2012年7月23日月曜日

DAC2012に向けての話。

先日(DAC愛知の終了時期に合わせてか)DAC2012の日程が発表されたが、残念ながら今年は11月23日と祝日かつ1日のみの開催となってしまったがそれでも当然ながら参加予定である。
ネタとしては、以前日記にも書いた通り、Pathfinder Battles:Rise of Runelordを使用したものを、と考えている。
また、いい加減高レベルのセッションを避け続ける訳にも行かないので、13レベルを予定して1ラウンドに100ダメージぐらいが飛び交うような戦闘シナリオをやってみたいと考えている。
以下はシナリオについての予定。内容については予告なく変更の予定があります。

「エンカーサン湖の中央にあるその島は、かつて”囁ける暴君”タル=バフォンが誕生した場所であるが故に”恐怖の島(Isle of Terror)”と呼ばれるている。この地へと向かった冒険者の一行が、多大な犠牲を払いながらも島の中央にある黄金の死都”シン=グラファー(Xin-Grafar)”よりアーティファクト”永劫なる黄金の宝錫(The Jewel of Everlasting Gold)”を持ち帰った。
持ち帰ったその男は、無限の財宝と生み出して触るものを全て黄金に変える力をもたらすという宝錫を亡くなった仲間達の蘇生の代金を捻出する為に使用したものの、このアーティファクトはその望みを叶える事なく、また男がパスファインダー協会員に助力を求めたものの、接触する直前に謎の言葉を残してこの男は死体で発見され、宝錫も何者かに奪われてしまった。
優れたパスファインダーであり、このアーティファクトを受け取る予定であった君達は、この奪われた宝錫を取り戻し、その謎を解き明かさなければならない。」

ネタとしては以前書いた通り”囁きの道”、タル=バフォン、ルーンロードカルゾーグ、現神人ラズミール、ルーンウェル辺りをネタにしており、タイトルは”Price of Immortality IV:Wisper of Greed”の予定となっている。
尚、ウチは大体アリアリだがAdvanced Race Guideのオリジナル種族については流石に色々事故が愉快そうなのである程度の制限を設けるだろうが、折角面白い要素が色々あるので考えてみたいとは思っている。

2012年7月22日日曜日

Pathfinder英語翻訳の話。

去年のCouncil of Thieves、今年のCarrion CrownといったPathfinder Adventure Pathや他に何本かの公式シナリオを翻訳してGMを担当しているが、実のところ私の英語能力は出来ないと言っても差し支えの無いレベルしか無い。恐らくprdj翻訳陣(最近はすっかりご無沙汰しているが)の中でも最低なのではないかと思う…技能ポイント1点振ったらアメリカ語の読み書き会話全部出来るようにならんかなーとは常々思っているが。しかしながらそんな〈言語学:英語〉技能レベルでも何とかなっているのは主に2つの理由がある。
まず第一に、Pathfinderも含めてd20ルールは基本的にAGE13+の製品だということである。これはつまりルール内で使われている英文は基本的にアメリカで13歳程度の年齢の子供が読んで理解出来る程度だということであり、事実全般に極端に難しい言い回し等は使われていない。
次に、最近のweb翻訳の精度の向上がある。翻訳特有の固かったり奇妙だったりする部分がかなり多いものの、それでも基本的な部分はかなり良い精度での翻訳を行ってくれる為、時間の短縮に大変役立っている。
文字数制限はあるものの、ツール上での翻訳対比が出来るのでinfoseek翻訳と補助でエキサイトかフレッシュアイ翻訳、それから単語翻訳の為にWeblio英和辞典を使用している。
最後に、というか基本的にPathfinder関連の書籍類がpdfの形式で入手出来ること。これがあるからこそ英語翻訳に手を出す心算になったのだが。

