2010年10月22日金曜日

DAC2010の話:1日目前半

仕事を終えて1時に帰宅し、そうしてすぐ寝る予定だったのだが、ふと思いついたアイデアがありExcelを弄り出して気が付くと午前3時、色々絶望的な気分になりつつも午前4時に起きて朝食を済ませて最寄り駅へ。
一応GM集合予定時刻の朝9時には絶対間に合わないことが確定していたので、事前にメールにて代表のユージ氏に連絡済みだったので(しかも実際は9時30分からだったとか)問題はなかったのだが、仕事さえ無ければ…前日に乗り込むか夜行バスでのんびりと向かいたかった。
普段グリーン車(とはいってもこだまだが)ばかり使っている所為か、普通車の座席は寝るのに厳しい。しかも3列の最奥に押し込まれ、隣のカップルが道中延々ディズニーランドトークをするという環境の横で。それでも流石に疲れていたこともあり、無理矢理睡眠を貪りつつ東京へ。プレイヤーの皆には知らせるべき話ではないので言っていなかったが、そんな有様でした。

そうして品川駅から新宿を経由して参宮橋駅へと到着、偶然目の前に居たトール氏をつかまえて場所を確認後、セッション会場へ入るが…えらく立派な椅子が印象的だった。あとなんでも会場の何やらを聞いたのだが…ヒトデナシにHuman Bane Arrowは効くのだろうか?

それは兎も角として、周辺の卓の人達や見知った顔に挨拶を済ませて卓の準備へ。結局昨日のうちに終わらなかった新ツール(と言う程でもないのだが)の調整と卓の準備を進める。そして、相変わらず苦手なマスター挨拶を終えて(実は流行のアレはあまり好みではなかったのだが、今しか出来ないネタなのでやってみた)セッション開始。

因みに面子は以下の通り(敬称略)
・ウォーケン(イソベ):H-Orc/Fighter(2Handed Warrior)
GM謹製によるプレロールドキャラクター。いつもどおりのガチかつシナリオメタアセンかつコンセプトは「鎧を着たバーバリアン」。繰り出すOverhand Chopが敵のノールを(ノール以外も)叩いて砕く。受け取ったプレイヤー氏が特徴のコンセプトを正しく理解してくれて、砂漠の傭兵らしく乾いた思考の持ち主となった。

・”白い悪魔”アムロデ(CANE):Dwarf/Fighter(Mobile Fighter)
機動戦士。タワーシールドによるAC31を誇る鉄壁。今回唯一の善属性持ちだったので(シナリオのラスボス的な意味で)マスターは一安心。ダメージではウォーケン、行動ではアーミラの影に隠れがちだったものの、アンチパラディンの攻撃をも跳ね返すパーティー的にも申し分のない戦士だった。

・"射抜く者"シド(mendo師匠):H-Elf/Ranger(Archer)
弓レンジャー。手堅い作りで活躍も期待出来たが、残念ながら都合により途中で帰ってしまった為にその辺りは叶わず…またいずれかの機会にでも。

・ロアイス=スターヴァン(れお):Human/Rogue(Spy)
スパイ、というか毒使い。敵にファイター等が多かった為にあまり毒が通らなかった(あとマスターが要らぬ頑張りをした)のと、何故か知覚をやたら落とすという不幸が重なった今回の不遇枠。

・レスター(木林):H-Elf/Bard
思わずEverQuest初期を思い出す、まさかの回復役担当。しかしながら、この手数の多いパーティーには勇気鼓舞の呪芸、は大変相性が良かった。
あと密かに2日通して敵騎士を死地へと追い込む担当だった気がする。

・アーミラ(白雨):Gnome/Summoner
空飛ぶエイドロンに乗って常に10ft上空から殴る殲滅担当、どっちかというとむしろクリーチャー枠。恐らく一番この卓のコンセプトに沿ってくれたプレイヤー氏だったので、もうちょっと色々聞いてみたかったところではあった。

