2013年1月29日火曜日

2013年01月の竜舞亭セッションの話。:Carrion Crown#6-2

 竜舞亭今年初のセッションとなる今回だが、ほぼ2ヶ月ぶりとなる上に前回からの継続ということで、すっかり色々忘れているのではないかという心配もあったが、結果としてそんな事も無かった様子で一安心。
最終回が近いこともあり(実はこの後に17レベルのアレをやる予定だが)全員揃って遊べたのは重畳の極みである。
今回の面子は以下の通り。

プレイヤー名前種族クラス
雅士メノウ・サカキバラ(榊原瑪瑙)人間パラディン/ファイター(武器の達人)
非実体の多さに焦れるミラクルサムライ瑪瑙ちゃん。二進数ダイスの使い手となりつつある。
ろうなむグレイ=ジェド=アンスルーン人間メイガス(黒剣/剣聖)
クリティカルが出ない事に嘆き、弱点である燃費の悪さに悩まされる言霊使いのメイガス。
Makkouルーティア=R=マイヤーハーフエルフレンジャー(都市)/ファイター(武器の達人)
クララお嬢様お付きのゴルゴメイド、危うくまた発狂で誤射しかける。
Waizクララ=ド=ヴァンハルト人間クレリック/パスファインダー・サーヴァント
〈はったり〉を見破る事にかけてはお手のもののパスファインダー協会の狗となったヴァリシア版ココ=ヘクマティアル。
ひろくんホロハーフエルフドルイド(狼)/モンク
すっかり壁役となった狼使いのドルイド。飛んでない奴と実体のある奴は大体転ばしていた。
2xxPシェオゴラス=サシェリウム爬虫人ウィザード(力術-混合/巻物使い)/サイファーメイジ
変わらずパーティー1のhpを誇るトカゲ面の秘術使い。ヴァリシア版ワイリ疑惑。
尚、以下はPathfinder Adventure Path #48『Shadows Of Gallowspire』中盤に関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

2013年1月10日木曜日

2013年01月の幻想TRPGコンベンションの話。

 新年最初のコンベンション参加となる今回は、私にとっても2013年最初のセッションということでPathfinder Beginner's Boxを使用しての初心者用卓で募集させて貰ったのだが、やはり場所が良いのか定員いっぱいの6名のプレイヤーが集まってくれた。
 今回Pathfinder Beginner's Boxを通常ルール(本来は簡略化されたルールを使用することになっている)遊んでみた感想だが、非常に良く出来ている。戦闘の立ち回りを覚え、謎を解く楽しみがあり、対価による恩恵、特殊な戦闘、特別な財宝、別の手段による遭遇解決、特殊な敵、そして強大な敵と初心者が楽しめる為の要素が揃っている。
因みにコンポーネント紹介についてはこちらを参照のこと。
WPEs:Beginner Boxが来た!

そんな今回の参加者及びキャラクターは以下の通り。因みに本来は4人対応のシナリオなのだが、キャラクターを追加(及び若干の改造)を加えてのセッションとなった。
プレイヤー名前種族クラス
960ファングJr.Jr.人間ファイター
戦士の家系の3代目。ロングソードと盾を操り、高いACをhpを持つファイター。
ガルゥバリオスハーフオークファイター
ダイスが廻った時の爆発力が凄まじいグレートソードを振るうハーフオークの戦士。
ハヤシトモユキルーカス人間ファイター
唯一の遠隔担当である弓戦士。《速射》による素早いロングボウの射撃で敵を狙い撃つ。
埴輪イズミハーフエルフローグ
レイピアを操るハーフエルフのローグ。高い〈知覚〉も併せ持つ。
伊和グレルタン人間クレリック
太陽の女神サーレンレイ信徒のクレリック。前のめりな戦士達の命を何度も救った功労者。
pomtaココ=ヘクマティアルエルフウィザード(総合術)
不吉な名前のフフーフもといエルフ・ウィザードのお嬢様。プレイヤーが熟練者である為か名前相当に腹黒い。
尚、以下はPathfinder Beginner's Boxに関するネタバレを含みます。また、シナリオは一部変更されています。

求める経験者としての振る舞い方の話。

 とはいえ何も問題が無かった訳ではなく。
 個人的な要求となるが、初心者向けセッションに於いて経験者プレイヤーに求めるのはメタ的な思考や先読みをしたり、シナリオの裏をかいてマスターを出し抜く事ではなく、ルールに疎い初心者プレイヤーを手助けし、必要であれば解説や行動への提案を行い、卓を円滑に進める事である。

 新年早々騒動を起こす気もなく冗談めかして注意したが、実の処セッションの流れ自体に支障を来すような行動が幾つかあったのと、せめて卓の持つ意図を理解した発言をして欲しかったこともあり、割と業腹であったとは言っておく。
しかし、メタ思考やシナリオの裏読みそのものが問題だった訳ではなく、一番の問題はそれらの行動が初心者プレイヤー達からセッションを楽しむ機会を少なからず奪ってしまった事である。これは例の件の時にも話したが、プレイヤーは誰しもが楽しむ為に卓に参加しているのであって、個人が自分の楽しみたいがだけの為にそれらの時間を大きく奪う事はあってはならないと考えている。また、卓を囲む他者を楽しませる事もプレイヤーに課せられた役割であり、ただ自分の楽しみだけを求め続けるプレイヤーが遠からず敬遠されるようになるのは必然だろう。

