2012年9月28日金曜日

DAC2012についての話:シナリオとルールについて

 DAC2012のPathfinder卓だが、比較的高レベル卓に集中してしまっているが私はこれはこれで楽しそうだと思っている。確かに初心者への対応がとか、今後へのアプローチがとかの意見もあるのだろうが初心者への対応は地元でやれるだけの事をやっている心算だし、それに折角東京に出て大舞台で遊ぶのだから普段遊べないような高レベル卓で普段遊べないような少々アレな面々から知識を吸えるだけ吸っておきたいというのもある。
そもそも残念ながらPathfinderが日を存分に浴びる位置に立っていた事なぞ一度とて無いと思っており、基本的にはあくまで「未翻訳のマイナールール」であることには変わりない…個人的には「夕暮れ時は何をするにも一番良い時間である」と思っているが。
ただ、DAC2012について言うならば、プレイヤー層の食い合いの問題もあるのでそこは厳しいところである。

 あと、今回について言うならば開催日が1日しか無いというのもあるだろう。2日あるならば例年通り片方を低レベル初心者向けに充てる予定だったのだが(Bsideについては合否待ち。当選したならば初心者向け開催予定だが)。

 DAC2012の私の卓にて行われるシナリオだが、公式の設定を利用したオリジナルシナリオである。名前的に勘違いをしている人もいるようなので念の為。これの為に半年以上前から色々準備をしてきたのもあるが、先日無事Pathfinder Battles:Rise of the Runelordsも到着したのであとはシナリオを仕上げるのみといったところである…これが一番大変なのは言うまでもなく。

 因みにルールについてだが、私自身は基本的にはアリアリの好き放題でやりたいと思っているし、そもそもルールについて殆ど規制を入れないのは各プレイヤーの発想力から得る物の大きさ故である。基本的にGMメインをやっている都合上、シナリオ等を読み込みある程度の情報には触れているが、如何せんデータの深さ的な部分には疎く、また所謂「強い」とか「面白い」データを嗅ぎ取る才覚が弱い。だからこそこういう部分の面白い運用や目新しいデータの開示というのは是非見てみたいし、それを期待している。
前回はプレステージクラス必須という形で試してみたのだが、残念ながらあまり上手く行かなかった感もある。今やるとデータが出揃っている分もう少し面白いものが見られそうだが。

 そして、初期の募集から随分とルール関連に規制を入れてしまったのは申し訳無く思う。ただ、勿論これには明確な理由があり、フォーチャードと融合者サモナーについては度を超えて強力過ぎる、選択肢としてそれを選ぶしか無い状況を避けたいからである。フォーチャードは特殊武器にしても限度(どれかの能力がもう1段階低ければ問題無かったのだが)を超えているし、融合者サモナーについて私は「1.5倍のリソースを使ってキャラクターを作るルール」だと認識している。
端的に言えば、「テメェの顔も見飽きたぜ」ということである。

 色々と物議を醸している種族作成ルールだが、公式のレギュレーション通りに使用すると桁違いのバケモノが出来上がるという確認するまでもなくプレイヤーにこんなものを与えれば「ぼくのかんがえたさいきょうしゅぞく」が完成するに決まっている駄目なルールの典型であるのは理解している。
ただ、それでも「オリジナル種族」という言葉の響きが持つ魅力には抗い難く(そんな連中が何処かしらに居場所を定められる為のDistant Worldsだろうし)、そして何より個人的にはそんなルールだからこそ一般で使う際の落とし処を知りたいと思っている。個人的にはこのルールを使った場合は「通常の作成よりも若干弱いが特化している」位の位置が丁度良いと思っているが。
Advanced Ability Scoreについては、もう少し重くするべきだと思うのと、Standard RPの制限はこれにしか影響しない為禁止とさせて貰った。

