2013年01月の竜舞亭セッションの話。：Carrion Crown＃6-2

　竜舞亭今年初のセッションとなる今回だが、ほぼ２ヶ月ぶりとなる上に前回からの継続ということで、すっかり色々忘れているのではないかという心配もあったが、結果としてそんな事も無かった様子で一安心。
最終回が近いこともあり（実はこの後に17レベルのアレをやる予定だが）全員揃って遊べたのは重畳の極みである。
今回の面子は以下の通り。

プレイヤー	名前	種族	クラス
雅士	メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)	人間	パラディン／ファイター（武器の達人）
非実体の多さに焦れるミラクルサムライ瑪瑙ちゃん。二進数ダイスの使い手となりつつある。
ろうなむ	グレイ＝ジェド＝アンスルーン	人間	メイガス(黒剣/剣聖)
クリティカルが出ない事に嘆き、弱点である燃費の悪さに悩まされる言霊使いのメイガス。
Makkou	ルーティア＝Ｒ＝マイヤー	ハーフエルフ	レンジャー(都市)/ファイター(武器の達人)
クララお嬢様お付きのゴルゴメイド、危うくまた発狂で誤射しかける。
Waiz	クララ＝ド＝ヴァンハルト	人間	クレリック/パスファインダー・サーヴァント
〈はったり〉を見破る事にかけてはお手のもののパスファインダー協会の狗となったヴァリシア版ココ＝ヘクマティアル。
ひろくん	ホロ	ハーフエルフ	ドルイド(狼)／モンク
すっかり壁役となった狼使いのドルイド。飛んでない奴と実体のある奴は大体転ばしていた。
2xxP	シェオゴラス＝サシェリウム	爬虫人	ウィザード(力術-混合/巻物使い)/サイファーメイジ
変わらずパーティー１のｈｐを誇るトカゲ面の秘術使い。ヴァリシア版ワイリ疑惑。

尚、以下はPathfinder Adventure Path #48『Shadows Of Gallowspire』中盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

１．レン聖堂要塞表層

前回、レン聖堂の正門迄を制圧した一行は扉を開けて内部へと突入。かつてファラズマの大聖堂であった建物は今では”囁きの道”とアンデッドの神ウルガソーアに捧げられ汚されており、あらゆる柱と梁が骨で装飾されていた。そして中央には正餐の食卓に並ぶ巨大なのにやたら素早い肥満グール達が食事の真っ最中であり、更には部屋の真ん中には新鮮な死体を引きずった後が残っていた。
どう考えても見えない場所に敵が居るのは明らかだが、宴の主催であるメラダイモンからホリッドウィルティングによる歓迎を受けた為、埒を開ける為に瑪瑙が突撃して”悪を討つ一撃”にて葬り去る。

しかし、突出しすぎると死ぬの原則通り物陰に潜んでいた生身のモンク”レン修道院の徒弟”達による《蹴り飛ばし》で逆側の壁へと追い詰められる。そしてその先に待っていたのはグール・ストーンと呼ばれる生命力を吸収する光線を毎ラウンド放つ石だが、残念ながら出目が悪く命中はしなかった。
だが、今度は霊障”大帝の囁き”（場所毎で違う効果を持ち、消滅条件が「大帝の復活」というひどい代物）により投げられそうになったり、更にはキャリオンクラウンの儀式により閑職に追いやられたかつての幹部である屍狼ルシマールの奇襲を受ける等世界最大の死霊術カルトの本拠地に相応しい盛大な出迎えとなった。

また、カリファスから来た女吸血鬼”ナスティーシャ＝パヴァラニス”（”囁きの道”にＰＣ達一行の情報を売りに来た…やっとか）の妨害も受けたがこれら全てを蹴散らし、グール・ストーンに危うく殺されそうになっていたガルダナ伯の従者を助け、伯爵は地下に連れて行かれたことを知る。
更に、ナスティーシャと囁きの道の面々が交渉を行っていた部屋で通風口を発見し、そこからガルダナ伯の声が聞こえて来たのだが、クララがこれを偽物であることを看破し、更にシェオゴラスがアーケン・アイによって偵察した結果、牢獄とジュジュゾンビのクレリック達がリッチを再生させている現場に遭遇した為、奇襲しようという話になる。

　ここでいつもの店にて若干遅い昼食となる。食事が来る迄の間はこのキャンペーン終了後の話(The Moonscarを遊んだ後、Jade Regentを開始する予定)や３月に行われる幻想TRPG宿泊コンベンションの打ち合わせとかをしていた。