私は大体以下の順番で翻訳作業をしている。尚、素材は今回はPaizoから無料でダウンロード可能なシナリオ”Dawn of the Scarlet Sun”のシナリオ紹介を使用している。
0.準備するもの
・翻訳元pdfファイル
・テキストエディタ
当然ながらこの辺りは必須。テキストエディタは軽くて最低でも自動折り返しがあり、検索文字の強調及び文字置換が出来るものを。windows付属のメモ帳でも何とかなるが。
・翻訳ツール
オリジナル辞書機能がある高額な翻訳ツールがあれば尚良いのだが、先にも書いたように無料で扱えるweb翻訳でも使い物になるだけの精度は出る。
私が主に使っているのは以下のサイト。
infoseekマルチ翻訳
 翻訳文字制限があるものの、英語にカーソルを合わせると対訳部分がハイライト表示される。但し、通常の改行が無視される為、改行を反映させたい場合は1行空ける必要がある。
エキサイト翻訳
 精度がそれなりで、シンプルな翻訳サイト。
フレッシュアイ翻訳
 段落毎の対訳が出る為便利だが、サイトデザイン自体が余り宜しくない。
 尚、ほぼ同一の翻訳エンジンを使っているからか、エキサイトとフレッシュアイの翻訳の差異は殆ど無い。
Weblio辞典
 単語翻訳目的では一番扱いやすいサイト。翻訳の数が多いので判断に余計悩むこともあるのが欠点といえば欠点。
・時間
大体感覚としてはAdventure Path本編のテキスト整形で1日、翻訳に2日程度掛かる感じである。精度を上げた、他者に読ませる為の翻訳となると時間は無尽蔵に必要となるが。
・気力
単調作業になりがちなので、適度な休憩と集中を続かせる何かが必須。

1.英語テキストを抜き出す
pdfファイルからコピー&ペーストを使用して抜き出すのだが、この際に気を付けるべきことはctrl+Aによる全文抜き出しをしようとすると、不要な部分(ページや透かし等)も抜き出される上に、テキストの順番が滅茶苦茶になるので、1頁ずつ抜き出すのが無難である。また、コラム等は適切な場所(大抵は同じ文章の末尾に挿入する)に別途抜き出しておくと後々便利である。
理由は後述するが、ファイルは出来る限り単一にまとめておくこと。
また、データの種類によって区切り線を変えておくと後々理解り易くなる。
私は以下ように使い分けている。
クリーチャー、罠
========================================
説明文
----------------------------------------
コラム
****************************************
アイテム、都市
////////////////////////////////////////

A murderer stalks the streets of Magnimar! The guards are baffled, people
huddle in their homes, and whispers spread of death delivered on dark
wings. Desperate for aid, the city watch turns to bold adventurers, revealing
more of the murders’ gruesome details and bringing the heroes
in on a daring plan to catch the killer—a plot that makes
them a tempting target for the maniac’s bloody knife. This
dangerous ploy sets the heroes on a path fraught with
savage creatures, decades-old secrets, and the dark desires
of an immortal evil that seeks to pervert a forgotten house
of worship. Will they be able to put an end to the slaughter? Or
will all of Magnimar drown in the rising tide of blood?

2.テキストの整形
抜き出したテキストは改行の位置が適切ではなく読み辛い為、これを本文を見ながら修正して行く。この際、段落が変わる場所(行頭が1文字空く場所)は1行空けると後々やりやすい。
また、これは私の環境だけかも知れないが、一部f lyやf lash等fの後に半角のスペースが出来る為、検索でハイライト表示させておき、見つけ次第一括置換で潰して行くことになる。

A murderer stalks the streets of Magnimar! The guards are baffled, people huddle in their homes, and whispers spread of death delivered on dark wings. Desperate for aid, the city watch turns to bold adventurers, revealing more of the murders’ gruesome details and bringing the heroes in on a daring plan to catch the killer — a plot that makes them a tempting target for the maniac’s bloody knife.
This dangerous ploy sets the heroes on a path fraught with savage creatures, decades-old secrets, and the dark desires of an immortal evil that seeks to pervert a forgotten house of worship.
Will they be able to put an end to the slaughter? Or will all of Magnimar drown in the rising tide of blood?

3.翻訳
整形後のテキストを翻訳サイトにかけて翻訳し、英文とは別ファイルに書き出して保存していく。この際、段落毎で翻訳していくと翻訳ミスが理解り易くなる。また、中途半端に英単語の残る翻訳のうち、地名や人名等繰り返し出てくる単語については全文翻訳後一括で置換を掛けると処理が楽である。
また、モンスターデータ等は敢えて翻訳に掛けず、そのまま写した方が後々修正をする事が無く結果として手間の軽減となる。尤も、能力については最終的には頑張って翻訳する必要が出てくるが。
翻訳の終了後、英単語として残っているものについて名詞ならば一括置換を行う。

