2015年12月14日月曜日

2015年12月の竜舞亭第一例会の話。:Pathfinder Module - Daughters of Fury Chapter 3(後半)

竜舞亭Pathfinder第1卓ミニキャンペーン最終回。いよいよ”地獄の激怒”族の首領ケルセッフが儀式を行う”エイセスの止まり木”(Eiseth's Roost)の位置が判明し、ヴェガジを含めた一行はアーウィル・ステッドのために最後の戦いへと赴くこととなった。

 今回の面子は以下の通りで1人欠席し4名となってしまった。各々都合がありそれ自体は仕方のない事なのだが、事前にキャラクターを作成して上げておいてくれればと思わなくもなかった。
プレイヤー名前種族クラス
ラインヴェノムハーフ・オークブラッド・レイジャー
額に鬼のような角の傷痕を持つハーフ・オークの傭兵。今回は欠席。
Clareハルオイフリットスワッシュバックラー
短気な決闘剣士。スワッシュバックラーは単純バ火力のブラッド・レイジャーと違い様々あって面白いと思うのだが。
ちーアルタ人間モンク(Unchained)
三節昆を操る武僧。Unchaind Monkのおかしさを存分に示してくれた。
えいちろむルーサー=ナッチェス人間クレリック
ゴルム信徒のクレリック。前回とはうって代わり回復に忙しい。
2xxPガク=シャラットフォークアーケイニスト
召喚術に長けたラットフォークの秘術使い。アーケイニストの技巧を存分に発揮していた。
尚、以下はPathfinder Module - Daughters of Fury Chapter 3: Sacrifice後半に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。


1.平原の戦い
前回、反逆者達の野営地にて”地獄の激怒”族の族長ケルセッフ(Kelseph)の居場所を掴んだ一行は彼女の凶行を阻止すべく”エイセスの止まり木”へと向かう。しかし山頂へと続く平原には、エティンの傭兵を加えた”地獄の激怒”族の兵士達が展開しており、一行を発見して戦闘となる。副官の射撃がルーサーに突き刺さり危うい場面もあったが、最大戦力のヴェノムを欠いていたとはいえここまで数々の戦いを重ねてきた一行の敵ではなく、アルタの跳び蹴りが、ハルオのレイピアが、ガクの”害の書”で増幅されたファイアー・ボールが敵を蹴散らし、オーク兵達を物言わぬ荒野の徒花へと変えていった。


2.”仮面の”バックス
”エイセスの止まり木”の麓へと到着した一行に、山頂にある五芒星陣の中央に立つ”地獄の激怒”族の族長ケルセッフから、ヴェガジの身柄を引き渡すよう最終通告を受ける。しかし、勿論一行がこれに応じる筈もなく篝火の焚かれた階段を通り山頂へと昇ろうとする。しかし、そこには地獄の娘達最後の1人である最も年若い”仮面の”バックス(Bax, the Mask)が姿を隠し待ち構えていた。
ヘルハウンドを連れ突如出現したナイフ使いの暗殺者と篝火の中から出現するヘル・レイヴン(フィーンディッシュ・テンプレート付きジャイアント・イーグル)に少なからぬダメージを受けるが所詮はローグであり、姿が見えた時点で勝負は決したも同然でありアルタにより仮面を砕かれ、かつて母ケルセッフにより付けられた火傷の跡を晒し、その場に斃れた。

因みに余談だが、Moduleの冊子版にはポスターマップとしてアーウィル・ステッドとこのエイセスの止まり木の地図が付いてくるのだが、実は後者はきちんとした縮尺になっておらず、そのまま使う事が出来ない。前回、早めに終了したのは戦闘自体長くなり時間内に納め切れなかったからというのもあるが、会場で地図のミスに気が付いたからというのもあった。


