2013年5月5日日曜日

2013年04月の竜舞亭セッションの話。:Moonscar第1回


 色々あって次回のキャンペーン開始迄若干時間の余裕が欲しく、また折角丁度良いレベルでキャンペーンが終了した為、Pathfinder Module"Moonscar"を遊ぶこととなった。ところで邦題は「月は地獄だ」としたいところだが、MoonscarはAbyssの支配環境である為、「月の奈落」ぐらいが妥当か…ムーンセル?(実際には「月の瑕疵」だろうが)。

 残念ながら1人欠席となってしまった為に戦力不足も危ぶまれたが結果として後述。そんな今回の面子は以下の通り。

プレイヤー名前種族クラス
雅士メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)人間パラディン/ファイター(武器の達人)
前キャンペーンより唯一の続投となったミラクルサムライ瑪瑙ちゃん。仇敵のデーモンが相手ということで筋力トレーニング本を片手に暴れ回る気満々。
Waizプリセラハーフエルフローグ(活劇剣士)/ファイター(武器の達人)
最早なつかしい盗賊会議キャンペーンからの参加となったバルディッシュ使い、但しCV植田佳奈の大阪弁風味。狸系ということで相変わらず冴え渡る〈はったり〉でデーモンも騙す気満々。
2xxPハルカアンドロイドメイガス(ミュルミドンの王・言霊)/ファイター/ソーサラー(混血-賢者・変幻)/モンク(禅弓)
リボンの方ではなくCV栗林みな実なHelloでワールドな方。アンドロイドはInner Sea Bestiary掲載の新種族で要はロボ子。コンダクティヴロングボウを手にクリティカルを連発し暴れ回った。
Makkouユナハ妖狐(ARGオリジナル)オラクル(二重呪い/生命)/パスファインダーサヴァント
多分FateでCV斉藤千和なアレ(フィギュアは琥珀さんだが)。月の環境とアビスの環境に最初げんなりしていたが直後とある事実が判明し暴虐の限りを尽くす。
ろうなむルカダークフォーク(ARGオリジナル)ウィザード/ハロワー
古代アズラント人の末裔を名乗る怪しげな占い師、イメージはモーレツで宇宙海賊でCV水原薫なアレ。その日の性格(もはや人格だが)をハロウカードで決定していたので大変なことに。折角のハロワーなのに大抵威力を最大化していたので肝心なハロウカードを引かなかった。
ひろくんホロハーフエルフドルイド(狼)/モンク
残念ながら今回も欠席でキャラクターも間に合わなかった為、さらわれるヒロイン扱いに。
Carrion Crown終了後に丁度良いレベル16のシナリオということでMoonscarを選んだが、後述の理由によりこのタイミングで遊ぶのが丁度良いシナリオであることが翻訳中に判明した。
因みに今回も前日に12時間出勤翌日にセッションだったが、意外と準備に手間が掛からないシナリオである為、準備にはさほど時間が掛からなかった。
因みに今回キャラクターの性別が全員女性であるという近年のアニメみたいな様相を呈していた…『ワンダバスタイル』じゃねぇかという話もあったが(ミッション失敗したらゼノグラシア扱いらしい)。 

 尚、以下はPathfinder Module『Moonscar』に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

0.導入
 因みに余談だが敵も”She”が多かったりする。

『月のジャングルに棲まう無慈悲な女王の千年に渡る計画が今こそ実行に移される!
かつてアズラント人が行った月のテラフォーミングの失敗により生まれた昼の面にある奈落のジャングル”ムーンスカー”。
支配者の女王が1万と2千年に渡り立ててきた計画はとある出来事により急加速することとなった。君達の冒険の舞台はゴラリオンの地表を離れ月へと向かい、何重にも重ね張り巡らされた罠をくぐり抜け、今まさに実行されんとしている破滅的な計画を阻止しなければならない。』