・エキサイト
殺害者は、Magnimarの通りに忍び寄ります!
そのガードマンは当惑されます、人々は彼らのホームの中で群がります、また暗い翼に伝えられた死に広げられてささやきます。
援助を得ようと必死なので、都市時計は、もっと殺人の陰惨な詳細を明らかにし、殺人者を捕らえる大胆な計画に、ヒーローを参加させて、大胆な冒険家に頼ります-それらを狂人の血のナイフの誘惑する目標にするプロット。
この危険な策略は、忘れられた礼拝所を曲解しようと努力する永久の弊害の野蛮な創造物、数十年来の秘密および暗い要望で満ちているパス上でヒーローをセットします。
それらは、虐殺に終止符を打つことができるでしょうか。
あるいは、Magnimarはすべて血液の上げ潮の中で溺れるでしょうか。

・フレッシュアイ
殺害者は、Magnimarの通りに忍び寄ります!
そのガードマンは当惑されます、人々は彼らのホームの中で群がります、また暗い翼に伝えられた死に広げられてささやきます。
援助を得ようと必死、都市時計は大胆な冒険家に頼る、殺人の陰惨な詳細の明らかにするより多くの物、またヒーローを連れて来ること、の中で、殺人者を捕らえる大胆な計画上で?
それらを狂人の血のナイフの誘惑する目標にするプロット。
この危険な策略は、忘れられた礼拝所を曲解しようと努力する永久の弊害の野蛮な創造物、数十年来の秘密および暗い要望で満ちているパス上でヒーローをセットします。
それらは、虐殺に終止符を打つことができるでしょうか。
あるいは、Magnimarはすべて血液の上げ潮の中で溺れるでしょうか。

・インフォシーク
殺人者は、Magnimarの通りに広がります!警備員は困惑します、人々は彼らの家にうずくまります、そして、うわさは暗い翼に届けられる死の流布します。援助が欲しくてたまらなくて、都市見張りは大胆な冒険家に求めます。そして、殺人の恐ろしい詳細のより多くを明らかにして、殺人者を捕える大胆な計画に関して英雄を引き入れる、 — 彼らに狂人の血まみれのナイフの魅力的な目標を作る計画。崇拝の忘れられた家をゆがめようとする不滅の悪の野蛮な産物、数十年前の秘密と暗い欲望に満ちた経路に、この危険な策略は、英雄を配置します。彼らは、虐殺に終止符を打つことができますか?または、Magnimarの全ては、血の上昇気運に圧倒されますか?

4.切り分け
翻訳の終了したテキストを章やセッションで使う場面ごとに切り分け、読みやすいように編集を行う。分割後は一括置換のような作業が手間となる為、この作業は翻訳が全て完了してから行うと良い。
そしてここから先は直訳文章の解読、つまりは主に国語能力の問題となる。

といった具合である。基本的に面倒ではあるが難しいことは殆ど無く、この程度の手間で海外のプロが作成したシナリオを遊べるというのであればやらない選択肢は無いだろう。
また、個人的な意見となるがこれにより翻訳を手がけ、Adventure PathやSociety Scenarios等Paizoより提供される良質かつ世界設定を存分に盛り込んだシナリオの数々を十二分に楽しむ人が増えれば幸いである。

2012年7月21日土曜日

DAC愛知2012の話。

竜舞亭の主催で開催されるDungeons&Dragons Aichi ConventionことDAC愛知も今年で3回目。とはいえ此方は変わらずPathfinderのGMとしての参加で、今回は低レベルかつ本家Adventure Pathの雰囲気を体験して貰おうということでCarrion Crown第1章”Haunting of Harrowstone”を使用することとなった。

面子は以下の通り。募集終了時は4名ということで色々厳しい雰囲気もあったのだが、最終的には当日参加もあり何とか5名でのセッション開始となった。

プレイヤー名前種族クラス
MAYAジーン人間サモナー(統合者)/モンク(僧兵)
エイドロンを纏うと全身に謎の広告が浮かび上がり、ヒーロー能力で巨大化するサモナー。
漆黒@夜の住人シュタイナー人間戦士
ギザームを得手とする足払い戦士だが、ダイス運に恵まれず。
のみすけカーリス=ウェット=ポーハーフオークバード
結果としてパーティー唯一の回復役となった。得意技はプレイヤーとマスターへの〈芸能:お笑い〉。
え~じアークトゥルスハーフリングモンク(禅弓)/ローグ
元モンクの破戒僧。小技が光ったものの、私の卓の恒例として不遇枠だった。
Arty=berylメリッサエルフウィザード(力術混合)
当日参加して貰ったプレロールド枠のウィザードで本シナリオの主人公扱い。