 経験者というものは、既に多くを学んでいるが故に正答をすぐに示すことが出来るが、こういった正しいやり方は自分たちの手で失敗を経てこそ学べるものであり、そもそも初心者向け卓とはその正解へと至る試行錯誤を学ぶ為の場所だったのだが。
キャラクターについてもシンプルに組んである(バーバリアンではなくファイターにした等)のは初心者にとって扱いやすくする為であり、構築に穴があるのは意図的で、力押し以外での物事の解決法を考える必要性が出てくるようにという意図があった。

2013年1月2日水曜日

Pathfinder公式シナリオ日本語レビュー始動の話。

http://www29.atwiki.jp/prdj/pages/1677.html
上記の通り、先日blogで相談したPathfinder公式シナリオ日本語レビュー用掲示板を設置しました。
 様々考慮した結果、スレッドタイプかつ記入後編集可能、またレスが直接付けられるタイプ(2chビューワが使える点で、したらばBBSも考えましたが)ということでこの形式にしました。
検索性が高いので、有効に使って貰えることを願っています。
ただ、スレッドトピックスが30文字程度しか書けない点は申し訳無い。

2013年1月1日火曜日

新しくPathfinderを始める方へ。

新年明けましておめでとうございます。
さて、早速の話だがPathfinderに興味はあるが、何処から手を付けて良いのか理解らないという話を良く聞く。基本的な部分は無料で扱えるとはいえ、既に膨大な量のデータとなっており、また全ての情報が翻訳済みでない以上、手を付けづらい部分があるのも事実である。
そこで、個人的な経験による部分も含めてその辺りを書いてみたいと思う。


1.まず、用意すべき最低限のもの
・prdjにアクセス出来る手段、(あれば)ノートパソコン
 Pathfinderはルールが複雑である都合上セッション中に確認する事が多々あるが、無料かつ翻訳済みのルールサマリーであるprdjを参照出来るならばそれで解決可能となる。今時であればスマートフォンでも良いし、firefoxやChromeがストレス無く動かせる程度のノートパソコンがあるならばオフライン版htmlを利用する事が出来る。
オフライン版は素早い検索や全文検索、目的別リストの参照が可能であり何かと役に立つ。

・ダイス
 4/6/8/10/12/20面(4面は8面で、10面は一応20面で代用可能。但し6面を12面で代用するのは止めた方が良い)が必要となる。特にマスターをやる場合はそれなりの数を揃える必要があるが、この辺りは必要に応じて揃えれば良い。

・無地のスクエアマット
 戦闘で必要となる盤面を書く為に必要となる。勿論白い紙にマス目を印刷したものでもいいが、最終的にはこちらの方が安上がりとなるのは間違い無い。

・コマ
 代用品でも構わないが、サイズを揃える必要があるのと、矢張り絵が合っている方が雰囲気が出る。

 因みにダイス/スクエアマット/コマについては、去年発売されたPathfinder Beginner Boxで安価に解決出来るので購入をお勧めしたい。

・Bestiary1~3
 これはpdfでも良いので必要に応じて購入をしておいた方が良い。というのも、Bestiaryには全てのモンスターにフルカラーのイラストが用意されており、特に代用コマを使っているならば本来のイラストを見せて卓内のイメージの統一を図るとより盛り上がるからである。見せる方法はカラープリントでもタブレットPCによる閲覧でも良いだろう。


2.どう遊ぶか
 当然最初から高レベルで遊べる訳もなく、またデータの奔流に溺れたくないのであれば敢えて使用するルールを制限するのも1つの手である。ルールの追加は選択肢の拡張に繋がるが、同時にデータ量の増加にも繋がる為に、その結果チェックするGMの負担の増加にも繋がるのである。そしてデータの真価は扱ってみなければ理解らない事も多く、経験こそ最良の教師であり、失敗したからこそ学べる事も数多い。
特に他のシステムではあまり経験しない盤面での立ち回りや秘術/信仰呪文の選択等は「次はこうしたい」というモチベーションが得られれば次に繋がる事にもなる。
しかし忘れないで欲しいのは、これは娯楽であり、苦痛を感じて迄続ける必要は皆無であるということである。

 因みにルールの追加についてだが、GMが遭遇をデザインする場合はこの記事が参照となる。
>Pathfinder RPGのルルブ構造
http://21d6.blogspot.jp/2012/08/pathfinder.html

>We are Pathfinders!#100~とにかく始めてみよう・GM編~
http://galaxyeast.blog93.fc2.com/blog-entry-917.html

 次に遊ぶシナリオだが勿論”赤い手は滅びのしるし”やD&D日本語版公式hpにあるシナリオを改変したもので遊んでも構わないが、此処はやはり公式設定であるゴラリオン世界を使用して遊ぶことをお勧めしたい。というのもその地方の豊かな設定に結びついた(色々な意味で)愉快なシナリオを遊べるのは公式シナリオならではで、セッションを通じてより深くゴラリオン世界の様々を知ることが出来るからである。
 世界設定については勿論Inner Sea World Guideを始めとした設定集はBestiaryの時に言ったように説明を補足出来る様々なイラストが掲載されており買って損はないが、必要な設定は大抵シナリオ内に書かれている為、基本的にはprdjにある”内海地域”の各地域の設定を読めば充分なのである。

 そして、もし面子に恵まれ長く遊べそうならば、現在最も翻訳が揃っておりまたシナリオ展開中に殆ど地域を移動しないアドヴェンチャーパス”盗賊会議”が雰囲気を掴む意味でもお勧めしたい。