーヴを通されたが)。この辺りのガチアセン(レッド・ドラゴン血統のソーサラーLv5”ドラゴブン”)っぷりはウチの恒例行事である。
とはいえ、一応チュートリアル戦闘という扱いでの戦闘で、もしも全滅しても夢オチにする気満々だったのだが。
結果インヴィジビリティ・ポーションを取り出して逃げる気満々だったところをまさかのレベッカのロング・スピアによるクリティカルで討ち取られる。


・地下墳墓に到着~エントランス
 途中湖で墓荒らしと思わしき死体を発見したり、墳墓前のぬかるんだガケに苦戦したりするも鎧を脱いだり荷物扱いしたりすることで何とか突破し、ようやく地下墳墓へと到達。
早速入り口にあった馬の死体に不穏な雰囲気を感じ取るも、まだこの辺り迄は気楽な遠足気分が残っており、墳墓の中にいたスケルトンがゴラスに殺到し、戦闘が終了してもそういう演出だろうと思い込んでいたが、部屋の隅にあった死体を見て、何かがおかしいと感じ始める。


・鍵のプール~剣の回廊
しかし、それ以上の手掛かりはなく、扉の前にあった10フィート棒を入手して先に進むことに。プールの底にある鍵の山から正解の鍵をヒント通りディテクト・マジックで探し出し、【筋力】、【耐久力】共に高い高いゴラスが鎧を脱いで(本人曰くサービスシーン)潜って取りに行くも、危ういところで溺れそうになるがセバスチャンに手を掴まれ引き上げられる(ハロウ・カードによる援護)。
その後、鍵を開けて途中迄は革鞘の被せられ、その先ではぎらつく剣を持った村の開祖カスィーンの彫像が建ち並ぶ廊下を些かの被害を出しつつも切り抜ける。


・盾のゴーレム~保管庫
辿り着いた先にはカスィーンの姿をしたゴーレムがあり、両手に盾を構えていた。「盾を落とせばゴーレムは止まる」というヒントを聞き、ゴラスが戦いに挑むも床の罠を踏み滑り台と化した階段に後続の到着が困難となる。しかし何とかゴラスとエリーが盾を叩き落としてゴーレムを止め、先にあった保管庫から多数のマジック・アイテムを得て先に進むことになる。


・罠の迷路~生き残りの隠れ場
スイッチと落とし穴の罠の迷路を10フィート棒で床を叩きながら突破し、部屋の扉の前に立つと地下墳墓に儀式の準備の為に来ていた村人の生き残りで錯乱した状態のロルダーが外の敵を撃ち殺そうと構えていたが、これはエリーの説得により何とか落ち着きを取り戻した。ロルダーは村人達は殆どが殺されたが、唯一彼の妹がアンデッドの首領にさらわれ、未だ生きているに間違いいないから助けて欲しいと一向に懇願する。
そしてここからセバスチャンが若干おかしなことになった気がする。


・蟲の縄張り~火鉢の部屋
部屋で村人の死体を貪っていたボンバディア・ビートルをゴラスが叩き潰し、更に先の部屋に進もうとするも煙と熱の漏れる扉に寸前で気が付く。部屋の中は熱と煙で充満していたが、生前魔法のロングソードを持っていることを自慢していた村人の死体とその剣が腰にあることに気が付き、セバスチャンが偵察に行くことに。
しかし部屋に踏み込んだところでシャドウが現れ、襲い掛かってくる…これは本当にLv1対象のシナリオなのかと言いたくなるが。
出目が悪く、シャドウの攻撃を外した隙にセバスチャンがエネルギー放出を叩き込み、マジック・ウェポンを受けたエリーの刃が闇を切り裂き、部屋の炎も止められ、もう1つあった死体から鍵を手に入れる。


・幾千の矢の柱~血塗られた死者の部屋
 死体から入手した鍵で先へと進み、カスィーンと山賊の首領が戦う場面で、やたらと目立つ首から掛けられたアミュレットのメタ話をした後で(参加者のうち2人程続編シナリオを遊んでいた為)部屋に入ると、背後で扉が閉まり、中央にあった柱からブラント・アローが部屋中に発射される。一行は伏せた上に防御専念をしてこれを凌ぐ…まるで全滅したかのような風景となった。
実際にはここで先程入手したタワー・シールドを遮蔽として使用するか、部屋からすぐに外に出るのが正解だったが(それでも当たるときは当たるのだが)。
そして、ブラッド・スケルトンが待ち構える部屋へと踏み込み、早々にこれを蹴散らして階段より水音の聞こえる下の階へと踏み込む。