3.”天使墜とし”のケルセッフ
そして一行が階段を昇ると、今度は聖域の守護者グレイヴン・ガーディアンが一行に向けて矢を放ち、進行を阻止しようとする。しかしこれも片方はガクのクリエイト・ピットによって無力化され、もう一方はハルオとアルタの連撃を受けて破壊された。
一行が山頂へと足を踏み入れると、ケルセッフは上空にいるエリニュス”シャイレ(Shayle)”へと助力を呼びかける。しかし、シャイレは嘲笑を浮かべたまま「我が力を分け与えるに値する者は、己の力で生き残れる者だけだ」とだけ告げて事態を静観し続けた。

 ケルセッフは全てを失いつつあることに絶叫し、それを受けたかのように五芒星の周囲に据えられた火鉢が燃え上がり、その中から地獄鴉の群れヘル・レイヴン・スウォームが次々と出現して一行の目玉を啄もうと殺到する。

二つ名の由来である黒い羽根で飾られた弓からケルセッフ(Kelseph, The Angelfall)が禍々しいエネルギーに満ちた矢を放つと、その衝撃でルーサーは足を取られその場に転倒する。しかし、ガクが”害の書”と秘術蓄積によって増幅最大化されたファイアー・ボールが火鉢の炎とケルセッフ諸共ヘル・レイヴン・スウォームを焼き払い、肉薄したハルオのレイピアが心臓に突き立てられ、ケルセッフは絶命した。


4.女悪魔シャイレ
ケルセッフが敗れたのを認めると、シャイレは緩慢な拍手と共に上空より一行の前へと降り立ち、一行がシャイレと契約するに相応しい存在であることを証明したと告げた。彼女は一行にヴェガジの存在こそが今回の騒乱を引き起こした原因であると告げ、契約には最初にケルセッフが定めた通りヴェガジの命を必要とし、そして自分と契約したならば”地獄の激怒”族が求めたベルクゼン全土の支配より更に多くの地域を支配出来る力を与えられると持ちかける。しかし、既に”地獄の激怒”族は壊滅しており、また(ハルオが怪しい動きを見せていたが)契約そのものも受け入れる気は無かった一行はこれを拒絶し、怒り狂ったシャイレは一行を皆殺しにすべくホスト・デヴィルを呼び出すと再び上空へと飛び上がった。

シャイレの怒りに呼応するかのように再び赤黒い火柱を高く上げて燃え上がる火鉢からはインプが次々と現れ、サウンド・バーストを一行に向けて放ち的確に削っていく。また、上空からはシャイレがフレイミング・アローを雨の如く放ち、アルタに矢が直撃し昏倒する。ハルオがケルセッフの弓”天使墜としの弓(Angelfall Bow)”を拾い上げて放つもシャイレには命中せず、更に倒しても火柱の中から新たなインプが出現し際どい状況となったが、ガクが火鉢を観察しそれがシャイレの存在と直結していることや魔法の水でなければ消せないことを見抜くと(その為の前回のデキャンタオヴエンドレスウォーターなのだが…理解るかそんなもん)ヴェガジが聖水入りのライニング・アローを火鉢へと打ち込み消火し、シャイレを地上へと引きずり落とした。
シャイレはすぐさま矢を続け様に火鉢へと放ち力を取り戻そうとするが、そうはさせまいと全力攻撃を行うハルオとアルタによって阻止され、最後には斃れ地に伏し、デヴィルとしては異例の物質界での滅びを迎えた。

こうして、アーウィル・ステッドを襲った”地獄の激怒”族との争乱は終わりを告げ、町へと戻った一行は盛大な歓待を受け、またヴェガジも町を救った英雄として、更にはアーウィル家の一員として町に受け入れられ、人手の減った衛兵達を手伝いながら暮らすこととなった。

 といった感じで短いながらもキャンペーンは終了。次回からはいよいよAdventure Path"Hell's Revel"が開始となる。既に東北では話が進行中なので幾らかデータを譲って貰っている為、Jade Regentの時ほど立ち上がりが厳しくないのはまあ有り難い。

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