2015年6月29日月曜日

2015年06月の竜舞亭第一例会の話。:Jade Regent#21-The Empty Throneその3

Jade Regentキャンペーン最終章3回目、前回シグレ皇帝の頼みで”悪魔の井戸”へと降り立った一行は、次々と邪悪なる再生怪人もといミンカイの皇帝の悪霊達を討ち倒し、遂に最深部へと到着したところからの再開となる。流石にこのレベル帯になると1回の戦闘も長くなり、なかなか思うように進まなくなるのだが…今回は逆に事故もあり早く進みすぎて時間が余ってしまったが。

 今回の面子は以下の通り。次回も私がGMでAdventure Pathを遊ぶ事は決定しており、願わくばまたプレイヤー6人の環境で遊べればと思っている。
プレイヤー名前種族クラス
Pomtaケーン=タッカー=クララ人間ファイター(両手武器使い)/バーバリアン
口と態度の悪さに定評があるナギナタ使い。今回はある意味大金星。
Waiz南条飛勇鶴(ナンジョウ=ヒュウカク)人間/ウールフェン人(ARGオリジナル)インクィジター(魔女狩り師・伝道者)/ファイター(武器の達人)
ミンカイの初代皇帝の魂が宿ると言われる妖刀”翠閃”を振るうパーティーのまとめ役。オニ絶対殺すマンへの道の最後の一歩。
ちーアルゴ・ペデス人間ファイター/クレリック(神学者)
《転移旋舞》で戦場を跳び回るデズナ信徒。膠着した戦場をこじ開ける鍵。
Makkouシオン(紫苑)=カイジツ人間アーケイニスト
物語的に最重要人物であるアメイコの妹。戦闘は火力。
2xxPサチアアシマール(自称)クレリック(伝道師)
サーレンレイ信者の自称天使のクレリック。戦闘は制圧力。
雅士ジョナサン=サイズモア人間ガンスリンガー
元少年兵のピストル使い。銃が当たれば敵は死ぬ。
尚、以下はPathfinder Adventure Path #054『The Empty Throne』中盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。


”翡翠の宰相”の手により破棄された”ヒガシヤマ=シグレ”の首から下を探し求めて”悪魔の井戸”へ潜った一行が、その中で過去に悪行を重ねた為にデーモンやデヴィル、ダイモンと成り果てた悪しき皇帝達を打ち破り、とうとう最深部に到着したところからの再開となる。


1.歴史より抹消されし皇帝”ショウジナワ=イトウ”
ショウジナワ=イトウ(Shojinawa Ito)は幻術と死霊術の名手であり、戦いで死んだ者達をアンデッドとして再び立ち上がらせ、敵の動揺と狼狽を誘い、かつ並び戦う生者達に動揺を与えぬように生きている者と区別が付かぬように幻術で偽りながら使役し戦わせていた。そして、聡明にも己が隣で戦う兵士がアンデッドであると気が付いてしまった高位の士官達を殺しグレイヴ・ナイトのような高位のアンデッドへと変えた。腐敗した治世が続く中、異様に長く続くイトウの寿命と治世を訝しんだ縁者達はシズル神へと祈り、シズルはソヴリン・ドラゴンのダイドレイ(Daidorei)を使わした。農民の姿に化けた龍は皇帝の元へと迫り、後日焼け落ちた皇居の中で皇帝の焼死体が発見され、またその直後に七社山より天へと登る龍の姿を見た者が山頂へと向かうと、そこにあった神社が破壊され瓦礫の山となっていた。皇帝は己の身体を不死者リッチへと変貌させており、、その経箱は七社山の山頂にある神社に隠されていた為であった。

 しかし、イトウはこのことを予想しており、もう1つの経箱を帝国墓所にある己の墓へと隠していた。だが、存在を分割したことでリッチの霊的側面であるドレッド・ゴーストへと転じたイトウの行動範囲は帝国霊廟の内側に制限されることになり、更に後日これに気が付いた皇帝の側近達は彼の骨壺を”涙の湖”へと投げ入れ、経箱は後に”悪魔の井戸”として知られる洞穴の中へと流れ落ちていった。
そして、人々の記憶から死霊帝国の皇帝の名が消え去った頃”悪魔の井戸”の底で、何とかして帝位に再び返り咲きたいと願うものの実体が無い為に霊廟の玄関である鳥居を越えられぬイトウの元にシグレの死体が流れ着いた。