・休憩所~第一の地下墓地~恐怖の鏡像
地面に案内が書かれており、それぞれ南に休息室、東には開門ハンドル、西に地下墳墓があるとあったので休憩所を確認後、村人の為の墳墓に踏み込むと、打撃と死の爆発により病気を媒介するプラーグ・ゾンビに出迎えられる。
動きが遅いとはいえ狭い場所での戦いとなるも、妹救出の使命に燃えるセバスチャンがエネルギー放出でこれを灼き、残ったゾンビ達もトムスが焼き殺す。
そして先の部屋で鏡像の中に恐怖の姿を見出すも、これは全員セーヴを通された。
しかし、先に進むには別所で落とし格子を開ける必要があると理解り案内に説明のあった逆側を回る事に。


・カエルの部屋~車輪の部屋
深い水に満たされた部屋でエリーがジャイアント・フロッグの犠牲になり危うく口では言えないアレなことになりかかるも、これは未然に防がれ、またアズール・ファンガスの待ち構える部屋は踏み込まれることなく、落とし格子に繋がる車輪がある部屋に到着するが、部屋の中はスケルトン達が待ち構えていた。
これを蹴散らそうと一行は踏み込むが、実は部屋の中央部には水深20ftの深い堀があり、下にはスケルトンが待ち構えているという一度落ちるとほぼ助からない(しかも見破るには〈知覚〉DC20が必要)地形の罠があったのだが、踏み込んだセバスチャンが〈知覚〉でこれを見破り、危ういところで切り抜ける…これは本当にLv1対象のシナリオなのかと問いたくなるが。
そして見破ってしまえばどうということはなく、トムスの爆弾でスケルトン達を撃破して車輪を動かし、墳墓最深部へと進む落とし格子を開く。


・第二の地下墳墓~守護者の像
天井に崩壊により出来た裂け目には、びっしりと蝙蝠が住み着いていた。静かに進もうにも一行の装備を考えると不可能に近く、また戦おうにもスウォームは武器攻撃が無効化される為、トムスが単独部屋へと入り、爆弾により蹴散らす。
そしてアンデッドによる足跡が先に続き、地下墳墓最深部の扉の前には真鍮製の彫像が控えており、更にその前には橋が掛かっていた。
調べに出たゴラスが橋の真ん中迄進んだところで像の足から車が出て走り出し、ゴラスに突き飛ばしを仕掛ける。しかし犠牲者がドワーフのゴラスであったことが幸いし、橋から落とされずに押し戻されるに留まる(10差で落とされるところで、9差だった)。因みに橋から落とされた場合は落下して4d6のダメージを受けることになっていた…これは本当にLv1対象のシナリオ(ry


・カスィーンの墳墓
広い玄室はアンデッド達の動く音で騒がしく、その中央には乾いた陰気な笑い声を響かせる、かつて村を襲撃した傭兵を率いた男アサールの成れの果てが待ち構えており、その横にはロルダーの妹ディミラがぼろぼろの姿で気を失っており、逸るセバスチャンが駆け出し、コンセクレイトの呪文を展開する…この辺りは流石に普段色々しているプレイヤーだけある。
その後エリーが”悪を討つ一撃”を発動させアサール(ジュジュ・ゾンビのファイターに変更)へと迫るもこれを外してしまう。左右から矢を射掛けるスケルトン達はレベッカのグリース2連発で悉くが転ばされ、更に運良く立っていたそれぞれ1匹に対してフォクセス・カニングのポーションを飲んでハイになったトムスの爆弾でまとめて爆破された。
ファストゾンビが迫るもゴラスにより止められ撃破される…やっぱりダメージ減少の無い敵は駄目か。
しかし、倒れていた仮面の死体が起き上がりグールと化してセバスチャンに襲い掛かり、またアサールも尋常ではない強靱さを誇り、エリーの数回の打撃にも耐えて近寄ってきたレベッカを切り伏せようとして…1を振る。しかし毎度ながら絶妙なタイミングである。
そして最後にはターゲッテッド・ボム・アドミクスチャで威力を集中させたトムスの爆弾によってアサールは悪の怪物よろしく爆死させられた。
そして勝利に喜ぶ一行の前にカスィーンの幽霊が出現して語りかけ、物語はMasks of the Living God、City of Golden Deathと続いて行くことになるのである。


 取り敢えずこれで無事the Price of Immortality3部作のGMを終えられたが、幾つかルールミス等があったことには反省。特にトムスについてはもうちょっと他の錬金術アイテムを使わせられるように解説すべきだったか。
あと恐らく、今年の幻想TRPGコンベンションは今回で最後になると思われる(12月はちょっと自分事関連に充てたいので…とはいえ時間を与えた結果何も出来なかったのが2ヶ月程前の状況だったが)ので、良いお年を、と言っておくべきだったかも知れない。

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