 規制を設けるのは簡単なのだが、折角様々なルールが出ているのだからそれだけでは勿体なく、どうせお祭りの機会ならばこそ派手に色々やって欲しい、欲を言えばただデータとして強いとかGMの定めたレギュレーションの抜け道を探す、ではなくあっと驚かされるようなモノを見せて欲しいと期待している。
此方としては、それらを受けて四つに組み合い、楽しませる為のシナリオを準備している真っ最中である。

2012年9月25日火曜日

DAC2012について:改訂版ハロウカードルールの話。

 私の開催するセッションでは基本的に代替ヒーローポイントルールであるハロウポイントルールを使用している。これは、以前よりセッションの際にヒーローポイントルールが強力過ぎる割には使い切る場面が殆ど無く余らせることが多かった為である。というのも、ヒーローポイントルールは1ポイントにつき多彩な用途が存在する為、その全てを常に意識しておくことが以外と難しく、またCheat Deathがある為にどうしても2ポイントを確保しておきたくなるようで、余程思い切った状況でなければ使い切るような状況は希であったからである。

 そこでCarrion Crown Player's Guideの翻訳以降はこのAdventure Pathにて追加されたハロウポイントルールを使用しているのだが、本来のルールは端的に言ってしまうと用途の制限されたヒーローポイントルールであり、どちらかといえば使い勝手の悪いものである為、私は以下のルールを追加して運用している。

・基本的に無色の累積するボーナスとして扱う
 カードのボーナス(本来は幸運ボーナス)を改めて計算し直すのが意外と手間が掛かるからである。

・セッション中のカードの補充
 戦闘後に補充出来ると理解ると、カードの消費が多くなり戦闘の展開速度が上がる為。

・プレイヤー間でのカードの交換
 基本的にはtake10が出来る状況であればいつでも可能。また戦闘中等でも隣接していれば可能としている。
ランダムで配られる性質上、どうしても死に札が出やすく、それを解消するのと同時にPathfinderの性質上キャラクターの戦術面での連携が弱くなりがちであり、プレイヤー同士に互いのリソースや行動を意識して貰う為である。

・同一ラウンドでの使用回数制限の撤廃
 プレイヤー側からの働きかけによる”見せ場”を作りやすくする為。

・カード獲得タイミングでの引き直し
 死に札の解消と、運試し的な盛り上がりを意識している。

・1枚でも手札があればCheat Death使用可能
 カードを出来るだけ気兼ねなく使用して貰いたいというのと、「運良く死なずに済んだ」程度の意識として貰いたい為。

 といった感じで最早別物になっているが、この辺りは実のところ私の好きなルールの1つであるTORGのドラマデッキをかなり意識している(特に”見せ場”辺り)。
d20ルールはどうしてもその性質上プレイヤー側から判定の出目に働きかけられる要素が少なく、また戦闘中に悪い出目で手番を浪費してしまうと、戦況が膠着状態に陥り時間が掛かることになる事が多く、時間の限られた環境でこれは厳しいものがあるし、プレイヤーもマスターも焦れる。
矢張りプレイヤーとしてはキャラクターが活躍出来ることに楽しみを見出すだろうし、それを自分の手で作り出せるのであればより良く遊べるだろうと思っている。
また、カードを弄ることで雰囲気として乗りやすくなり、ちょっとしたロールプレイに使ったり出来るという利点もある。

 そして何よりのメリットは、プレイヤー側にアドバンテージを与えることにより若干厳しめの遭遇でも何とかなると思ってくれることである。
DAC2012の私の卓でも使用する予定なので、参加される方は是非予めルールに目を通しておいて欲しい。

2012年9月19日水曜日

2012年09月の幻想TRPGコンベンションの話。

 私に関して言えば、ゴラリオンという世界観やパスファインダー協会を含めた様々な設定が気に入っているからこそPathfinderを遊んでいるのであって、ルール的には兎も角(とはいえ変換の手間を考えればこのままが一番楽だし楽しいが)、ゴラリオン以外でPathfinderを遊ぶことはまず無いだろう。ただ、3.5版時代にUrban Arcana(現代+魔術のみんなが大好きなアレ。勿論呪文書はスマートフォン)を翻訳までしながら結局遊べなかったこともありPathfinder Modernには興味が無い訳でもないが。