２．再生の間と牢獄

そして、シェオゴラスから説明を聞いたクララによるバーズ・エスケイプにて奇襲を仕掛けることに。部屋の中には先程見た光景の他にウルガソーアを模した石像とかつての仇敵達の死体に加えて、何故かグレイの死体が鉤に吊されて飾られていた。
奇襲を行ったことで先手を取り、再生作業中のクレリック１体と蘇った直後のリッチ”ベレズナー”を葬り、更に牢獄に繋がる通路をシェオゴラスが壁で塞いだが、石像の一部がストーン・ゴーレムとして動き出し、更に死体達もリヴェナントとして襲い掛かってくる。隣の部屋にも負のエネルギーで満たされた霊体吸収器を持ったモンク達が控えていたのだが、これらは負のエネルギーの影響で恍惚状態にあった為に反応出来ず。

しかし、体勢を立て直したクレリックがアニメイト・デッドによってゾンビ10体を創り出して足止めを行い（因みに本来は奇襲が無ければ40体のゾンビが出てくる）、更に隣の部屋から錬金術師のリッチ”ナルツァザール”が負のエネルギーで満たされた錬金術ゴーレムを伴い増援として登場する。
しかしクララがサンバーストを撃ち込んでモンクを無力化、これで大きなダメージを受けたリッチもホロにより噛み砕かれる。

しかしここで再び霊障：大帝の囁きが出現し、部屋の奥にあった薄汚れた覆い布が外され、その中からミラー・オヴ・ライフトラッピングが出現する。これも効果を発揮出来ず、更に続いてクララをテレキネシスで掴み鏡の方へと押しやろうとしたところ、これは瑪瑙によるパラディン・サクリファイスで阻まれる。
　戦闘終了後、部屋の中を探ったところリッチの経箱３つ（ナルツァザール、ベレズナー、他にここにいない伝説のバードLocardier Eliot）があり、これら全てが破壊された（因みにシナリオにはパーティーによっては交渉の材料に使えると書かれていたが）。


３．死体置き場

頭蓋骨の並ぶ回廊を抜けた先には山と積まれた死体が道の両脇に聳え立っており、更にその前には真っ黒な柱が立ち並ぶ部屋に影のない死体が幾つも倒れていた。そして部屋の様子を調べようと踏み込んだ途端、横の小部屋のドアが開き中からボダックが襲い掛かるもホロとその相棒に阻まれて先に進めぬままシェオゴラスによる冷気の爆撃で葬られたが、死体の失われた影はグレーター・シャドウとして襲い掛かり、クララを【筋力】１に追い込む。
更には骨の間より死霊術師のゴーストが沸き上がり、またマインド・ブランクにより感知されないように姿を消していた屍狼”ルシマール”の奇襲を受ける。
ここで失敗だったのは、飛ばされた遭遇の時にグレーター・インヴィジビリティを使ってしまっていた為、呪文を使った時点で姿を現してしまったことと、素直にメイズを瑪瑙に叩き込んでおくべきだったこと。結局直後に瑪瑙の反撃でクリティカルが出た為、真っ二つにされる。

しかし、死体の山に潜んでいたクリフォト・オグナガーを真っ先に見つけたルーティアが混乱状態に陥り、次いで毎度お馴染み霊障：大帝の囁きによりグレイも混乱状態となる。しかし何故かグレイは通常の行動を取り続け、皆から「普段が狂っているから混乱しても問題が無い（丁度夜にＡチームがやっていたが）」と言われる始末。
オグナガーは瑪瑙を爪で引き裂こうとするも、逆に瑪瑙からクリティカルも込みで全力攻撃による手痛い反撃を喰らう。しかしこれに耐えたところでグレイの言霊ボロウ・フューチャーによる追加の全力攻撃を得てこれには流石に耐えられず沈められる（因みに合計約500ダメージ。基本的に所謂ボス敵はｈｐを倍にして対応している）。

　そして程よい時間となった為にここで今回は終了となった。矢張り高レベル戦闘は相応の重さが生じるので竜舞亭の環境では３回程度が限度か（足りないより多い方が良い、の理論で次の遭遇も作ってあるが）。
一応予定ではCarrion Crown Adventure Pathも残り２回、それぞれ愉快なヒドイ遭遇が待っているので今から楽しみである。