2015年11月23日月曜日

2015年11月の竜舞亭第一例会の話。:Pathfinder Module - Daughters of Fury Chapter 3(前半)

竜舞亭Pathfinder第1卓ミニキャンペーンの第3回。前回、オーク”地獄の激怒”族とデヴィル達の脅迫に対抗する為に数名の捕虜達を残したままアーウィル・ステッドの城門は閉じられてしまったところからの続きとなる。

今回の面子は以下の通り、マスターとしては5名でのセッションは展開も早くさほどに悪くない感じだが、いかんせんプレイヤー側の余裕の余地が少ないのが何とも難しいところである。
プレイヤー名前種族クラス
ラインヴェノムハーフ・オークブラッド・レイジャー
額に鬼のような角の傷痕を持つハーフ・オークの傭兵。パーティー随一の破壊力を誇る。
Clareハルオイフリットスワッシュバックラー
短気な決闘剣士。微妙な火力不足に伸び悩むがブラッド・レイジャーがおかしいだけである。
ちーアルタ人間モンク(Unchained)
三節昆を操る武僧。跳び蹴りのおかしな挙動で高い殲滅能力を誇る。
えいちろむルーサー=ナッチェス人間クレリック
ゴルム信徒のクレリック。今回は回復が休み気味。
2xxPガク=シャラットフォークアーケイニスト
召喚術に長けたラットフォークの秘術使い。5レベルになった秘術使いの火力を存分に発揮する。
尚、以下はPathfinder Module - Daughters of Fury Chapter 3: Sacrifice前半に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。



0.閉ざされた城門
前回の終盤でアーウィル・ステッドの城門が閉ざされてしまったことで、敵に捕らわれたままの斥候達を見殺しにせざるを得ない状況に追い込まれてしまった警備隊長テリーンだったが、投げ込まれた斥候の死体の懐に奇妙な書物があることを発見する。それはサボテンの皮を革紐で綴じたもので、他ならぬイールカの手記であり、そこには彼女による他の姉妹達や母親に対する評価、出来事といったものがオーク語で書かれており、ジャガンとオガッシュの死についての考察もあった。
また、コールラムとグレーシェという名のケルセッフのハーフオークの子供についてもその居場所と酷い侮辱が書いてあり、彼らが捕らえた斥候兵を虐める様について「意気地無し共の弱い者いじめ」と評価していた。

彼はそこで幼い頃に使っていたアーウィルの屋敷地下から町の外側へと続く坑道の存在を思い出した。その坑道はアーウィル家がかつて最初にこの町を興した時に採掘を行っていたもので、大規模な落盤事故が起こるまでは町の発展を大いに助けてくれていた。そしてテリーンは若い頃、玉石で塞がれた坑道の入口に潜り込み、勇敢にも坑道を踏破し、屋敷の地下室から坑道へと抜け出したワートとの秘密の逢瀬に使用していた(英文には"his(Wateの) lover"とある…翻訳を数度見返したが、事実だった。Paizoでは毎度のことだが。)。

 そしてテリーンは一行にかつてワートから貰った地下室の鍵を一行に預け、捕虜となった斥候の救出を依頼したのだった。


1.”来訪者の娘”ヤヴォーガ
かつて子供達が遊んでいたと思わしき痕跡の残る”アーウィルの遺産”の地下倉庫にあった隠し扉から一行が放棄され崩壊しかけた坑道へ出ると、すぐさま奥からオーク達の大きな話し声が聞こえてきた。
坑道の先には、ダイア・ウルフを連れた”地獄の激怒”族のオーク達と奇妙な生物を連れた小柄なティーフリングの娘がおり、隊長と思わしき娘の指示にも従わずオーク達は大声で洞窟の探索を続けていた。一行は天井がところどころ脆く、ちょっとした振動でも崩落を起こしかねないことを既に確認していた一行は奇襲を仕掛ける。
隊長である”来訪者の娘”ヤヴォーガ(Yvogga,the Outsider Daughter)がガクのグリッターダストで盲目になっている間にオーク達はルーサーのサウンド・バーストによる崩落の瓦礫で生き埋めとなり、瓦礫を易々と飛び越えるアルタの連打とハルオによるレイピアのクリティカル・ヒットが次々と敵を葬り、ヴェノムが手加減でヤヴォーガを気絶させて戦闘は終了した。

 イールカの手記に一族からも虐げられ、人間達に同情的であったと記述されており、また先程の様子からもオーク達に対する強い反抗心を持っているのではないかと考えたことからヤヴォーガを起こして交渉を持ちかけると、人間の暮らしに強い憧れを抱いていたヤヴォーガは自身をアーウィル・ステッドの捕虜として扱わせることにあっさりと応じて一行にコールラムとグレーシェ達の隠れ家の正確な位置を教えてくれた。清々したという表情でオーク達の死体を眺めるヤヴォーガの様子に唖然とする一行だったが、残された時間があまり無い為、彼女の身柄をテリーンに預け、坑道から再び荒野へと抜け出した(盾として同行させる、という意見も出たがNPCを2人以上連れるのは進行的にもあまり宜しくないので却下させて貰った)。

 そして身包みを剥がされ残されたオーク達の死骸は、坑道に棲まうケイブ・フィッシャーとグレイ・ウーズにとって久方振りのご馳走となった。


2.反逆者達の野営地

アーウィル・ステッドより程近い山の中腹に作られた野営地では、”地獄の激怒”族の現在の長であるケルセッフの支配に不満を持つハーフ・オークの兄弟コールラムとグレーシェ(Korlum and Grache)が反乱を計画していた。同様に彼らはアーウィル・ステッドへの襲撃計画をも続行しており、洞窟の入口を木の檻で塞いだ即席の檻の中に町の斥候達を閉じ込めていた。更に、彼らにはケルセッフが遣わした監視役のビアデッド・デヴィル”ネトックライ(Netokkurai)”が付き添っていた。

多数のオーク達が居ることに気圧された一行だったが、大半は他部族の奴隷戦士であり、またヤヴォーガから奪い取った戦利品の中にネックレス・オヴ・ファイアーボールがあったこととネトックライが1人の捕虜を奥に連れて行ったことから時間が無いと判断し、捕虜の奪還作戦が開始された。
ネックレスを投げて雑魚達を一掃しようとするが、ダメージが低かった上にオークの凶暴性もありなかなか思うように敵を片付けられなかったが、突撃したヴェノムが武器を振るい次々とオークを葬る。ヴェガジが文字通り矢継ぎ早に放ったアローが敵を射貫き敵を倒すが、東側にあった(デキャンタ・オヴ・エンドレス・ウォーターによって作られた)水辺からはレッサー・ホスト・デヴィル達が出現し、一行へと殺到する。
ガクが転移を使用して檻の中へと入り込み、挑発しながらネトックライを引き付け、南側から回り込もうとするオーク達をアルタが何故か肝心なところで1を振るも蹴散らし、作戦会議に熱が入り参戦の遅れたハーフ・オークの兄弟達をヴェノムが打破する。
最終的にはアルタとヴェノムの猛攻の前にネトックライも倒され消滅し、一行は兄弟の作戦会議室にあった地図から”地獄の激怒”族が儀式を行う”エイセスの止まり木”なる山の位置を知り、向かうこととなった。

 というところで今回は少し早めではあったが終了。あと1遭遇だけなのだが微妙に時間が足りずに残念ながら今回で終了とは行かず、最終回は次回に持ち越しとなった。

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