シナリオに関しては参加者の方のmixiなりblogなりに書いてあるだろうし、恐らく身内でもう1回程度遊ぶ機会が有ると思われるので子細を語るのを避け、そちらを参照にして貰うとして折角なのでマスターなりのネタを幾つか。参加者の方はどの発言がどのシーンかは理解って貰えるかと。

0.シナリオコンセプト
基本は「Advanced Player's Guide他の新要素を楽しむ」だったのだが…色々ズレた気もする。あとノールの頭をモヒカンに見立てた+黒い鎧の男という北斗の拳。砂漠を選んだのはカディーラ派閥所属だからというのもあるのだが、あの時代のイスラム圏のなんとも言えない雰囲気が好きだというのもある(もうちょっと描写に懲りたかったが、脳が回らずに断念)。

1.ハイエナと荷馬車
最初のペシュ辺りで一応にアムロデを除く皆が悪い顔をした時点で厭な予感が。実は善のキャラクターが居ないと最終戦闘が寂しいモノとなってしまうのでアムロデが善だと知って意地でも当ててやろうと誓う。

2.因みにGMにツンデレ属性はありません
面倒だよアレ。それは兎も角、幼馴染みでツンデレとか何処向けのネタかとも思ったが、嫉妬に狂ったNice Boatな場面はやりたかった気もする。しかし、プレイヤー側が慣れていると、金を渡すだけであれこれ相談して買ってくれるのでマスターとしては大変楽をさせて貰いました。
因みに、この時点で彼女が獲物と善の面子を選定していたから、最終戦でアンチパラディンは迷わず突撃してきたのでした。

3.奴隷狩りとの戦闘
実はここで掲示板で言っていた「ノールに変装して情報収集」をやってくれると思ったのだがスルーされて残念だった。因みにこの辺りはロアイスの毒の不発と知覚落としが目立っていたような。


4.いいから逃げろ!
個人的にこういうちょっと変な遭遇は好きなので多用するのだが、導入でちゃんと騙されて誘導されてくれて有り難かった。
基本的にマスタリングが甘めというかギミックをあっさり言ってしまうのは良いか悪いかマスターの癖でもあるのだが、テストセッション時は教えずに危うくパーティーが半壊しかけた(マスターがつかみ判定で1を振って助かったのだが)トラウマもあったので今回はこういう判定に…ただヘイストとグリース併用とはいえ、サンドワームが一歩も動けずに終わるのは予想外だったが。本当は岩の間をすり抜けて貰い時間稼ぎ(岩がガリガリ削られる)とか、最後の直線で疾走する等色々考えていただけに残念である。

5.火事だ!
仕掛けとしては、概ねの予想通りで本当はネデリーンも腹を刺された血まみれで放置する予定だった。
そしてヒントは出したものの、ヒーローポイント込みでの一発成功(判定の成功率はヒーローポイント込みでも50%以下だった筈)は見事でした。因みに1ラウンド長引く毎に延焼カウンターが増えて被害増大、最終的に5ラウンドで疲労、10ラウンド以上で過労+呪文回復無しで最終戦という仕掛けでした。

6.オアシスの攻防

3段階の連続遭遇は、難易度調整の面でも扱いやすく多用するのだが、最初の遭遇が長引いた割に上手く回らずもう少し何とかするべきだったか…と、書いているうちに良い方法を思いつくのが不覚。
しかし、AC31に1差で当てられないのは仕方がないとして、グリースで1を振って倒れて死ぬのは無念にも程がある…アンチパラディンを出して1人も沈められないとは。

全体としては、勿論プレイヤー側の上手さもあるのだが、ヒーローポイントによるフェイルセーフが上手く働き、プレイヤー側が自ら難易度調整をしてくれた部分もあり、更にマスターとしてもやりたい事をやり尽くせたし、参加者の方々も楽しんでくれたようで何よりだった。結局プレイヤー側もほぼリソースを使い切ったようでマスターとしても丁度良い具合(時間は随分早めに終わったが)だったように思えた。
実はこの辺りは今回一番の懸念材料で、勿論その為にテストセッションを行いデータを確認し掲示板に色々書いていた訳なのだが、それでも公式の掲示板にあった去年のセッションに対する書き込みが何度も頭をよぎったりもした。

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