尚、以下はPathfinder Adventure Path #43『Haunting Of Harrowstone』に関するネタバレを含みます。 また、シナリオ自体は大きく変更されています。

DAC愛知2012懇親会の話。

その後、あちらも色々楽しかった様子のらぱんどら氏と握手をした後別れ、金山駅に移動して懇親会となったが、こちらは基本的にはPathfinder会だった。こういう機会が無ければ他のGMの人達と話せることは少ないのでその辺りは仕方が無いが。
しかし、懇親会の方では4版の方でも有用な景品を、ということで持ち込んだPathfinder Beginner Boxだったのだが、結果として身内に渡る事になってしまったのは些か残念だった。
基本的には英語なのだが、厚紙によるスタンドタイプの大量のキャラ&モンスター駒(大型サイズも有り)、片面がブランクマットとして使えるマーカー書き込み可能なFlip-matとダイス一式が付いている為、価格以上の価値があり何よりビジュアル面で優れている為、ツール類に乏しいマスターにとっては重宝するのは間違い無い…少なくとも使い処に困る抱き枕カバーやTシャツ(しかも出版社プレゼント)よりかは。


あと、いくらマイナーだからといってウイスキー・ドライを名古屋ハイボールと命名するのはどうなのか? 

そうして飲んだくれた挙げ句、Pathfinder連中での二次会に移行することとなるのだが、其方では手羽先を貪り喰いながら変わらずPathfinder関連の話題で盛り上がっていた。印象的だった話としては、リジジュール・トラッキング(足跡に触れることにより、その者の明確な像を浮かび上がらせる。Pathfinderは相変わらずこういう雰囲気と実益を兼ねた呪文があるのが良い)とイラストを使った演出や、Advanced Race Guideの話題、初心者にこそ遊んで欲しいPathfinderとかクトゥルフ神話ブームに乗れとかその他を色々として解散となった。
毎度ながら、世話になりっぱなしで運営側は大変だと思うが、次回以降も開催されるのであれば是非協力したいところである。
次回の大きなイベントは本家DACになるだろうが1日のみの開催で、予定していた大規模なシナリオ開催が難しいのが残念である。シナリオについてはほぼアイデアが出来上がっており、あとはRise of Runelordのフィギュアのアソート次第といったところなのだが。

2012年7月10日火曜日

2012年07月の幻想TRPGコンベンションの話。

今回は来週に控えたDAC愛知2012のテストセッションだったのだが、DAC愛知当日に参加出来ない人の需要を見込んでの募集だったものの、卓数が多かった事もありプレイヤー4人でのセッションとなった。尤も、未だ募集はしているものの、今のところ当日の参加者も4名であり、テストセッションとしては丁度良かったとも言えるのだが。

面子は以下の通り。

プレイヤー名前種族クラス
イワさんレディンハーフオークパラディン
バルディッシュ使いのパラディン。ファラズマの庭に片足をツッコミかけるも生還。
Bazzメル=ハーンハーフエルフレンジャー(都市)
シナリオ的に相性の良いせいか、キルスコアを稼ぎまくっていた。
whoゼクス=マキア人間クレリック(サーレンレイ)
重装の前衛系クレリック。プレイヤーの熟練度か今一つ活躍出来ず。
MINEエルエルフウィザード(混合)
教授の”娘”を自称するエルフ娘(「愛人とかでは?」という話は却下された) 。

 今回はセッションの性質上(前回とは違った意味で)言及を避けざるを得ないのだが、それでも時間的には丁度良いぐらいにまとめられた上に、最終戦闘はレディンのhpが0、ゼクスが気絶状態、他はhp半分程度となかなか良いバランスだったのではないかと思う。 但し、メルの弓でのクリティカルが決まっていなければ、間違い無く全滅コースだったという気もするが。

全体としては問題点も洗い出せた上にプレイヤー側に結構助けられたのもあり、またメルのプレイヤーが敵hpの管理等をしていた為パーティーとしての戦略がきちんと機能しており、マスターとしてもテストセッションという性質上大変助かった。

 ただ、セッション後の感想でも言ったのだが、折角プレイヤー枠にあと2枠の余裕があるので(あとマスターの暴虐の為にも)、当日参加でも良いので是非参加して欲しいと思っています。 興味のある方は掲示板の方に宜しくお願いします。