 各地で高位の要人がさらわれるという事件が多発し、その中にはウースタラヴのロロミール教授(こちらのキャンペーンの最後で蘇生した)、ウエストクラウンのアイリーン=ゴーンタサヴォスや他にも様々な君達が見知った者の姿も含まれていた。そして、それぞれの行方を捜す一行を招集する為パスファインダー協会の最高幹部である”十人が一人”より手紙が届く。
 スターストーン聖堂が見える場所に建つ高級旅館”踊る槍兵”亭の最高級の一室にて待っていた彼から「攫われた者達は月にいる」と、またさらわれた者達が最近地震のあったニアマサスのグロウイング・スカルド山脈の周辺の街で謎の美女を伴い見かけられ、その後行方不明になったという情報も聞く。


1.月への階段
 月は他次元界扱いである為に通常のテレポート呪文では到達することが出来ず(ISWGにInterplanetary Teleportという9レベル呪文があるが)、月の住人達が出入りするポータルの場所を知った一行は、山脈にある活火山の火口へと向かう。その途中どう見ても超大型の生物に乗った人型生物が目的地の方面へと向かうのを発見するも、最も高かったプリセラですら〈知覚〉の出目が悪く(DC45で44、1足りない)正体を見定められなかったが、敵の方からは発見されておりポータルの先で待ち構えられることに。
 そしてポータルをぐぐった先は冷たい真空の月面で、かつシャンタクに騎乗したサキュバス・レンジャー”不寝の姉妹(Sisters of Vigilance)”の待ち伏せを受ける。本来の遭遇ではいきなりジャングル内部だったのだが、折角の月面なので真空環境での戦闘としてみた。勿論一行もその程度は予想済みだったようでルカによるプレイナー・アダプテイションを受けてポータルに突入、若干の被害を受けるがハルカの狂った火力の前に撃墜される。


2.The Moonscar
そして一行は毒の蔓草が生い茂るジャングルへと到着する。因みに月の環境だが

・月面は他次元界として扱われ、従って通常の瞬間移動呪文によって到達することは不可能。通常の移動手段では到着に2年の月日が掛かる。そして宇宙空間は冷たい真空で満たされている。

・日中は極端な高気温環境、夜は極端な低気温環境となるが、これは2週間を1サイクル(=月の1日)として繰り返される。
但し、ゴラリオンに強く結びつけられている君達は1日を24時間として認識することが出来る(つまり、1日毎能力は24時間で再使用可能となる)。

・重力がゴラリオンの1/6と低く、〈軽業〉判定による跳躍は6倍の高さ/距離を飛ぶことが出来る。また、発射武器の射程も6倍になる。

・但し、低重力での移動は独特で困難である為に移動速度に変化は無い。

 こういった感じで実は高レベルではさほど脅威ではない上に遠隔武器使い(特にガンスリンガー、今回は居ないが)にとっては天国。しかしこれに加えてムーンスカー内部では奈落の環境が追加される。すなわち

・強力な混沌にして悪属性:
悪でないか、または混沌ではないクリーチャーは全ての【知力】、【判断力】、【魅力】の判定に-2の状況ボーナスを受ける。このペナルティは累積し、混沌でも悪でもないクリーチャーのペナルティは-4となる。

・強化された魔法:
 (混沌)または(悪)の補足説明を持つ呪文と擬似呪文能力はその術者レベルが2高いものとして扱い、更に支配者の影響により(魅了)と(強制)呪文へのセーヴ難易度は+2される。これらは《呪文熟練》のように他の要素と累積される。

・異次元よりの来訪者の現住地:
 ムーンスカーは多くの来訪者(他次元界)にとって故郷であり、彼らを奈落へと送り返す呪文に対してのセーヴに
+4のボーナスを得る。

・魔法への妨害:
 (善)または(秩序)の補足説明を持つ呪文を使用する場合、DC20+呪文レベルの精神集中判定を行わなければならず、失敗すると呪文は失われる。成功した場合は通常通り呪文は機能する。