 前日にも仕事があり準備時間の心配があったが、準備を前倒しにしておくことでこれを解決し、(電磁マシマシを聴いていたので色々遅くなったが)むしろ午前1時前には就寝に入るという普段のコンベンション前日にはまず無い好調な滑り出しだった…今迄については色々な動向を見て貰えれば理解るかと。

 今回の面子は以下の通り。プレイヤー5名うち新規2名、持ち込み2名というなかなか珍しい状況でのセッションとなった。プレイヤーの人数だが、個人的には限度の6名迄居る方が有り難い。というのも人数が増えると確かにマスターの負担も増えるが、その分プレイヤー側の自由度が増し余裕が出てくるからである。
プレイヤー名前種族クラス
ハッピートリガーレギオスハーフエルフパラディン
グレートソードで敵を粉砕するアイオーメディ信徒のパラディン。最終戦闘では常に死にそうだった。
M2Oジーク人間バーバリアン/ファイター
高い移動速度と《一撃離脱》でヒット&アウェイを繰り返す蛮族戦士。しかしセーヴに恵まれず。
Bazzアメリア=ゴディバ人間ファイター
プレロールドの弓ファイターでパーティーの狙撃担当兼観測担当。カウンティングによる的確な敵撃破が光った。
MINEオニキス人間クレリック
プレロールドのサーレンレイのクレリック。後方でこのパーティーを支える担当。
Waizアリシアエルフウィザード(呪文銃士)
持ち込みの通称”弾丸の魔女”…障害物でもぶつけてやれば良かったか。
尚、以下はPathfinder Society Scenario #35:Voice in the Voidに関するネタバレを含みます。また、シナリオは随所変更されています。

2012年9月3日月曜日

ReaperのKickstarterの話。

「赤字じゃねぇのこれ?」とか「期日迄にちゃんと発送されるのか?」等様々な心配をされているReaperのKickstarterだが、勿論ちゃんと利益も出ており、メーカー側もやる気十分なようで以下のような投稿がされていた。

http://www.kickstarter.com/projects/1513061270/reaper-miniatures-bones-an-evolution-of-gaming-min/posts/298782?ref=email&show_token=2767e1b116bf1bf3

 要約すると、「Kickstarterを逃した人は追加募集するから下のリンク先のフォームからメールアドレスを送ってくれ。但しここはもう応募した人の問い合わせはやってない」とのことであるので欲しい人は急げ(〆切は不明)。

そして、プラスチックフィギュアが現在手元にないので仕様が不明なのだが、恐らく基本的な部分ではパーティングライン消し用のデザインナイフ、不要部位切り取りの為の薄刃ニッパー(タミヤの奴が有名)、針やすり、接着剤(プラスチックの材質にもよるのでどれかとは言い切れないが…誰か資料求む)位は必要になるだろう。塗装そのものについては色々なページで語られているので其方を見て貰いたい。

 しかし、それでも240以上ものフィギュアをどうやって片付けるかという問題に直面するのだが、電動工具等が欲しくなる。エアブラシ(基本的には筆塗りである為不要だが、下地塗りには便利)、リューター(これも要るかと問われると微妙だが。私はプロクソンの28512が安かったので購入済み)、塗装ブース(基本的に水性塗料を使うだろうから塗装自体には不要だが、エアブラシや塗装後のトップコートを使うなら必須だし、粉塵の後片付けが楽になるメリットも)、超音波洗浄機(眼鏡とかのアレ。処理後の粉塵や離型剤落としに。所持済み)、乾燥ブース(埃除けの意味でも)と欲しい物が山程出てくる…泥沼という気するが、レンズ沼やドール沼程ではないので大丈夫だろうと思うことにする。