 一行が”悪魔の井戸”の最深部へと到達すると、そこは幾つもの旗が掲げられた玉座の間であり、トゥルー・シーイングを使うシオンの目には幻術だと看破出来たが、それでも他の皇帝達と比べてもそれは一際精緻なものであった。端が焼け焦げた赤い皇衣と冠を纏った妖術師が一行の前に姿を現し、部屋の中央に置かれたシグレの残骸を前に一行と対峙する。シオンがその姿から歴史から名を消された悪帝イトウであることを看破し、この”悪魔の井戸”を離れ昇天する為に一時的に身体を借りたいという要求をヒュウカクが嘘であると断定した為、戦闘となる。
イトウの兵士達、アシッド・シャドウとベイコクが一行に襲い掛かり入口付近で足止めし、その間にグレイヴナイトと成り果てたかつてイトウに使えていた将軍アカツカ=カツモト(Akatsuka Katsumoto)、死体の山から這い出したガシャドクロとその虚ろな身体に住み着くアンデッド・レイヴン・スウォーム、そしてイトウがこの場にあったヴォイド・ヤイの死体より心血を注ぎ創り上げたナイトウィングが一行へと襲い掛かる。しかしナイトウィングがジョナサンのクリティカルによって撃破され、ベイコクの麻痺矢と血の凍るような絶叫はフリーダム・オヴ・ムーブメントで抑制され、破滅的な呪文を振りまくイトウも最後にはジョナサンとアルゴ、そしてシオンの攻撃の雨には耐えきれず消滅、もう1つの経箱も発見され今度こそ本当に滅ぼされた。
”悪魔の井戸”を不浄なる領域に変えていた張本人であるイトウが滅ぼされ、その活性化の元となったシグレの遺体が取り戻されたことにより、この地は再び皇帝の悪霊達をその日まで浄化する場へと戻った。

 凶相が消えて、元の慈悲深く穏やかな性格を取り戻したシグレ皇帝とトランペット=アルコンとしてこの地を守護していたアマタツ=オノコはそれぞれの家の祝福を与え皇帝を継ぐ者として承認し、他の家の先祖達とも間を取りなし、アメイコとシオンは五大皇家全ての祝福を得ることとなった。その後、サチとの契約によりオノコは一行にプレイナー・アライとして同行することとなり、またシグレは一行に皇帝の秘薬である”聖神流”を与え、「宮殿の龍の背中を調べろ」というアドバイスを与えた。


2.皇居への侵入
そしてアマタツ家の末裔が皇帝の座に就く資格を得て戻ったことで、反乱軍はいよいよ蜂起の時を迎えることとなる。今やミンカイの五皇家の加護を得たアメイコとシオンは正当なる皇帝としての立場を明らかにし、彼女達に従うヒラバシ=ジロウやシクツ=イツル、契約を交わしたニンジャ達も万全の準備を整えて帝都カサイの前に轡を並べていた。シクツ=イツルは軍隊を率いて”翡翠の宰相”に従う軍勢の多くをカサイより引き剥がし、その間に一行が宮殿へと侵入して”翡翠の玉座”を奪還するという作戦を提案し、これに従うこととなった。
遠く平原と湾より鬨の声が時折風に乗って聞こえる中、人の子一人見かけないカサイの街中を通過した一行は何事もなく皇居の城門へと辿り着き侵入を果たしたが、内部にはタイフーン・ガード達が待ち構えていた。しかし彼らと交戦を開始すると砦の壁に穴を開けアース・ヤイ達が乱入し、混戦となる。
城門を制圧し、アース・ヤイ達の開けた穴より近道をして宮殿内部へと侵入を果たした一行を今度はクロックワーク・ゴーレムが待ち受けるが、シオンが次々とハングリー・ピットに落として軽く片付ける。
一行が大広間へと出るとそこにはモンク達を率いた派手な衣装のクワ・オニ”鋼の旋風”スドウシ=セントウ(Sudoshi Sento the Iron Tempest)が待ち構えていた。アナムルモンが信頼を置く武術の達人であり、自身に絶大なる自信を持つ彼は一行に一騎打ちを申し出る。ケーンがこれを受けて一対一での勝負となったが、《威圧演舞》で1を振り、無様を見せたところにケーンのナギナタがクリティカルで叩き込まれ一刀両断、呆気なく戦闘終了となった。頭目を失ったモンク達は散り散りとなり、後に残された一行は先に進むこととなった。


3.”翡翠の玉座”の番人
 敵がいなくなり静まり返った大広間、ミンカイで最も信仰されている3柱、すなわち農業と米の女神ダイキツ、太陽の女神にして皇帝の守護者シズル、月と翡翠の神ツキヨのそれぞれの使いであるとされるキツネ、鯉、兎に加えて龍の像がそれぞれ四隅に据えられていた。シグレの助言に従い、龍の像の背後を調べると階段を発見して一行は地下へと降りていった。

 地下の大広間には財宝が山と積み上げられており、その上に僧衣の禿頭の男が座り瞑想していた。一行が広間に足を踏み入れると彼は目を閉じたまま口を開き、一行にいかなる用件がありこの場に足を踏み入れたかと尋ねた。一行がアマタツ家の血筋の者で、”翡翠の玉座”の奪還が目的だと話すと、僧は自身こそが太陽神シズルにより選ばれた玉座の守護者であり、名をテイコノ(Teikono)であると名乗った。テイコノは”翡翠の宰相”を認めてはいないことを喜んで認めるが、それはそれとしても皇帝が不在である以上彼が代理として”翡翠の玉座”に座ることを認めざるを得ないことも明らかにし、また残りの玉璽は全て彼の保護下にあること、もし正しき行いで翡翠の玉座を奪還する為であれば、玉璽は血統の者でなくても力を貸してくれるだろうことも明かす。

 そして、もしも玉璽が欲しいのであれば、皇帝として”翡翠の玉座”を手にするか、或いは自分を倒す必要があると一行に告げた。

 といったところで時間的には少々早かったが、GMの体調的にも限界だったこともあり今回は終了となった。もう少し進めたかったところだがこの辺りは仕方無しか。

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