 という具合で、悪は兎も角一行は基本的に中立が揃っている為に全員ペナルティを受け、特に〈知覚〉と〈はったり〉への制限に苦しんでいた。因みに呪文については後述。
 今にも再生しつつある切り開かれたジャングルの道を進むと、先から首輪の付いたクロウリングハンドに襲われ、更にこの毒蔓の林を切り開いている飼い主のヨツントロル”先駆者”に襲われる。出目が低く敵の詳細は理解らなかったものの、再生するトロルということでやけに好調なハルカがクリティカルを出して呪文矢の酸で灼き、クロウリングハンドもルカによる最大化チェインライトニング、ユナハのホーリィスマイト、プリセラの追撃で一掃。
しかし毒蔦に潜んでいたヴァイパー・ヴァインが背後より迫りハルカを含めた後衛が捕まり触手プレイの様相を呈すも、これは毒の蔦を物ともせずに突き進んだ瑪瑙により一掃された。


3.黒檀の湖
 更に先へと進むと、真っ黒な水を湛えた湖の淵に出る。一行(特にプリセラ)から「サービスシーン?」と聞かれたが、やりたいならと返答し、〈知覚〉で発見されたハーフフィーンド・フェロフェモスを盤面に載せる。
余談だが、Pawn Bestiary Box版のフェロフェモスは一歩間違うとグロ画像だろうこれは。
そして更に茂みの上を走る(歩行よりも登攀速度の方が早い)バレガラも襲い掛かってくるが、フェロフェモスはルカのキモノ(UE屈指の3大壊れアイテムの1つ。他2つは呪文修正特技杖とパラディン腕輪)によるメイズで封じ込められ、バレガラは次元界特性で凶悪化したユナハのグレーター・フォービド・アクションで攻撃を禁止され無力化した上、1匹はハルカに(クリティカルで)射殺された為にテレポートで逃亡。
盗賊会議もだが、屍肉の冠は特にアンデッドばかりで基本的に心術系が役立たずだった為にあまり注目されなかったが、存外えげつない呪文も多く(プレイヤー相手には基本的にPFEで防がれるという問題もあるし)どうも今後この特性は敵にとって脅威になるだけという気もする。


4.入り口
 そしてデーモンの名が記された碑文の建つ広場と、目的地と思わしき建物の入り口へと到着したが、プリセラが何者かに見られている感覚を覚えたところでヴロックによる襲撃を受ける。
更に周囲の穴から這い出してきたムーン・ビーストも戦闘に加わるが即座に蹴散らされる。そして一掃されかかったところでシェムハジアン”グザルナラス(Gzarnarath)”が出現し襲い掛かるも、流石にこのレベルでは強敵ではあるが脅威とは言えず、瑪瑙による正義のオーラを受けたプリセラによる悪魔を騙す一撃(〈はったり〉からの急所攻撃)とハルカの矢、そして瑪瑙の悪を討つ一撃により滅ぼされ終わった。

 人数と出目の良さがあったからか、前哨戦とはいえ普段よりも1時間程早めに終わってしまったが後の予定があった為に丁度良いといえば丁度良いか(予定として先に進めるのが難しいタイミングだというのもあるが)。




2 件のコメント:

  1. このシナリオDAC愛知の応募の候補にしたんですけど高レベル過ぎると完全に初心者お断りになると思ってやめたんですよねえ。
    それにしてもこのシナリオのタイトル見て自分以外にも”月は地獄だ”っていう邦題が思い浮かぶ人がいるとは思いませんでした。ちなみに私が思い浮かべたのは4体合体の某ロボットアニメですが・・・

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  2. ジョン・W・キャンベルですね>月は地獄だ
    古典SFのタイトルはセンスが良いのが多いんでアニメ系への流用もよく見ます。

    現在ページ作成中ですが、全体のレベル分布はまずまずじゃないかと。
    あとはプレイヤーの集まり次第ですが。

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